ローゼンメイデンの登場人物一覧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ローゼンメイデン > ローゼンメイデンの登場人物一覧

ローゼンメイデンの登場人物一覧(ローゼンメイデンのとうじょうじんぶついちらん)では、『ローゼンメイデン』に登場するキャラクターの紹介を列挙する。担当声優は「アニメ版 / 先行発売ドラマCD版(フロンティアワークス発売)」と表記。記載が1人の場合はアニメ版のキャストとする。

主人公[編集]

桜田 ジュン(さくらだ じゅん)
本作の主人公。それぞれ個別に説明する。
「まいた世界」の桜田ジュン
声 - 真田アサミ / 小林沙苗
真紅の契約者、後に翠星石とも契約。中学2年生だが、不登校で家に引き籠っている。ドレスのデザイン画を描いたノートをうっかり提出してしまった所、感心した担任の梅岡が無神経にも全校集会で発表してしまったのが原因。
趣味は、怪しげな通販商品をネットで注文し、クーリング・オフ寸前に返品してスリルを味わうこと。本人も一応、暗いことと自覚している様だが、止める気配は無い。特技は裁縫で、壊れた人形を直すことによって迷子になった人形のを呼び戻したり、ローゼンメイデンのパーツを組み直す等、神業級の職人(マエストロ)並の腕を持つ。実は高所恐怖症。
鬱屈かつ反抗的で他人に無関心を装うが、意外と相手の気持ちを察することが出来る。当初は真紅達に翻弄されっ放しだったが、彼女達との交流やアリスゲームを経て、精神的に成長していく。真紅には「使えない下僕」といつも叱責され、翠星石には「チビ人間」と罵られる。真紅に対しては、彼女の尊大な態度に反発しつつも、互いに何か特別な好意を持っているらしく、時になぜか赤面することもある。姉・のりにだけは「ブス」「お茶漬けのり」と呼ぶなど、尊大な態度を取っていたが、真紅が現れてからしばらくして「姉ちゃん」と呼ぶようになった。
ローゼンが幼少時のジュンに会っていることやラプラスの魔の「お父様はすぐ近くの世界にいる」という台詞、水銀燈が勘違いする様子、幼少時のスケッチブックに何気なく真紅や雛苺の衣装を描いていたことなど、ローゼンとは何らかの関係があると思わせる描写がある。
原作第2期では、雪華綺晶の策略で身動きが取れなくなった為、まかなかった世界のジュンにメールで助けを求め、ラプラスの魔の力を借りて真紅のレプリカパーツを送っている。その後、雪華綺晶のアジトである世界の崖下に真紅の本来のボディを見つけ、真紅のボディを守っていた雛苺の人工精霊・ベリーベルの協力もあり、何とか一同が待つ世界へ真紅のボディを持っていくことができた。真紅がまいた世界に帰ってきてからは、自身も再登校をするが、周囲とは未だに馴染めない様子。
雪華綺晶と結託しためぐや暗躍する鳥海の手によって、次第に追い詰められ昏睡状態に陥ってしまう。その精神体はほかの契約者と同じ場所に眠らされていたが、水銀燈によって発見された後にその場所を抜け出し、その後、蒼星石の導きや巴とまかなかった世界のジュンの励ましもあり、自我を取り戻している。
アニメでは、引きこもりになった理由が原作と違う。アニメ第2期では、学校に復帰するため、二学期に向けて勉強中。原作でも、巴と一緒に図書館で勉強している。
「まかなかった世界」の桜田ジュン
声 - 逢坂良太[1]
真紅と契約しなかったパラレルワールドのジュン。まいた世界の桜田ジュンとの違いは茶髪で眼鏡をコンタクトレンズに変えている事、アパート在住の一人暮らしである事。
中学卒業後は大検を取得し、大学進学を目指すが2年間の引き籠もりが影響し三流大学に入学せざるを得なくなった。また、本屋でバイトを始めるも上司に恵まれていない。一応の社会復帰は果たしているものの、こうした境遇もあって周囲の人々とまるで馴染めず、引きこもり時代と変わらず鬱屈した感情を抱えたままである。
ローゼンのパートワークを手にしたことと、まいた世界のジュンから連絡を受け、理由が分からないままnのフィールドで真紅を組み上げた事から、彼もアリスゲームに巻き込まれる事になる。
上述の経緯も相まって、真紅からまかなかった世界の実態を聞かされたり(厳密に言うとジュン自身の曲解)、雪華綺晶から送られてきた偽装メールやローゼンのパートワークにより心を動かされる。しかし、これらの行動により雪華綺晶の実体化のアシストをしてしまうことになる。雪華綺晶と交戦していた真紅や水銀燈と共に窮地に陥るが、突如乱入した翠星石の企てにより、事故的ではあるものの蒼星石の契約者になることで窮地を脱する。その後、雪華綺晶の世界に巻き込まれた際には、まいた世界のジュンやドールズと協力して元のまかなかった世界へと帰還し、まいた世界のジュンに蒼星石との契約と指輪を譲渡している。
そしてしばらくは平穏な日々を送り、巻かなかった世界に残された人形1体(劇の小道具になっていた、真紅のレプリカの代わりに残されたもの)を自室に置いていたが、まいた世界のジュンが昏睡状態に陥った際に人工精霊を介した巴の携帯からの連絡を受け、それと同時に動き出したその人形「コドウグ」によってまいた世界へやってくる。そしてnのフィールドで眠らされていた、まいたジュンや巴とともに鳥海皆人が暗躍している世界へ飛び込む。雪華綺晶に契約を求められるも当初は拒絶するが、その後彼女を気遣う場面もあった。物語終盤で彼女が消滅しそうになった際は、自身の元へ戻ってくるように呼びかけ手を差し伸べた。その後は雪華綺晶を受け入れた様子(契約しているかは不明)。
まいた世界のジュン同様、真紅達との交流を経て精神的に成長していく。段々と性格が穏やかになり、バイト先とも折り合いがついたり、バイト先の同僚である斉藤の誘いで劇団の手伝いを行う、メールのやり取りをする大学での友人ができるなど、それなりに充実した学生生活を送れている様子が描かれている。
ローゼンのパートワークが送られてくる前同様にアリスゲームとは無縁の生活を送っていたが、テレビ電話で真紅らに呼び出されたことにより、再びアリスゲームに巻き込まれることになる。

ローゼンメイデン[編集]

