中央道高速バス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
中央道高速バス(ちゅうおうどうこうそくバス)は、名鉄バス及びその共同運行会社が運行している、中央自動車道を経由し、名鉄バスセンターに発着する高速バス路線の総称である。ここでは名鉄バス及び東濃鉄道が運行する名古屋~多治見・可児間の中央道経由の都市間高速バスについても扱う。
本項では以下、単に「名鉄」とした場合は、名古屋鉄道のバス部門及び名鉄バスを指すものとする。
目次 |
[編集] 概説
名鉄バスを中心として運行している。運行当初は「中央道特急バス」と呼ばれており、現在でもそのように案内されていることがある。尚、「中央高速バス」という呼び方は京王の登録商標のため、新宿線以外では使用する事が出来ない。
[編集] 歴史
[編集] 前身(名飯急行バス)
- 1938年5月10日 名古屋飯田間を結ぶ名飯急行バスが名鉄自動車(後に名鉄本体に吸収)・尾三自動車(後に名鉄に吸収)・南信自動車(現信南交通)により運行開始(信南交通公式サイトでは1937年運行開始)。1日3往復(各社1往復)、所要5時間半。
- 1941年8月31日 名飯急行バス、ガソリン統制により休止
- 1952年7月25日 名古屋鉄道と信南交通により、運行再開。1日3往復(名鉄2、信南1)、所要4時間57分(S43年JTB時刻表復刻版より)。
- 1975年8月24日 中央自動車道・恵那山トンネル開業に伴い、名飯急行バスを高速道路に載せ替えた。
名飯急行バスの運行ルートは国道153号(飯田街道)を主な経路とし、名古屋駅・名鉄バスセンター〜今池〜赤池〜豊田(四郷)〜足助〜稲武〜根羽〜飯田と結んでいた。赤池〜平戸橋間は、国道を離れ三ヶ峯峠を経由するルートであった。
現在も赤池駅〜豊田市駅〜足助(名鉄バス)、四郷駅〜足助(さなげ足助バス)、足助〜稲武〜根羽(稲武バス 豊田市自主運行)、根羽〜阿智(西部コミュニティバス)、阿智〜飯田(信南交通)と路線バスがあり、名古屋・飯田間でバス路線がつながっている。ただし、通学の利便性を優先しているため、乗継移動への配慮は無い。
[編集] 高速載せ替え後
- 1975年8月24日 旧・名飯線(名飯急行バス)、名中線(名古屋~中津川間を国道19号線経由で運行していた急行バス)からの中央道載せ替えにより「中央道特急バス」として運行開始。名鉄・信南交通の共同運行。
- 1976年5月15日 伊那線運行開始。名鉄・信南交通・伊那バスの共同運行。
- 1988年9月 松本線運行開始。名鉄・松本電気鉄道・JR東海バスの共同運行。
- 2001年10月19日 JR東海バス、松本線から撤退。名鉄、松電の2社による運行になる。
- 2002年12月20日 新宿線運行開始。名鉄・京王バスの共同運行。
- 2003年10月1日 名鉄が運営していたインターネット予約システムを「ハイウェイバスドットコム」に移行。
- 2005年7月1日 新潟線運行開始。当初は新潟交通の単独運行だったが、10月1日より名鉄バスと新潟交通の共同運行となる。
- 2005年9月15日 長野線運行開始。名鉄・川中島バスの共同運行。
- 2006年9月16日 飯田線・伊那線ダイヤ改正。飯田線東大曽根鳥居松経由廃止。伊那線菅の台バスセンター乗り入れ。
[編集] 使用車両
[編集] 概要
- 基本的には、各社とも便所付のハイデッカーが使用される。なお、信南交通の車両は、車両グレードが同じであっても、側窓にスモークガラスを使用するなど、他社の車両よりも高級感がある。
- 新潟線には3列シート車が投入されている。
