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この項では「世界基督教統一神霊協会」、いわゆる統一教会(統一協会)の教義上の用語と教団の活動上使われる独自の内部用語について解説する。
[編集] 統一教会(統一協会)内部用語一覧
[編集] 教えに関する用語
- 人間の罪
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- 原罪
- 人間始祖であるアダムとエバが愛の過ちによって犯した罪で、すべての罪の根幹をなすもの。この罪はメシアしか清算することができないとされる([1]、p229)。
- 遺伝罪
- 血統的な因縁をもって子孫が受け継ぐ祖先の罪。
- 連帯罪
- 連帯的に責任を負わなくてはならない罪。
- 自犯罪
- 自身が直接犯した罪。
- 堕落性
- 悪に傾きやすい性質のこと([1]、p244)。
- 蕩減(とうげん)
- 罪を清算すること。そのために立てる条件を「蕩減条件」と言う([1]、p249)。
- 万物復帰
- 神を中心とした地上天国を造るために、サタン側に奪われた万物(人間以外の森羅万象。とりわけお金が重視される)を神の側に取り戻さなければならないという教え([1]、p225)。([2]、p51)。
- 愛の減少感
- 未完成であるがゆえに、天使長が、神は自分より、アダムとエバを愛していると錯覚してしまったのと同様な嫉妬心を言う([1]、p223)。
- 3大祝福
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- 第1祝福
- 人間がそれぞれの人格を完成すること。
- 第2祝福
- それぞれ個性を完成した男女が夫婦となり、子供を生み、愛の家庭を完成させること。
- 第3祝福
- 人間が神の愛を中心に万物世界に対すること。
- 祝福
- 上記の”第二祝福”の略で、メシヤである文鮮明によって原罪を清算してもらう教団の結婚を指して言う([1]、p234)。
- マッチング
- カップルを結びつけること([3]、p47)。
- 相対者
- 未婚者にあっては教祖の選んだ伴侶のことで、夫婦間では女性は男性を「主体者」と言い、男性は女性を「相対者」と言う([1]、p243)。
- 聖酒(せいしゅ)
- 合同結婚式の前に、原罪を清算するために飲むお酒。様々な万物と父母(文鮮明夫妻)の愛が入っていると説明されるが、反対者の中には教祖の精液が混ぜられているという疑惑を指摘する者もいる。1990年代半ばくらいからは、「聖酒」を戸別訪問で飲ませたり、キャンデイーにしたものを全国で配って、純潔の誓いを勧めた。
- 3日儀式
- 合同結婚式後、夫婦が家庭を持つ前に行う3日間の性的な儀式。宗教的意味合いを含んだ体位の形式があるが、統一教会では最も神聖視される儀式のひとつ。
- アダム・エバ問題
- 信者が異性と恋愛関係に陥ること、肉体関係を持つこと([1]、p223)。
- アベル
- 聖書ではアダムとエバの次男でカインの弟。神から見たときに、相対的に神のみ意に近い存在。カインとの情的な融和一体を通してはじめてその存在意義を成就することができる。狭義では組織的上位者をさす。組織上の上司とうまくいかないことを「アベル・カイン問題」と言う([1]、p224)。
- カイン
- 聖書ではアダムとエバの次男でカインの弟。神から見たときに、相対的にサタンに近い存在。アベルを中保とすることで神につながるとされる。狭義では組織的上の部下をさす([1]、p224)。
- エバ国家
- 日本は再臨主である文鮮明とその祖国、韓国を迫害した神にとって最も悪い国であるが、文鮮明が自分がその怨讐である日本を愛すると言って、反対する神を説き伏せて、「エバ国」という使命を与えたと言う。それが、戦後の日本の目覚しい経済発展を遂げた理由だとされる。「エバ国家」は妻として夫である「アダム国家」の韓国に尽くし、さらに「母の国」として、子供である全世界の国々を教育し、経済貢献する使命があるとされ、どこの国よりも大きな献金の要請がされる理由とされている([1]、p225)。
- 授受作用
- すべての物事が主体と対象として授け、受けする関係にあることを指すが、人とコミュニケーションを取ることにも使う([1]、p236)。
- 侍る
- 信者がメシアたる文鮮明や組織上の上司の願いどおりに生きようとすること。
- 精誠(を込める、尽くす)
- 真心をこめて行うこと。
- 天情
- 人間的な思いに対して、神の立場に立った思いを言う。教団の活動の中で、ウソをついたり、違法行為をするときに、良心の呵責が出てきたときなど、「人間的にならずに、天情に徹しなければならない」などと指導される([1]、p246)。
- 天法
- 神の理想世界における法。この世の法律より優先されるべきと教えられる([1]、p248)。
- 食口(しっく)
- 教団の信者のこと([1]、p233)(韓国語で本来の意味は「家族」であるが、韓国ではどの宗教でも信者の意味で使われる)。
- 霊界解放
- 現世で神様に奉仕することで、霊界で苦しんでいる先祖を救い、現在この地上で生きている家族に救いを与えられるという教え。
[編集] 伝道に関する用語
- 霊の親
- 自分を伝道した信者([1]、p260)。
- 霊の子
- 自分が伝道した信者([1]、p260)。
- 霊の孫
- 霊の子が伝道した信者
- FF伝道
- Fanily&Friend(ファミリー・フレンド)伝道の略。:街頭や個別訪問で出会った見ず知らずの人への伝道に対して、家族や親戚、友人、知人など面識のある人を伝道することを言う([1]、p220)。