「ローゼンメイデン」シリーズのドールは、計7体の設定。原作とアニメで設定が異なる。

以下「ドール番号順」に記載する。

水銀燈(すいぎんとう / Mercury Lampe)
声 - 田中理恵 / 能登麻美子
「ローゼンメイデン」シリーズの第1ドール。一人称は「私」。普段の口調は相手を小馬鹿にするような猫撫で声だが、本気になると感情的になる。冷酷非情で好戦的な性格。アリスへの執着心が非常に強く、ローザミスティカを集める為なら手段を選ばない。その性格から他の姉妹とは折り合いが悪いが、金糸雀にだけはペースを乱されてしまう。人工精霊はメイメイ(第一期-特別編では紫色、新アニメでは水色)。また蒼星石のローザミスティカを奪った為、レンピカ(蒼星石の項目参照)も従える。
ドール同士の絆もドールとマスターの絆も否定していたが、契約者となった柿崎めぐに対しては気遣いを見せる。
髪は長い銀髪。瞳の色は。服装は逆十字の柄が入ったアシンメトリーオーバースカートの付いた奇抜な編み上げドレス。色はで構成されている。薄紫色のバラの飾りがついた黒のロングブーツを履いている。背中には変異自在な黒いが生えていて、その翼により戦闘を行う。
契約なしでも勝手に人から力を奪うことができ、他の姉妹とは一線を画す特性がある。原作第1期終盤で雪華綺晶にめぐを攫われ、2人の後を追ってnのフィールドへ突入した。
原作第2期では、雪華綺晶に「めぐをもらい、代わりのマスターとローザミスティカを渡す」という取引を持ちかけられたが拒絶、真紅とは別の方法でまかなかった世界にやって来た。めぐの容態を気にかけているためか、力は使わないようにしている。真紅とは相変わらず険悪だが、ケンカはどこか子供じみており、結局まかなかったジュン、真紅と同居している。その後、ジュンが携わった演劇に現れた雪華綺晶からめぐを取り返そうと対決。雪華綺晶相手には分が悪く、さらに雪華綺晶が蒼星石の体を持っていたことから体内の蒼星石のローザミスティカが反応し苦境に陥る。雪華綺晶の撤退後は、脱出のため他のドールと一時共闘。蘇った蒼星石に脱出のためにローザミスティカを一時だけと約束した上で返したが、脱出成功後、アリスゲームについて思う所があったのか蒼星石のローザミスティカをそのまま預けて去った。
その後、金糸雀と度々行動をともにしており、第1から第5までのドールが病院を模した世界で合流した後、「時間切れ」と称して蒼星石からローザミスティカを再び受け取る。その後は、横合いから奪った前回とは異なり、すんなりとローザミスティカがなじんだことに驚きを覚えている。
アニメでは、第1期最終話で腹部が無い未完成品であることが判明。だが、真紅はローザミスティカを奪わなかった為、第2期第6話で復活。柿崎めぐと契約を結び、薔薇水晶と組んで真紅達を襲う。だがそれは薔薇水晶から「ローザミスティカを全て集めればめぐを救える」とそそのかされたためである。最期は薔薇水晶の攻撃から真紅を庇うような形で倒され、めぐへの謝罪をつぶやいてローザミスティカを奪われた。だが終盤でローゼンに修理され復活し、めぐの病室に姿を現した。腹部も付け足された様子。
アニメ特別編では、真紅との因縁と冷酷で好戦的な性格になったきっかけが描かれている。
小説版では相変わらずの非情さを見せるが、冒頭でジャバウォックの襲撃を受け撤退を余儀なくされる。その後、借りを返すという名目で、最後の戦いにおいて密かに援護を送っている。終盤、めぐにジャバウォックの形をした指輪を渡した「親切な人」と面識がある様に描かれていた。
金糸雀(かなりあ / Kanarienvogel)
声 - 志村由美
「ローゼンメイデン」シリーズの第2ドール。アニメでは第2期から登場。一人称は「カナ」。口癖は「…かしら〜」で、まかなかったジュンには「かしら先生」と呼ばれた。自信家で、自称「ローゼンメイデン一の頭脳派(又は策士、才女、知能犯)」。モットーは「楽してズルしていただきかしら!」。妹達と比べて幼い容姿だが、次女らしいしっかりした一面もあり、最も長い時間を共に過ごしたことから、他の姉妹とは距離を置く水銀燈の扱いにも慣れている。意外と好戦的な性格であり、真紅からは水銀燈と並びアリスゲームに積極的な姉妹と目されている。本人には自覚がないものの、怒ると手が付けられない性格らしく水銀燈からは普段の様子と比較されタチが悪いと言われてる。好物は砂糖がたくさん入った甘い卵焼き。人工精霊はピチカート金色)。常に金糸雀と行動を共にし、サポート役として優秀。
契約者の草笛みつとの仲は良いが、彼女の溺愛ぶりから酷い目に遭うことも多い。雛苺とは『くんくん探偵』を見て一緒に騒いだり、かき氷早食い競争をするなどして張り合ったりと仲が良い。
服装はオレンジ色ハイネックワンピース(下半身はドロワーズ風の半ズボン)の上に黄色の燕尾風の上着を着ている。前述の上着のせいでドロワーズを履いていると思われがちだが実際はワンピースである(原作30話より)。髪の色、瞳の色は。お下げのロールヘアにハート型の髪止めをしている。普段から携帯している日傘は戦闘時にはバイオリンに変化する。
バイオリンを使った音波攻撃やの様なものを発生させて戦う(演奏する曲によって効果が違う)。他の姉妹に比べ技が多彩で、戦闘に関しては遠近問わず強力。今のところ直接的な戦闘は真紅とのみで、しかも一方的な戦闘の開始ではあったものの、これを圧倒する強さを見せつけた。だが弦の強度が弱く、それを切られると技が使えなくなるのが弱点。
原作第1期では、登場してからしばらく桜田家の周囲をうろうろして侵入の隙を窺っていた。桜田家までは日傘で空を飛んで来る様だが、風に流されたりと結構苦労している様子。終盤では他の姉妹が雪華綺晶の策略により絵画の中に閉じ込められる中、自身は巡回交代の為にnのフィールドにやってきた所、雛苺の人工精霊・ベリーベルを見つけ、そのまま後を追い桜田家に戻り、雪華綺晶の罠から免れた。
第2期では、まいた世界のジュンを助け、彼と共に行動している。まいた世界のジュンを「スモールジュン」、まかなかった世界のジュンを「ビッグジュン」と呼び、他のドールの救出に奔走している。病院を模した世界でマスターを奪われ、「なかよしごっこは終わり」と一時別行動をとるが、再び真紅や巻かなかったジュンと合流する。ゼンマイが切れかかった状態で行動し続けたため、クワガタムシ型の自動機械に真紅と共に襲われた際にゼンマイが切れてしまう。
アニメでは、草笛の「他のローゼンメイデンも欲しい」という願いを叶えるためにアリスゲームを始めたが、いつの間にか桜田家の一員的存在となってしまった。草笛が仕事で家にいない時はほぼ桜田家におり、泊まることもある。原作と比べると、噛ませ犬の立場に立たされることが多い。真紅と同様に破損した物を元に戻す力を使い、桜田家を修復した。最終的には倒されてローザミスティカを奪われたが、最終回の終盤で復活した。
翠星石(すいせいせき / Jade Stern)
声 - 桑谷夏子 / 水樹奈々
「ローゼンメイデン」シリーズの第3ドール。蒼星石の双子。一人称は大抵「翠星石」か「私」。口癖は「まったく、…」「…です(ぅ)」。
所謂ツンデレな性格で、清楚で淑やかな容姿に合わずかなりの毒舌家。更に天邪鬼で計算高く高飛車な為、ジュンから「性悪人形」と呼ばれている。だが実は臆病かつ泣き虫で人見知りな為、すぐ誰かの後ろに隠れてしまう。喧嘩や争い事が嫌いで、姉妹同士が戦うアリスゲームも出来れば避けたいと思っている。真紅曰く、「人形としての本質を一番持っている。」
結菱一葉に螺子を巻かれたが、復讐に駆られる彼を疑問視し薔薇屋敷から逃亡。当初は人間嫌いになるほどに彼を嫌っていたが、蒼星石を失い悲しむ姿を見て和解し、「おじじ」と呼んでいる。
人の心に育つ「心の樹」を成長させる「庭師の如雨露(じょうろ)」を持つ(心の樹に過剰に栄養を与えて腐らせ、その人の心の成長を妨げ記憶に縛り付けることも可能)。クッキースコーンなど、お菓子作りが得意。人工精霊はスィドリーム薄緑)で、庭師の如雨露を出して水を入れたり、夢の扉を開いたりする。
ジュンと出会った当初は、迷惑者扱いされた為か彼を毛嫌い、八つ当たりがてらに暴力を振るったり、登場後暫くの間はを突き破って入って来る為にその度にジュンに怒られて口論を起こしていた。しかし、彼が体を張ってドールを守ろうとする姿に次第に惹かれていく。