- 都市間高速バス(名鉄・東濃鉄道)では路線車ベースの専用車が投入されている。比較的短距離であるためWCはない。東濃鉄道には日産ディーゼル製の車両が投入されている。
- 松本電気鉄道には新型ガーラ(いすゞ)、川中島バスには新型セレガ(日野)が導入されている。
- 一時期、伊那バスと信南交通では、新車は新宿方面の中央高速バスに集中投入し、中央道特急バスは経年車中心の運用としたことがあった。現在はどちらの路線にも全く共通で使用されている。
- 信南および伊那バスともに導入時期が新しい車両は新宿線に運用される例が多い。
[編集] 使用車両画像一覧
|
中央道高速バス(信南交通) |
中央道高速バスに使用される車両(伊那バス) |
||
|
中央道高速バス(松本電気鉄道) |
中央道高速バスに使用される車両(京王バス東) |
中央道高速バスに使用される車両(新潟交通) |
[編集] 主な系統
[編集] 路線一覧
名古屋側の運行事業者は、いずれの路線も名鉄バス(名古屋中央営業所の担当)である。
[編集] 飯田線
- 名鉄バスセンター・栄 - 昼神温泉・飯田(信南交通と共同運行)
- 途中休憩なし。
- 名鉄は「飯田線」、信南は「名古屋線」として案内しているが、ともに現在も「名飯(めいはん)線」が正式な路線名とされている。旧・名飯線(名飯急行バス)の経路変更として路線免許を取得した経緯が関係している。
[編集] 伊那線
[編集] 松本線
[編集] 長野線
[編集] 新潟線
- 名鉄バスセンター - 新潟・万代シテイバスセンター(新潟交通と共同運行)※夜行便あり
- 路線沿革
- 路線概要
- 1日につき昼行1往復、夜行1往復を運行している。全便座席指定制のため乗車には予約が必要である。独立3列座席の車両で運行しているが、多客期に運行される続行便は一般的な4列座席の車両で運行している。
- 運行会社
- 新潟交通が1便(昼行便)および4便(夜行便)を、名鉄バスが2便(昼行便)および3便(夜行便)を担当。
[編集] 新宿線
- 名古屋(名鉄バスセンター)・栄・多治見・恵那・中津川 - 八王子・日野・府中・深大寺・三鷹・新宿高速バスターミナル(新宿駅西口)
- 京王バス東と共同運行。名鉄便・京王便共に途中での乗務員交代なし。
- 京王では「中央高速バス名古屋線」と呼ばれている。
- 補助席を廃した38人乗り「ゆったり4列シート」。トイレ付き。
- 名鉄担当便では各種モバイル機器用電源コンセントを装備した新型車両(三菱ふそう・エアロエース、4列36人乗)が使用されることもある。
- 昼行2便、夜行2便の毎日4往復。夜行便では毛布サービスあり。
- 2008年より期間・便・席数限定でインターネット早期購入割引運賃を実施。
- 名古屋行は双葉SA・駒ヶ岳SA・恵那峡SA、新宿行は恵那峡SA・諏訪湖SA・談合坂SAで休憩する。
- 競合相手としてJRバス関東・JR東海バス・東濃鉄道が運行している中央ライナーやニュードリーム名古屋号がある。
[編集] 都市間高速バス
- 多治見線(桜ヶ丘ハイツ線):名鉄バスセンター・栄 - 桃花台 - 桜ヶ丘・皐ヶ丘(東濃鉄道と共同運行)
- 花フェスタ記念公園でイベントが行われる場合、臨時に延長運行されることがある。
- 多治見線(可児市役所線):名鉄バスセンター・栄 - 桃花台 - 北丘団地・清水ヶ丘・可児市役所(この路線のみ東濃鉄道の単独運行)
- 可児駅前は経由しない。
- 花フェスタ記念公園でイベントが行われる場合、臨時に延長運行されることがある。
- 西可児線: 名鉄バスセンター・栄 - 桃花台 - 光陽台・鳩吹台・もえぎヶ丘・四季の丘(東濃鉄道と共同運行)
[編集] 参考文献
- 「バス・ジャパン」4号 特集・中央ハイウェイバス(バス・ジャパン刊行会 1987年4月発売)

