三島憲一

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三島 憲一
人物情報
生誕 (1942-11-11) 1942年11月11日
日本の旗 日本東京都
学問
研究分野 哲学
研究機関 大阪大学
学位 博士(人間科学)
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三島 憲一(みしま けんいち、1942年11月11日 - )は、日本のドイツ哲学者大阪大学名誉教授、ベルリン自由大学名誉博士

略歴[編集]

1942年、東京府生まれ。栄光学園高等学校卒、1965年東京大学教養学部教養学科ドイツ分科卒業。同大学院比較文学比較文化専攻博士課程中退。

1968年、千葉大学専任講師、1973年より助教授。1975年、東京大学教養学部助教授、1987年、学習院大学教授、1991年、大阪大学人間科学部教授。2002年よりフランクフルト大学社会研究所国際理事会理事。2004年、定年退職。退職後は東京経済大学の教授を務め、2013年定年退任した。

2010年に、『ベンヤミン:破壊・収集・記憶』によって大阪大学より博士(人間科学)の学位を授与される。2011年ベルリン自由大学から名誉博士号を与えられる[1]

研究内容・業績[編集]

ニーチェ研究者として出発したが、以後、現代ドイツ政治に対する哲学的検討に移行する。

その他活動[編集]

日本による対韓輸出優遇撤廃に反対する、<声明>「韓国は「敵」なのか」呼びかけ人の1人[2]

受賞・栄典[編集]

著書[編集]

  • 『ニーチェ』岩波新書、1987年
  • 『近代をどうとらえるか』河合ブックレット、1989年
  • 『ニーチェとその影 芸術と批判のあいだ』未來社、1990年、講談社学術文庫、1997年
  • 『戦後ドイツ その知的歴史』岩波新書、1991年
  • 『文化とレイシズム 統一ドイツの知的風土』岩波書店、1996年
  • 『ベンヤミン 破壊・収集・記憶』講談社「現代思想の冒険者たち09」、1998年、講談社学術文庫、2010年、岩波現代文庫、2019年
  • 『現代ドイツ 統一後の知的軌跡』岩波新書、2006年
  • 『ニーチェ以後 思想史の呪縛を超えて』岩波書店、2011年
  • 『ニーチェかく語りき』岩波現代文庫、2016年

編集[編集]

翻訳[編集]

「マルクス・コレクション」筑摩書房、2005年。ちくま学芸文庫、2024年
  • カール・レーヴィット『ヘーゲルからニーチェへ』岩波文庫(上・下)、2016年
  • 『ヴァルター・ベンヤミン=グレーテル・アドルノ 往復書簡』伊藤白・鈴木直共訳、みすず書房、2017年
  • ハーバーマス『ヨーロッパ憲法論』速水淑子共訳、叢書・ウニベルシタス 法政大学出版局、2019年
  • ハーバーマス『デモクラシーか資本主義か 危機のなかのヨーロッパ』編訳、岩波現代文庫、2019年
  • ハーバーマス「道徳性と人倫の関係についていまいちど」『思想』2021年11月号、2021年

出典[編集]

参考[編集]

外部リンク[編集]