世界らん展日本大賞
世界らん展日本大賞2011シンボルタワー
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| 概要 | |
|---|---|
| イベントの種類 | 展示会(蘭展) |
| 通称、略称 | 世界らん展、JGP |
| 正式名称 | 世界らん展日本大賞 |
| 開催時期 | 2月中旬から3月初旬 |
| 初回開催 | 1991年2月23日 - 3月2日 |
| 会場 | 東京ドーム(東京都文京区) |
| 主催 | 世界らん展日本大賞実行委員会(読売新聞社、NHK、世界らん展組織委員会) |
| 後援 | 外務省、経済産業省、農林水産省、環境省、東京都、アメリカ蘭協会(AOS)、英国王立園芸協会(RHS)、世界蘭会議委員会(WOC) |
| 協賛 | 資生堂、住友生命保険、ミキモト、三松、ヤナセ、NTTドコモ、東日本旅客鉄道、旭化成ホームズ、キヤノンマーケティングジャパン、三井住友トラスト・グループ、三井物産、ユニ・チャーム、TOTO、日本通運、東京ドーム |
| 協力 | 日本洋蘭農業協同組合、日本花き生産協会洋らん部会、日本東洋蘭協会、各蘭愛好者団体、日本フラワーデザイナー協会、日本生花通信配達協会、園芸文化協会、日本花普及センター、日本生花商協会、日本花き卸売市場協会、 英国王立園芸協会日本支部、日本家庭園芸普及協会、プリザーブドフラワー全国協議会、各蘭愛好家団体 |
| 運営 | 世界らん展事務局(読売新聞東京本社) |
| 出展数 | 20か国・地域 |
| 来場者数 | 880万名(累計概算) |
| 最寄駅 | JR東日本中央総武線・都営地下鉄三田線水道橋駅 東京メトロ丸ノ内線・南北線後楽園駅 |
| 駐車場 | あり(有料) |
| 公式サイト | |
世界らん展日本大賞(Japan Grand Prix・蘭・International Orchid Festival 略称:JGP 以下 世界らん展)は、日本における代表的な大規模国際蘭展。
目次 |
[編集] 概要
[編集] 内容・規模
第1回が1991年に開催されて以来、毎年1回、2月中旬から下旬(3月初旬までの場合もある)の8~9日間、東京都文京区の東京ドームで開催される。
展示には洋蘭、東洋蘭(シュンラン、カンラン等)、日本の蘭(エビネ、セッコク等)など、様々なラン科植物が世界20~25ヶ国から約3000種10万株集まる。また会場内には約150店の販売ブースが設けられ、蘭の苗、切花、栽培用素材・器具、書籍、蘭をモチーフとした雑貨、工芸品、化粧品、菓子などが販売される。
開催期間中の来場者数は延べ約20万~45万人。
開催地固定型の蘭展としては、サンタバーバラ国際蘭展(Santa Barbara International Orchid Show)、マイアミ国際蘭展(Miami International Orchid Show)、ニューヨーク国際蘭展(New York International Orchid Show)や台湾国際蘭展(Taiwan International Orchid Show)などとともに、世界最大級の規模を誇る。
[編集] 開会式と内覧会
通常、開催日前日に各部門の審査が行われ、受賞者が決定する。その日の夕刻(16:00頃)に、主催・協賛者、出品者、来賓など関係者の出席で開会式が行われる。
開会式後は「特別内覧会」が開催され、来賓、特別招待者が観覧する。2000年2月25日には今上天皇、皇后が行幸した。2010年2月12日にも行幸の予定であったが体調不良のため2月8日宮内庁が取り止めを発表し、皇后のみによる行啓となった。
「特別内覧会」が終った後(18:00頃)「一般内覧会」が行われる。枚数限定の「内覧会特別鑑賞券」を持つ一般来場者が入場し、観覧することができる。
[編集] 入場券
大人当日券¥2000、大人前売券¥1800
- 小学生以下は当日券¥1000、前売券¥800だったが、2002年から無料となり、2007年からは「保護者同伴の小学生以下は無料」という条件が付いた。
- 中学生以上は大人料金だったが、2009年から学生(中・高・大学生)当日券¥1200が発売されている。購入の際は当日券売場で学生証の提示が必要。
- 当日券売場で障害者手帳を提示した者とその同伴者1名は、それぞれ半額(当日¥1000 イブニング¥750)で入場できる。
