ヴァル=ド=マルヌ県

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ヴァル=ド=マルヌ県
Val-de-Marne
Val-de-Marne章
ヴァル=ド=マルヌ県章
位置
Val-de-Marneの位置
概要
県番号 94
地域圏 イル=ド=フランス
県庁所在地 クレテイユ
郡庁所在地 ライ=レ=ローズ
ノジャン=シュル=マルヌ
3
小郡 49
コミューン 47
県議会議長 クリスチャン・ファヴィエ
フランス共産党
統計
人口
国内10位
  (2011年)
1,333,702人
人口密度 5,444人/km2
面積¹ 245 km2
¹ 「French Land Register data」(1平方キロ以上の湖沼、エスチュアリー、氷河などの水面積除く。
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ヴァル=ド=マルヌ県(ヴァル=ド=マルヌけん、Val-de-Marne)は、フランスイル=ド=フランス地域圏の県である。パリから見て、南東部の郊外に位置している。県名の由来となったマルヌ川が流れている。

地理[編集]

パリ周辺の県
右下がヴァル=ド=マルヌ県

ヴァル=ド=マルヌ県、セーヌ=サン=ドニ県オー=ド=セーヌ県の3県が、パリの街を取り囲んでいる。 これらの3県はパリの「小さな王冠」《la petite couronne》と呼ばれている。

歴史[編集]

ヴァル=ド=マルヌ県は、1964年7月10日の法律及び1965年2月25日デクレの施行によって、1968年1月1日に設置された。旧セーヌ県南東の29コミューン及び旧セーヌ=エ=オワーズ県の18コミューンから構成される。 県庁所在地であるクレテイユは、特別な都市計画である「新クレテイユ」« Nouveau Créteil »計画の恩恵を受けた。

ヴァル=ド=マルヌ県の設置目的は、パリ市を含むセーヌ県及びこれを取り巻くセーヌ=エ=オワーズ県を同時に廃止し、パリ市を独立させた上で、両県にまたがるパリ周辺部を再編して、富裕層と労働者層とを混合し、保守主義政党が県議会を支配する機会をもたらすことにあった。 1970年の地方選挙において、ド・ゴール主義政党が勝利し、フランス共産党に代わって県議会の議長を輩出した。しかし、1976年の地方選挙で形勢が逆転し、同年3月18日には再び共産党から県議会議長が輩出されるようになった。

行政[編集]

ヴァル=ド=マルヌは3つの郡、47のコミューンで構成されている。

ライ=レ=ローズ郡 クレテイユ郡 ノジャン=シュル=マルヌ郡
  1. フレンヌ
  2. ランジス
  3. ティエ
  4. シュヴィイ=ラリュ
  5. ライ=レ=ローズ
  6. ヴィルジュイフ
  7. カシャン
  8. アルクイユ
  9. ジャンティイー
  10. ル・クレムラン=ビセートル
  1. イヴリー=シュル=セーヌ
  2. シャラントン=ル=ポン
  3. サン=モーリス
  4. メゾン=アルフォール
  5. アルフォールヴィル
  6. ヴィトリー=シュル=セーヌ
  7. ショワジー=ル=ロワ
  8. オルリー
  9. ヴィルヌーヴ=ル=ロワ
  10. アブロン=シュール=セーヌ
  11. ヴィルヌーヴ=サン=ジョルジュ
  12. ヴァラントン
  13. クレテイユ
  14. サン=モール=デ=フォッセ
  15. ボヌイユ=シュル=マルヌ
  16. シュシー=アン=ブリ
  17. ボワシー=サン=レジェ
  18. リメイユ=ブレヴァンヌ
  19. ヴィーユクレスネ
  20. マンドル=レ=ローズ
  21. ペリニー
  22. サントニー
  23. マロル=アン=ブリ
  1. ラ・クー=アン=ブリ
  2. ノワゾー
  3. オルメッソン=シュール=マルヌ
  4. シェヌヴィエール=シュール=マルヌ
  5. ル・プレシ=トレヴィズ
  6. ヴィリエ=シュル=マルヌ
  7. シャンピニー=シュル=マルヌ
  8. ジョアンヴィル=ル=ポン
  9. ノジャン=シュル=マルヌ
  10. ル・ペルー=シュル=マルヌ
  11. ブリィ=シュール=マルヌ
  12. フォントネー=スー=ボワ
  13. ヴァンセンヌ
  14. サン=マンデ

交通[編集]

鉄道[編集]

パリから パリメトロ8号線RER A線RER B線RER D線などが通じている。

水上交通[編集]

セーヌ川

マルヌ川 (フランス)

空路[編集]

オルリー空港

出身者[編集]

外部リンク[編集]