ワレン・ファレル

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ワレン・ファレル

ワレン・ファレルWarren Farrell, 1943年6月26日 - )は、アメリカ合衆国社会学者著述家。専門はジェンダー論、男性学マスキュリズムの主唱者。

来歴・人物[編集]

弟とともに、離婚した母に育てられた。母は、49歳の時に倒れて死亡した。弟は21歳の頃、ガールフレンドとスキーに行って、ガールフレンドを助けるために雪崩に巻き込まれて死亡した。また、仲が良かった親友は、ベトナム戦争で戦死した。ファレルは当初、フェミニストの立場に共感していたが、男性が無力であることに気が付いてからは、立場を変えた。

モンクレア州立大学を卒業後、カリフォルニア大学ロサンゼルス校UCLA)で政治学修士号を、更に、ニューヨーク大学において「男性と女性のかかわり合いの変遷」という題の論文でPh.D学位を取得。その後、カリフォルニア大学医学部、ブルックリン大学ジョージタウン大学アメリカン大学ラトガース大学等で心理学を教えた。ジョンソン大統領(当時)により、「アメリカにおける最も優れた教育家」の一人に選ばれた。現在は、アメリカ社会に存在する男性差別を告発・批判する著作を数多く執筆している。

思想・主張[編集]

著書「The Myth of Male Power」等において、徴兵制度が男性にのみ強制されること、離婚裁判の結果において親権が父親に与えられないケースが多いこと、危険な職種(兵士炭鉱原発、土木作業員、建設現場など)に男性が多いこと、野宿生活者の大多数が男性であること、自殺者の多くが男性であること、平均寿命の男女差、男児への割礼の強制、などについて、男性差別であると指摘し、現在のアメリカ社会のあり方を強く批判している。また、フェミニズム用語である「ガラスの天井」(Glass ceiling)に対して、「ガラスの地下室」(Glass Cellar)という用語を提唱し、男性差別の実態を説明している。

著書[編集]

単著[編集]

共著[編集]

  • Does Feminism Discriminate against Men?: A Debate, with Steven Svoboda and James P. Sterba, (Oxford University Press, 2008,ISBN 978-0-19-531283-6)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]