- 10名以上の場合は当日券売場で団体券¥1800(1名あたり)の適用を受ける事ができる。
- 1996年からは大人当日イブニングチケット(2008年まで15:30以後入場、2009年から15:00以後入場)¥1500が発売されている。
- 2003年と2004年には大人当日ナイトチケット(17:00以後入場)¥1000という券種が発売された。
- 2011年には、2月19日の20:00までの公開延長にあわせてアフター5チケット(17:00以後入場)¥1200という券種が発売された。
- 2008年からオンラインチケット販売が開始されている。これは公式Webサイト上で購入手続き(クレジットカード決済)を行い、自宅でA4判の紙にプリントアウトする形式のチケットである。プリントアウトしたチケットは、印字されたバーコードを入場ゲートでスキャンすることでチェックされる。
以下に主な券種と価格の一覧を記す。
(【 】内は前売期間中の価格、それ以外は当日券の価格である。特殊な限定チケットについては後述する。)
| 大人券 | イブニング チケット (入場時間) |
トワイライト チケット (入場時間) |
ペアチケット [大人2名分] |
2daysチケット [大人2回入場分] |
早期購入 割引前売券 (販売期間) |
内覧会 特別鑑賞券 (販売期間) |
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|---|---|---|---|---|---|---|---|
| JGP2008 | ¥2000 【¥1800】 |
- | ¥1000 (16:30~) |
¥3800 【¥3400】 |
- | 【¥1620】 (12/1~31) |
- |
| JGP2009 | ¥2000 【¥1800】 |
¥1500 (15:00~) |
¥1000 (16:00~) |
¥3800 【¥3400】 |
¥3800 【¥3400】 |
- | - |
| JGP2010 | ¥2000 【¥1800】 |
¥1500 (15:00~) |
- | ¥3800 【¥3400】 |
- | - | - |
| JGP2011 | ¥2000 【¥1800】 |
¥1500 (15:00~) |
- | ¥3800 【¥3400】 |
- | - | 【¥4000】 (1/28~2/18) |
- 内覧会特別鑑賞券は通常一般にはほとんど流通していなかったが、2010年初めて¥4000で公式Webサイトにて100枚限定で一般向けに販売され、2011年には期間限定で販売(オンライン販売、振込み・書留販売)された。内覧会特別鑑賞券は1枚で1名一般内覧会に入場可能。一般内覧会に使用しなかった内覧会特別鑑賞券は、開催期間中「大人当日券2名分」として使用することができる。
- 特殊な限定チケット
【記念品付きチケット】
・ シャンパン付入場券¥4000 (2010年)
: ニコラ・フィアットのミニボトル2本(¥3000相当)付き前売券
・ マカロン付入場券¥2500 (2010年)
: アンジェリーナのマカロン(¥1050相当)付き前売券
・ 生キャラメル付入場券¥3500 (2011年)
: 花畑牧場の生キャラメル(¥2000相当)付き前売券[限定200セット]
【他施設協賛チケット】
・ スパラクーア入館券付入場券¥3500 (2010~2011年 オンライン限定)
: 東京ドームシティ内温泉施設スパラクーア入館券(¥2565相当)付き前売券
【他イベントとのセットチケット】
・ 「テーブルウェアフェスティバル2011」セット券 (2011年 オンライン限定)
¥2900(販売期間 2011年1月15日~2月4日)
¥3200(販売期間 2011年2月5日~13日)
: 東京ドームでのイベント「テーブルウェアフェスティバル2011」とのセット券
[編集] 直近の開催予定(JGP2012)
[編集] 開催期日・公開時間
[編集] 開会式
2012年2月17日(金)
- 表彰式 16:35~17:10
- 特別内覧会 17:10~18:30
- 一般内覧会 18:30~21:00
[編集] 一般公開
2012年2月18日(土)~2月26日(日) (9日間)
