ローカパーラ

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ローカパーラ(Lokapala)は、インド神話ヒンドゥー教である。

「世界を守るもの」の意で、護世神の総称である。八方位にそれぞれ一柱のローカパーラがいるとされる。仏教に取り入れられ帝釈天と漢訳されたインドラ、毘沙門天と漢訳されたクベーラなどはローカパーラの一柱である。

ローカパーラは仏教における護世八方天十二天の原型とされている。ただしヴェーダ文献の成立年代によってその内容は多様に変化するため必ずしも仏教の八方天・十二天と一致しない場合がある。

方角\出典 アタルヴァ・ヴェーダ ブリハドアーラニヤカ・ウパニシャッド マハーバーラタ』、またはその他プラーナ文献 護世八方天 十二天
アグニ スーリヤ インドラ 帝釈天(インドラ) 帝釈天
東南 - - アグニ 火天(アグニ) 火天
インドラ ヤマ ヤマ 焔摩天(ヤマ) 焔摩天
西南 - - ニルリティニルティ)またはスーリヤ 羅刹天ラークシャサ / ニルリティ) 羅刹天
西 ヴァルナ ヴァルナ ヴァルナ 水天(ヴァルナ) 水天
西北 - - ヴァーユまたはマルト 風天(ヴァーユ) 風天
ソーマ ソーマ クヴェーラまたはソーマ 毘沙門天ヴァイシュラヴァナ /クヴェーラ ) 毘沙門天
東北 - - イーシャーナシヴァ)またはソーマ 伊舎那天(イーシャーナ) 伊舎那天
- アグニ - - 梵天ブラフマー
- - - - 地天プリティヴィー
- - - - 日天(スーリヤ / アーディティヤ
- - - - 月天チャンドラ / ソーマ)

以上のように『マハーバータラ』のローカパーラになると仏教の八方天とほぼ一致する。またスーリヤ・ソーマは日月として十二天にも取り入れられたと解釈されている。

関連項目[編集]