一反木綿 (ゲゲゲの鬼太郎)

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境港市ゲゲゲの妖怪楽園に設置された一反木綿の遊具

一反木綿(いったんもめん)は、水木しげる漫画ゲゲゲの鬼太郎』(旧題:『墓場の鬼太郎』)の主人公・鬼太郎の仲間の妖怪のひとり。一反もめん等と表記されている場合もある。

目次

[編集] キャスト

[編集] 概要

境港市水木しげるロードに設置された一反木綿のブロンズ像

空を飛ぶ布の妖怪で、全長約10メートル(一。もっと短く目測される場面もあり、ある程度伸縮できる模様)の白い反物に細い目と腕が1対ずつ付いた姿。伝承ではどこからともなく現れて人の顔に巻き付いて窒息させる恐ろしい妖怪だが、本作では鬼太郎の仲間として登場し、彼や仲間達を乗せて飛行する。布だけあって火やハサミに弱い。切られると血を流す(アニメではそのような描写はなく、ギャグ的に処理される場合が多い)が、再生能力で簡単に元通りになる(後述)。戦闘では、鬼太郎を乗せて空中戦の手助けをすることが多いが、敵に巻き付いて締め上げたり、体の縁を刃物状にして斬ったりといった攻撃も見せる。また、ねずみ男曰く、一反木綿の政治的思想はタカ派だという。清潔に気を遣っている。

鹿児島の大隅地方に出現する妖怪と言われている為、アニメ第4,5作では流暢に鹿児島弁を喋る(第3作では何故か熊本弁だった)。特に3・5作の担当声優、八奈見乗児の好演によるキャラクター形成の影響は大きく、よく物真似芸では3,5代目アニメのこのキャラクターが用いられる。

一見細い両目だけの顔で鼻も口も見えないが、鬼太郎達と食卓を囲む場面がある事から口はあるらしく、アニメ第3作オープニング映像では管楽器を吹き同作96話ではジュースを飲む場面で口が出現している。好物はチョコレート

初登場は原作「妖怪大戦争」及びそのアニメ化である第1作・第10話「妖怪大戦争(前編)」。原作と第1作の「妖怪大戦争」では、西洋妖怪との闘いで最初に戦死(空中の魔女に巻きついて捕らえようとしたが心臓に毒針を刺された)したが、その後、第22話「妖怪獣(後編)」で何事もなかったように復活、以後は準レギュラーとして活躍した。

[編集] 妖術・技

飛行能力
先述の様に鬼太郎や仲間を乗せて飛び、事件現場へ赴く交通手段や空中戦のサポートとして活躍する。人間大の仲間なら4~5人は乗せる事が可能(さすがに仲間の一人・ぬりかべは大き過ぎて乗せられないが、水上スキー式に引く事はできる)。
「鬼太郎大百科」では風に乗って飛ぶと説明されているが、それでは不可能なはずの大気圏外まで飛んでいる描写がある(原作「UFO宇宙突撃隊」「月の妖怪桂男」、アニメ第5作74話)。
水に濡れたり(特にアニメ第5作)食べ過ぎたりすると飛べなくなる事がある。
しめつけ
伝承からの得意技。帯状の体を敵に巻き付け締め上げる。
もめん切り
薄い体の縁を刃物状にして敵を切り裂く。
「鬼太郎大百科」では「頭の先端が骨質であり鋭いので刃物の様に切れる」とあるが、鬼太郎達が頭に手を掛けて平気な事や、尾の部分なども刃物化している事(後述の「刺殺」)から、自身の意志で縁の硬軟を変化させられる模様。
劇中での初使用は原作では「吸血鬼ラ・セーヌ(後編)」、アニメでは第3作13話「おりたたみ入道」。
刺殺
尾の先端を尖った刃にして突き刺す。アニメ第3作40話で缶切り代わりに使用。技名はゲーム「異聞妖怪奇譚」より。
『妖怪千物語』においては、目玉親父の作った薬で強化され、以下の様な鬼太郎との合体技が使用できるようになった。
一反もめん旋風斬(せんぷうざん)
鬼太郎の腕に巻きつき、鋼の様に強靭な刃の鞭となる。磯女の水の槍も砕く威力。
一反もめん螺旋槍(らせんそう)
鬼太郎の腕に巻きつき、体を縦方向に絞って鋭い槍となる。牛鬼の眉間を貫いた。
再生能力
布だけに刃物などで切り裂かれやすいが、水を含む(膨らんで徐々に繋がっていく)か糸で縫合する事で再生する。妖怪獣(アニメ第1作22話)で初使用。
「鬼太郎大百科」によるとトンボの様な複眼で高い視力を持つとされる。但しアニメ第5作では最近老眼気味と言って眼鏡をかける場面がある(薄い体で衣類やバッグ等を身に着けている様子もないのに、どこに眼鏡をしまっているかは不明)。
アニメ第4作で枕返しに眠り砂を撒かれた時、彼だけは「目が細過ぎて砂が入らない」理由で眠らなかった(第3、5作では他の仲間同様に砂が効いて眠った)。
「千年呪い歌」ではサーチライトの様に光を発する。
基本的に複眼(前述の設定)で単一の色の目であるが(アニメ第3,4作では青系、第5作では赤系)、原作「妖怪獣」や月曜ドラマランド版、及びアニメ第3作での驚いた表情では白目と黒目がある。
擬態
帯状の布でできた品物に成りすます事を得意とする。
  • マフラー(アニメ第3作9話。色も黄色に変化し、本来の白と瞬時に切り替わる)
  • 包帯(アニメ第3作69話)
また「妖怪獣」ではねずみ男の服の下にサラシの様に入り込んで、刑部狸暗殺を謀った事もある。
反面、その体質ならではの「虜囚の辱め」を受けた事も多い。
  • 「妖怪獣」で八百八狸に囚われた際は、団三郎狸の(アニメ第1作ではマフラー)にされた。この後、団三郎の首を絞める形で逆襲している。
  • 「妖怪反物」では中国妖怪に囚われ、捩られてにされた。
  • 劇場版「妖怪大戦争」ではドラキュラに一部を破り取られ、テーブルクロス代わりにされた。
  • アニメ第5作71話では南方妖怪に囚われ、ポの腰巻にされる。
スクリュー攻撃
空中で尾を螺旋状に回転させ、つかまる仲間に錐揉み回転を加え肉弾攻撃(鬼太郎の下駄キックなど。この場合「スクリューキック」と言う)を強化。アニメ第5作から頻繁に使う様になる。傘化けとのコンビでは彼を独楽、自身を紐に見立てて投げゴマ式に回転を加える。
旋風
空中で回転して旋風を起こす。アニメ第5作71話で使用。