- 公開時間 10:00~17:30(入場は16:30まで)
[編集] 展示・催事
[編集] 主催者展示
- オーキッドロード・シンボルタワー
- 蘭の宝石箱 -ボルネオ-
- 蘭の花を育てる運動報告展示
- 蘭ふれあい広場2012
[編集] 特別展示
[編集] 場内催事
【メインステージイベント:三塁側スタンド席 特設ステージ】
- 三松きものショー
- 全日本花卉装飾技術選抜選手権大会
- 蘭普及講座
- フラワーアーティストによるデモンストレーション
- 園芸家によるトークショー
- ランの香り当てクイズ
- スパリゾートハワイアンズ「フラガール」公演
- 沖縄美ら海 エイサー 等
【ワークショップ:蘭ふれあい広場2012内 特設ステージ】
- 寄せ植え
- フラワーアレンジメント
- プリザーブドフラワー
- 押し花
- 造花
- 炙り出し画
- チョーク画
- ソープカービング
- 革工作
- 粘土工作
- 金属工作 等の実演・指導
[編集] 審査部門
全6部門に分けて作品を審査し、賞金総額は 1209万円である。各部門の概要は以下の通り。
[編集] 【部門1】個別審査部門
- 審査対象:洋蘭、東洋蘭、日本の蘭など、あらゆる蘭を対象に花そのものを審査。形態は、鉢物、切り花、葉芸物。この部門の最優秀賞が「日本大賞」となる。
- 選出法:全出品作品を41のカテゴリーに分類してリボン審査を実施。リボン審査でブルーリボン賞(各カテゴリーでの第1席)に選出された41作品がトロフィー賞を受賞。この41作品を対象に部門賞13作品(日本大賞1・優秀賞1・優良賞1・奨励賞10)が選出される。
- 賞金:日本大賞200万円[副賞:メルセデス・ベンツ(ヤナセ提供)]、優秀賞50万円、優良賞20万円、 奨励賞5万円 (部門総額320万円)
- メダル審査:全出品作品を絶対評価で採点審査。GM(金賞・ゴールドメダル)、SM(銀賞・シルバーメダル)、BM(銅賞・ブロンズメダル)、CCM(栽培賞)
- 海外特別賞:ブルーリボン賞(日本大賞は除く)の中から選出。
・ AOS特別賞(最も優れた東洋蘭及び日本の蘭の栽培賞)
・ RHS特別賞(最も優れた洋蘭の栽培賞)
・ WOC特別賞(最も優れた蘭の原種)
- 2010年出品総数:940作品
- 2011年出品総数:1027作品(洋蘭794・東洋蘭92・日本の蘭141)(国内989・海外38)
[編集] 【部門2】フレグランス審査部門
- 審査対象:洋蘭、東洋蘭、日本の蘭などあらゆる蘭の香りを対象に審査。形態は、鉢物及び切り花。
- 選出法:2グループ(「洋蘭グループ」「東洋蘭・日本の蘭グループ」)11カテゴリーに分類して全作品を審査。グループ別に各10作品ずつ、計20作品のリボン賞を選出。リボン賞の中からグループ別に各4作品ずつ、計8作品がトロフィー賞を受賞。この8作品を対象に部門賞5作品(最優秀賞1・優秀賞1・優良賞1・奨励賞2)が選出される。
- 賞金:最優秀賞20万円、優秀賞10万円、優良賞5万円、奨励賞3万円 (部門総額41万円)
- 特別賞:香りのよい蘭の発見と作出を奨励する賞
- 2010年出品総数:101作品
- 2011年出品総数:117作品(国内112・海外5)
[編集] 【部門3】ディスプレイ審査部門
- 審査対象:蘭を主体としたディスプレイを審査。
- 愛好家クラス選出法:愛好家団体による作品の中から19作品がトロフィー賞を受賞。この19作品を対象に部門賞(最優秀賞1・優秀賞1・優良賞1・準優良賞2・特別奨励賞3・奨励賞11)が選出される。
- オープンクラス選出法:愛好家に該当しない者による作品の中から46作品がトロフィー賞を受賞。この46作品を対象に部門賞26作品(最優秀賞1・優秀賞1・優良賞1・準優良賞2・特別奨励賞3・奨励賞18)が選出される。
- モダンディスプレイ賞:「モダンディスプレイ審査」にエントリーした作品から3作品を選出(部門賞や他の賞と重複受賞する場合がある)。
- 海外奨励賞:海外からの出展作品のうち、部門賞に入選しなかったものから5作品以内を選出。
- 賞金:部門総額701万円
- 2010年出展総数:135作品
- 2011年出展総数:107作品(オープン81・愛好家26[内モダン33])(国内71・海外36)
[編集] 【部門4】フラワーデザイン審査部門
