ロシアン・ライカ

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ロシアン・ライカ: Russian Laika)は、ロシア原産のスピッツタイプの犬種群のことである。 犬種名に「ライカ」とつくものは全てロシア原産のものである。

なお、ロシア語の「лайка(ライカ)」はハスキー犬系の特徴を備えた犬を指す一般名詞で、必ずしもロシア産の犬を指すわけではない。そのためロシア国外ではロシアン・ライカに分類されない犬でも、ロシア国内ではライカと呼ぶことがある。ロシア語にはこのほかに犬全般を指す言葉としてсобака(サバーカ)がある。

ライカ犬種の一覧[編集]

ここでは各ライカ犬種の犬種名と簡単な概要を述べる。著名な犬種の親せきのものも数種類含まれているが、多くは日本ではあまり知られておらず、犬種名以外の詳細が不明なものも多い。

イースト・シベリアン・ライカ(英:Easit Siberian Laika)
その名の通り東シベリア原産のライカ犬種。大型獣の狩猟に使われているが、近頃はショードッグとしてヨーロッパで人気が出ている。
ウエスト・シベリアン・ライカ(英:West Siberian Laika)
西シベリア原産のライカ犬種。力強く、クマなどの狩猟に使われているが、ショードッグや番犬としても人気がある。
カレロ=フィニッシュ・ライカ(英:karelo-Finnish Laika)
フィンランドカレリア地区とロシアの国境地帯が原産のライカ犬種。フィンランドのフィニッシュ・スピッツの親せき種ではあるが、毛色はレットの単色だけでなくフォーンやグレーの単色で、それらにホワイトのマーキングがあるものもいる。
コーレル・ライカ(英:Korel Laika)
コミ・ライカ(英:Comi Laika)
ロシアのコミ共和国原産のライカ犬種。さまざまな動物の狩猟に使われるが、コミ共和国以外ではめったに見られない。
ゾリアン・ライカ(英:Zorian Laika)
ツングース・ライカ(英:Tunguse Laika)
シベリア原産のライカ犬種。クマなどの大型獣の狩猟に使われている。
ネネツ・ハーディング・ライカ(英:Nenets Harding Laika)
ネネツ自治管区に在住しているネネツ族に飼われているライカ犬種。トナカイを管理したり、番犬や狩猟に使われている万能なライカで、サモエドの親せき種である。外見もサモエドに近いが、毛色は白だけでなくタン、グレー、ブラックなどがある。
ノースイースタリー・ホーリング・ライカ(英:Northeasterly Hauling Laika)
シベリアの極東地原産。そり専用のライカ犬種で、シベリアン・ハスキーの親せき種である。原産地以外ではめったに見られない。
フィノ・ライカ(英:Finno Laika)
ロシアのヨーロッパに近い地域原産。狩猟用に使われていた。
ヤクーツク・ライカ(英:Yakutsk Laika)
ロシアのサハ共和国原産のそり用の犬種。ヤークト・ライカともいい、ロングコートはとても厚く、寒さにかなり強い。樺太犬の親せき犬種で得ある。
ラッソ=フィニッシュ・ライカ(英:Russo-Finnish Laika)
カレロ=フィニッシュ・ライカとフィニッシュ・スピッツの親せき種である。毛色は主にダーク系のものが多い。
ラッソ=ヨーロピアン・ライカ(英:Russo-Finnish Laika)
フィンランド原産のカレリアン・ベア・ドッグのロシア版。国境確定に伴って起きた原産国論争によってロシア側にいたカレリアン・ベア・ドッグを改良して出来た犬種である。
ラップランド・ライカ(英:Lapland Laika)

宇宙犬のライカ[編集]

ソ連宇宙探査計画の実験によって宇宙に旅立った犬たちは犬種としてのロシアン・ライカではなく、もともとは野良犬であった。これらの犬たちはスピッツタイプの犬であったため、ロシア語でいう「ライカ」ではあるが、犬種ではない。

参考[編集]

  • 『日本と世界の愛犬図鑑2007』(辰巳出版)佐草一優監修
  • 『デズモンド・モリスの犬種事典』(誠文堂新光社)デズモンド・モリス著書、福山英也、大木卓訳 誠文堂新光社、2007年

関連項目[編集]