雛苺のことは小馬鹿にしておちょくっているが、水銀燈の攻撃から身体をにして守ったり、彼女が停止した時は取り返そうと発言したりと、本気で嫌っている訳ではない。真紅には、ジュンが彼女ばかり構っていると嫉妬しているような素振りを見せるも、蒼星石を失くし慰めてもらった際は「真紅は優しいから好き」と言っている。
服装はオランダベルギー民族衣装のような深緑ロングスカートエプロンドレス。容姿は目の色が蒼星石同様オッドアイで、右目がルビー色、左目がエメラルド色。髪は床に届く程の茶色のロングヘアで後ろで二つに分かれてカールしている。白い三角巾のようなヘッドドレスを被っている。
戦闘法は、の世界に生えている『世界樹』の一部分や心の樹の枝を如雨露で操り、敵を束縛したり自身を防御したりするもの。
原作第1期では、蒼星石と庭師を分業していたが、一葉が自分の力を悪用しようとしたことから、助けを求めに1人真紅の元にやって来た。水銀燈に追い詰められた際にジュンと契約する。中盤で蒼星石がアリスゲームに敗北すると、心の底に悲しみを抱えつつ気丈に振る舞う。終盤では、(雪華綺晶により体を操られた)蒼星石に帽子を被せた瞬間、右目から白薔薇を出した蒼星石によって茨で絡められる。その際、一時的に意識が戻った蒼星石に逃げるように言われるが、蒼星石と離れたくなかった翠星石は、そのまま蒼星石を抱きしめた。
第2期では、水銀燈と真紅と(蒼星石の身体を乗っ取っている)雪華綺晶との三つ巴の戦闘に突如乱入、雪華綺晶と争った末に蒼星石とまかなかったジュンを契約させることに成功した。その後、蒼星石に自身のローザミスティカを渡して彼女から雪華綺晶を追い出し、自らは動かなくなったが、蒼星石が水銀燈からローザミスティカを返されたことで自身のローザミスティカを戻され復活し、双子の力で脱出に成功した。ローザミスティカを返そうとする蒼星石を泣きながら止めようともしていた。結局蒼星石がローザミスティカを返す必要が無くなった為、蒼星石と真紅と3人でまいたジュンの家に同居中。寝たきりにはまだ早いと愚痴りながらも、蒼星石に同調し一葉の奪還を目指す。
昏睡状態に陥ったジュンを救うため、真紅らと共に鳥海の作り上げたドールたちと交戦、途中でぜんまいが切れてしまうもドールたちを退け真紅らを逃がすことに成功する。この時、ジュンに惹かれた理由が明らかになっている。なお、この時の戦闘では鳥海が作った双子ドールの片割れが後に動き出し、そのボディを鳥海の元へ運ばれている。
アニメ第1期では、元治の精神回復が見込めないことと蒼星石に対する元治の束縛に耐えかねて、真紅の元にやって来る。第2期では金糸雀を逃がすために薔薇水晶と真っ向から勝負するが、薔薇水晶に襲われた金糸雀をかばい、ローザミスティカを失ってしまう。しかし、最後には復活した。
蒼星石(そうせいせき / Lapislazuri Stern)
声 - 森永理科
「ローゼンメイデン」シリーズの第4ドール。現在の契約者は桜田ジュン。一人称は「僕」。性格は生真面目で寡黙。「心の樹」の成長を妨げる雑草を取り除く「庭師の」を持つ(心の樹の必要な枝を切り落として、その人の心にしまわれた大切な記憶を奪うことも可能)。人工精霊はレンピカ(薄い青)で、庭師の鋏を出したり、夢の扉を開いたりする。契約者への忠誠心が高く、特に後述する理由から結菱一葉に対しては非常に忠実である。比較的好戦的な性格で、必要とあらば双子の翠星石にも容赦はしない冷酷さを持ち合わせる。
双子の翠星石とはいつも一緒だったが、自分自身をちゃんと持ち「半身」ではなく「一人」でいられる彼女にはコンプレックスを持っている模様。翠星石に対しては自らの半身として愛憎入り混じった複雑な感情を抱いている。自分と同様に双子としての苦悩を持つことから、結菱一葉には特別な想いを抱いており、契約が切れてもなお彼を案じ続けている。
服装はシルクハットに袖口の長い白いブラウス、青いケープニッカーボッカー風の半ズボンであり、いわゆる王子系に近い。髪は赤毛に近い焦げ茶色で前下がりのボブをベースにしたショートカットで、ボーイッシュな雰囲気である。瞳の色は翠星石同様オッドアイで、右目がエメラルド色で、左目がルビー色。
戦闘では、大柄な「庭師の鋏」を使った接近格闘を得意とする。
原作第1期では、契約者・結菱一葉の「殺したい女性」の心の樹を巡り、真紅と翠星石の敵となる。半身ではない「自分自身」を追い求めすぎて自分の影に縛られてしまうが、同じように影に縛られている一葉の心を救うことで自分も抜け出せるかもしれないと感じ、彼の心の影に飛び込んで打ち壊し、彼の心を解き放つも力尽き、アリスゲームに敗北した。ローザミスティカは翠星石に渡る筈だったが、水銀燈に横どりされた。終盤では雪華綺晶に操られた状態で翠星石の前に現れる。しかし翠星石に帽子を被せられた所で一時的に意識を取り戻し、逃げるよう翠星石に警告。その後片目から白薔薇の茨を出して再び機能を停止した。
第2期では雪華綺晶にボディを分解されてまかなかったジュンの下に送られて組み立てられ、雪華綺晶の器として利用されるが、翠星石の機転で偶然まかなかったジュンと契約したことから自我を取り戻し、更に翠星石から彼女のローザミスティカを入れられて復活する。自身を組み立てたジュンをマスターと呼び慕っている。nのフィールド脱出のために、双子の両方の力が必要と判断し、水銀燈から「脱出後に自らの意思で水銀燈に預ける」と約束の上で一時的にローザミスティカを返してもらう。翠星石と協力して脱出に成功した後、約束通り水銀燈に渡そうとしたが、水銀燈が去ったためそのまま動き続けることとなった。契約の指輪は現在、まいたジュンに託されている。
まいた世界に戻った後は、水銀燈にローザミスティカを返す前に一葉を救出する事を目的としている。めぐの救出や雪華綺晶を討伐するために水銀燈に詰め寄られ、昏睡状態に陥ったジュンを導いた後、一葉の救出を条件にローザミスティカを返している。
アニメでは、ジュン達の変化にいち早く気付くなど、性格に一癖ある姉妹の中で唯一の常識人という立場にある。アニメでの契約者は芝崎元治。第2期では真紅達と共に平穏な生活を送る事を選んだが、最終的に擬似アリスゲームに参加し、水銀燈に敗北。正式なローゼンメイデンに敗れた為、雛苺と共に眠りについた。
アニメ特別編では当時、真紅と度々交戦を繰り返していたが、契約者に負担をかけすぎた為、翠星石と共に契約を破棄して別の時代に旅立っていった。
真紅(しんく / Reiner Rubin)
声 - 沢城みゆき / 堀江由衣
本作のヒロイン。「ローゼンメイデン」シリーズの第5ドール。一人称は「私」。女王様気質でプライドが高く、マナーに厳しいが、契約者との絆を尊重する他、仲間への思いやりもあり、桜田家に集う姉妹のリーダー的存在となっている。常に冷静沈着で貫禄や威厳すら感じさせる言動も多い反面、他の姉妹に頼られる事が多いため悩みなどを素直に言えないことがある。他の姉妹を倒しローザミスティカを奪ってアリスになることに疑問を持っており、アリスゲームを「自分なりのやり方」で終わらせようとしている。好物は紅茶。自ら淹れることはなく、専らジュンやのりに淹れさせている。趣味は読書、テレビ番組『くんくん探偵(劇中劇)』視聴。よくドイツ語で書かれた錬金術関連の本を読む。『くんくん探偵』は、毎日欠かさず見ており、くんくんへの熱愛ぶりは、冷静さを失う程で、周囲を呆れさせている。苦手な物は既知の物で、、暗闇、水銀燈、ラプラスの魔。また、料理も下手。人工精霊はホーリエ(赤)で、かなり優秀。
契約者のジュンを下僕としてこき使いながらも、自分の弱さと向き合える彼を「勇敢」と評するなど成長を促す重要な役割を担っており、良い関係を築いている。水銀燈とは犬猿の仲だが、「ジャンク」と呼んだことを詫びる等、自分に非があった場合は素直に受け入れる。翠星石や雛苺に対しては一歩引いた目線で見守っている。
服装は真っ赤なワンピースに、ケープコートとボンネット状のヘッドドレスを着用している。瞳は碧眼。髪は金色で背丈よりも長く先がカールしているツインテール。これは時折、の様に使用される。
薔薇花弁を集めた「薔薇の尾ローズテイル)」という技を使用する。ある程度独立した行動をさせることもでき、簡単な命令(目標を追跡させる等)を与えることも可能。他の姉妹とは違い肉弾戦に持ち込むことも多い。
第1期の終盤では、ドールの契約者の心を狙う雪華綺晶の罠に落ち、ジュンを護るべく自ら契約を破棄した所で終わった。
