世界終末時計
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世界終末時計(せかいしゅうまつどけい、Doomsday clock)とは、核戦争などによる人類の滅亡(終末)を午前零時になぞらえ、その終末までの残り時間を「零時まであと何分」という形で象徴的に示す時計である。実際の動く時計ではなく、一般的に時計の45分から正時までの部分を切り出した絵で表される。「運命の日」の時計あるいは単に終末時計ともいう。
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概要 [編集]
日本への原子爆弾投下から2年後、冷戦時代の1947年にアメリカの科学誌 Bulletin of the Atomic Scientists (直訳すれば「原子力科学者会報」)の表紙絵として誕生した。
以後、同誌は定期的に委員会を設けてその「時刻」の修正を行っている。すなわち、人類滅亡の危険性が高まれば分針は進められ、逆に危険性が下がれば分針が戻されることもある。1989年10月号からは、核からの脅威のみならず、気候変動による環境破壊や生命科学の負の側面による脅威なども考慮して針の動きが決定されている。
終末時計はいわば仮想的なものであり、Bulletin of the Atomic Scientistsの新年号の表紙などに絵として掲載されているが、シカゴ大学には「オブジェ」が存在する。
2010年には、未来の世代のために「時計の針を戻そう」(turn back the clock)、世界をより安全なものにしようという市民活動のサイト TurnBackTheClock.org が設けられた。
推移 [編集]
- 2012年:5分前
- 核兵器拡散の危険性が増大したことや、福島第一原子力発電所事故が起きたことなど[1]
- 2010年:6分前
- バラク・オバマ大統領による核廃絶運動
- 2007年:5分前
- 2002年:7分前
- 1998年:9分前
- 1995年:14分前
- ソ連崩壊後もロシアに残る核兵器の不安
- 1991年:17分前
- 1990年:10分前
- 1988年:6分前
- 米ソが中距離核戦力全廃条約を締結
- 1984年:3分前
- 米ソ間の軍拡競争が激化
- 1981年:4分前
- 1980年:7分前
- 1974年:9分前
- 1972年:12分前
- 1969年:10分前
- 米国の上院が核拡散防止条約を批准
- 1968年:7分前
- 1963年:12分前
- 米ソが部分的核実験禁止条約を締結
- 1960年:7分前
- アメリカとソ連の国交回復
- 1953年:2分前
- アメリカとソ連が水爆実験に成功
- 1949年:3分前
- ソ連が核実験に成功
- 1947年:7分前
- 創設
ポップカルチャーへの影響 [編集]
- イギリスのヘヴィメタルバンドであるアイアン・メイデンは、1984年に『悪夢の最終兵器 (絶滅2分前)』(2 Minutes to Midnight)という題名のシングル曲を出している。この『2分前』という表現は、終末時計からの引用を思わせる(レーベル面のイラストも、核爆発のそれである)。
- 日本のロックバンド、B'zが2002年に発表した12枚目のアルバム『GREEN』収録曲「The Spiral」の歌詞に登場する「やばい時計」とは、世界終末時計のことを指している。またこの曲の歌詞の最初の2行はヒートアイランドについて歌っている。
- アメリカ合衆国のバンド、リンキン・パークが2007年に発表した3枚目のアルバムの題名・『ミニッツ・トゥ・ミッドナイト』も同じく、終末時計に触発されている。とくに6曲目の『What I've Done』は、戦争や環境汚染・テロリズムなど社会問題を扱った歌詞で、人間を巻き込んだ機械生命体同士の『世界戦争』を思わせる戦いを描いた実写映画・『トランスフォーマー』の主題歌にも採用されている。
- 日本のバンド (音楽)、Acid Black Cherryが2012年に発表した3枚目のアルバム『『2012』』収録曲「doomsday clock」はタイトルの通り、世界終末時計のことを歌った曲である。
脚注 [編集]
- ^ “世界終末時計、1分進んで「残り5分」に 日本の原発事故も要因”. CNN. (2012年1月11日) 2012年1月13日閲覧。
外部リンク [編集]
- Doomsday Clock Overview - Bulletin of the Atomic Scientists公式サイト内
- TurnBackTheClock.org
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