サムスン電子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
| サムスン電子 | |
|---|---|
| {{{picture-type}}} | |
| {{{caption}}} | |
| 各種表記 | |
| ハングル: | 삼성전자 |
| 漢字: | 三星電子 |
| 平仮名: (日本語読み仮名) |
{{{hiragana}}} |
| 片仮名: (現地語読み仮名) |
サムソンジョンジャ |
| ラテン文字転写: | {{{latin}}} |
| 英語: | Samsung Electronics Co., Ltd. |
サムスン電子(サムスンでんし)は韓国の最大手総合家電・電子部品・電子製品メーカーで、サムスングループの中核企業である。副会長兼CEOは尹鍾龍(ユン・ジョンヨン、윤종용)。本社所在地、ソウル特別市中区太平路2街250。
前会長の李健熙(イ・ゴニ、이건희)は、2008年4月28日付で引責辞任。後任は空席。
目次 |
[編集] 会社の概要
特に半導体(DRAM、フラッシュメモリ)、ディスプレイ、デジタルメディア機器の分野で世界的な大手企業である。2006年で液晶・半導体など16の分野で世界シェアナンバーワン、2006年の単体売上高は58兆9700億ウォン(1ウォン=0.115円換算で約6兆7815億円)、単体純利益では7兆9300億ウォン (同、約9119億円)。 07年12月期決算では連結売上高が96兆1000億ウォン(同、約11兆515億円)を記録し、ヒューレット・パッカード、シーメンスに次ぐ世界三大電機企業に入った。Fortune Global 500において46位につけている[1]。 07年4月現在の時価総額は約11兆円で、フィナンシャル・タイムズによる2007年度時価総額ランキングでは56位を記録した[2]。サムスン電子の韓国株式市場全体に占める割合は約10%。
2003年には年間純利益が100億ドルを突破し、世界で9番目の100億ドル企業になった。また製造業で100億ドルを突破した企業はトヨタに次いで2番目だった。
日本での知名度は殆ど無く販売活動も活発では無いが、世界各地に56生産法人・124販売法人を展開する多国籍企業である。
サムスン電子は、21世紀の始めに「5年で最も大きいエレクトロニクス会社になる」という目標を発表した。1980年代後半、資源の乏しい韓国は、国を挙げてハイテク産業の育成に力を入れていた。財閥系の企業を筆頭に、電気メーカーが相次いで半導体のDRAMの事業に参入。また世界のテレビ市場にも参入し、2006年には世界のテレビ市場から108億ドルの売上高を記録した。純利益は2007年決算ではキヤノン、パナソニック、東芝を足した額に近い(純利益の比較をする場合、日韓の税制の違いを考慮する必要がある。日系企業は税引き前純利益から40%程度の法人税を支払っているのに対し、サムスンは法人税を10数パーセントしか支払っていない)2005年10月にペンタックスが一眼レフカメラ部門でサムスン電子の子会社のサムスンテックウィンと提携。1年後の2006年10月にはサムスン初となるデジタル一眼レフカメラGX-10を発売した。2007年のサムスン電子のデジタルカメラ世界シェアは4位。
また2007年にはプリンター/複合機事業についても中核事業にした。現在のレーザープリンター世界シェアは日本のキヤノンを追い抜き、米国のヒューレット・パッカードに次いで2位。
韓国内でのライバル企業は主にLG電子とハイニックス半導体が挙げられる。
[編集] 社名
日本では当初「サムソン」と読ませていたが、後に「サムスン」に改定。会社名は原音では「サムソンジョンジャ(=サムスン電子:삼성전자)」に近い発音であるが、日本では「サムスン」という。これは、日本語におけるローマ字表記に準拠したものと思われる。しかし英語圏などにおいて「SAMUSUNG」と表記しても実際の発音が「サムソン」に近い発音になる場合が多く、社名を「サムスン」と読ませるのは日本だけに等しい状況にあり、もはや間違っているという主張もある。
中国においては、社名を漢字表記し、「三星电子 sanxing dianzi(=サンシンディエンズー)」と読ませている。
[編集] 評価
英フィナンシャル・タイムズ(Financial Times Global 500)が出している2006年の世界の時価総額ランキングでは35位。 米フォーチュン誌(Fortune Global 500)が出している2006年の世界の売上高ランキングでは46位。 米ビジネスウィーク誌(The 100 Top Brands)が出している「世界の企業ブランド価値ランキング」2006年版[2]では20位。 参考:トヨタ7位、ホンダ12位、ソニー26位、松下電器産業77位。
[編集] 業績
| 01年 | 02年 | 03年 | 04年 | 05年 | 06年 | 07年 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 単体売上高 | 276億ドル | 332億ドル | 364億ドル | 552億ドル | 567億ドル | 634億ドル | |
