ワライタケ

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ワライタケ
Panaeolus papilionaceus.jpg
分類
: 菌界 Fungi
: 担子菌門 Basidiomycota
: 真正担子菌綱 Agaricomycetes
: ハラタケ目 Agaricales
: ヒトヨタケ科 Psathyrellaceae
: ヒカゲタケ属 Panaeolus
: ワライタケ P. papilionaceus
学名
Panaeolus papilionaceus
和名
ワライタケ
英名
Panaeolus

ワライタケ(笑茸、学名Panaeolus papilionaceus)はヒトヨタケ科ヒカゲタケ属毒キノコ

傘径2~4cm、柄の長さ5~10cm。春~秋、牧草地、芝生、牛馬の糞などに発生。しばしば亀甲状にひび割れる。長らくヒカゲタケ (Panaeolus sphinctrinus) やサイギョウガサ(Panaeolus retirugis)、P.campanulatusと区別されてきたが、これら4種は生息環境が違うことによって見た目が変わるだけで最近では同種と考えられている。

有毒種[編集]

中毒症状として中枢神経に作用し幻覚症状を引き起こす神経毒シロシビンを持つキノコとして有名だが、発生量が少なく、決して食欲をそそらない地味な姿ゆえ誤食の例は極めてまれ。食してしまうと30分から一時間ほどで色彩豊かな強い幻覚症状が現れ、正常な思考が出来なくなり、意味もなく大笑いをしたり、いきなり衣服を脱いで裸踊りをしたりと逸脱した行為をするようになってしまう。大正6年に石川県で起きた、本菌による中毒事件がきっかけでワライタケと言う名がついた。毒性はさほど強くないので、誤食しても体内で毒が分解されるにつれ症状は消失する。毒性分はコリンアセチルコリンシロシビン5-ヒドロキシトリプタミンなど。

シロシビンを含有しているシビレタケ属やヒカゲタケ属のキノコはマジックマッシュルームとして知られているが、ワライタケは一連のキノコよりは毒成分は少ないため重篤な状態に陥ることはない。治療方法は、胃内洗浄[1]など。

北米産のサンプルから幻覚性物質の psilocybin が単離例がある[2]。また、苦み成分としてpolyisoprenepolyol ester , Gymnopilin , Gymnoprenol類を含み、単離され構造解析された結果が1982年に発表された[3]

法規制[編集]

麻薬及び向精神薬取締法において麻薬原料植物として指定[4]されており、売買はもちろん故意の採取や所持も法律で規制されている。

参考画像[編集]

参考文献[編集]

関連項目[編集]

オオワライタケ - 似た名称を有するが、分類学的に近縁ではない。

外部リンク[編集]

  1. ^ 毒きのこ 毒キノコデータベース(滋賀大学)
  2. ^ 藤本治宏:担子菌からの新しい生理活性物質 マイコトキシン Vol.1987 (1987) No.25 P5-8
  3. ^ オオワライタケの苦味成分,新ポリイソプレンポリオール,GymnopilinおよびGymnoprenol類の単離と構造 天然有機化合物討論会講演要旨集 (25), 282-289, 1982-09-10
  4. ^ くまもとDIニュース 2002.7 No.263 熊本県薬剤師会 医薬情報センター (PDF)