第2期では「まかなかった世界」のジュンの元に送られたレプリカに宿り、仮の器として活動している。自分を復活させたジュンを「仮下僕」と呼び、こき使いながらも気にかけている。その後、ジュンが携わった演劇に人形のふりをして参加している最中に雪華綺晶が現われ、水銀燈と共に対決する。しかし力をほとんど失っており、契約に耐えられないことが判明した。nのフィールド脱出のために大時計を動かしたことで体が崩れたが、雛苺のローザミスティカが守っていた本来のボディを雪華綺晶のアジトから持ってきた、まいたジュンにねじを巻かれ、復活した。現在の契約者は無し。そのため、長時間動き回ることが出来ない。
アニメでは、第1期で因縁の戦いの末に水銀燈を倒してしまった後悔から穏やかに暮らす事を望むようになり、アリスゲームを放棄する。だが第2期では槐の策略で擬似アリスゲームに参加。薔薇水晶に一度は勝利するも、とどめをためらった隙をつかれて敗れたが、終盤で復活。
アニメ特別編では水銀燈との確執が描かれた。
雛苺(ひないちご / Kleine Beere)
声 - 野川さくら / 金田朋子
「ローゼンメイデン」シリーズの第6ドール。一人称は「ヒナ」。口癖は「…なの〜」「…のよ」「うにゅ〜」。泣き虫で甘えん坊かつ我侭で、姉妹の中でも特に幼稚な為、翠星石から「チビ苺」等と呼ばれてからかわれているが、ジュンや巴、姉妹への思いやりは強く優しい。好きなものはお菓子。中でも苺大福が大好物で、口癖の「うにゅ〜」は苺大福を指すことがある。お絵描きとも好き。孤独が嫌い。初期は前の契約者(コリンヌ・フォッセー)がフランス人だった為、フランス語を話す癖が抜けていなかったが、途中からは「はい」「いいえ」の代わりに「うぃー (Oui.)」「non!」と答える程度になった。人工精霊ベリーベル(ピンク)を使うが、雛苺の躾け不足でイマイチ頼れない性能になっている。当初の雛苺のデザインコンセプトは「毒入りお菓子」。「雛苺」という名前の由来は、最初「雛」という字を使うことだけ決まっていたが、そのあとが決まらず、原作者が外を歩いていたところ「ひな祭りフェア」として苺大福を売っていて、そこから思いついた。
桃色を基調としたベビードールのような活動的な服装で、頭に大きな桃色のリボンを付けている。髪型は金髪で内巻きの縦ロール。瞳の色は黄緑
当初は人形を巨大化させる能力があった。真紅との戦いで力を使い過ぎて、危うく契約者・柏葉巴を消滅させかけたため自ら契約を破棄、敗者となることを覚悟したが、それを良しとしない真紅に「自分の配下となるか、只の人形となるか」の選択を迫られ、前者を選択。結果パワーダウンしてしまい、以降は苺わだち(苺の実がついたツル)を操る能力のみとなった。それでも人一人を軽く持ち上げたり、一時的に相手を束縛したりすることが出来るが、大抵は燃やされたり切られたりする。尚、巴との契約解消後は、真紅を通してジュンから力を得ている為、戦いの中では率先してジュンを守ろうとする等、真紅を助けようとする強さを見せる。
原作第1期終盤では、雪華綺晶に体を奪われ、ローザミスティカのみでの魂の維持が出来なくなり、「私のやり方でアリスゲームを終わらせる」という真紅と共に皆を護るために、自らの望みで真紅にローザミスティカを託した。そのため第2期には未登場だが、そのローザミスティカは「まかなかった世界」へ行く真紅を助ける為に真紅の本体ボディに残っていた。
りぼん』で連載開始されたスピンオフのショートコメディである「ローゼンメイデン dolls talk」では、2012年現在も彼女の元気な姿を見ることができる。
雪華綺晶(きらきしょう / Schnee Kristall)
声 - 千葉千恵巳[1]
「ローゼンメイデン」シリーズの第7ドール。原作第1期では水銀燈にしか名乗っておらず、真紅と翠星石から「白薔薇」と呼ばれていた。おどけた奇矯な性格で、鏡にへばりついて向こうで姉妹の様子を伺ったり逆さまになっていたりする所や、真紅を罠に掛けた際にマザーグース(『クックロビン』)を歌いながら近づいたりと、他の姉妹には無い彼女独特の狂気と不気味さが演出されている。反面、姉妹全員が同じ時代に現れるまで姿を表さなかったり、契約者・オディール・フォッセーや敗北した蒼星石を利用するなど、用心深く狡猾な面も見受けられる。
容姿は、白薔薇の髪飾りに白いミニドレス。編み上げのロングブーツを履いている。ウェイビーのホワイトロングヘアー(原作では淡いピンクのようなクリーム色)をツーサイドアップにしている。右目には瞳が無く空洞になっており、そこから白い薔薇が直接生えている。左の瞳の色は金(アニメではゴールドグリーン)。現在までのところ、人工精霊は登場していない。
相手の心の隙につけこみ、幻覚を見せる事で相手の心をnのフィールドに拘束し、現実世界では昏睡状態にする事を得意とする。実体を得た後は白い茨や薔薇の花を操り、相手を拘束・捕捉する能力を使いこなす。白い茨は蜘蛛の巣のように広範囲に展開でき、捉えた相手を絞め付けて苦しめる。
「物質世界に存在を縛られること自体がアリスへの枷となる不要の形骸なのか?」というローゼンの考えから創られた為に実体が無いアストラル体のドールで、今までは器が無い為に現実世界に出ることやアリスゲームに参加することが出来なかった。
実体を持たない故か、他の姉妹が契約者の生命力を礎にしているのに対し、彼女は契約者の心を奪う事で自らの体を維持し、活動している(但し実体を得た後は、水銀燈のように他人から強制的に生命力を得て糧にすることもできる)。また自分がアストラル体であることを嘆き、全てのドールの体を欲する反面、ローザミスティカ自体には興味を示していない(本人曰く「必要ない」)。しかし、ドールズの本質であるローザミスティカに無頓着な様は他の姉妹から見れば異常以外の何者でもなく、水銀燈には「本当の意味で壊れている」と非難された。ローザミスティカを集めるという方法を無視しあらゆる手段を使ってアリスを目指しているが、彼女のとなえるアリス像は異質なものである。また、理由は不明だが「まかなかった世界」のジュンに対して非常に強い執着心を寄せており、初めて会った時から彼を「マスター」と呼ぶ(彼女自身が生み出した手下のドール達が「巻かなかったジュン」を「マスター」と呼び慕うような描写もある)。
一方で「まいた世界のジュン」に対してはオディール達同様にこん睡状態にして精神を水晶に閉じ込めるなど、さほど重要視しているようには見られない。
原作第1期では同じ時代に全てのローゼンメイデンが揃ったことで、アリスゲームに参加しようと雛苺の体を奪い実体を得た。さらにその後の暗躍で、ドールズの大半をnのフィールドに閉じ込め、壊滅状態に至らせる。
原作第2期では、契約者やまかなかった世界の真紅を付け狙い、まかなかった世界のジュンの元に、自らが保有していた蒼星石のパーツを送って組み立てさせた。直後にジュンが携わった演劇にそのドールの体に入る形で乱入し、ローザミスティカを2つ抱える水銀燈、真紅と互角以上の戦いを繰り広げ、ジュンに自身との契約を迫る。しかし、翠星石によってジュンと蒼星石が契約したことから蒼星石の体を追い出され、一時撤退を余儀なくされた。その際に大ダメージを受けるが、なおもジュンを我が物にせんと、大時計の中から蒼星石を狙う。だが真紅らの応戦とジュンからの断固とした拒絶によって、叫びとともにどこかへと姿を消した。
まいた世界に戻った後は、鳥海やめぐと結託して他のドールズの破壊工作や契約者たちを拉致して利用するなど以前より行動が過激化した。
終盤水銀燈と対峙した際、めぐが水銀燈のために自らの命を投げ出したことにより全ての力を失う。その後真紅に対し、他の姉妹と異なり身体を与えられなかった自らの想いを吐露した。
真紅が自らのものを含む全てのローザミスティカを与えることにより雪華綺晶をアリスに昇華させようとしたものの、媒介を失った状態では耐え切れず消滅しそうになる。その際「まかなかったジュン」に戻ってくるように呼び掛けられ涙を流した。
最終的にはコドウグを憑代とすることにより自身の存在を保つことができた。その際に「まかなかったジュン」へ感謝の言葉を送る。その後「まかなかったジュン」の傍らに置かれることになる。しばらく動かなかったが「まいたジュン」達が「まかなかった世界」に立ち寄った際、再び目を覚ます。「まかなかったジュン」に暫しの別れを告げ、彼らと共に新たなローザミスティカの精製のための冒険に出かける。
アニメでは第2期最終回で、姿だけ数秒登場していた(声はなし)。新シリーズのアニメでは主要ドールとして登場する。

