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平仮名
文字
字源 の小書き
JIS X 0213 1-4-86
Unicode U+3096
片仮名
文字
字源 「箇」または「个」の略字、の小書き
JIS X 0213 1-5-86
Unicode U+30F6
言語
言語 ja
ローマ字
JIS X 4063 xke
発音
種別
五十音

は、日本語における文字のひとつ。片仮名の「」を小書きにしたように見える字体の文字で、主に数助詞や連体助詞「」の用途として使用される。

数助詞や助詞「」の用途として使用される場合は、「か」、「が」、「こ」と発音される。また、表記としては大きな「ケ」を使うこともある。

数助詞や連体助詞「が」の用途として使用される場合の「ヶ(ケ)」は、片仮名の「」とは由来を別にし、「箇」または「个」の略字とされる。「个」は、「箇」の竹かんむり部分、あるいは「介」の略字から来ていると考えられている。なお「箇」は「個」の異体字であり、意味の違いはない。

戦後の公用文や教科書などでは固有名詞を除き平仮名の「か」で統一して使用していることがほとんどである。

送りがな、添えがなの用途で片仮名「ケ」を小書きすることがある。

平仮名の「」という文字もあるが、数助詞や助詞「」の用途で使用することは一般的ではない。

用途[編集]

「箇」「个」の代わりとして[編集]

仮名「ケ」「け」の小書きとして[編集]

  • 主に固有名詞の中で、送りがな、添えがなの用途で片仮名「ケ」を小書きすることが稀にあるが、通常は大きな「ケ」で表記する。
    • 例:欠ヶ端(かけはた)、蒲ヶ沢(がわけさわ)
  • 方言で語尾が「〜っけ」という場合に「〜ヶ」や「〜」が使用されることがある。

読み[編集]

  • 「か」および「が」、「こ」と読まれる。
  • 助数詞の場合は原則として「か」と発音するが、稀に「こ」と発音する場合もある(例:2ヶの賽)。
  • 助詞「が」の用途で使用される時は、「が」と発音する。
  • 送りがな、添えがなの用途で片仮名「ケ」が小書きされる時は、「け」と発音される。
  • 方言の語尾で使用される時は、「け」や「っけ」と発音される。

ヶ に関わる諸事項[編集]

  • 「カ」と発音される場合、「」と書かれることもある(4ヵ所、5ヵ条、6ヵ月)。
  • JIS規格では「小書き片仮名ケ」、Unicodeでは「KATAKANA LETTER SMALL KE」と、いずれも片仮名「ケ」を小さくした文字としている。符号化漢字集合規格の図形文字は図形概念によるのであって、図形文字の意味や用途は定義しないと説明されており[2]、必ずしも規格上の「ヶ」がこの記事の説明と対応しているものでもない。
  • JIS規格およびUnicodeで、数助詞や連体助詞「が」の用途で大きな「ケ」を表記するときは、「片仮名ケ」(KATAKANA LETTER KE)が用いられる。
  • 「小書き平仮名け」の「」はJIS X 0208にはなく、JIS X 0213で追加され、Unicodeに踏襲された。追加の理由は、仮名漢字変換で片仮名に対応する平仮名を表示するため[3]としている。
  • JISキーボードは、「:」のキーをかな入力シフトキーを押しながら入力したとき「ヶ」が入力されるようになっているが、環境によっては実際には入力できないことも多い。
  • 中国簡体字では「」が、「個」や「箇」に対応する正規の字体である。

注釈[編集]

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  1. ^ 自治体によっては、正式表記に大きな「ケ」を使っている(袖ケ浦市鎌ケ谷市など。外部リンク先参照)。また、東京都新宿区市谷(いちがや)は、地域建物通称などには「市ヶ谷」が使われ、東京地下鉄(メトロ)の駅名のみ「市ケ谷」と表記されており、同じく千代田区の「かすみがせき」は、住所表示が「霞が関」、地下鉄の駅名が「霞ケ関」となっている。このように表記は揺れる場合がある。他には、「雑司が谷」の「雑司ヶ谷霊園」、「雑司ケ谷停留所」、「雑司谷中学校」や、住所表示が「七里ガ浜」で、江ノ島電鉄の駅名が「七里ヶ浜駅」となっている七里ヶ浜などの例もある。なお、中国語での表記はこの「ヶ」や「ケ」は省略される。
  2. ^ JIS X 0208 「4.定義」「5.3 名前」。後継のJIS X 0213、国際符号化文字集合のJIS X 0221にも同様の記述がある。
  3. ^ JIS X 0213 解説「4.4.7 平仮名」。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]