- トーカー
- 伝道や経済活動の際に対応する担当者。霊感商法や様々な展示会において、説明し販売する信者。トーク(Talk)する人の意。
- ヨハネ・トーク
- 聖書で洗礼者ヨハネがイエス・キリストを「神の子羊」として証したように、上記のトーカーを“偉い先生”であるとか“徳の高い霊能者”だと持ち上げて、ゲストを信用させて、販売するための手法。
- 賛美のシャワー
- 勧誘してきた者に対する、演出としてのお世辞。これにより、相手に好意を持たせて、霊の親やトーカーから離れていかないように仕向ける([1]、p232)。なお、この手口は、一部の悪徳商法の中でも見られる。
- イサク献祭
- 『旧約聖書』において、アブラハムがそのひとり子のイサクをいけにえとして神に捧げようとしたことで、神がアブラハムの信仰を認めたという話から、自分の最も大切なものを神に捧げること。入信時や献身時に全財産を教団に献金することなどを言う。
- 心情開放展
- 献身するにあたり過去の負債(過ちや秘密など)を精算(告白)しゼロから新しく出発すること。加えて献身の動機を正す、蕩減条件をたてる、献金・献品など。
- 再復帰
- あまり来ていない信者を再び原理教育し教会へ戻す。
[編集] 経済活動に関する用語
- 「銀看保アパ勤女」(ギンカンポ・アパキンジョ)
- 特に伝道の対象となる人の職業などを挙げた隠語。銀行員・看護士・保育士でアパートに住む女性([2]、p3)。
- 定着経済
- 訪問販売や霊感商法などの一過性の経済活動に対して、宝石や呉服や絵画などの教団関連の会社が行う定期的な展示会などによる経済活動([2]、p52-p54)。
- 篤志家
- 教団に大金をもたらせてくれる可能性のある資産家([1]、p249)。教団はそのような資産家に目をつけ、高額なものを購入させたり、大金を貸してもらったり、土地や不動産の売却による億単位の献金させるために、用意周到な計画を立てて臨んだ([2]、p32・p42)。
- ふみの日
- 毎月、上記の「B書類」などを証拠隠滅のためにシュレッダーにかける日。
- 調整日
- かつて献身者が月に1日だけ、教団の活動を休む日。”心霊復興”と呼ばれるリクレーションに出かけたり散髪や美容院に行ったりして身辺整理をする日する([1]、p245)。
- ブルー展
- 宝石、呉服、健康関連商品などの教団系列の各社が行う展示会([2]、p52-p54)。
- 前線
- 「万物復帰」と呼ばれる個別訪問などを指していう。戦争において敵と直接戦う第一線を指すように、サタンの試練や迫害などとの闘いの場という意味がある([1]、p242)。
- マナ
- 教団が霊的な価値を強調する一和の高麗人参のことを旧約聖書に出てくる神様が与えた神秘的な食物になぞらえて言う([1]、p221)。
- B書類
- 組織防衛上、隠しておくべき書類。施設や活動と教団との関係を示す物や、伝道や経済活動に関するマニュアル、販売トークなどの書類。(Bouei(防衛)からというものもいるが、単純に表と裏の意味である。反対語:A書類=表に出せる書類)([1]、p219)
- HG(エイチジー)
- 「早く現金」の略だと言われ、銀行やサラ金などで借りて、教団に献金することが奨励された([1]、p221・[2]、p32)。
- TV100
- Total Victory(完全勝利)の略で、日本全体で一ヶ月に100億円を集めなさいと教祖、文鮮明が指示したと言われる([1]、p222)。
[編集] 教団の行事や式に関する用語
- 出発式
- いわゆる決起集会で、伝道実践に向けて、意志の統一と意気を高揚させるための集会。
- 決断式
- 伝道や経済活動の目標を達成に向けて、決断する式。
- 和動会
- 座談会。修練会の中で行われることもあり、即興の劇やゲーム大会などが催される。
- 証し会
- 信者らが信仰的的体験談を話す場をいう。
- 祈祷会
- 一情会
- 昇華式
- 教団の葬儀。
[編集] 組織に関する用語
- カープ(原研または原理研)
- 統一教会の大学生組織であるWorld CARP。原理研究会([1]、p229)。日本でも各大学に組織がある。個別訪問で激しい販売をするので、「原研」が通った跡はペンペン草もはえないと内部では言われた。
- マイクロ隊
- マイクロバスで移動する販売活動に従事する信者団。寄付集めや訪問販売などの活動をさせるべくワンボックスカー改造した(当然、不 正改造)車内で「餃子寝」で闇夜を移動しながら活動拠点を移動し、粗末な食べ物で朝早くから夜遅くまで珍味やハンカチを販売したり、難民救済を名目とした募金などの活動に従事する。劣悪な環境下で正常な睡眠ができなかった、との元信者の証言があるが、実際、1998年に三重県で睡眠不足が原因の2名死亡の事故が起きた([1]p254、p46-p47・p70-p81)。
[編集] 外部に関する用語
- 反牧
- 信者の脱会を助けたり、本などによる批判で教団に反対活動をする“反対牧師”の略。これらに対する対策を「反牧対策」という([3]、p29)
- 非原理
- 信者が「統一原理」を中心に生活しているのに対して、それからそれた生活をしているという意味で、統一教会外部の世界や人間を指して言う。
- Moonie(ムーニー)
- アメリカにおける統一教会信者に対する呼称。“夢見がちな”、“酔っぱらった”という意味合いがあるmoony と文(Moon)の信者という意味をからめたという蔑称。
[編集] 脚注
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