- 審査対象:蘭を主たる素材としてデザインされたフラワーデザイン作品を「インテリアデザイン」「テーブルアレンジメント」「ブーケ」に分類し、審査する部門(生花のみ)。
- 選出法:3カテゴリーの一般公募作品を予備審査。本審査にエントリーした作品からトロフィー賞12作品を選び、そこから部門賞7作品(最優秀賞1・優秀賞1・優良賞1・奨励賞4)が選出される。
- 賞金:最優秀賞20万円 (部門総額47万円)
- 2010年出品総数:50作品
- 2011年出品総数:37作品(国内36・海外1)
[編集] 【部門5】美術工芸審査部門
- 審査対象:蘭を題材、素材にした美術工芸品を「絵画」「ボタニカルアート」「写真」「アートフラワー」「プリザーブドフラワー」「押し花・ドライフラワー」「各種工芸」に分類し、審査する部門(生花使用不可)。
- 選出法:7カテゴリーの一般公募作品を予備審査。本審査にエントリーした作品からトロフィー賞18作品を選出、そこから部門賞10作品(最優秀賞1・優秀賞1・優良賞1・奨励賞7)が選出される。
- 賞金:最優秀賞20万円 (部門総額56万円)
- 2010年出品総数:144作品
- 2011年出品総数:154作品(国内153・海外1)
[編集] 【部門6】ミニチュアディスプレイ審査部門
(【部門6】寄せ植え審査部門 は JGP2012 から 【部門6】ミニチュアディスプレイ審査部門 へと改称)
- 審査対象:蘭の鉢花と他の植物、オーナメント(装飾品)などの混合寄せ植えを審査する部門。
- 選出法:12作品のトロフィー賞から部門賞6作品(最優秀賞1・優秀賞1・優良賞1・奨励賞3)が選出される。予備審査はなく申込先着順で受付となる。
- 賞金:最優秀賞20万円 (部門総額44万円)
- 2010年出品総数:32作品
- 2011年出品総数:32作品(国内32)
[編集] 作品募集
作品出品手続きの流れは、公式ホームページ世界らん展日本大賞 公式Webサイトで詳細を見ることができる。
- 【部門1】個別審査部門 及び 【部門2】フレグランス審査部門
2012年2月15日(水)16:00~19:00、2月16日(木)11:00~15:00 東京ドームへ直接持参
- 【部門4】フラワーデザイン審査部門、【部門5】美術工芸審査部門 及び 【部門6】ミニチュアディスプレイ審査部門
2011年8月1日(月)~11月11日(金)
[編集] 直近の開催実績(JGP2011)
[編集] 開催期日・公開時間
[編集] 開会式
2011年2月18日(金)
- 表彰式 16:35~17:10
- 特別内覧会 17:10~18:30
- 一般内覧会 18:30~21:00
[編集] 一般公開
2011年2月19日(土)~2月27日(日) (9日間)
- 公開時間 10:00~17:30(入場は16:30まで)
2月19日のみ20:00まで公開延長
[編集] 展示・催事
[編集] 主催者展示
- オーキッド・ロード
- 蘭とワシントン条約
- 大使夫人のテーブル・ディスプレイ
- あなたの知らない蘭との出会い(クモ、へび、蝶)
- 蘭の花を育てる運動報告展示
- 蘭ふれあい広場
- 栽培コンテスト~育てようデンドロビューム~
次回「栽培コンテスト~育てようミニカトレア~」のエントリー株を限定販売
[編集] 特別展示
- 假屋崎省吾「蘭の世界」
- ニコライ・バーグマン「新しく・楽しく・美しく2011 ニコライバーグマン らんの世界」
- 石原和幸「らんの森~らんの妖精たちが住む庭~」
- 沖縄美ら海水族館水槽展示
[編集] 場内催事
【メインステージイベント:三塁側スタンド席 特設ステージ】
- フラワーアレンジメント、プリザーブドフラワーのデモンストレーション実演
- らんの香り当てクイズ
- 三松きものショー 等
【ふれあいステージイベント:蘭ふれあい広場内 特設ステージ】
- 蘭普及講座
- フラワーアレンジメントのデモンストレーション実演 等
[編集] 特設コーナー
- ワークショップコーナー(寄せ植えやフラワーアレンジメントの制作指導)
- 植え替え実演コーナー
- 栽培相談コーナー
- 香る・触れる体験コーナー
- ラッピングコーナー(来場者が購入した蘭鉢の有料ラッピングサービス)
- 場内ガイドツアー
- 記念撮影コーナー
[編集] 歴史
