ロックンロール・オールナイト

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ロックンロール・オールナイト
キッスシングル
収録アルバム 地獄への接吻
リリース 1975年4月2日
録音 エレクトリック・レディ・スタジオニューヨーク
ジャンル ロックンロールハードロック
時間 2:34(オリジナル版)
3:20(ライヴ版)
レーベル カサブランカ
プロデュース ニール・ボガートキッス
チャート最高順位

57位(オリジナル・ヴァージョン)

キッス シングル 年表
レット・ミー・ゴー・ロックンロール
(1974年)
Rock and Roll All Nite
(1975年)
激しい愛を
(1975年)
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ロックンロール・オールナイト (Rock and Roll All Nite) は、アメリカ合衆国のロックバンド、キッスの楽曲。1975年3月19日にリリースされた彼らの3枚目のスタジオ・アルバム『地獄への接吻 (Dressed To Kill)』の収録曲。後にシングル・カットされ大ヒットした。

そのキャリアを通じてキッスの象徴ともいえる代表的ナンバーであり、その後のほとんどのコンサートでエンディングナンバーとして演奏されるようになった。

2008年、VH1が選んだ「最も偉大なハードロック・ソング (Greatest Hard Rock Song Of All Time)」の16位に選出。[1]

曲作りとレコーディング[編集]

2枚目のアルバム『地獄のさけび』のリリースに合わせて行われた"Hotter Than Hell tour"ロサンゼルスに滞在中、ジーン・シモンズポール・スタンレーによって書かれた。

ツアーが2月に終了し、カサブランカ・レコードの社長ニール・ボガートはバンドに対し、(チャートアクションで苦戦する『地獄の叫び』に続く)新曲を速やかにレコーディングするよう要請(ボガートは、グループに「ロックンロール賛歌」のようなレパートリーが必要だと考えていた)。

スレイドの『クレイジー・ママ(『Mama Weer All Crazee Now』)』にインスパイアされたこの曲は[2]、スタンレーがコーラス部分を、シモンズがヴァース部分を書き、未完成のままお蔵入りした曲"Drive Me Wild"からパーツを流用して完成させた。

バンドとボガートは、コーラス部分のレコーディングの際、スタジオに大人数のエキストラ(キッスのロードクルー、居合わせたスタジオ・ミュージシャン、ピーター・クリスの妻ほか)を連れ込み、歌と手拍子で曲を盛り上げた。ロード・クルーの何人かはジャケットのジッパーを上げ下げして効果音にした。[3]

チャート・アクション[編集]

1975年4月2日にシングル・カットされ(B面は「ゲッタウェイ(Getaway)」)、ビルボードシングルチャートにおいてそれまでの自己最高であった「キッシン・タイム(Kissin' Time)」の79位を抜いて57位まで上がった。

その後、1975年10月に『地獄の狂獣 キッス・ライヴ(Alive!)』からシングル・カットされたライヴ・バージョンが12位まで上昇し、キッスがヒットチャートのTop20に送り込んだ初のシングルとなった。[4]
1996年には『キッス・アンプラグド』からシングル・カットされたアコースティック・ライヴ・ヴァージョンがビルボードのメインストリーム・チャート(Hot Mainstream Rock Tracks)で13位まで上昇した。[5]

ライヴでの演奏[編集]

発表されてまもなく、「レット・ミー・ゴー・ロックンロール(Let Me Go, Rock 'n' Roll)」に代わってライヴのエンディング・ナンバーとして使用されるようになり、『地獄の狂獣』,『アライヴ3』といったライヴ・アルバムにも収録されている。

2002年のソルトレイクシティ冬季オリンピックの閉会式では、エース・フレーリー脱退前最後の演奏として披露された。

ヴァージョン違いなど[編集]

