ロバート・ブランダム

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ロバート・ボイス・ブランダム1950年生まれ)は、アメリカの哲学者である。現在、ピッツバーグ大学で教鞭をとっている。おもに取り組んでいるテーマは言語哲学、心の哲学、論理学の哲学であり、これらの領域に対して体系的かつ歴史的な関心をもっている。ブランダムはエール大学で学士号を取得したのち、プリンストン大学にてリチャード・ローティデイヴィド・ルイスの指導のもと博士号を取得した。

ブランダムはアメリカで発展したプラグマティズムの伝統を引き継ぐ哲学者として知られている。

哲学[編集]

ブランダムの著作に影響をもたらした人物としては、ウィルフリッド・セラーズ、リチャード・ローティ、マイケル・ダメット、そしてピッツバーク大学での同僚であるジョン・マクダウェルが挙げられる。また、カントヘーゲルフレーゲウィトゲンシュタインといった人物たちも重要な着想源である。

ブランダムは意味論の研究でよく知られている。言語表現の意味は、それが推論においてどのように振る舞うかによって定まる、という主張をしている。このプロジェクトは1994年に出版された『顕わにすること』にて展開されており、2000年に刊行された『理由を分節化する:推論主義入門』において彼の議論の簡潔なまとめがなされている。

ブランダムが行った哲学史研究の成果もまた、論文集としてまとめられている。『偉大なる死者たちの物語』(2002年)は、(ブランダムの言葉で言えば)「志向性の哲学」とでも言えるテーマに関する批判的な哲学史研究である。リチャード・ローティの哲学に関する論文を集めた『ローティと批判者たち』(2000年)の編者も務めた。2006年にはオックスフォード大学にてジョン・ロック講義を行い、それは『言うこととすること:分析的プラグマティズムに向けて』(2008年)という題名でオックスフォード大学出版会から刊行された。現在、ヘーゲルの『精神現象学』に関する本の刊行を準備している。

著作[編集]

  • Perspectives on Pragmatism: Classical, Recent, & Contemporary, Harvard University Press, 2011, 222 pp.
  • Reason in Philosophy: Animating Ideas, Harvard University Belknap Press, 2009, 248 pp.
  • Between Saying and Doing: Towards an Analytic Pragmatism, Oxford University Press, 2008, 240 pp.
  • In the Space of Reasons: Selected Essays of Wilfrid Sellars, edited with an introduction by Kevin Scharp and Robert Brandom. Harvard University Press, 2007, 528 pp.
  • Tales of the Mighty Dead: Historical Essays in the Metaphysics of Intentionality, Harvard University Press, 2002, 430 pp.
  • Articulating Reasons: An Introduction to Inferentialism, Harvard University Press, 2000 (paperback 2001), 230 pp.
  • Rorty and His Critics, edited, with an introduction (includes "Vocabularies of Pragmatism") by Robert Brandom. Original essays by: Rorty, Habermas, Davidson, Putnam, Dennett, McDowell, Bouveresse, Brandom, Williams, Allen, Bilgrami, Conant, and Ramberg. Blackwell's Publishers, Oxford, July 2000
  • Empiricism and the Philosophy of Mind, by Wilfrid Sellars, Robert B. Brandom (ed.) Harvard University Press, 1997. With an introduction by Richard Rorty and Study Guide by Robert Brandom
  • Making It Explicit: Reasoning, Representing, and Discursive Commitment, Harvard University Press (Cambridge) 1994. 741 pp.
  • The Logic of Inconsistency, with Nicholas Rescher. Basil Blackwell, Oxford 1980, 174 pp.

二次文献[編集]

  • Bernd Prien and David P. Schweikard (eds.), Robert Brandom: Analytic Pragmatist, Ontos, 2008, 194 pp.
  • Jeremy Wanderer, Robert Brandom, Acumen Publishing (UK); McGill-Queens University Press (US), 2008, 256 pp.
  • Bernhard Weiss and Jeremy Wanderer (eds.), Reading Brandom: On Making It Explicit, Routledge 2010, 371 pp. [Collection of essays—including contributions by Gibbard, Dennett, Taylor, McDowell, Dummett, Fodor & Lepore and Wright—with Brandom's responses]

外部リンク[編集]