中塚駿太

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
中塚 駿太
信濃グランセローズ 投手コーチ兼選手 #12
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 茨城県つくば市
生年月日 (1994-12-26) 1994年12月26日(29歳)
身長
体重
191 cm
103 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2016年 ドラフト2位
初出場 2017年9月24日
最終出場 2020年10月4日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
選手歴
派遣歴
コーチ歴
  • 信濃グランセローズ (2024 - )

中塚 駿太(なかつか しゅんた、1994年12月26日 - )は、茨城県つくば市出身のプロ野球選手投手)。右投右打。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

小学校4年生から野球を始め、中学校までは捕手に就いていた。

つくば秀英高等学校投手に転向したが、甲子園出場はなかった。

白鷗大学に進学し、3年秋から実戦に登板し始め、4年秋の新潟医療福祉大学戦で投手人生初の完投を完封で飾った[1]

2016年9月7日にプロ志望届を提出し、同年10月20日に行われたドラフトにて埼玉西武ライオンズから2位指名を受け[2]、契約金7,000万円・年俸1,200万円(金額は推定)で契約した[3]。なお同ドラフトにて阪神タイガースから1位指名された大山悠輔は、高校・大学を通じてのチームメイトである。

西武時代[編集]

2017年1月9日、西武の新人合同自主トレで走り込み中に腰の張りを訴え、途中リタイアしたと報じられた[4]。5月4日、二軍イースタン・リーグ初登板、最速153km/hを記録した[5]。シーズン終盤の9月19日に一軍に初昇格し[6]、9月24日の対オリックス・バファローズ戦(メットライフドーム)で9回から5番手でプロ初登板を果たしたが、2球で二死を取った後は12球連続ボールの3者連続四球を与え降板[7]。翌25日には一軍登録を抹消された[8]。2017年シーズンはこの1試合の登板のみに終わった。二軍では20試合に登板し58と2/3回を投げ、2勝5敗、防御率3.84の成績だった。

2018年は開幕一軍を逃すも、4月13日に一軍昇格を果たす。しかし、2試合連続で失点を喫してしまい、一軍登板はこの2試合のみでシーズンを終えた。

2019年は一軍登板無しに終わり、オフには背番号が「50」に変更された。

2020年は9月18日に一軍登録されると、同日に2年ぶりとなる一軍登板を果たした。9月26日の楽天戦では先発のショーン・ノリンがアクシデントでわずか1回で降板となり、2回から2番手として緊急登板。2イニングを投げ1失点こそしたものの、チームのピンチを救い、勝利に貢献した[9]。この年は6試合に登板し、防御率5.14という成績だった。

2021年は一軍登板無しに終わり、シーズン中の10月25日に球団から戦力外通告を受けた。12月8日、メットライフドームで開催の12球団合同トライアウトに参加し、シート打撃で打者3人との対戦で安打を1本打たれたものの、参加者の中では古川侑利に並んで最速の球速149km/hを記録した[10]

社会人野球時代[編集]

2022年より、社会人野球クラブチームジェイファムに加入してプレーを継続していたが[11]、同部は2023年をもって休部した[12]

2023年11月15日、鎌ケ谷スタジアムで開催の12球団合同トライアウトに、参加可能回数の上限である2回目の参加。シート打撃で打者3人と対戦したが、折下光輝からの被本塁打[13]を含む2本の安打を打たれ、結果を残せなかった[14]

BCリーグ・信濃時代[編集]

2023年12月7日、ベースボール・チャレンジ・リーグ(ルートインBCリーグ)の信濃グランセローズに、選手兼任の投手コーチとして入団することが発表された[15]

選手としての特徴[編集]

191cmの長身から投げるストレートは、大学時代に最速157km/hを記録した[16]。プロ入り後の最速は156km/h[17]変化球カーブを持つ[18]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2017 西武 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 5 0.2 0 0 3 0 0 0 0 0 2 2 27.00 4.50
2018 2 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 13 2.0 3 0 4 0 0 4 0 0 4 4 18.00 3.50
2020 6 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 33 7.0 8 0 4 0 0 5 0 0 4 4 5.14 1.71
通算:3年 9 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 51 9.2 11 0 11 0 0 9 0 0 10 10 9.31 2.28
  • 2021年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



