ローカパーラ

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ローカパーラサンスクリット語: लोकपाल, Lōkapāla)は、インド神話である。

ローカパーラは「世界を守るもの」の意味で、4方位または8方位のそれぞれにある神の総称である。 また、ローカパーラは仏教における十二天の原型とされている。ただしヴェーダの成立年代によってその内容は多様に変化するため必ずしも仏教の十二天と一致しない場合がある。

書名 東南 西南 西 北西 北東
ウパニシャッド[1] スーリヤ ヤマ ヴァルナ ソーマ アグニ
アタルヴァ・ヴェーダ[2] アグニ インドラ ヴァルナ ソーマ ブリハスパティ英語版 ヴィシュヌ
『アタルヴァ・ヴェーダ』[3] インドラ ヤマ ダートリ英語版 サヴィトリ アシュヴィン双神 アグニ
『アタルヴァ・ヴェーダ』[4] アグニ
ヴァス神群
ヴァーユ
ソーマ
ルドラ/アスラ
ヴァルナ
アーディティヤ神群
スーリヤ
天地

ヴィシュヴァカルマン
リシ#七聖賢
インドラ
マルト神群
ブリハスパティ
ヴィスヴェデヴァス英語版
プラジャーパティ
プラティシュラー
マハーバーラタ インドラ アグニ ヤマ スーリヤ ヴァルナ ヴァーユ クベーラ ソーマ
十二天 帝釈天
(インドラ)
火天
(アグニ)
焔摩天
(ヤマ)
羅刹天 水天
(ヴァルナ)
風天
(ヴァーユ)
毘沙門天
(クベーラ)
伊舎那天
シヴァ
梵天
ブラフマー
地天
プリティヴィー
日天
(スーリヤ)
月天
(チャンドラ/ソーマ)

以上のように、『マハーバータラ』のローカパーラは仏教の十ニ天とほぼ一致する。このほか、方位こそないが『マハーバータラ』のローカパーラと同じ組み合わせは『マヌの法典[5]でも言及されている。そこでは、アグニとヴァーユ(火と風)、スーリヤとソーマ(日と月)、ヤマとクベーラ(法と富)、インドラとヴァルナが対になっていることが述べられており、これらはそのまま『マハーバータラ』のローカパーラの正対する方位に対応する。

出典[編集]

  1. ^ ブリハッド・アーラニヤカ・ウパニシャッド』3章9節
  2. ^ 3巻27、12巻3
  3. ^ 9巻7
  4. ^ 19巻17
  5. ^ 5章96、7章4、7

関連項目[編集]