ワルキューレ (映画)
| ワルキューレ | |
|---|---|
| Valkyrie | |
| 監督 | ブライアン・シンガー |
| 脚本 | クリストファー・マッカリー ネイサン・アレクサンダー |
| 製作 | ブライアン・シンガー ギルバート・アドラー クリストファー・マッカリー |
| 製作総指揮 | トム・クルーズ ポーラ・ワグナー クリス・リー |
| 出演者 | トム・クルーズ ケネス・ブラナー |
| 音楽 | ジョン・オットマン |
| 編集 | ジョン・オットマン |
| 製作会社 | ユナイテッド・アーティスツ |
| 配給 | |
| 公開 | |
| 上映時間 | 120分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 英語 |
| 製作費 | $75,000,000[1] |
| 興行収入 | $200,276,784[1] $ 83,077,833 |
| allcinema | |
| キネマ旬報 | |
| AllRovi | |
| IMDb | |
『ワルキューレ』(Valkyrie)は、2008年のアメリカ映画。1944年に起きたドイツ国防軍将校によるヒトラー暗殺計画「ワルキューレ作戦」と、その指揮を執った実在の将校シュタウフェンベルク大佐を描く。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。
目次 |
[編集] ストーリー
第二次世界大戦下のドイツ。1943年4月、ドイツはすべての戦線で敗退を続け、ドイツの敗色は誰の目にも明らかだった。しかしヒトラーは、あくまで最後の勝利を目指して戦争を続けようとする。
北アフリカ戦線で、左目、右手、左手薬指小指を失う重傷を負ったクラウス・フォン・シュタウフェンベルク大佐はそんなさなかに、ドイツに帰国してベルリンの予備軍司令部勤務となる。しかし、予備軍司令部は反ヒトラー派の国防軍将校の巣窟でもあった。それまでベルリンの反ヒトラーグループの軍の中心メンバーであったハンス・オスター大佐がゲシュタポに逮捕されたあと、反ヒトラーグループでは新たな活動的なメンバーをさがしていたのだった。
そして、メンバーの一人であるオルブリヒト将軍は、シュタウフェンベルク大佐に目をつけ、ヒトラー暗殺計画に加わるよう求める。シュタウフェンベルク大佐は、ドイツを完全な破壊から救うには独裁者を倒すしかないと考え、グループに加わり積極的にヒトラー暗殺計画の具体化を進めるのだった。
[編集] キャスト
| 役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
|---|---|---|
| クラウス・フォン・シュタウフェンベルク大佐 | トム・クルーズ | 森川智之 |
| ヘニング・フォン・トレスコウ少将 | ケネス・ブラナー | 内田直哉 |
| ニーナ・フォン・シュタウフェンベルク | カリス・ファン・ハウテン | 小林さやか |
| フリードリヒ・オルブリヒト大将 | ビル・ナイ | 中博史 |
| ヴェルナー・フォン・ヘフテン中尉 | ジェイミー・パーカー | 土田大 |
| アルブレヒト・メルツ・フォン・クイルンハイム大佐 | クリスチャン・ベルケル | |
| ルートヴィヒ・ベック | テレンス・スタンプ | 堀勝之祐 |
| カール・ゲルデラー | ケヴィン・マクナリー | |
| エーリッヒ・フェルギーベル大将 | エディー・イザード | |
| エルヴィン・フォン・ヴィッツレーベン元帥 | デヴィッド・スコフィールド | |
| フリードリヒ・フロム上級大将 | トム・ウィルキンソン | 菅生隆之 |
| オットー・エルンスト・レーマー少佐 | トーマス・クレッチマン | 江原正士 |
| アドルフ・ヒトラー | デヴィッド・バンバー | 佐藤祐四 |
| ハインツ・ブラント大佐 | トム・ホランダー | |
| ヴィルヘルム・カイテル元帥 | ケネス・クランハム | |
| ハインリヒ・ヒムラー | マティアス・フライホフ | |
| ヨーゼフ・ゲッベルス | ハーヴェイ・フリードマン |
[編集] 制作
シンガー監督のこだわりにより、撮影の多くは実際に事件の起こった現場・史跡においてロケを行い、登場する建物や車輌も極力当時の本物が使われている。ただしヒトラーの住居兼大本営であったベルクホーフ・ハウスは既に破壊されていたため、ヒトラーの情婦エヴァ・ブラウンの撮影したホームムービーを資料にセット撮影とCGで再現された。このベルクホーフ外観のCGや、トム・クルーズ演じる主人公の指の失われた左手の再現などのVFXは、ソニー・ピクチャーズ・イメージワークスが担当している。[2]
[編集] 公開日
