ヴィンデックス (水上機母艦)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
基本情報
艦歴
起工 1904年
進水 1905年3月7日
竣工 1905年6月26日(海峡連絡船として)
就役 1915年3月26日
その後 1920年2月12日に所有者に売却
要目
排水量 2,950トン
全長 361 ft 6 in (110.2 m)
最大幅 42 ft (13 m)
吃水 13.25 ft (4.04 m)
機関 3軸推進、11,000 shp
最大速力 23ノット
乗員 218名
兵装 4インチ砲2門
6ポンド砲1門
テンプレートを表示

ヴィンデックス (HMS Empress) は、イギリス海軍水上機母艦

艦歴[編集]

「ヴィンデックス」はアームストロング・ホイットワース社で「ヴァイキング (Viking)」の船名で1905年に建造された。アイル・オブ・マン・スチーム・パケット・カンパニーの高速フェリーとして運用されていたが、1915年3月15日に海軍によって取得され、水上機母艦へ改装された。1915年10月11日に完全に購入された。

艦名は駆逐艦ヴァイキング (HMS Viking)」との混乱を避けるため「ヴィンデックス」と改名された。

「ヴィンデックス」には飛行甲板が設置され、車輪付きトロリーによる発艦が可能となった。「ヴィンデックス」は7機の水上機の運用が可能で、その経歴においてショート184、ブリストル スカウトソッピース パップソッピース ベイビー等の機種が運用された。艦に搭載された12ポンド砲は、後に2基の4インチ対空砲に換装された。

「ヴィンデックス」はノアハリッジを拠点として活動し、1918年には地中海に移動した。1916年1月にハーゲ (Hage) の飛行船基地爆撃作戦に投入されるが、作戦は濃霧のため中止となった。この作戦は同月中に再度実行されたが、その際も爆撃実行前に中止となった。

1919年に退役し、1920年1月12日に元の所有者に売却された。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 海人社『世界の艦船 増刊 イギリス航空母艦史』2005年10月号増刊 No.649