世界らん展は現時点までに21回の開催実績がある、これは日本国内の国際蘭展としては沖縄国際洋蘭博覧会(25回)、名古屋国際蘭展(22回)に次ぐ長い歴史である。世界的に見ればサンタバーバラ国際蘭展が66回、マイアミ国際蘭展が64回、ニューヨーク国際蘭展が27回の開催実績を持つのに対して短いが、日本の蘭展の歴史の中で最も重要な位置を占めている。初回以来開催規模は年々拡大し、1991年に6万株だった展示は14年後の2004年には10万株に達したが、それ以降の近年では整理縮小傾向が見られる。
[編集] 第12回世界蘭会議(12thWOC)
世界蘭会議(または 蘭・世界会議、WOC、World Orchid Conference) は国際的で大規模な蘭の祭典であり、園芸植物の展示博覧会としては、フロリアード(オランダ)、チェルシーフラワーショウ(イギリス)と並び称される規模を持つ。
開催国を変えて3年ごとに行われるその形態ゆえに「蘭のオリンピック」とも称され、専門家が学術的な研究発表を行う「会議部門」と、蘭の展示品評を行う「展示部門」の2部門からなる。
第12回は1987年に日本で開催された。会議部門は3月19日~21日(3日間)東京都新宿区の小田急ホテルセンチュリーハイアットを、展示部門は3月18日~25日(8日間)神奈川県川崎市の小田急向ヶ丘遊園を会場とし、世界21ヶ国から出品された30,000株の蘭を展示した。「世界一の蘭を見よう」と詰めかけた一般来場者で展示会場は連日大盛況となり、期間中の来場者数は主催者側が当初予想した25万人を大幅に上回り40万人に達した。洋蘭と東洋蘭が一堂に会する画期的な展示内容は、特に海外からの来賓に強い印象を与えたという。こうして第12回世界蘭会議がイベントとして大成功を収めた事が、世界らん展開催の契機要因のひとつとなった。
現在でも世界蘭会議委員会は世界らん展の重要な後援組織であり、2005年からは「最も優れた蘭の原種」にWOC特別賞が贈られている。
以下に大賞受賞花とその出品者の一覧を記す。
| 種名 | 個体名 | 交配親 | 出品者 (所属) |
|
|---|---|---|---|---|
| グランド チャンピオン |
Paph. micranthum | 'Kamiyama' | 原種 | 神山 信雄 |
| リザーブ チャンピオン (第1席) |
Den. Hawaiian King | 'Giant' | Hawaiian Spectacular × Formidible |
山本 二郎 (山本デンドロビューム園) |
| リザーブ チャンピオン (第2席) |
Phal. Orchid World | 'Bonnie Vasquez' | Malibu Imp × Deventeriana |
George Vasquez (Zuma Canyon Orchids) |
[編集] Japan Prize 蘭 International Orchid Show'89(JP89)
Japan Prize は世界らん展の前身となった大規模国際蘭展であり、その内容は世界蘭会議から展示部門を切り出して拡張・発展させたものである。第12回世界蘭会議の成功を一度限りのものにせず、蘭を通じた国際交流をより活発に行うために企画された。世界らん展の基本的な開催形態はほぼここで定まった。
企画・運営は日本コンベンションサービス株式会社が担当。1989年2月10日~19日の10日間(公開時間 9:00~21:00)、東京ドームで開催され、57,000株の蘭を展示、43万人の来場者数を記録した。
画期的な試みとして、花の香りを審査する「フレグランス部門」が創設された。この部門は後の世界中の蘭展に影響を与え、早速翌1990年の第13回オークランド世界蘭会議(ニュージーランド)にも導入された。
この Japan Prize の開催により、「温度・湿度が厳重に管理された大規模園芸展示会」の運営ノウハウが更に蓄積され、翌年の国際花と緑の博覧会へと活用されていった。
入場料は大人当日券¥1500、子供当日券¥1300、前売券(大人子供共通)¥1300。
広報フレーズは 「らん、ラン、蘭の国際展」。
以下に大賞受賞花とその出品者の一覧を記す。
| 種名 | 個体名 | 交配親 | 出品者 (所属) |
|
|---|---|---|---|---|
| グランド チャンピオン |
