ワッフル・ハウス

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ワッフル・ハウス
Waffle House Inc.
Wafflehouserestaurant.jpg
種類 公開会社でない株式会社
本社所在地 アメリカ合衆国、ノークロス英語版付近
設立 1955年
業種 レストランチェーン、カジュアルダイニング英語版
売上高 $524 Million (2009)
外部リンク wafflehouse.com
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ワッフル・ハウス(Waffle House)はアメリカ合衆国の25の州で1700以上の店舗を持つレストランチェーンストア[1]。主にアメリカ合衆国南部にある[2]。本部はジョージア州グインネット郡英語版非法人地域にある[3]

サービス[編集]

ワッフル・ハウスのメニューの一例
店内の様子

ワッフル・ハウスは、アメリカの他のチェーンと同様、メニューを独特の表現で表示している。

例えばハッシュドポテトについて、

  • 散り散りな "scattered" (鉄板の上に広げられた)
  • 蒸した "smothered" (玉ねぎ入り)
  • カバーされた "covered" (チーズがけ)
  • かたまり入りの "chunked" (四角く刻んだハム入り)
  • ダイス入りの "diced" (四角く切ったトマト入り)
  • 胡椒入りの "peppered" (ハラペーニョ入り)
  • 帽子入りの "capped" (マッシュルーム入り)
  • トップの "topped" (唐辛子入り)
  • 全部入り "all the way" (用意されたトッピング全部入り)

などのバリエーションがある。

2009年になってソーセージグレービー英語版ハッシュドポテトを添えた「田舎風(country)」がメニューに加わった[4]

ワッフル・ハウスでは2008年から、一部の店舗でバレンタインデーにキャンドルライトの予約サービスを行っている。最初はジョージア州のジョーンズクリーク英語版の店舗で始められ、今では30以上の店舗に広がっている。

歴史[編集]

テキサス州フォートワーステキサス・モーター・スピードウェイ付近にあるワッフル・ハウスの店舗

ワッフル・ハウスの設立者の一人、ジョー・ロジャー(Joe Rogers Sr.)は1947年、コネチカット州のニューヘイブンにあったトッドル・ハウス英語版というレストランチェーンの店舗でコックをしていた[5]。ロジャーは1949年までに同社の地域マネージャーとなり、アトランタに移った[1]

ワッフル・ハウスのもう一人の設立者、トム・フォークナー英語版は、父ベンの経営するベン・フォークナー不動産(Ben S. Forkner Realty)で働いていた。当時ロジャーは、ファストフードなみにスピード提供できるテーブルサービス、24時間営業のレストランを作る構想を持っており、フォークナーにそのようなレストランを作ることを勧め、「君がレストランを作れば、私が店のやりかたを教えるよ」と語っている[2]。そして、ロジャーとフォークナーは共同で、ジョージア州のエイボンデール・エステーツ英語版・イーストカレッジアベニュー2719にあった店舗を購入した。

フォークナーは店の名前に関して、16種のメニューの内、ワッフルの収益が高くなると予想し、「ワッフル・ハウス」を提案した[2]。当時、ワッフルはもっぱら家で自作するものだったので、持ち帰ったり、レストランで食べたりするものではなかった。そのため、ロジャーは朝食時以外にはあまり売れないのではないかと不安を持っていた[2]。一方、フォークナーは「24時間営業」というロジャーの構想の成功に疑問を持っていた[2]。ともあれ、ワッフル・ハウスは2人を共同設立者として、1955年レイバー・デー(9月の第一月曜日)に1号店をオープンした[1]

アリゾナ州フェニックスにあるワッフル・ハウスの店舗

ロジャーはトッドル・ハウスの仕事も続けていたため、競合関係にある2社を掛け持ちすることを避けるため、1956年に一旦、ワッフル・ハウスの権利をフォークナーに売却している[5]。1960年、トッドル・ハウスとワッフル・ハウスの合併話が持ち上がったが、トッドル・ハウスが拒否したため、これを機にロジャーはワッフル・ハウスに戻った。この時、ワッフル・ハウスは3店舗になっていた[5]。ロジャーが戻って間もなく、フォークナーは不動産会社を退社し、ワッフル・ハウスの経営に専念した。

1960年に4店舗となると、店のフランチャイズ化を進め、1960年代の終わりには27店舗になった[2]。同社は非上場のため、年間売上高は明らかにされなかったが、国内の卵消費の2%を占めると発表されている[2]。会社の所有権は今でも設立者のロジャーとフォークナーが持っているが、経営への参加は制限されている。2013年時点のCEOはジョー・ロジャース、社長はバート・トロントンである[6]

