三田演説館

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三田演説館

三田演説館(みたえんぜつかん)は、慶應義塾大学三田キャンパスにある演説講堂であり、図書館旧館とともに慶應義塾大学を象徴する建造物である。東京都港区三田にある。日本国の重要文化財指定建造物。

概要[編集]

1875年5月1日、慶應義塾の創立者である福澤諭吉自らの資金によって日本最初の演説会堂として建設された。建設当初は旧図書館と塾監局の間にあったが、1924年に現在の三田キャンパス南西の稲荷山に移築された。アメリカから取り寄せられた図面をもとに造られており、洋風でありながら外観は木造瓦葺、なまこ壁といった日本独特の手法が用いられている。

1915年、東京府指定史跡建造物に指定される。

1967年、国の重要文化財に指定される。

「三田演説会」「福澤先生ウェーランド経済書講述記念日講演」「名誉博士号授与式」などに使用される以外では通常閉館されており、外部から眺めることしかできない。

福澤諭吉と演説[編集]

『学問のすすめ』第12編の中で、「演説とは英語にて“スピイチ”といい、大勢の人を会して説を述べ、席上にて我思ふ所を人に伝ふる法なり。・・・この法の大切なるは論を俟ず。今世間にて議院などの説あれども、仮令ひ院を開くも、第1に説を述べる法あらざれば、議院も其の用を為さざる可し。」と述べており、その重要性を説いている。“スピイチ”を演説、“ディベイト”を討論と翻訳したのは福澤であり、小泉信吉がスピイチの方法と重要性を説いた英語冊子を福澤に示したところ、福澤がそれを認めその冊子を翻訳したときに生まれた言葉である。出典は鳩摩羅什訳の漢訳仏典から。

関連人物[編集]

座標: 北緯35度38分53.9秒 東経139度44分32.2秒 / 北緯35.648306度 東経139.742278度 / 35.648306; 139.742278