| 単体純利益 | 51億ドル | 59億ドル | 50億ドル | 103億ドル | 75億ドル | 85億ドル | |
| 連結売上高 | 750億ドル | 867億ドル | 919億ドル | 1034億ドル | |||
| 連結純利益 | 82億ドル | 85億ドル |
[編集] 業績(ウォン表示)
| 01年 | 02年 | 03年 | 04年 | 05年 | 06年 | 07年 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 単体売上高 | 32兆3804億W | 40兆5115億W | 43兆5800億W | 57兆6324億W | 57兆4600億W | 58兆9700億W | 63兆1760億W |
| 単体純利益 | 06兆0145億W | 07兆0518億W | 05兆9600億W | 10兆7867億W | 07兆6400億W | 07兆9300億W | 07兆4250億W |
| 連結売上高 | 46兆4400億W | 58兆4000億W | 64兆8200億W | 81兆9600億W | 80兆6295億W | 85兆4256億W | |
| 連結純利益 | 07兆6400億W | 07兆9260億W |
[編集] 実績
- 時価総額 約11兆円 (2007年4月7日現在)
- 米国特許取得件数 04年6位 05年5位 06年2位 07年2位[3]
- 設備投資費 01年31億ドル 02年35億ドル 03年56億ドル 04年74億ドル 05年99億ドル 06年108億ドル
- 研究開発費 01年18億ドル 02年24億ドル 03年29億ドル 04年46億ドル 05年53億ドル 06年60億ドル
- 総資産 01年21億ドル 02年28億ドル 03年32億ドル 04年42億ドル 05年49億ドル 06年62.2億ドル
- 半導体売上高 03年10502 04年16276 05年17838 06年19670(単位:100万ドル)
- 従業員 連結で約20万人弱 単体で約14万人
[編集] 主要生産品目
主要生産品目' 世界シェア[要出典]
| Product | Market Share | Rank |
|---|---|---|
| TV | 11.2% | 1st |
| LCD TV | 13.2% | 1st |
| Plasma TV | 15.2% | 3rd |
| DLP TV | 12.9% | 2nd |
| Public TV | 14.1% | 1st |
| Monitor | 21% | 1st |
| DVD player | 14% | 2nd |
| VCR | 17% | 2nd |
| Blu-ray player | 47% | 1st |
| Home Audio | 7.7% | 5th |
| Digital Camera | 13% | 4th |
| Digital Camcorder | 15% | 3rd |
| Printer | 11.6% | 2nd |
| MP3 Player | 10.1% | 3rd |
| Telephone | 14.8% | 2nd |
| IP Phone | 10.2% | 3rd |
| CDMA Mobile Phone | 28.2% | 1st |
| Mobile Phone | 12.2% | 3rd |
| PDA Phone | 9.7% | 3rd |
| Pocket PC | 7.4% | 5th |
| Ultra Mobile PC | 67.4% | 1st |
| Laptop Computer | 10% | 4th |
| Digital Set Top Box | 8.1% | 3rd |
| Fax machine | 18% | 2nd |
| Broadband DSL | 6.4% | 5th |
| Wireless System | 14.3% | 2nd |
| Digital Telephone System | 10.4% | 3rd |
| Battery | 4.7% | 5th |
| Energy saving lamp | 9.2% | 6th |
| Mouse & Keyboard | 11.7% | 3rd |
| Webcam | 12% | 4th |
| USB Stick | 4.5% | 4th |
| Portable HDD | 3.2% | 7th |
| Blank CD & DVD | 6.1% | 5th |
| Camcorder Tape | 8.6% | 3rd |
| CCTV | 10.8% | 3rd |
| DRAM | 29.0% | 1st |
| SRAM | 27.0% | 1st |
| Flash Memory | 25.0% | 1st |
| NAND Flash Memory | 43.1% | 1st |