人間[編集]

人間キャラクターの名字には、木へんもしくは草冠の漢字が入った名字が多い。なお、原作に登場するマスターのほとんどが、の名称から苗字が付けられている(桜餅、柏餅、柿餅、菱餅、草餅)。

「まいた世界」の登場人物[編集]

桜田 のり(さくらだ のり)
声 - 力丸乃りこ / 久川綾
ジュンの姉で高校生。海外赴任中の両親に代わって甲斐甲斐しく家事を切り盛りしている。真紅達からは「召使い」とされている。学校では女子ラクロス部に所属。
弟と異なり社交的だが、ドジで天然ボケ。面倒見が良く心優しいが怒ると怖い。基本的に深く物事を考えない性格でもある。常に弟を心配し思いやるが、お節介で過保護なため鬱陶しがられている。その極端さはジュンが自分の下着を盗まない事を心配する程。また、彼の要望を何でも聞き入れる為、逆に彼の引き籠りを助長させていた。
真紅達を溺愛しているが、アリスゲーム云々の詳しいことは知らず、真紅を初めて見た時はジュンが通信販売で購入した精巧な洋物ダッチワイフと勘違いした。雛苺の死を知ると同時に初めてアリスゲームの存在を知り、悲しんでいた。
料理上手で、「はなまるハンバーグ(花の形をした目玉焼きがのったハンバーグ)」「ぷりぷりハートのオムライス(ケチャップライスの中にミートボールが入っている)」など、時々手の込んだ料理を作ってはドールズを喜ばせている。
「まかなかった世界」ではOLをしながらそのまま実家で暮らしている。
柏葉 巴(かしわば ともえ)
声 - 倉田雅世 / 川澄綾子
ジュンの幼馴染みで同級生。雛苺の元契約者。左目下に泣きぼくろがある。家族からも学校でも優等生と見られており、クラスでは学級委員を務め、友人としてジュンを気にかけている。特技は剣道で、幼い頃から父親に習っており、学校でも剣道部に所属。しかし、本当は退部して受験勉強に専念したいことや、学級委員も本当はやりたくなかったことを父親やクラスの皆に言えず、いつも本心を言えない自分に悩んでいる。
幼い頃はジュンとよく遊んでいたが、父親の仕事の都合で他の町へ引越し、中学1年生の頃に再び戻ってきた。
自分の生命力を雛苺に吸い取られ過ぎて危うく指輪に取りこまれそうになったが、契約解消後も仲は良く、雛苺の成長を喜んでいる。時々雛苺のために苺大福を持って桜田家を訪れたり、苺やあんこ入りのおにぎりを作ってあげたりする。
原作では少し暗く口数も少ないが、アニメでは明るく口数も多い。第2期では雛苺の元マスターであるため、病院を模した世界のエレベーター内で雪華綺晶に連れ去られそうになるが、偶然出会った草笛みつ(金糸雀と水銀燈を連れてジュンの見舞いに来て、その世界に引き込まれた)の機転で救われた。
柿崎 めぐ(かきざき めぐ)
声 - 河原木志穂
水銀燈の契約者の少女。水銀燈の螺子を巻いたが、水銀燈がなかなか契約を結ぼうとせず、Phase37で遂に正式に契約した。その後第1期終盤で雪華綺晶に攫われた。アニメ第二期では水銀燈の螺子を巻いた訳ではないが、薔薇水晶に導かれるまま一人でに目覚めた水銀燈に対し、一方的に契約を結んだ。
有栖川大学病院に心臓の病で入院しており、完治するには移植手術が必要だが、幼少時からの度重なる寿命宣言で生きる気力を失っている。普段はベッドで横になっているが、外を歩いたり小走り程度はできる。病弱な自分を「壊れた子(ジャンク)」と言っている。自分の前に現れた水銀燈を「天使さん」と呼び、彼女が自分の命を使い切ることを望んでいる。
両親は父親(声 - 森田順平〈新アニメ〉)の多忙な仕事やめぐの件等、家庭の不和で別居、入院費など経済的に都合が良い父親が自身の世話をしているが、それでも滅多に逢えず、その結果「両親にも見捨てられた」と悲観な思想へと繋がり、生きる気力を失う気持ちの後押しともなっている(親には死んでほしいと口にする反面、本当は両親といつまでも仲良く幸せに暮らしていたいという一般生活への憧れもある)。担当看護師や見舞いに来た父親に暴言を吐いたり物を投げつけたりと、暴力的で反抗的な態度を見せている。また、特別編では両親が見舞いに薔薇を持って来た描写がされている。
かつて発作を起こした時に、祖母がいつも自分のために歌ってくれた『からたちの花』を水銀燈のためにいつも歌っている。その祖母の死を機に死を恐れなくなった。病院の看護師達の間では、変わり者、手のかかる子と見られている。
原作第1期では、雪華綺晶にさらわれた所で終わっている。原作第2期では雪華綺晶によってどこかに隠されていたが、その後元の世界に戻り、看護師曰く「まるで何かから養分を吸い取ったみたい」に全快した。退院後はジュンのクラスに転校。なお、ジュンより2学年上でありながら中学校に転校した理由は、長い入院生活の為に学校に通えなかったことの他にジュンに会う為だと語っている。
水銀燈に絶望を与えるという理由で雪華綺晶と結託し自らの体を捧げている。他にもジュンや巴を精神的に追い詰めたりしている。
小説版では、「親切な人」にジャバウォックをモチーフにした指輪を貰いそれを嵌めた結果、ジャバウォックに「夢の扉」を吸収され、深い眠りに就いた(その事により、めぐを目覚めさせるために水銀燈はジャバウォックを探し出し、倒す決意をした)。この事からめぐとジャバウォックには何らかの繋がりがあると思われるが結局真相は謎のままである。
草笛 みつ(くさぶえ みつ)
声 - 川瀬晶子
金糸雀の契約者。金糸雀を溺愛している。熱狂的なドールマニアで着せ替え用の服を沢山買い集めており、そのためならカード破産も残業も厭わない。「ローゼンメイデン」シリーズのこともかねてから知っているが、アリスゲームのことは金糸雀から聞かされているものの、実際はお遊びの意味でのゲームだと思っている。
料理上手で、いつも金糸雀の弁当やおやつを作ってあげている。
ジュンを「ジュンジュン」と呼ぶ。ジュンとしては強引なノリのため、若干苦手なタイプらしいが、のりとは妙に息が合う。一人称は「みっちゃん」。原作では、翠星石から「デカ人間」、真紅からは「みっちゃんさん」と呼ばれる。
職種はパタンナーで、その才能を活かしてドール服の自作等もしているが、その腕前はジュンには劣る。ドール系HPを開設しており、将来は独立して自分の店を持つのが目標で、そのための努力も惜しまない。ジュンにドレスの依頼をして、結果的にジュンのマエストロとしての才能を再び開花させるきっかけを与えた。因みに彼女が原案、ジュンが改修して作ったドレスは、ネットオークションに出品した結果、入札件数数十件、最終的には3人の競り合いで終了直前の入札、延長を繰り返し、最終落札価格145,000円という物凄いものとなった。これを機に本気でコンビでのアマチュアディーラーとしてデビューする気だったが、ジュンに断られた。
原作第2期にも登場。金糸雀のマスターとして、雪華綺晶によって異次元に隔離されたジュンと連絡を取るなどサポートに徹している。雪華綺晶によって拉致され、鳥海の下で働かされることになるも、目を盗んで逃亡に成功、まかなかった世界のジュンらと合流し共に行動をしている。
原作とアニメの相違点はソバカスの有無。原作ではかなり目立つソバカスがアニメでは無い。また、原作では初登場から暫くの間職業不詳だったが、アニメではかなりやり手のOL(一説には秘書)として描かれている。
なお、アニメ第二期では本名が明かされておらず、エンドロールにおける役名は「みっちゃん」と表記された。
結菱 一葉(ゆいびし かずは)
高台に住む薔薇屋敷の主。元華族の結菱家の長男で、蒼星石の契約者。結菱家には幼年期のジュンも訪れたことがある。蒼星石と翠星石の螺子を巻いた。