『ワルキューレ』は2008年8月8日の公開を目指していたが[3]、制作が早まったため2008年6月27日に公開されることになった[4]。しかし『WALL・E/ウォーリー』『ウォンテッド』との競争を避けるため[5]、また重要な戦闘シーンの撮影が終わっていないことから[6]、2008年10月3日に延期された。これは映画賞を意識した日付であったが[7]、2008年4月の発表では「戦略的な理由」から2009年2月13日へとさらに延期されることとなった[8]。これにより賞レースから離脱するものと思われていたが、商業的試写が良かったことから2008年12月26日に公開されることが決定したのち[9]、さらに1日前倒しされた。
日本においては当初20世紀フォックスが配給する予定だったが、MGMの意向により、東宝東和が担うこととなった。[10]
[編集] ドイツでの反応
ドイツではシュタウフェンベルクは反ナチ運動の英雄として称えられており、また敬虔なカトリック信者として知られている。そのためサイエントロジーの信者であり、広告塔と見られているトム・クルーズがシュタウフェンベルク役を演じることに対する強い反発が起きた(ドイツではサイエントロジーは悪質なカルトと見なされている)。
ドイツの政治家は不快感を示し、シュタウフェンベルクの息子ベルトルトも「クルーズ氏が演じると聞いた時には宣伝のための冗談と思っていた。彼が演じたら台無しになる。父とは関わらないでほしい。」とトム・クルーズを批判した[11]。
一時は、ドイツ国防省が事件の舞台であるシュタウフェンベルク街等の国防軍関連施設での撮影を許可せず、フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督が抗議する事態となった[12]。
2ヶ月後、ドイツ国防省は『制作者側が「ナチス(Nazi)支配から解放され、完全なる民主主義国家となった統一ドイツの姿」を作品内に盛り込むことに同意した』として、撮影を許可した[13]。
[編集] 脚注
- ^ a b “Valkyrie (2009)”. Box Office Mojo. 2009年10月17日閲覧。
- ^ 月刊CGWORLD 2009年5月号(ワークスコーポレーション)
- ^ “Valkyrie Targets 8-8-08”. ComingSoon.net. (2007年7月17日) 2007年7月17日閲覧。
- ^ “Valkyrie Allowed Into Bendlerblock After All”. ComingSoon.net. (2007年9月14日) 2007年9月19日閲覧。
- ^ “Valkyrie Scrubs Mission Against WALL•E, Wanted”. ComingSoon.net. (2007年12月15日) 2007年12月15日閲覧。
- ^ Josh Grossberg (2007年12月18日). “Cruise's Valkyrie Grounded”. E! News 2007年12月19日閲覧。
- ^ Pamela McClintock (2008年3月31日). “2008 awards season shaping up”. バラエティ 2008年4月1日閲覧。
- ^ “トム・クルーズ主演作、アカデミー賞レースから離脱 "Valkyrie" ヒットを狙い09年2月13日に全米公開延期”. バラエティ・ジャパン. (2008年4月9日) 2008年11月2日閲覧。
- ^ “T・クルーズ主演 "Valkyrie" アカデミー賞戦線復帰”. バラエティ・ジャパン. (2008年8月15日) 2008年11月2日閲覧。
- ^ “トム・クルーズ主演『ワルキューレ』、配給会社が変更”. バラエティ・ジャパン. (2007年12月11日) 2008年11月2日閲覧。
- ^ “大ピンチ! トム・クルーズ、ドイツ国防省からサイエントロジーはダメ!”. シネマトゥデイ. (2008年6月27日) 2008年12月28日閲覧。
- ^ “ヒトラー暗殺未遂事件を描いたクルーズ主演作品、ベルリン市での撮影が不許可に”. AFPBB News. (2008年7月5日) 2008年12月28日閲覧。
- ^ “ヒトラー暗殺未遂事件を描く映画に、独政府が国防省内での撮影を許可”. AFPBB News. (2008年9月15日) 2008年12月28日閲覧。
[編集] 関連項目
- ヒトラー暗殺計画 - ワルキューレ作戦
- オペレーション・ワルキューレ (テレビ映画) - 同一の事件をテーマに、2004年に放映されたドイツのテレビ映画(テレビドラマ)
[編集] 外部リンク
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