不良電解コンデンサ問題
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不良電解コンデンサ問題(ふりょうでんかいこんでんさもんだい)とは、電解コンデンサの製造上もしくは設計上の欠陥により、正常な使用条件であるにもかかわらず本来の寿命よりも大幅に短い期間で電解コンデンサが故障する現象である。
マザーボードに搭載されている電解コンデンサがよくこの問題として話題になるが、実際には各種電子機器で起こり得る問題である。
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[編集] 主な事例と原因
[編集] 電解コンデンサの構造による本質的な問題
- 電解コンデンサは内部に電解液を含んでいる。経年変化により、この電解液が徐々に外部に拡散してなくなるため、寿命は有限である。特に周囲温度が高温の場合、電解液の拡散が早まり容量値が低下することで、推定寿命が指数関数的に短くなる。
- 電解コンデンサに定格を越えた電圧や逆極性の電圧が加わると、異常な発熱などが原因でコンデンサ内部の圧力が上がる。
- 通常の使用時においても長期間電圧が加わった場合、ガスが発生して内部の圧力が上昇する。
- マザーボード上の電解コンデンサは、高温環境下で動作することを強いられるため、圧力上昇による膨張や液漏れ、破裂などの現象が起こりやすくなる。
[編集] 台湾製不良電解液によるもの
2001年から2002年ごろにかけて製造されたマザーボードに搭載された台湾製の電解コンデンサが1〜2年の使用で膨張や液漏れ、破裂といった現象が多発し、特に自作パソコンユーザーの間では物議を醸した。この事例で問題となった電解コンデンサは、低ESR品と呼ばれるタイプで、元々は日本のメーカーが得意とする製品であった。しかし、台湾の電解コンデンサメーカー各社に電解液を供給している業者が日本のメーカーの技術を真似て低ESR品用電解液を製造・販売したが、真似た技術のいくつかに欠落した点があったため、このような事態となった。
[編集] 電解液の過剰注入によるもの
2004年に製造されたHP社製ワークステーションの一部に搭載されたマザーボード上の電解コンデンサがやはり膨張や液漏れ、破裂といった現象を引き起こした。こちらの電解コンデンサは、日本のメーカーであるニチコンの"HN"および"HM"シリーズと呼ばれる製品で、一時期の製造ロットにおいて電解液を過剰注入してしまうという製造上の欠陥(前述の台湾製不良電解液といった設計上の欠陥とは対照的である)があったためである。なお、2008年現在製造されているニチコン製"HN"および"HM"シリーズは、このような問題はない。
[編集] 故障した電解コンデンサの見分け方
[編集] 外観
- 膨張
- 防爆弁は通常平らであるが、膨張して盛り上がっている。なお、コンデンサの種類によっては製造時の加工の関係上正常でも若干盛り上がっているように見えるものもある(参考)。膨らむ様子から、これを妊娠と呼ぶこともある。
- 防爆弁開放
- 膨張に耐え切れなくなって、防爆弁が開いている。
- 液漏れ
- コンデンサの頭部(防爆弁)や底部から液体が漏れ出している。(液体中の成分が乾燥して固まっていることが多い)
- 破裂
- コンデンサが原形を留めずに破裂している。
[編集] その他
コンデンサが液漏れや破裂する状態になると、鼻につく独特な刺激臭が周囲に漂う事も見られ、これによって故障に気づくケースも多いようである。また、破裂時には爆発音が聞こえることもある。
また、電解コンデンサが破壊したマザーボードは、BIOSレベルで認識せずに画面が真っ黒になったり、またはOSが起動しても、途中で止まるなど様々な症状が現れる。音響機器やテレビなどでは画面がちらついたり、音が小さくなる故障も多いようであり、一般的に不安定になる。