Lyc. skinneri | 'Pink Lemonade' | 原種 | 五島 正 (五島園芸) |
| リザーブ チャンピオン |
Paph. rothschildianum | 'Tiger March' | 原種 | 高橋 靖昌 (東京オーキッドナーセリー) |
[編集] 世界らん展日本大賞(JGP91~JGP2011)
1989年のJapan Prize、翌1990年大阪国際花と緑の博覧会(EXPO'90)を経て、現在東京ドームで開催されている大規模国際蘭展。企画・運営は、1991年から2009年までは読売広告社、2010年以降は読売新聞東京本社広告局企画開発部。
[編集] 開催摘要
以下に開催期日、開催日数、参加国数、展示株数、物販ブース数、来場者数の一覧を記す。
| 開催期日(除 内覧会) | 開催日数 | 参加国数 | 展示株数 | 物販ブース数 | 来場者数 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| JGP91 | 1991年2月23日(土)~3月2日(土) | 8日間 | 28 | 60,000 | 110 | 410,900 |
| JGP92 | 1992年3月1日(日)~3月8日(日) | 8日間 | 21 | 65,000 | 130 | 430,100 |
| JGP93 | 1993年2月28日(日)~3月7日(日) | 8日間 | 22 | 65,000 | 150 | 437,500 |
| JGP94 | 1994年2月20日(日)~2月27日(日) | 8日間 | 17 | 65,000 | 120 | 426,700 |
| JGP95 | 1995年2月18日(土)~2月26日(日) | 9日間 | 23 | 68,000 | 155 | 447,000 |
| JGP96 | 1996年2月24日(土)~3月3日(日) | 9日間 | 24 | 68,000 | 155 | 461,600 |
| JGP97 | 1997年2月22日(土)~3月2日(日) | 9日間 | 27 | 72,000 | 170 | 448,090 |
| JGP98 | 1998年2月21日(土)~3月1日(日) | 9日間 | 26 | 78,000 | 153 | 458,590 |
| JGP99 | 1999年2月20日(土)~2月28日(日) | 9日間 | 24 | 80,000 | 160 | 465,457 |
| JGP2000 | 2000年2月26日(土)~3月5日(日) | 9日間 | 23 | 80,000 | 160 | 468,976 |
| JGP2001 | 2001年2月24日(土)~3月4日(日) | 9日間 | 20 | 80,000 | 160 | 448,072 |
| JGP2002 | 2002年2月23日(土)~3月3日(日) | 9日間 | 19 | 80,000 | 160 | 471,043 |
| JGP2003 | 2003年2月22日(土)~3月2日(日) | 9日間 | 21 | 80,000 | 160 | 447,804 |
| JGP2004 | 2004年2月21日(土)~2月29日(日) | 9日間 | 23 | 100,000 | 160 | 462,195 |
| JGP2005 | 2005年2月19日(土)~2月27日(日) | 9日間 | 24 | 100,000 | 152 | 435,616 |
| JGP2006 | 2006年2月18日(土)~2月26日(日) | 9日間 | 23 | 100,000 | 156 | 440,158 |
| JGP2007 | 2007年2月24日(土)~3月4日(日) | 9日間 | 25 | 100,000 | 150 | 434,216 |
| JGP2008 | 2008年2月23日(土)~3月2日(日) | 9日間 | 20 | 100,000 | 136 | 417,283 |
| JGP2009 | 2009年2月14日(土)~2月22日(日) | 9日間 | 22 | 100,000 | 139 | 390,322 |
| JGP2010 | 2010年2月13日(土)~2月21日(日) | 9日間 | 19 | 100,000 | 146 | 203,364 |
