ロス棚氷

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ロス棚氷
ロス棚氷

ロス棚氷(ロスたなごおり、Ross Ice Shelf)は、南極にある棚氷ロス海の南部を覆っている。南極にある棚氷としては最大の面積を持つ。

地理[編集]

位置・広がり[編集]

太平洋の方向にあるロス海の南部を覆う棚氷である。南極にある棚氷としては最大の面積を持ち、約487,000平方キロメートルと、フランス本土とほぼ同等となっている。氷の厚さは200メートル以上におよび、ロス海に対し約600kmの長さで接している。

海岸[編集]

ロス棚氷周辺の海岸は、地理的に以下のように区分されている(西から東への順)。

地域 西限 東限 説明 参考
ヒラリー海岸
Hillary Coast
78°31' S 166°25' E 80°23' S 160°45' E Minna BluffCape Selborne の間。Minna Bluffより北はヴィクトリアランドScott Coastに接続する。 [1]
シャクルトン海岸
Shackleton Coast
80°23' S 160°45' E 83°45' S 172°45' E Cape Selborne と Airdrop Peak の間。 [2]
ドゥフェク海岸
Dufek Coast
83°45' S 172°45' E 84°56' S 167°22' W Airdrop Peak と Morris Peak の間。 [3]
アムンゼン海岸
Amundsen Coast
84°56' S 167°22' W 85°45' S 153°00' W Morris Peak と Scott Glacier西端 の間。 [4]
グールド海岸
Gould Coast
85°45' S 153°00' W 83°30' S 153°00' W Scott Glacier西端 と サイプル海岸南限 の間。 [5]
サイプル海岸
Siple Coast
83°30' S 153°00' W 80°10' S 151°00' W グールド海岸北限 と 白瀬海岸南限 の間。 [6]
白瀬海岸
Shirase Coast
80°10' S 151°00' W 77°07' S 158°01' W サイプル海岸北限 と Cape Colbeck の間。マリーバードランドの Saunders Coast と接する。 [7]

地形・地勢[編集]

ロス棚氷内には以下の島がある。

氷棚北東部にあるクジラ湾は上陸に適した湾で、多くの探検家がこの地に上陸した。

歴史[編集]

ロス海・ロス棚氷の地図(アムンゼンスコットによる1911-1912年の南極点到達ルートが記されている)。内側に引かれた緯線が南緯80度線。

ロス海・ロス棚氷の名称は、1841年にこの地域を探検したジェイムズ・クラーク・ロスにちなんで付けられた。

ロバート・スコットロアール・アムンセンは探検経路として、当地域を通過している。

1912年、日本の白瀬矗はクジラ湾に上陸して南極点を目指したが、南緯80度05分 西経156度37分まで達して断念した。白瀬はその周辺を大和雪原と命名したが、この場所はロス棚氷上である。

脚注[編集]

外部リンク[編集]

関連項目[編集]