ワッフル・ハウスの店舗はアメリカ南東部に集中しているが、北はオハイオ州Austinburg、西はアリゾナ州Goodyear、南はフロリダ州キーウェスト、東はフロリダ州からノースカロライナ州にまで及んでいる。

2007年、ワッフル・ハウスは、過去に手放して中華料理店になっていた第1号店のあった場所を買戻し、元の形に改装して自社博物館にした。基本的には社内行事や見学ツアーに使われるが、時々一般公開もされている[7]

2008年、ワッフル・ハウスの大型フランチャイズの一つ、ノース・レイク・フーズが連邦倒産法第11章の適用を受け、廃業した。ワッフル・ハウスはフランチャイズの再生を試み、2009年前半に関連会社のイーストコーストワッフルがノース・レイク・フーズを買収している[8]

ワッフル・ハウス指数[編集]

ワッフル・ハウスは2011年、アメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁(FEMA)から、ウォルマートザ・ホーム・デポロウズと共に、災害対策優良会社と認められた[9]。災害対策計画に加えて、自家発電機、非常食、氷などを準備し、ハリケーンなどの際に使用できるようにしている[10]。FEMAはワッフル・ハウスの開店状況が災害の程度と関係しているとして、これを「ワッフル・ハウス指数」と呼んだ[9]

大衆文化との関係[編集]

音楽[編集]

ワッフル・ハウスのジュークボックス

ワッフル・ハウスの店舗の多くは、シングルレコードをプレイできるジュークボックスを持っており、ワッフル・ハウスを歌った歌のレコードが入れられている。作詞作曲と歌は地元の歌手などに委託したもので、例えばマリー・ウェルチ・ロジャーズなどが歌っている。多くの歌は非売品だが、CDとして販売されたものもある[11]

ワッフル・ハウスはアメリカのパンクバンド、ブラッドハウンド・ギャングのヒットソング「The Bad Touch英語版」に登場する。

映画[編集]

テレビ番組[編集]

アメリカのプロレス関係のテレビ番組WWE・ロウの2011年8月15日の回において、レスラーのケビン・ナッシュは仲間のレスラーCMパンクを評して「ワッフル・ハウスで出てくる即席料理のようなヤツだ」と挑発したところ、CMパンクは「俺はワッフル・ハウスが好きだけどね。いったい君はどんな料理を注文したんだ?」と返している。この問答はネットで話題になり、多数のミームが生まれている[14]

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  1. ^ a b c Waffle House history
  2. ^ a b c d e f g Waffle House still dishin’ diner food at 50
  3. ^ "Contact Us." Waffle House. Retrieved on November 27, 2012. "5986 Financial Drive Norcross, GA. 30071"
  4. ^ Waffle House menu/placemat
  5. ^ a b c Atlanta Journal-Constitution, December 24, 2004
  6. ^ Company Overview of Waffle House, Inc.” (2013年1月5日). 2013年1月5日閲覧。 閲覧時点での情報
  7. ^ Macdonald, Mary (2007年7月12日). “Waffle House whips up a sizzling museum”. Atlanta Journal-Constitution (Atlanta Journal-Constitution). オリジナル2007年9月30日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20070930030847/http://www.ajc.com/metro/content/metro/dekalb/stories/2007/07/11/waffle_0712.html 2007年7月12日閲覧。 
  8. ^ Collier, Joe Guy (2009年8月5日). “Bankrupt Waffle House franchisee draws bids”. Atlanta Journal-Constitution (Atlanta Journal-Constitution). http://www.ajc.com/business/bankrupt-waffle-house-franchisee-109022.html 
  9. ^ a b “How to Measure a Storm's Fury One Breakfast at a Time”. Wall Street Journal. (2011年9月1日). http://online.wsj.com/article/SB10001424053111904716604576542460736605364.html 
  10. ^ “What Do Waffles Have to Do with Risk Management?”. EHS Today. (2011年7月6日). http://ehstoday.com/fire_emergencyresponse/disaster-planning/waffles-risk-management-0706/ 
  11. ^ http://www.wafflehouse.com/your-house/waffle-house-records
  12. ^ Tin Cup script
  13. ^ Waffle House dresses up for Valentine's Day – al.com
  14. ^ WWE "Raw: CM Punk interrupts Kevin Nash's explanation about his actions at SummerSlam" | Video | August 15, 2011

外部リンク[編集]