| JGP2011 | 2011年2月19日(土)~2月27日(日) | 9日間 | 20 | 100,000 | 139 | 約20万 |
| JGP2012 | 2012年2月18日(土)~2月26日(日) | 9日間 | 20 | 100,000 | - | - |
[編集] 広報活動
広告の意匠は、1993年から2005年まではほぼ統一され大きな変化が見られなかったが、2006年から2008年にかけてポスターデザインの一般公募が行われて以降は、毎年大幅に変化するようになってきている。公募で入選したデザインはポスターの他に中吊広告、新聞広告、チラシ、チケットにも用いられた。
以下に開催テーマ(広報フレーズ)とポスターデザイン公募入選者の一覧を記す。
| 開催テーマ(広報フレーズ) | ポスターデザイン 公募入選者 |
|
|---|---|---|
| JGP91 | 蘭の新女王 東京ドームから誕生 | - |
| JGP92 | 東京ドームに、蘭、咲き競う。 | - |
| JGP93 | 咲き誇る感動。 | - |
| JGP94 | 華やかに、清らかに、響きあう。 | - |
| JGP95 | 美しき生命たちの讃歌。 | - |
| JGP96 | あざやかに、美しき進化。 | - |
| JGP97 | 蘭とのふれあい、語りあい。 | - |
| JGP98 | 響きあう美との出会い。 | - |
| JGP99 | 時を超える、美しき いのちたち。 | - |
| JGP2000 | 美しき種の紀元へ。 | - |
| JGP2001 | 進化する美の神秘。 | - |
| JGP2002 | 蘭、また新たな耀き。 | - |
| JGP2003 | 咲き誇る、エレガンスの競演。 | - |
| JGP2004 | 美の競演。 | - |
| JGP2005 | 時を超える、蘭のメッセージ。 | - |
| JGP2006 | あでやかに蘭の絵巻、開く。 | 柳 あや |
| JGP2007 | 蘭に秘める、ギリシャの神話。 | 馬頭 亮太 |
| JGP2008 | 蘭がある。伝えたいことがある。 大切なあの人へ届けたいオーキッド・メッセージ。 |
内尾 健司 |
| JGP2009 | インテリア、ランテリア。 蘭、と暮らす。~美しい蘭と、美しい人生を。~ |
- |
| JGP2010 | 出逢うたびに 美しい。 蘭、こころのおもてなし |
AD&D:高谷 廉 D:石田 奈美 |
| JGP2011 | らんを楽しむ、らんで楽しむ。 | AD:鈴木 沙季 フラワーアレンジ:中川 雅臣 写真:keiko kurita |
| JGP2012 | 自然とあゆむ ~希望ある未来へ~ | - |
[編集] 来場者人気投票
2011年開催期間中、【部門3】ディスプレイ審査部門 を対象に、来場者による人気投票が行われた(投票期間:2月19日~24日、結果発表:2月25日、副賞:大塚製薬提供)。
以下に得票上位の作品名とその出展者の一覧を記す。
| 作品名 | 出展者 | 得票数 (総投票数:3661票) |
|
|---|---|---|---|
| 第1位 | 「夢ン中」 | 武井 日出雄 | 845票 |
| 第2位 | 「早春」 | つくば洋蘭会 | 236票 |
| 第3位 | 「水辺」 | 岐阜県立恵那農業高等学校 | 182票 |
[編集] 大賞受賞花
以下に大賞受賞花とその出品者の一覧を記す。
| 種名 | 個体名 | 交配親 | 出品者 (所属) |
|
|---|---|---|---|---|
| JGP91 | C. loddigesii | 'Yoranda Nakazone' | 原種 | 江尻 光一 (須和田農園) |
| JGP92 | Cym. Lovely Bunny | 'Othello' | Sleeping Beauty × Yamba |
向山 武彦 (向山蘭園) |
| JGP93 | Paph. Royal Wedding | 'Dogashima' | Transvaal × niveum |
内田 熊一 (堂ヶ島洋らんセンター) |
| JGP94 | Paph. Cover Story | 'Koga' | Magic Mood × armeniacum |
江尻 光一 (須和田農園) |