| Hard Disk Drive | 10.5% | 4th |
| CD/DVD/Blu-ray Drive | 14.1% | 3rd |
| Smart Card | 12.4% | 3rd |
| Refrigerator | 13.8% | 3rd |
| Air Conditioner | 17.2% | 2nd |
| Air Purifer | 11.5% | 3rd |
| Washing Machine | 10.6% | 3rd |
| Microwave Ovens | 13.1% | 2nd |
| Vacuum Cleaner | 9.7% | 4th |
| OLED Display | 24.6% | 1st |
| AMOLED Display | 74.2% | 1st |
| Large-Area TFT LCD Display | 24.1% | 1st |
| LCD Driver IC | 19.0% | 1st |
| LCD Panels for Notebook PCs | 25.4% | 1st |
| LCD Panels for Desktop PCs | 22.4% | 1st |
| LCD Panels for TVs | 16.2% | 3rd |
| Plasma Panels (Samsung SDI) | 23.2% | 3rd |
- 電子部品
- 電子製品
- 家電製品
[編集] プロダクトデザイン
一昔前までは安物の代名詞であったサムスン電子はデザインも2000年以降かなり力を入れているITmedia +D LifeStyle:ブランド力をけん引する「サムスン・デザイン」の秘密とは? (2/2)。
[編集] 沿革/開発
- 1969年1月 - 三星電子工業(株)設立。
- 1969年12月 - サムスンSANYO電機を設立(1977年サムスン電子に合併)。
- 1970年1月 - サムスンNECの設立。
- 1970年11月 - 白黒テレビ「P-3202」を試生産。
- 1982年6月 - ドイツに現地販売法人「SEG」設立。
- 1982年9月 - ポルトガルの最初の現地生産法人「SEP」竣工。
- 1982年12月 - 韓国電子通信、サムスン半導体通信株式会社に商号変更。
- 1984年 - 三星電子(株)と改称。
- 1984年 - 光州電子(株)を合併。
- 1984年 - 11月にイギリスに現地販売法人「SEUK」設立。
- 1984年12月 - アメリカに現地生産法人「SII」設立。
- 1984年 - 1M DRAMを開発。
- 1987年5月 - 海外の研究所(アメリカ・サンタクララ、日本・東京)を設立。
- 1987年9月 - オーストラリアに現地販売法人「SEAU」設立、カナダに現地販売法人「SECA」設立。
- 1987年10月 - イギリスに現地生産法人を竣工、生産開始。
- 1987年 - 李健熙(イ・ゴンヒ)が2代目会長に就任。
- 1988年 - 三星半導体通信(株)を吸収合併、第二創業宣言「21世紀に超一流企業に」。
- 1988年10月 - フランスで販売会社「SEF」設立、タイに現地生産法人「TSE」設立、メキシコに現地生産法人「SAMEX」竣工、生産開始。
- 1988年11月 - にサムスン半導体通信を吸収合。
- 1992年2月 - 日本のバブル景気が崩壊。
- 1992年2月 - チェコスロバキア(当時)に現地生産法人を設立。
- 1992年7月 - 中国・天津にVTR生産法人を設立。
- 1992年9月 - 世界最初の64M DRAMを開発。
- 1992年10月 - 国際信用評価でA級を獲得。
- 1993年 - 李会長がフランクフルトで「新経営」宣言 量より質の経営へ。
- 1993年2月 - 沖電気に次世代半導体技術を提供。
- 1993年6月 - 16M DRAM半導体の量産工場が竣工。
- 1993年10月 - 16Mフラッシュ・メモリーを開発、サンプル出荷。
- 1994年8月 - 世界初の256M DRAM開発。
- 1994年11月 - 障害者のための工場、無窮花(ムグンファ)電子設立。
- 1997年1月 - 第2創業を宣言。
- 1997年7月 - 世界最小型CDMA携帯電話(137g)開発/長野冬季オリンピック「無線通信部門」パートナー契約を締結。
- 1997年10月 - 世界最大の30インチTFT-LCD開発。
- 1997年 - アジア通貨危機で従業員の30%を削減。
- 1998年 - 日本サムスン設立。
- 1998年2月 - 長野冬季オリンピックの無線通信部門の公式パートナー参加、128M SDRAM世界初の出荷。
- 1998年4月 - 256M SDRAMを初生産。
- 1998年7月 - 64M Rambus DRAMを開発。
- 1998年10月 - デジタルテレビを世界で初めて量産。
- 1999年3月 - 256MDRAM、初の量産および出荷。
- 1999年6月 - 世界最高速1GBアルファチップを開発。