薔薇屋敷の一件における黒幕。当初は自分の元から逃げ去った翠星石を馬鹿な姉人形と蔑んでいた。自分の半身である双子の弟・二葉の死を認めたくないあまり、事故で死亡したのは一葉であると警察に証言し、戸籍上「結菱 二葉」として生きることを選び、長い苦しみの中を生き続けた。蒼星石からは半身という影に縛られ続けているという共通点を見出され、絶対的な忠誠を捧げられている。弟の二葉は昭和32年に、ヨーロッパで女性と駆け落ち中に船舶事故で死んでおり、一葉はその女性に復讐するため、蒼星石と翠星石の力を使い女性の心の樹を朽ちさせようとした。しかし、蒼星石の力だけでは心の樹を朽ちさせることができなかったため、自分の元から逃げた翠星石から如雨露とローザミスティカを奪う為に蒼星石をあやつり、ドール達を自分の夢の世界へと誘い込む。しかし彼女も二葉の死を悲しみながらもそれを乗り越え生きることを選んだことを知り、自分も彼女を好きだったことを思い出す。そして、二葉の姿を借りている自分自身の影を消し去るという本当の望みを告白し、蒼星石の命を懸けた行動によって自分の影から解き放たれ改心した。
翠星石からは「極悪爺」などと呼ばれ嫌われていたが、蒼星石を失い悲しむ一葉を見た翠星石にその気持ちを汲まれて和解する。それからはジュンに対する愚痴を聞くようになるなど親しくなっていった。その後、雪華綺晶の襲撃を受け昏睡状態に陥り、病院へと移されていたが、その精神体はほかの契約者同様nのフィールド内にあり、蒼星石の願いを受けた水銀燈によって救出されている。元契約者であるが、未だに蒼星石からの忠誠は厚い。
コリンヌ・フォッセー
オディールの祖母でフランス人の雛苺の元契約者。裕福な家庭に住んでいて毎日雛苺と楽しく過ごしていたが、戦争の時代(時代背景から、第二次世界大戦の1940年 - 1945年(ドイツのフランス侵攻時)辺りと思われる)が始まり、疎開する際に雛苺をどうしても連れて行けなくなり、苦渋の選択で雛苺を置いて去ってしまった。その後、亡くなる直前まで雛苺のことを気にかけており、孫のオディールに雛苺の捜索を託す。
アニメ第1期第2話でも雛苺の前の契約者が同様に雛苺の鞄を閉じて去る場面が存在するが、コリンヌと同一人物であることを裏付ける描写はなされていない。
オディール・フォッセー
雪華綺晶の契約者。コリンヌの孫娘で、雛苺が見間違える程、祖母・コリンヌと似ている。自らの指輪を雛苺の物と信じ込み、桜田家を訪れるが、その後雪華綺晶によって眠りに就かされ、昏睡状態に陥り、そのまま有栖川大学病院に搬送され現在入院中。このことからめぐや看護師達から「眠り姫」と言われる。
梅岡(うめおか)
声 - 田村健亮
ジュンのクラスの若い男の担任教師。ジュンを学校へ来させようと何度か桜田家を訪ねている。一生懸命で生徒思いだが、ジュンの前ではそれがいつも裏目に出てしまう。
大人の見解と解釈で、ジュンの才能を全校生徒に認めてもらおうと勝手に全校集会でジュンのデザインしたドレスを公表してしまった。ジュンの引き籠りの原因を作った人物とも言えるのだが、本人は無自覚である。原作第2期では、ジュンが再登校をした際、下手に特別扱いしない等、自分なりにジュンを気遣うが、相変わらず苦手意識を持たれている。
アニメ第1期第3話にもジュンの担任教師が登場しているが、一瞬であるため、同一人物かどうかは不明。
ローゼン
「ローゼンメイデン」シリーズを作った伝説の天才人形師。男性らしく、ドール達からは「お父様」と呼ばれ慕われている。真紅曰く「名前は特に重要なものではなく、お父様はお父様」らしく、その他の素性も一切不明。ドイツ人という説もあるが、姿を変えている可能性もあるので定かではない。生きているかのようにリアルで繊細かつ緻密な作風から、収集家や一部の人形愛好者の間では評判。
究極の少女・アリスを生み出す為、錬金術でローザミスティカを生成しドール達を作ったが、誰もアリスに届かなかった事に悲嘆し姿を消したと言われている。人形師になる前は哲学者だったらしく、その後錬金術で不老不死を得て(尚、その辺りの時期に「サンジェルマン伯爵」と呼ばれていた。薔薇十字団の始祖、クリスチャン・ローゼンクロイツとの関係が疑われるが真相は不明)、名や肩書きを変え何百年も生き続けているらしい。今もnのフィールドのどこかにいるらしいが、アリスとしか会う気はないという。
幼少時代のジュンに会った事があるらしく、ジュンに人形劇と『ひとりの人形師の物語』を聞かせてあげていた。その時のローゼンの顔は空白のままだった。
特別編では、水銀燈の鞄や衣装まで用意しておきながら未完成のまま放置し、第2 - 第7ドールを作ってそのまま旅立ってしまう。なぜ放置したのか、後から水銀燈にローザミスティカを与えたのかは不明。
アニメ第2期最終話、ジュンの悲痛な叫びに応えるかのように、一度は飛び去った6つのローザミスティカと共に登場し、真紅達を復活させた後、真紅に「再びアリスを目指しなさい。しかし、その手段がアリスゲームだけとは限らない」と告げて去った。正式なローゼンメイデンに敗れた蒼星石と雛苺は、アリスゲームのルール上復活は出来ないが、ローゼンによればいつか魂を呼び戻すことができるとのこと。
鳥海 皆人(とりうみ かいと)
原作第2期から登場。2年4組在籍。図書館でジュンと知り合った少年。1年の頃、全校集会でジュンがデザインしたドレスを見て以来、彼に憧れを抱いていた。実家は古物商。父親がローゼンメイデンを探しており、初めてそのことを知る人物と出会えたことに喜び、以後ジュンと仲良くなっているが、一方でジュンに対してコンプレックスを抱いている。
雪華綺晶と結託し自らを「新しいお父様」または「桜田ジュン」と名乗りジュンたちと敵対。自らオリジナルのローゼンメイデンを作り出すなど持っている能力を遺憾無く発揮している。一方で、ドールを作り直すと称して、ドールをすり潰して破壊するなど残忍な部分も見せている。
その正体は、姉妹や父に失望した雪華綺晶が、新たな『お父様』として自ら作り上げた存在であり、終盤で雪華綺晶が力を失った際、彼女が同様に作りあげた世界と共に消滅した。

「まかなかった世界」の登場人物[編集]

斉藤(さいとう)
声 - 高森奈津美
「まかなかった」世界に登場する女性。ジュンのアルバイト先である書店の同僚で、役者の卵である。ジュンとは対照的に明るく社交的な性格。優れた服飾デザインの素質を持つジュンに興味を示し、所属している劇団の活動へ彼を勧誘する。寡黙で強面な兄が居り、同じ劇団の裏方を務めている。
新アニメシリーズでは次回予告のナレーションをつとめる。ちなみにナレーションの内容は「店内放送」とされる漫才風であり、次回の内容とは関係がない。なぜかこの場では山口に対してやたらと毒舌な上、挙句の果てに殴る描写があったがジュンに対しては逆で好意を抱いている発言をしており、特に彼女の好きな男性のタイプも明らかにジュンを示している。
山口(やまぐち)
声 - 須藤翔
「まかなかった」世界に登場する、ジュンのアルバイト先の書店の雇われ店長。基本的に他人を見下しているのだが、アルバイトで働くジュンを激しく軽蔑しており、(自らと同様に)全て他人のせいにし周囲を見下してきたジュンにそれを指摘し、困惑させて楽しむなど、露骨に侮辱的な態度で接する。意外にも旧友の世話を焼く面もあるが、その様子さえも友人のいないジュンへの当てつけにしていた。ジュンを含めて部下に対しては横暴な言動が目立つが、上司には露骨に媚び諂うなど、分相応に生きている人物とも言える。最終的に本店栄転の話を持ちかけられたジュンに対して掌を返すように態度を軟化させ(ジュンを「少しはマシに成長した」と評価する良い上司ぶって見せた)ジュンと斉藤の笑い物となる。
新アニメシリーズでは、斉藤とともに次回予告のナレーションをつとめているが、斉藤からは愛想は良くとも本編での態度とやらしい発言ゆえかぞんざいに扱われている。

