下関市火の山ロープウェイ

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下関市観光施設事業
火の山駅に登る2号「かんじゅ」
火の山駅に登る2号「かんじゅ」
種類 地方公営企業
略称 火の山ロープウェイ
本社所在地 日本の旗 日本
750-8521
山口県下関市南部町1番1号(下関市役所)
事業内容 索道事業、観光施設運営
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下関市火の山ロープウェイ(しものせきしひのやまロープウェイ)は、山口県下関市が運営する索道路線。2024年(令和6年)11月で営業を終了する[1]

概要[編集]

火の山駅の屋上より望む関門海峡関門橋方面」

火の山の山頂付近(標高268メートル)の火の山駅と山麓側の壇の浦駅の高低差165メートルを結んでいる[1][2]

開業初年度には約55万人が利用するなど[1]、最盛期の昭和30年代は年間約50万人が利用した[2]。しかし、下関市火の山パークウェイの開通や観光客の減少で利用客が減少し[2]、1990年代後半には年間乗客数が10万人を割り込むようになった[1]。そのため2003年(平成15年)3月31日限りで運行休止となった[2]

その後、運行形態を季節運行として、2005年(平成17年)10月から実証実験を開始した[1][2]。そして2007年(平成19年)からは運行期間を3月から11月までとして営業を再開した[2]

しかし、老朽化により、2024年(令和6年)11月で営業を終了し、2027年3月に新たにパルスゴンドラ(固定循環式ゴンドラ)が設けられる予定である[1]

路線データ[編集]

  • 全長:438.96m[2]
  • 走行方式:3線交走式[2]
  • 運転時分:4分[2]
  • 駅数:2駅(起終点駅を含む)[2]
  • 運転速度:秒速3.0m[2]
  • 高低差:165m[2]
  • 最急勾配:29°05″[2]
  • 支柱基数:なし[2]

駅一覧[編集]

全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML

搬器[編集]

2020年(令和2年)現在、1978年大阪車輌工業製の搬器(定員31名)2台を使用している[2]。塗装はオレンジ色。「満珠島・干珠島」にちなんで1に「まんじゅ」、2に「かんじゅ」の愛称が付けられている。

運行形態[編集]

3月中旬から11月下旬までの間、火・水曜日を除き、10時から17時まで20分間隔(毎時00, 20, 40分発)で運行される[2]。ただし、夜間運行や延長運行を行う日もある[1]

接続路線[編集]

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]