| JGP95 | Paph. Knight's Chalice | 'Mem. Nobuyuki Hanajima' | Great Western × White Knight |
花島 信 (ハナジマオーキッド) |
| JGP96 | Blc. Chia Lin | 'Shin Shyn' | Oconee × Maitland |
黄 瑋熏 (建安蘭園) |
| JGP97 | Rhy. gigantea | 'Tokai Spot' | 原種 | 坂 実 (東海オーキット) |
| JGP98 | Phal. Cygnus | 'Renaissance' | Tokyo Bridal × Silky Moon |
渡辺 尚一 (国分寺洋蘭園) |
| JGP99 | Lyc. Shoalhaven | 'Kyoto' | skinneri × Koolena |
五島 正 (五島園芸) |
| JGP2000 | Masd. coccinea | 'Mark Daniel' | 原種 | 上田 公生 |
| JGP2001 | Lyc. skinneri | 'Mt. Oku Iou' | 原種 | 指江 正敏 |
| JGP2002 | Dtps. Sweet Wine | 'Empress' | Happy Valentine × Phal. Hsinying Camp |
渡辺 大之 (国分寺洋蘭園) |
| JGP2003 | Paph. Rolfei | 'Kobe 2000' | bellatulum × rothschildianum |
延原 修 (延原洋らん園) |
| JGP2004 | Phal. Faith | 'White Knight' | Hanabusa × Frozen Polaris |
渡辺 大之 (国分寺洋蘭園) |
| JGP2005 | Den. cuthbertsonii | 'Gold Mountain' | 原種 | 古山 勝己 |
| JGP2006 | Masd. Tuakau Candy | 'Lovely' | yungasensis × triangularis |
藩 世英 |
| JGP2007 | Den. goldschmidtianum | 'Koizumi' | 原種 | 小泉 進 |
| JGP2008 | Eul. roempleriana | 'Yoko Y.Saitoh' | 原種 | 斉藤 正博 |
| JGP2009 | Lyc. Shoalhaven | 'Yoko's Delight' | Shoalhaven 'A-20' × 'Kyoto' |
斉藤 正博 |
| JGP2010 | Den. fimbriatum var. oculatum | 'Long Well' | 原種 | 永井 清 |
| JGP2011 | Coel. cristata f. hololeuca | 'Pure White' | 原種 | 江尻 光一 (須和田農園) |
[編集] ギャラリー
[編集] 事件・事故
[編集] 2009年大量盗難事件
高松市の蘭園経営の男性が開催に備えて2009年2月11日午後7時ごろまでに外野席下の保管部屋に約140株のランを搬入したが、12日午後1時に保管部屋に行ったところ、54株(計100万円相当)が無くなっていた。この男性は警視庁富坂署に窃盗事件として被害届を提出した(2009年2月24日報道)。[1]
[編集] 外部リンク
- 世界らん展日本大賞 公式Webサイト
- Santa Barbara International Orchid Show 公式Webサイト
- Miami International Orchid Show 公式Webサイト
- New York International Orchid Show 公式Webサイト
- 台湾国際蘭展 公式Webサイト
[編集] 参考文献
- 『中国野生ラン図鑑』(2008年2月 オーム社 書籍)
- 『蘭の世界'92』~『蘭の世界2002』(1992年~2002年 読売新聞社 ムック)
- 『趣味の洋ラン new ORCHIDS』(1984年~ 新企画出版局 雑誌)
[編集] 関連項目
[編集] 脚注
- ^ 「出品した54鉢を紛失-世界らん展日本大賞」 ZAKZAK (2009/02/24)