その他[編集]

くんくん
声 - 津久井教生
人形劇『くんくん探偵』の主人公の犬。垂れ目・垂れ耳でいつも舌を出している。
「捜査に必要なのは、どんな小さなことも見落とさない観察力」が口癖で、幾多の難事件を華麗に解決している。
『くんくん探偵』は、劇中に登場するテレビ人形劇番組。4シーズンに分かれており、第1、第4シーズンが人形劇、第2、第3シーズンがアニメ。第2期30話にシーズン分けについての詳細な設定が公開されている。
(なお、原作では「くんくん探偵」を「雛苺がお気に入りのアニメ番組」と説明している脚注がある。第2及び第3シーズンを指していると思われる)
人形劇団(または株式会社)のーまっど製作。人形劇にしてはやけに本格的な推理劇(1話完結、時々前後編も)で、主な登場人物は、名探偵のくんくん、警部補兼親友のねこ警部、ライバルの怪盗ドロボウキャット(CDドラマ『「探偵」Detektiv〜』では怪盗ペロリーナ男爵も登場)など。劇中では映画化やDVD化もされていて、第2期1話の時点でDVDは6巻まで出ている(ドラマCDでは、『「探偵」Detektiv〜』で水銀燈が初めて見たのが8巻で、第2期のドラマCDで水銀燈の問いにジュンが答えた所、16巻まで出ている模様)。アニメではこの番組のスタッフロールが一度だけ表示されたことがあり、その際にもくんくん役の声優に津久井の名前が表示されていた。
水銀燈や薔薇水晶も含め、ドールズは皆くんくんファンである。特に真紅は熱狂的な大ファンで、普段の冷静沈着さを完全に失うこともしばしば。番組での抽選プレゼント「くんくん変身セット」に応募し見事当選。特別編ではネット通販で買ったガイドブックを片手にDVDを観ながら小まめにチェックしていた。CDドラマ『「探偵」Detektiv〜』では、水銀燈も彼に魅了された。
PS2用ゲーム『ドゥエルヴァルツァ』では、遂に彼が主人公の短編アニメも収録された。
2006年2月発売のドラマCDでは、同じ声優の演じるキャラ、ラプラスの魔と共演。ボーイズラブ作品さながらの演出が展開された。
第2期の最終話で『くんくん探偵』の副題が『人形たちの鎮魂歌』となっていたが、これを放送していた同年の春に公開された『名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌』と掛けていると考えられる。
同作者の漫画『DearS』『ZOMBIE-LOAN』『しゅごキャラ!』にも、それらしい人形が登場していた。
ラプラスの魔(ラプラスのま)
声 - 津久井教生(第1期、第2期、特別編)、三上哲(新アニメ)[2] / 中田譲治
nのフィールドに現れる謎のシルクハットを被りタキシードを着用。悪戯好きで道化的な言動が目立ち、ミステリアスで捉え所がない。ドールズのアリスゲームにちょっかいを出す(参考:ラプラスの悪魔)。その目的や思惑は謎に包まれているが、行き詰ったジュンやドールたちの前に現れ、わかりにくい助け舟を出すことが多い。nのフィールドから現実世界に戻る抜け道「ウサギの穴」を自由に発生させられる。
ジュンを他の契約者達より特別視するなど、彼の過去について何かと詳しいような描写がある(現代の契約者の中でラプラスの魔と接触したのはジュンのみ)。原作第1期ではジュンと翠星石の前に現れ、真紅の腕の在り処まで案内した。最終局面ではジュンの前に扉を差し出し「開けますか? 開けませんか?」という問いを残した後、何処へと去って物語の幕を引く、応急措置的なデウス・エクス・マキナとしての役割を果たした。原作第2期では、まいたジュンに、真紅のレプリカのパーツを送る手引きをしている。
アニメ第2期では「楽しき戯れ」と称して槐や薔薇水晶を上手いように扱い、擬似アリスゲームへと誘導し、「おもちゃ」呼ばわりしたローゼンメイデンを全滅させた張本人である。同期最終話で、蒼星石と雛苺のローザミスティカを奪い去り、雪華綺晶の元(nのフィールド)に逃走したと見える描写がある。結局なぜ奪ったか明かされることはなかった。また、ジュンに「螺子を巻いただけの少年」と言い捨てるなど、槐同様媒介を軽視する描写がある。もっともその槐をも欺いているので、どこまで本気かも不明。
コドウグ
雪華綺晶に容貌が良く似たドール。
もともと真紅のレプリカのボディが、「まかなかったジュン」が元の世界に戻った際に変化したもの。
「まかなかったジュン」が再び真紅達に呼び出された際に動き出し、彼を真紅達のもとへと連れて行った。「まかなかったジュン」には非常に懐いており、その後も行動を共にしていた。また雪華綺晶のフィールドにおいて彼女しか開けない場所を通り抜けることもできた。
雪華綺晶によるとその正体は「もう一人の私(雪華綺晶)」とのことであり、最終的にはアストラル体である彼女の憑代となった。  
ジャバウォック
小説版のみ登場。童話『鏡の国のアリス』のジャバウォック同様、竜の姿をしている。nのフィールドで産まれたが、記憶もなく夢も見ない自分の存在する理由が分からず、それを求めてnのフィールドを漂っていた時、「夢の扉」の希望に満ちた眩い輝きに憧れ、孤独感と「自分もあれを持ちたい」という欲求が高じて、扉を吸収するに至った(初戦後、真紅の意識も吸収されたが、翠星石の庭師の如雨露を使いジュンの夢を経由して、運よくジャバウォックの「夢」を発見、侵入して救出した)。
性格は素直であり、夢の扉を吸収したのも「孤独で寂しかった」のが主な理由であり、真紅を取り込んだ後もどうこうする気はなく、ただ真紅の質問に答え、会話をしただけである。
しかし夢の扉を吸収することは、記憶と存在の拠り所でもある「心の映し鏡」を奪うことでもある。その結果、扉を吸収されたのりを含めた人間は勿論、雛苺や金糸雀までもが深い眠りに就き、蒼星石の「夢の思い出」も吸収された挙句、終には「9秒前の白」を起点にnのフィールドまでも呑み込みだした。夢の扉とnのフィールドを元に戻すため、真紅と翠星石、ジュンがジャバウォックとnのフィールドで対決、同じ頃にめぐも深い眠りに就き、ジャバウォックを探すためにnのフィールドへ来ていた水銀燈の陰ながらの援護もあり、ジュンの力を大幅に使い、苦戦の末に最後は真紅の「薔薇の竜」にて倒された。
作中、めぐにジャバウォックの形をした指輪を渡したという人物が出てくるが、ジャバウォックとの関連は不明。

アニメ版の登場キャラクター[編集]