投手












2017 西武 1 0 0 0 0 ----
2018 2 0 1 0 0 1.000
2020 6 0 2 0 0 1.000
通算 9 0 3 0 0 1.000
  • 2021年度シーズン終了時

記録[編集]

初記録

背番号[編集]

  • 22(2017年 - 2019年)
  • 50(2020年 - 2021年)
  • 12(2024年 - )

脚注[編集]

  1. ^ 白鷗大157キロ右腕中塚「脱スピード」で初完封”. 日刊スポーツ (2016年9月18日). 2021年9月2日閲覧。
  2. ^ 2016年ドラフト会議 全指名選手”. 埼玉西武ライオンズ (2016年10月20日). 2016年10月31日閲覧。
  3. ^ 西武ドラ2中塚 岸の穴埋める「いつかはそういう存在に」”. スポニチアネックス (2016年11月18日). 2017年5月18日閲覧。
  4. ^ “西武D2・中塚、ポール間走でリタイアしグラウンドで大の字に「まずは練習についていかないと」”. SANSPO.COM (産業経済新聞社). (2017年1月9日). https://www.sanspo.com/article/20170109-QFH3BXTTDBN2ZOB5V62PS4U37Q/ 2017年9月26日閲覧。 
  5. ^ 西武 中塚駿太、楽しみな大器の覚醒”. 週刊ベースボールONLINE. ベースボール・マガジン社 (2017年5月25日). 2017年9月26日閲覧。
  6. ^ “西武D2・中塚がプロ初昇格!阪神・メンドーサ、ソフトB・モイネロ抹消 19日のプロ野球公示”. BASEBALL KING (フロムワン). (2017年9月19日). https://baseballking.jp/ns/132140 2017年9月26日閲覧。 
  7. ^ 現役日本投手最重量の西武・中塚がプロ初登板で明暗 潮崎2軍監督が「誰よりも俺が一番心配」と語る右腕に期待”. SANSPO.COM. 産業経済新聞社 (2017年9月26日). 2018年8月30日閲覧。
  8. ^ “ロッテが南、平沢を抹消 25日のパ・リーグ公示”. デイリースポーツ online (神戸新聞社). (2017年9月25日). https://www.daily.co.jp/baseball/2017/09/25/0010586833.shtml 2017年9月26日閲覧。 
  9. ^ 主将・源田壮亮の勝ち越し打! 先発緊急降板も救援陣の奮闘で埼玉西武が連勝”. パ・リーグ.com (2020年9月26日). 2021年6月20日閲覧。
  10. ^ 【トライアウト】最速は巨人古川侑利と西武中塚駿太 149キロをマーク」『日刊スポーツ』2021年12月9日。2024年3月5日閲覧
  11. ^ 西武から戦力外の中塚 社会人で現役続行 ジェイファムで「都市対抗出場目指して頑張りたい」”. スポーツニッポン (2021年12月24日). 2021年12月25日閲覧。
  12. ^ クラブチームの強豪・ジェイファムの休部を了承 社会人野球」『毎日新聞』2023年12月11日。2024年3月5日閲覧
  13. ^ 【トライアウト】2度目の挑戦 関西独立L堺・折下光輝のアピール弾は「ちょっと裏にノートを見に…」」『Sponichi Annex』2023年11月15日。2024年3月5日閲覧
  14. ^ 一発勝負で残せなかった結果 3者連続四球、まさかの途中交代も…トライアウトの明暗」『Full-Count』2023年11月15日。2024年3月5日閲覧
  15. ^ 「投手コーチ」、「バッテリー・打撃コーチ」就任のお知らせ」信濃グランセローズ、2023年12月7日。2023年12月13日閲覧
  16. ^ 西武2位の白鷗大・中塚 大谷&藤浪に続け160キロ宣言”. スポニチアネックス (2016年10月21日). 2021年9月2日閲覧。
  17. ^ 侍J選出の阪神・大山の背中を追う西武・中塚”. サンケイスポーツ (2018年4月18日). 2021年9月2日閲覧。
  18. ^ “大谷&藤浪世代”白鷗大・中塚、来秋ドラフト名乗り”. サンケイスポーツ (2015年11月30日). 2021年9月2日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]