中上紀

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中上 紀(なかがみ のり、女性、1971年1月29日 - )は、日本の小説家。

経歴[編集]

中上健次紀和鏡夫妻の子として東京都国分寺市[1]に生まれる。高校、大学時代の10年間をカリフォルニアハワイで過ごす。ハワイ大学芸術学部卒、東洋美術を学ぶ。アジア各地を旅行し、1999年、ビルマ紀行を上梓し、「彼女のプレンカ」ですばる文学賞受賞、以後、作家、紀行文作家として活躍する。

著書[編集]

  • 『イラワジの赤い花 ミャンマーの旅』 (集英社、1999年)
  • 『彼女のプレンカ』 (集英社、2000年 のち文庫)
  • 『パラダイス』 (恒文社21、2001年)
  • 『悪霊』 (毎日新聞社、アジア・ノワール)2002
  • 『いつか物語になるまで』(晶文社、2004年)
  • 『夢の船旅 父中上健次と熊野』(河出書房新社、2004年)
  • 『アジア熱』(太田出版、2004年)
  • 『シャーマンが歌う夜』(作品社、2005年)
  • 『リオ 旅に出た川』(黒田征太郎ニーナ・コルニエッツ訳 アートン、2005年)
  • 『水の宴』(集英社、2005年)
  • 『蒼の風景』(アートン、2006年)
  • 『月花の旅人』(毎日新聞社、2007年)
  • 『海の宮』(新潮社、2009年)
  • 『熊野物語』(平凡社、2009年)
  • 『天狗の回路』(筑摩書房、2017年)
共著
  • 『再びのソウル「記憶」』(荒木経惟と共著 アートン、2004年10月)
  • 『タクシーガール』梁石日共著. バジリコ, 2019.3

脚注[編集]

  1. ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.458