柴崎 元治(しばさき もとはる)
声 - 西川幾雄
第1期に登場するアニメでの蒼星石の契約者。時計職人の老人。一人息子を失い、またそのショックで妻・マツが寝たまま目覚めなくなったことで、彼自身も精神破綻を起こし、蒼星石を亡くなった息子だと思い込み束縛していた。水銀燈に利用されるが、ジュン達がマツの夢に入り込み彼女を起こしたことにより、自身も息子の死を認め、以前の自分を取り戻した。以降も、孫同然に蒼星石を可愛がっている。翠星石からは「おじじ」、蒼星石からは「マスター」と呼ばれている。
第2期では芝崎元治とクレジットされているがどちらが正しいかは不明。時計店の看板には「芝」の字が書いてある(第2期9話参照)。
柴崎 マツ(しばさき マツ)
声 - 鳳芳野
第1期に登場。元治の妻。息子を交通事故で失ったショックで昏睡状態に陥ってしまう。蒼星石はマツの生命の木を探すも、夢の中は真っ白で見つからなかったが、ジュン達の活躍により目を覚ます。翠星石からは「おばば」、蒼星石からは「おばあちゃん」と呼ばれている。自身は翠星石を「翠ちゃん」、蒼星石を「蒼ちゃん」と呼んでいる。
元治同様、第2期では芝崎マツとクレジットされているがどちらが正しいかは不明。また、設定資料集1、アニメファンブック『エーデルローゼ』では柴崎テイという名前となっている(『エーテルローゼ』第2版以降は「マツ」に改訂されている)。
柴崎 一樹(しばさき かずき)
声 - 松元惠
第1期に登場する柴崎元治とマツの一人息子。幼い頃に交通事故で命を落としている。死後はマツの夢の中でマツと一緒に永遠に夢の中に居続けようとしていた。しかしマツの夢の中に入ってきたジュン達に説得されて夢の中に閉じ込められていた真紅と雛苺の脱出の手伝いをし、更に眠り続けていたマツを解放して目覚めさせる。その後、別れ際に真紅たちに両親への想いを伝えると満足して消えていった。
山本(やまもと)
声 - 間島淳司
のりの同級生。のりに想いを寄せており、告白したものの、天然ボケののりは告白だと気づかなかった。その後何度も告白しようとするが、いつもあと一歩の所で失敗する。告白のためラクロスのラケットをプレゼントしようと桜田家を訪れた際に寝ぼけたのりにセールスと間違われたり、自転車に乗ったのりに気づかれず追いかけて途中で力尽きたり、蒼星石の乗った鞄にブチ当たって気絶したり、金糸雀を撃退しようとした翠星石にバケツで水をかけられるなど、不幸な目に遭っている。
薔薇水晶(ばらすいしょう / Rozenkristall)
声 - 後藤沙緒里
第2期に登場。アニメオリジナルのドールだが、キャラクター原案は原作者PEACH-PITによる。登場時は「ローゼンメイデン第7ドール」と名乗っていた。薔薇水晶に関する逸話は演じた後藤沙緒里の項も参照。
服装は、紫のドレスにロングスカートと紫水晶の髪飾り、足先に薔薇飾りが付いたハイヒールの紫色のロングブーツ。髪型は先にウェーブが少しかかった紫のような髪のウェイビーパーマをツーサイドアップにしている。瞳の色は金色。左目に薔薇模様の眼帯をしている(眼帯自体に特に意味はないが、第2期放送終了後の松尾監督のインタビューによると、涙を隠して戦う為だったらしい)。人工精霊は作品中では登場しなかった。雪華綺晶との相違点は、服の色、目の薔薇の位置、服装のデザインと髪飾り、髪型、喋り方である。
戦闘法は、主に地面から水晶の柱を出現させるもの、水晶のを召喚して攻撃する方法がある。前者は専ら戦いを組み立てるために使われることが多く、積極的な攻撃として用いられるのは後者。更に水晶のを飛ばす、相手を結晶内に封じ込める、他にも回避行動の際のテレポート、遠距離から衝撃波を放つことも出来る。水銀燈を警戒させ、蒼星石を一撃で倒すほどの実力を誇るが、精神面では心が欠落しているかに見えるような所がある。
寡黙で無表情だが好戦的。舌足らずな話し方で、相手の言葉をそのまま真似る癖がある。他のドール達にアリスゲームを唆して、最終的にローザミスティカ全ての占有を狙う。契約者については不明だが、白崎との意味深な関係など、謎が多い。正体は槐が師匠・ローゼンを超えるべく作った贋作。ローザミスティカを持たず、「お父様」である槐への想いで動いていた。彼への愛情は強く、特別編においては彼を恋人のように振舞う様子などもみせた。物語終盤で真紅達の6つのローザミスティカを手に入れ、槐に得意気に話していたが、直後ローザミスティカの力に体が耐え切れず自壊、嘆き悲しむ槐と共に光に巻き込まれて消えた。
ドラマCD(ボーナストラック)では、白崎の「個性が足りない」という意見で、白崎や槐のリクエストに応じて様々なキャラクターを演じた。
槐(えんじゅ)
声 - 小野大輔
第2期に登場。白崎と共にドールショップを営む金髪、ライムグリーンアイを持つ人形師の青年。寡黙でいつも工房で人形を製作している。ローゼンメイデンと同じような、螺子で動く人形を作っている。ローゼンの意図が理解出来ないジュンに、人形師の心情を説いた。
特別編にて物語の時代(主な交通手段が馬車で、イギリス・ロンドンのビッグ・ベンが建てられている辺りから19世紀後半頃と思われる)に白崎と一緒にローゼンメイデンを探していたことから、ローゼン同様、錬金術などの手段で不老不死を実現していると思われるが不明。
フェティストらしく、ドラマCDでは「薔薇水晶改造計画」の名のもと、白崎に「シチュエーションが細か過ぎる」と言われる程、薔薇水晶に口調や仕草等の注文を細かく出していた。「若奥様」のシチュエーションが好みの様子。
正体は自称・ローゼンの弟子で、彼を超える作品を作る為に薔薇水晶を作り、真紅達には「お父様」ことローゼンを騙り、擬似アリスゲームに誘導した元凶の1人である。但し、ローゼンの弟子である割には、ジュンに「たまたま真紅のミーディアムになっただけの子供」と言い捨てたり、ドールと媒介との絆を軽視したりしていた。人形師としての腕前はローゼンに挑戦するだけのことはあり、彼の作った薔薇水晶は真紅達との戦いに勝ったが、結局、ローザミスティカの力が抑えきれなくなり、崩壊してゆく薔薇水晶と共に光に包まれて消えた。その後、ドールショップは閉店した模様。
白崎(しろさき)
声 - 櫻井孝宏(第2期)、津久井教生(特別編)
第2期に登場。長髪に眼鏡のドールショップ店員。饒舌で少し軽い性格だが、謎めいた一面も持つ。ジュンと槐を引き合わせるが、裏では薔薇水晶と密談を繰り返す。
ドラマCDに収録された「薔薇水晶・改造計画」というエピソードでは、かなりハメを外していた。どうやらSM趣味があるらしい。
正体はラプラスの魔で、薔薇水晶を作成した槐を利用して、真紅達を擬似アリスゲームに誘導すべく監視していた。名前に秘密があり、ラプラスの魔→白兎→しろうさぎ→しろさき→白崎という、ジョークが好きなラプラスの魔らしい名前になっている。
アニメ特別編では、19世紀後半頃に槐と共にローゼンメイデンを探していたことから、槐とはかなり長い付き合いだと思われる。
サラ
声 - 真田アサミ
特別編で登場。劇中描写から19世紀後半頃と思われる時代の真紅の元契約者で、イギリス人の少女。家は裕福だが、結構お転婆で母親からよく叱られる。猫のジョナサンを飼っているが真紅のことを含め、このことは両親には隠している。真紅のことが大好きらしく、ローゼンメイデンの捜索で訪ねてきた白崎に「レディの手に触れるなんて失礼」と言う等、真紅の影響を受けている様子。一方、水銀燈に対しては、「色が白くて気持ち悪い」と言い、真紅が水銀燈ばかりに構っている事を不満に思っていた様子。
翠星石と蒼星石が次の時代へと旅立ち、同じ時代にローゼンメイデンがいなくなったので、この時代に留まる必要はないと判断した真紅は次の時代へ旅立つために契約を解除。別れも言わないまま眠っているサラに「立派なレディになるのよ」と告げ、サラの元を去った。尚、担当声優は現在の真紅の契約者・ジュンと同じである。

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ a b 週刊ヤングジャンプ2013年21・22合併号』、集英社、2013年4月。
  2. ^ アニメ『ローゼンメイデン』7月よりTBS系で放送開始ニュース-ORICON STYLE 2013年5月26日閲覧

外部リンク[編集]