フジテレビ系列水曜夜7時台枠のアニメ

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フジテレビ系列水曜夜7時台枠のアニメ(フジテレビけいれつすいようよるしちじだいわくのアニメ)は、過去フジテレビ系列の水曜19時台に放送されたテレビアニメの作品一覧である。

歴史[編集]

この時間帯は2001年4月以降1時間のバラエティ番組が続いているが、かつてはアニメの時間帯であり、特に1981年以降は、前後半枠とも高視聴率をマークしたアニメが多かった。

2001年4月に『ONE PIECE』が枠移動したことで、在京キー局の水曜19時台にはアニメが一本もなくなったが、これは当枠が『夜のゴールデンショー』で中断していた時期の1969年10月 - 1970年3月以来、実に31年ぶりのことだった。その半年後の2001年10月に、テレビ東京が『テニスの王子様』(前半)と『ヒカルの碁』(後半)を編成し[1]、アニメが再開されたが、2014年春の改編で、水曜19時台に音楽系バラエティ番組THEカラオケ★バトル』を編成、12年半続いたTX水曜19時台アニメがなくなり、再び在京キー局の水曜19時台アニメが消滅した。

前半[編集]

  • その後、1981年4月8日開始の『週刊少年ジャンプ』連載のアニメ『Dr.スランプ アラレちゃん』が大ヒット、テレビアニメ歴代高視聴率第3位となる36.9%を記録し、原作者の地元である東海テレビでは最高視聴率40%超を記録した。「アラレちゃん語」は流行語となり、5年弱の放送となる。
  • 1986年2月からは、同じ鳥山明原作であり、『週刊少年ジャンプ』連載の『ドラゴンボールシリーズ』がこの枠で開始され、平均視聴率20%を維持した[2]。しかし、完全アニメオリジナルの『ドラゴンボールGT』放送開始したが、最高視聴率が19.7%となり、10%台となった[3]
  • 1997年から『Dr.スランプ アラレちゃん』のリメイク版でもある『ドクタースランプ』が放送開始された。なお、本作よりフルデジタル制作となる。最高視聴は20.3%と、再び20%台に戻った。
  • その後、同じ『週刊少年ジャンプ』連載の『ONE PIECE』がこの枠で開始されるが、後半枠のバラエティ番組(『力の限りゴーゴゴー!!』→『100%キャイ〜ン!』)が人気を出し、2001年4月から『100キャイ』を19:00開始に拡大して、『ジョー』から31年続いた前半枠のアニメは終了、そして水曜19時枠は元より、平日19時枠のアニメはすべてなくなった。なお、『ONE PIECE』はその後、日曜19:30→同19:00同9:30と変遷を繰り返しながら放送中である。

後半[編集]

  • 後半は、『勝ち抜きエレキ合戦』を始めとした若者向け音楽番組→『スター千一夜』を中心にした帯番組が続き、アニメは長期に渡って放送されなかったが、1981年9月に『スタ千』と『逆転クイズジャック』が終了後、この枠で初のアニメである高橋留美子原作作品『うる星やつら』(1981年版)[4]を開始した。『アラレちゃん』からスライドして見る人が多く、一躍人気番組となり、『アラレちゃん』と『うる星』の強力2本立てが誕生、1986年3月19日までの約4年半に渡って『うる星』は放送された。
  • 1986年4月からは、『うる星』と同じ高橋留美子原作の『めぞん一刻』を開始した。この原作は少年誌ではなく、青年誌の『ビッグコミックスピリッツ』に掲載されていたものであった。
  • ところが、1988年3月9日開始の『F』は人気が出ず、約半年で金曜夕方へ移動した。その後は長期に渡ってバラエティ・クイズ番組が続き、再開後の作品は継続中に枠移動することが多くなった。そして1999年6月30日に、ドラマでも人気があった『GTO』をアニメ化して放送するも、3ヶ月で日曜19:30に移動して、前半枠よりいち早く終了した。そしてその後を次いだ『ゴーゴゴー』『100キャイ』が人気を上げ、ついに前述の通り、『100キャイ』が2001年4月より19時枠からの1時間番組となる。
  • 1996年10月から1997年2月までは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』放送直後の水曜日19時58分から実質わずか1分間にアニメプロモーション番組「ワイワイ!アニメランド」を放送していた。キャラクターたちが、他のアニメの見所を紹介していた「今週のスペシャル!」や新作ゲーム・最新アニメ映画の紹介が行われた。視聴者プレゼントも行われていた。

