ワイヤー (バンド)

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ワイヤー
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基本情報
出身地 イングランドの旗 イングランド ロンドン
ジャンル ポストパンク
アート・パンク
パンク・ロック
ニュー・ウェイヴ
オルタナティヴ・ロック
活動期間 1976年 - 1980年
1985年 - 1992年
2000年 -
レーベル Pinkflag
ミュート・レコード
ハーヴェスト・レコード
公式サイト Pinkflag.com
メンバー
コリン・ニューマンボーカルギター
グレアム・ルイス (ベース
ロバート・ゴトベッド (ドラムス
マシュー・シムス (ギター
旧メンバー
ジョージ・ギル
ブルース・ギルバート (ギター

ワイヤー (Wire) は、1976年イギリスロンドンで結成されたロックバンドパンク・ロック全盛期に現れたが、ポストパンク黎明期における重要なバンドであり、実験的な表現や制作プロセスにフォーカスした独特のスタンスで異彩を放ち続けている[1]

経歴[編集]

1976年コリン・ニューマン英語版とブルース・ギルバートはジョージ・ギルに誘われ、ワイヤーの前身バンド、Overloadを結成した。そこにグレアム・ルイスとロバート・ゴトベッド(ロバート・グレイ)が加わり、ワイヤーの原型ができあがった。ジョージ・ギルはほどなくして脱退し[1]1977年から4人編成での本格的な活動が始まった[2]

1977年初頭、ソフト・マシーン、後にはブラーなどのプロデューサー[3]で知られるEMIレコードのマイク・ソーン英語版に出会う[1]。同年春、マイク・ソーンがプロデュースしたパンク・ロックオムニバス・アルバムThe Roxy London WC2英語版』にバズコックスエックス・レイ・スペックスなどと共に参加し[4]、レコード・デビューを果たした。

その後、ピンク・フロイドなどが所属していた、EMI傘下のハーヴェスト・レコードと契約し、マイク・ソーンのプロデュースで1977年から1979年にかけて、『Pink Flag』『消えた椅子 - Chairs Missing』『154』の3枚のアルバムを発表した[5]。パンクバンドとしては異色で、知的かつファンタスティックな要素を持ち、「初期のピンク・フロイドを思わせる」とも評された。当時の彼らのキャッチフレーズは「ロックでなければなんでもいい」というもので、初期ロンドン・パンクにおける名台詞のひとつとされている。彼らのアルバムは大手レーベルからリリースされたこともあって、海を超えてアメリカのオルタナティヴ・ロックに大きな影響を与えた。

1980年に解散し[6]、コリン・ニューマンはポップスターを目指したソロ活動、ルイスとギルバートはアンビエント・ミュージック[7]インダストリアル・ミュージックにのめり込んだ。

1985年に活動を再開し[6]6枚の作品をリリースしたが、1992年から2000年にかけて再度活動を休止した[6]2000年の再始動時は、オリジナル・メンバー4人での復活であった[1]が、2004年にブルース・ギルバートが脱退[8]した。2011年になって、It Hugs Backのフロントマン、マシュー・シムスがギタリストとして加入した[9]

影響[編集]

ワイヤーが後世に与えた影響は非常に大きい。1980年代や90年代には、ユリナルズや、マニック・ストリート・プリーチャーズミニットメンソニック・ユースR.E.M.らがワイヤーのファンであることをさまざまな形で表現した。R.E.Mは「ドキュメント」というアルバムでワイヤーの「Strange」をカバーする一方で、ワイヤーの「Feeling Called Love」という曲をまねて「What's The Frequency, Kenneth?」(1994年のアルバム「Monster」に収録)という曲を制作した。また、ワイヤーはアメリカの ハードコア・パンクにも影響を与え、マイナー・スレットは「12XU」をカバーしている一方で、ポストパンクの代表的バンド、ザ・キュアーロバート・スミスもワイヤーから絶大な影響を受けたことを公言している。

作品[編集]

スタジオアルバム[編集]

  • Pink Flag (1977年)
  • 消えた椅子 - Chairs Missing (1978年)
  • 154 (1979年)
  • The Ideal Copy (1987年)
  • A Bell Is a Cup...Until It Is Struck (1988年)
  • It's Beginning To And Back Again (1989年)
  • Manscape (1990年)
  • The Drill (1991年)
  • The First Letter (1991年)
  • Send (2003年)
  • Object 47 (2008年)
  • Red Barked Tree (2011年)
  • Change Becomes Us (2013年)

注釈[編集]

  1. ^ a b c d Wire | Biography | AllMusic - 2014年3月30日閲覧
  2. ^ ワイヤー・インタビュー | THE DIG - 2014年3月30日閲覧
  3. ^ ‎Mike Thorne | Biography | AllMusic - Artist Biography by Wilson Neate -2014年4月5日閲覧
  4. ^ Various ‎– The Roxy London WC2 (Jan - Apr 77) at Discogs - 2014年4月5日閲覧
  5. ^ Jim DeRogatis/Wilson Neate | Wire | TrouserPress.com - 2014年4月9日閲覧
  6. ^ a b c Pinkflag.com - US - 2014年4月9日閲覧
  7. ^ ブライアン・イーノが提案した「環境音楽」。
  8. ^ Bruce Gilbert - Pinkflag.com
  9. ^ Matthew Simms - Pinkflag.com

外部リンク[編集]