[編集] アニメにおける変遷

1作目・2作目
第1作の出番は7回と少なく、21・22話で喋った他は極めて無口だった。
第2作は飛行手段として出番は急増したものの、無口なのは相変わらず。
3作目
無口だった過去作品とは打って変わって、九州弁を話す饒舌かつひょうきんなキャラクターに。特にねずみ男とは漫才のような掛け合いになる事がある。鬼太郎を背に乗せて現場へ赴く他、鬼太郎や目玉おやじの要請で他の妖怪を背に乗せて連れて来る事も多くなった(串刺し入道との一戦で電気妖怪を連れて来た際は「しびれるのに弱いから電撃はお手柔らかに頼む」などの弱気な発言も)。枕返しが見せた悪夢では巨大ハサミに追い回される。「世界妖怪ラリー」では「恋人を紹介して貰う」条件でねずみ男の中継ヘリ役を引き受けており、その際の想像図からするとどこかに「女性の一反木綿」も存在するらしい。
4作目
体が長くスマートになり、表面の微妙なしわなどが描き込まれた造形。九州弁を話す。よくねずみ男を締め上げで懲らしめる。ハエが嫌い。自ら体を切って窮地を脱することもあった。鬼太郎を背に乗せて現場に赴く描写は相変わらずだが、砂かけ婆や子泣き爺を含む多人数の妖怪が乗ったり、現場が遠方だったりすると「定員オーバーだ」「妖怪使いが荒すぎる」と不平を言う事もある。登場人物が冷汗をかいた際に、一反木綿の尻尾(?)をハンカチと勘違いしてそれで汗を拭ったりする描写もあった。また、吸血鬼ピーとの対決の時は、人間の振りをして鬼太郎に近付いたモンローを目前に「俄然やる気が出てきた」と発言し、目玉おやじに「お前、ねずみ男に似てきたんじゃないか」とたしなめられる一幕も。一番会いたいと思っている者は霞の着物。
5作目
体の手入れは手洗いと自然乾燥(これは洗濯機の回転と乾燥機の熱風が嫌いだかららしいが)、尾の先の回転などにこだわりを持つ性格になる。水に濡れると動きが鈍ると言う弱点が加わり、雨天の出動には傘や専用の雨合羽を使用。古都の風情を好み、猫娘の荷物に紛れてバスツアーに付いて行った事がある(下着類に紛れたので怒った猫娘にぼろぼろにされ、自分で飛んで帰れと言われた)。妖怪に狙われた子供を叱ったり励ましたりする事もあり、彼自身も「わしな、子供好きなんよ」と74話で言っている。本の読み聞かせが上手く、98話で文車妖妃に懐かれる。73話で妖怪四十七士の鹿児島県代表に覚醒し、また二度目の紋章発現は最も早かった(74話)。74話では辻神と間違えられて天狗ポリスに誤認逮捕されたことも(蛇手錠はかけられなかったので、腕自体を蝶結びにされた)。

[編集] 他作品におけるキャラクター

ドラマ「ゲゲゲの女房」では、ヒロイン・村井布美枝のイメージで夫・茂が描いた(鬼太郎作品の一反木綿は男性だが)キャラクターの額縁が自宅に飾られ、布美枝のセリフに対し表情を変化させている。

[編集] 関連項目

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