作品リスト[編集]

19時00分 - 19時30分[編集]

※アニメ中断、この間は関西テレビ制作の特撮番組(『仮面の忍者 赤影』)を放送。
※アニメ中断、この間は月〜木の日替わりバラエティ番組(『夜のゴールデンショー』)を放送。

19時30分 - 20時00分[編集]

  • うる星やつら(1981年版)(1981年10月14日 - 1986年3月19日)
  • めぞん一刻(1986年3月26日 - 1988年3月2日)
  • F(1988年3月9日 - 9月28日) - 1988年4月から『ショットガン』設置により2分短縮、ローカルセールス枠へ降格(関東地区は金曜17:30へ移動)。
※アニメ中断、この間はクイズ番組(『クイズ!年の差なんて[5] 、『クイズ&ゲーム太郎と花子』、『クイズ!超選択』)、バラエティ番組(『タモリのボキャブラ天国[6]、『志村けんはいかがでしょう[7] )を放送。
※アニメ中断、この間はクイズ番組(『中居正広のボクらはみんな生きている[9])を放送。

参考資料[編集]

  • キー局番組編成変遷表
  • 「タイムテーブルからみたフジテレビ35年史」(フジテレビ編成制作局) 1994年

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ いずれも『ONE PIECE』と同じ週刊少年ジャンプ連載作品
  2. ^ 鈴木晴彦編「THE SECRET IN Z 知られざる『Z』」『テレビアニメ完全ガイド「DRAGON BALL Z」孫悟空伝説』集英社ジャンプ・コミックス〉、2003年10月8日、ISBN 4-08-873546-3、198頁。
  3. ^ ビデオリサーチより
  4. ^ 以後、『うる星』と略す。なお、本記事においての『うる星』はすべて1981年版アニメのことを指す。
  5. ^ 1990年10月以降は木曜19:00に移動
  6. ^ 1993年9月で一旦中断後、1994年4月より水曜22時枠で復活
  7. ^ 1995年4月以降は月曜19:00に移動
  8. ^ 当初は4月19日開始予定だったが、当日昼に発生した横浜駅異臭事件関連の報道特別番組に差し替えられたため、放送開始が1週延期となった。
  9. ^ 1998年10月以降は『サタスマ』1部に移動して継続。同時に『中居正広のボク生きII』に改題してリニューアル
フジテレビ 水曜19時台前半枠
前番組 番組名 次番組
フジテレビ系列水曜夜7時枠のアニメ
(1963.6.5 - 12.4)
勝ち抜きエレキ合戦
※水曜19:30へ移動
フジテレビ系列水曜夜7時枠のアニメ
(1965.9.1 - 1967.3.29)
仮面の忍者 赤影
※関西テレビ制作
フジテレビ系列水曜夜7時枠のアニメ
(1968.4.3 - 1969.9.24)
夜のゴールデンショー
※月〜木
フジテレビ系列水曜夜7時枠のアニメ
(1970.4.1 - 2001.3.21)
100%キャイ〜ン!
(19:00 - 19:57)
※30分拡大して継続
フジテレビ系 水曜19時台後半枠
前番組 番組名 次番組
フジテレビ系列水曜夜7時30分枠のアニメ
(1961.4 - 5)
逆転クイズジャック
(月〜金19:30 - 19:45)
スター千一夜
(月〜金19:45 - 20:00)
フジテレビ系列水曜夜7時30分枠のアニメ
(1981.10.14 - 1988.9.28)
フジテレビ系 水曜19:58 - 20:00枠
スター千一夜
(月〜金19:45 - 20:00)
フジテレビ系列水曜夜7時30分枠のアニメ
(1981.10 - 1988.3)
【2分縮小して継続】
フジテレビ系 水曜19時台後半枠
フジテレビ系列水曜夜7時30分枠のアニメ
(1995.4.26 - 1997.9.17)
フジテレビ系 水曜19:58 - 20:00枠
ワイワイ!アニメランド
フジテレビ系列水曜夜7時30分枠のアニメ
(1997.3 - 9)
【2分拡大して継続】
中居正広の
ボクらはみんな生きている
(19:30 - 20:00)
フジテレビ系 水曜19時台後半枠
中居正広の
ボクらはみんな生きている
フジテレビ系列水曜夜7時30分枠のアニメ
(1998.10.21 - 1999.9.8)