上川大樹

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上川 大樹
基本情報
ラテン文字 Daiki Kamikawa
日本の旗 日本
出生地 山口県山口市
生年月日 1989年11月9日(25歳)
身長 185cm
選手情報
階級 男子100kg超級
所属 京葉ガス
段位 四段
 
獲得メダル
日本の旗 日本
男子 柔道
世界柔道選手権
2010 東京 無差別
世界団体
2014 チェリャビンスク 90kg超級
ワールドマスターズ
2012 アルマトイ 100kg超級
グランドスラム
2011 パリ 100kg超級
2010 東京 100kg超級
アジア大会
2010 広州 100kg超級
ユニバーシアード
2009 ベオグラード 100kg超級
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上川 大樹(かみかわ だいき、1989年11月9日 - )は、山口県山口市出身の日本柔道選手。階級は100kg超級。身長185cm、体重156kg。血液型B型組み手は右組み。段位は四段。得意技は足技[1]。現在は京葉ガスに所属している[2]

人物[編集]

柔道は5歳のときから始めた[1] [3]

山口市立鴻南中学校を経て、崇徳高等学校に入学。高校3年の時にインターハイ及びジュニアの体重別を制して、将来性を高く評価された。明治大学進学後も一定の成績を残すものの、首脳陣が寄せる大きな期待に見合うだけの結果は必ずしも残せているとは言えなかった。

内股払腰など切れの良い技を持っているが、ムラがあるのが難点で[4]、全日本監督の篠原信一からは「技の切れは抜群だが、気持ちが弱い」と評されていた。また上川本人も「ネガティブな性格」、「みんな強いんで、試合前になると萎縮してしまう。力の差を考えてしまうんです」[5]と述べるほどであった。

2010年体重別選手権では、決勝で鈴木桂治に一本負けしたものの準優勝。しかし全日本選手権は、予選で敗れて出場することもできなかった。7月には世界選手権の無差別代表に「ムラはあるが、一本を取れる技がある」との理由で追加選出。また将来性を買われて起用された物である。

代表合宿では篠原監督から1番の「怒られ役」で、「上川君、帰っていいよ!」、「あいつはグリコのおまけのおまけ」と等と言われる程しごかれたという[6]。しかし、全日本柔道連盟吉村和郎強化委員長は「アイツは篠原に何を言われても軽く聞き流す。甘ちゃんだけど大物」とも評した[7]

9月に東京で開催された世界選手権では、準決勝で鈴木に一本勝ちすると、決勝では現在世界最強と言われているフランステディ・リネール支え釣り込み足で何度も崩して、2-1の判定で優勝を果たした。

2011年4月の体重別決勝では終了間際に鈴木から支え釣り込み足で一本勝ちして初優勝を飾った。 しかし、8月にパリで開催された世界選手権では初戦で敗れた[8]

2012年1月には ワールドマスターズに出場して決勝まで勝ち上がるも、ブラジルのラファエル・シルバに延長戦で指導2を取られて敗れ、2位に終わった[9]

4月の全日本選手権には優勝候補の一角として出場したものの、準々決勝で旭化成百瀬優に1-2の判定で敗れた[10]

5月の体重別では決勝で九州電力七戸龍に大外刈で一本負けを喫したが、ロンドンオリンピック代表に選出された[11]

7月のロンドンオリンピックでは初戦を一本勝ちするものの、2回戦でベラルーシのイハル・マカラウに有効で敗れてメダルを獲得できずに終わった[12]

2013年の講道館杯では優勝を飾った。

2014年2月のグランプリ・デュッセルドルフでは、オール一本勝ちで優勝を飾った[13]

4月の体重別では決勝で七戸を終了間際に技ありの逆転勝ちで破って、3年ぶり2度目の優勝を果たした [14]

続いて優勝候補筆頭として臨んだ全日本選手権では、準決勝で旭化成西潟健太送足払で破るなど全て一本勝ちして決勝まで進むものの、東海大学4年の王子谷剛志に大外刈で敗れて2位に終わった。しかし、世界選手権代表には選出された[15][16]。8月の世界選手権では3回戦で地元ロシアのレナート・サイドフに技ありで敗れた[17]世界団体では優勝メンバーの一員として名を連ねることになった[18]

IJF世界ランキングは336ポイント獲得で36位(14/11/3現在)。

戦績[編集]

有力選手との対戦成績[編集]

(2014年12月現在)

対戦成績
国籍 選手名 内容
フランスの旗 テディ・リネール 1勝1敗
ドイツの旗 アンドレアス・テルツァー 1勝1敗
エジプトの旗 イスラーム・エルシャハビ 1勝1敗
ブラジルの旗 ラファエル・シルバ 1勝1敗
韓国の旗 金成民 1勝4敗
ウズベキスタンの旗 アブドゥロ・タングリエフ 3勝2敗
キューバの旗 オスカル・ブライソン 1勝2敗
ハンガリーの旗 ボル・バルナ 2勝2敗

(参考資料:ベースボールマガジン社発行の近代柔道バックナンバー、JudoInside.com等)。

脚注[編集]

  1. ^ a b 「柔道全日本強化選手名鑑 2013」近代柔道 ベースボールマガジン社、2013年4月号
  2. ^ 京葉ガス柔道部
  3. ^ 上川強敵破り初V!日本の金最多の10に スポーツニッポン、2010年9月14日配信
  4. ^ 世界柔道:日本、男女無差別級制す…金は過去最多の10個
  5. ^ 破壊力十分カギは闘志 上川大樹(男子・無差別級) asahi.com特集、2010年8月24日配信
  6. ^ 上川、無印から金!復活ニッポンの象徴だ!!…世界柔道 スポーツ報知
  7. ^ 新星・上川、ゴールドラッシュ締め!! 産経スポーツ、2010年9月14日朝刊より
  8. ^ 上川、1回戦負け「自分にあきれてます」 産経スポーツ、2011年8月27日
  9. ^ 柔道男子、上川大樹が2位…100キロ超級 読売新聞、2012年1月16日
  10. ^ 上川「ふがいないっすね」/柔道 日刊スポーツ、2012年4月29日
  11. ^ 上川「ドーピング以外何でもやる」 日刊スポーツ 2012年5月13日
  12. ^ 柔道男子、史上初の金ゼロ…上川、2回戦で散る 読売新聞 2012年8月3日
  13. ^ 上川・田知本が優勝 柔道グランプリ大会 日本経済新聞 2014年2月24日
  14. ^ 上川大樹3年ぶり優勝…柔道男子100キロ超級 読売新聞 2014年4月5日
  15. ^ 21歳の王子谷が初優勝 決勝で上川に一本勝ち MSN産経ニュース 2014年4月6日
  16. ^ 王子谷が初優勝 ロンドン五輪代表・上川に一本勝ち/柔道 サンケイスポーツ 2014年4月29日
  17. ^ 上川3回戦敗退「ここに来た意味がない」 日刊スポーツ 2014年8月30日
  18. ^ 男子が団体金、女子は銅 柔道世界選手権 日本経済新聞 2014年8月31日

外部リンク[編集]