  • オリジナルのスタジオ・ヴァージョンにはギター・ソロはないが、上記公式ライヴ盤に収録されたヴァージョンをはじめ、その後のステージでは16小節にわたるギター・ソロが挿入されるようになる(1996年の『キッス・アンプラグド』では、エースとブルース・キューリックが8小節ずつソロを分け合って弾いている)。
  • スタジオ・ヴァージョンのエンディングはフェイド・アウトで処理してあるが、ステージでは多くの場合、『地獄への接吻』の収録曲でシングルB面に収録された「ゲッタウェイ」のエンディング部分のフレーズをつなげて曲を終わらせる。
  • オリジナル・ヴァージョン、および『地獄の狂獣』ヴァージョンではイントロはドラムのフロアの連打からスタートするが、『アライヴ3』の演奏ではハイハットのカウントからスタートする。
  • また、オリジナル、『地獄の狂獣』ヴァージョンともサビは4回繰り返し×3であるのに対し、『アライヴ3』では1回目のサビは2回繰り返すだけですぐ2コーラス目に入るため、1回目のサビにはドラムのビートだけをバックにした部分がない。
  • 後の1976年にリリースされたアルバム『地獄の軍団』の1曲目「デトロイト・ロック・シティ(Detroit Rock City)」のオープニング部分の小芝居の中で、カーラジオから流れてくる設定でこの曲のコーラス部分が聴こえて来る。

収録アルバム[編集]

  • 地獄への接吻 Dressed to Kill – オリジナル・スタジオ・ヴァージョン
  • 地獄の狂獣 キッス・ライヴ Alive! – ライヴ・ヴァージョン
  • ダブル・プラチナム Double Platinum – スタジオ・ヴァージョン
  • キッス・キラーズ Killers – ライヴ・ヴァージョン
  • グレイテスト・キッス Smashes, Thrashes & Hits – スタジオ・ヴァージョン(リミックス)
  • アライヴ3 Alive Ⅲ' – ライヴ・ヴァージョン
  • キッス・アンプラグドKiss Unplugged – アコースティック・ライヴ・ヴァージョン
  • You Wanted the Best, You Got the Best!! – ライヴ・ヴァージョン
  • グレイテストKISS Greatest Kiss – ライヴ・ヴァージョン
  • The Box Set – スタジオ・ヴァージョン&ライヴ・ヴァージョン
  • The Very Best of Kiss – ライヴ・ヴァージョン
  • アライヴIV~地獄の交響曲 Kiss Symphony: Alive IV – メルボルン交響楽団との共演
  • The Best of Kiss: The Millennium Collection – ライヴ・ヴァージョン
  • KISS・ゴールド Gold – ライヴ・ヴァージョン
  • Kiss Chronicles – オリジナル・スタジオ・ヴァージョン
  • Kiss Alive! 1975-2000 box set - シングル・エディット・ライヴ・ヴァージョン
  • Kiss Alive 35
  • 地獄烈伝 ~ニュー・レコーディング・ベスト~ - ニュー・レコーディング

パーソネル[編集]

  • ジーン・シモンズ - リード・ヴォーカル、ベース
  • エース・フレーリー - ギター、コーラス
  • ポール・スタンレー - リズム・ギター、コーラス
  • ピーター・クリス - ドラムス

カバー・ヴァージョン[編集]

脚注[編集]

  1. ^ spreadit.org music”. 2009年2月7日閲覧。
  2. ^ Kiss Founder Gene Simmons Says Band’s ‘Heart and Soul Lies in England’”. ultimateclassicrock (2011年11月9日). 2014年3月31日閲覧。‘‘Rock and Roll all Nite‘ is a direct bastard child of Slade’s ‘Mama Weer All Crazee Now.’(「『ロックンロール・オールナイト』は、スレイドの『クレイジー・ママ』の"私生児"なんだよ」)」とシモンズが述べる箇所がある。
  3. ^ Leaf, David and Ken Sharp. KISS: Behind the Mask: The Official Authorized Biography, Warner Books, 2003. ISBN 0-446-53073-5
  4. ^ "The Complete KISS Singles Chart Action, 1974-". The KISSFAQ. Retrieved July 13, 2006.
  5. ^ Billboard singles chart history-Kiss”. 2009年5月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年2月18日閲覧。