- 1999年7月 - 世界最初の4M FRAMを開発。
- 1999年10月 - 1GBフラッシュ・メモリーを世界で初めて開発。
- 1999年11月 - IEEE 最優秀の人材養成企業に選定。
- 1999年12月 - テレビフォンを世界で最初に開発。
- 2000年 - 液晶パネル生産1000万枚突破。
- 2000年9月 - 情報通信の全製品が世界で初めてTL9000認証を獲得。
- 2000年10月 - 中国に通信技術研究所を設立。
- 2000年11月 - 世界最高の解像度でTFT-LCDを発売開始。
- 2001年3月 - Dell社と戦略的提携。
- 2001年6月 - 最も権威のあるIDEAデザイン展でサムスン電子が最多受賞。
- 2001年7月 - AOLタイムワーナー(当時)と戦略的提携を締結。
- 2001年8月 - 世界最大の40インチTFT-LCDを開発。
- 2002年6月 - 70ナノ級の半導体開発。
- 2002年10月 - 業界で初めてモバイル用のFREMを開発。
- 2002年11月 - MS社とポケットPCの共同事業を推進。
- 2002年12月 - デジタルテレビ用世界最大の54インチTFT-LCD開発。
- 2003年 - 輸出額30兆ウォン(約3兆円)、韓国の総輸出額の14.57%、フラッシュメモリで世界一に。
- 2003年7月 - 次世代メモリーのPRAM技術を開発。
- 2003年9月 - 世界初の70ナノ4ギガNANDを開発。
- 2003年12月 - 世界半導体標準団体(JEDEC「電子部品の標準化を推進するアメリカの業界団体」)最優秀賞を受賞。
- 2004年 - 純利益で100億ドル突破。
- 2004年4月 - ソニーと合弁で液晶パネル製造会社S-LCD設立。
- 2004年4月 - 東芝と光ディスク装置の合弁会社 東芝サムスンストレージテクノロジーを設立、8月 世界最初64M PRAMの開発。
- 2004年9月 - 世界初の90ナノDRAM量産。
- 2004年10月 - 世界最初の500万画素のカメラ付き電話を発売開始。
- 2004年12月 - サムスン電子とソニー、相互特許使用契約の締結/スマトラ沖地震での津波被害に対する復旧支援を実施。
- 2005年3月 - 世界最初の商用化水準のHSDPA専用端末機、超高速HSDPAシステムの開発成功。
- 2005年4月 - FAプレミアリーグのチェルシーFC、並びにブラジルのコリンチャンスのメインスポンサー。
- 2005年5月 - 世界最大の40インチテレビ用のOLED開発。
- 2005年7月 - 世界最初700万画素のカメラを搭載した携帯電話を発売。
- 2005年9月 - 世界最初の50ナノ16GB半導体を開発。
- 2005年10月 - 世界最速のグラフィックDRAM(GBDDR4)開発/業界初の70ナノDRAMを開発。
- 2005年10月 - ペンタックスがサムスン電子の子会社サムスンテックウィンと一眼レフ部門で提携。
- 2005年11月 - 一般携帯電話型の無線ブロードバンドインターネット端末機を世界で初めて公開。
- 2005年12月 - ドイツiFデザイン賞、25の製品で受賞。
- 2006年3月 - ボーダフォン日本法人(現ソフトバンクモバイル)の「Vodafone 804SS」にて日本向けの携帯電話市場に参入。
- 2006年10月 - サムスン初のデジタル一眼レフカメラを発売した。
- 2007年11月 - 家電販売で日本から撤退する方針を固める。ソフトバンクモバイル向け携帯電話の製造・販売は継続される。
- 2008年4月 - 李健熙会長兼CEOがサムスングループ裏金疑惑により引責辞任。
[編集] 取締役会
[編集] 社外取締役
- F.H.HIRLINGER スイス-アジアコンサルティングパートナー
- チョン・ギホ 弁護士 元韓国最高裁判事
- 林成洛 元韓国長期信用銀行常務
- 黄再性 元ソウル地方国税庁長官
- 岩崎哲夫 前アプライドマテリアルズジャパン会長
- 李甲ガイ 元韓国外国為替銀行頭取
- G.S.MALM 元GEアジアパシフィック社長
[編集] 関連項目
- サムスングループ
- S-LCD(サムスン電子とソニーとの合弁で設立された、液晶パネル製造会社)
- チェルシーFC
- iPod nano - 同社のフラッシュメモリを使用
- サムスン世界選手権
- 渋谷駅 - 2002年5月から駅前ビル屋上に大型ネオンサインを設置。
- エニーバンド - 携帯電話ブランド「Anycall」の広報を目的に結成されたバンド。
[編集] 脚注
[編集] 外部リンク
- 三星電子株式会社 (朝鮮語)
- SAMSUNG's Digital World (英語)
- 日本サムスン ウェブサイト(日本法人)
- Samsung Electronics Co.,Lt. fact sheet (英語)
- 決算概要 (英語)
- 決算報告書 (英語)
- 事業報告書 (英語)
- サムスンモバイル 日本サポートホームページ

