ロスチャイルド男爵

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ロスチャイルド家の紋章

ロスチャイルド男爵英語: Baron Rothschild)は、イギリス男爵位。連合王国貴族ナサニエル・ロスチャイルド1885年に叙爵されたことに始まる。

歴史[編集]

英国ロスチャイルド家初代当主であるネイサン・メイアー1822年オーストリア皇帝フランツ2世より男爵位を与えられ、オーストリア貴族に列していた[1]

イギリス国内における称号では、1847年にネイサンの次男であるアンソニーイギリス女王ヴィクトリアより准男爵位を与えられている。この准男爵位は長兄ライオネルの息子たちへの特別継承権英語版を認めていた[2]。そのため、男子の無いアンソニーが1876年に死去すると、ライオネルの長男ナサニエルが准男爵位を継承した[3]

さらにナサニエルは1885年にヴィクトリア女王よりロスチャイルド男爵に叙され、連合王国貴族に列した。爵位名はナサニエル自身がヴィクトリア女王に頼んでロスチャイルド家の家名と同じにしてもらったという[4]。ナサニエルはユダヤ教徒ユダヤ人で最初の貴族院議員であり[3]、貴族院での宣誓の際にはユダヤ教の三角帽をかぶり、ユダヤ教式の宣誓を行っている[5]

ナサニエルは1915年に死去し、その長男ウォルターが爵位を継承した。ウォルターは動物学者として著名である。またイギリス政府がバルフォア宣言を出すのに貢献した人物としても知られる[6]。ウォルターには子がなかったため、1937年にウォルターが死去するとウォルターの弟チャールズの長男であるヴィクターが第三代男爵位を継承した。1990年にヴィクターが死去すると、その長男ジェイコブが第4代男爵となっている[7]

初代男爵ナサニエルは銀行家であったが、第2代男爵ウォルターは銀行業にほとんど関心をもたず、その弟チャールズも病弱だったので彼らの代からN・M・ロスチャイルド&サンズの経営権は分家(ナサニエルの弟レオポルドの家系)に移っている。現在の第4代男爵ジェイコブもRIT・キャピタル・パートナーズ英語版という独自の金融業を行っている[8][9]

ロスチャイルド准男爵(1847年)[編集]

 
ネイサン・メイアー
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ライオネル
 
初代准男爵
アンソニー
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
第2代准男爵
ナサニエル
 
 
 
 


ロスチャイルド男爵(1885年)[編集]

 
初代ロスチャイルド男爵
ナサニエル
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
第2代ロスチャイルド男爵
ウォルター
 
チャールズ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
第3代ロスチャイルド男爵
ヴィクター
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
第4代ロスチャイルド男爵
ジェイコブ
 


出典[編集]

  1. ^ モートン(1975) p.62
  2. ^ Lundy, Darryl. “Sir Anthony de Rothschild, 1st Baronet” (英語). thepeerage.com. 2014年5月14日閲覧。
  3. ^ a b Venn, J.; Venn, J. A., eds (1922–1958). “Rothschild, Nathaniel Mayer”. Alumni Cantabrigienses (online ed.). Cambridge University Press. 
  4. ^ モートン(1975) p.156-157
  5. ^ モートン(1975) p.154
  6. ^ モートン(1975) p.186/217-218
  7. ^ 横山(1995) p.22
  8. ^ 横山(1995) p.129-135
  9. ^ クルツ(2007) p.129

参考文献[編集]