ロケットガール

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ロケットガール
ジャンル ハードSF
小説
著者 野尻抱介
イラスト 山内則康(旧版1巻)
むっちりむうにい
出版社 富士見書房
レーベル 富士見ファンタジア文庫
月刊ドラゴンマガジン
発表期間 1995年3月25日 - 2007年8月25日
巻数 既刊4巻(新装版)
話数 7話(1巻1話+読み切り3話)
テレビアニメ
原作 野尻抱介
監督 青山弘
企画 ハピネット
シリーズ構成 中瀬理香
キャラクターデザイン むっちりむうにい(原案)
大下久馬
メカニックデザイン 竹内敦志、垪和等
アニメーション制作 ムークDLE
製作 ハピネット
放送局 WOWOW
放送期間 2007年2月21日 - 2007年5月17日
話数 全12話
コピーライト表記 ©野尻抱介 / むっちりむうにい /
富士見書房 / ハピネット
テンプレート使用方法 ノート

ロケットガール』シリーズは、日本ライトノベル作品である。富士見書房発行(富士見ファンタジア文庫)。作:野尻抱介、画:山内則康むっちりむうにい

2007年2月21日5月17日にはWOWOWテレビアニメ版が放送された。

目次

[編集] ストーリー


注意以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。


とある宇宙開発団体「ソロモン宇宙協会(通称SSA)」は、南太平洋にあるソロモン諸島の島・アクシオ島で、日本初となる有人ロケットの打ち上げを計画していた。

しかし、計画は思うように進まず失敗の連続。責任者である所長・那須田勲の元に日本政府から「失敗したら計画を打ち切る」との通達が届く。

失敗続きの新型ロケット「LS-7」の代わりに、実績がある旧型ロケット「LS-5」を導入する決意を固めた那須田たち。しかしLS-5はパワーが不足しており、宇宙飛行士の1人である安川晴行の体重を78kgから50kgに減量するよう指示するが、当の安川は恐れをなして逃亡する。

那須田と医学主任の旭川さつきは、安川を追う途中、森田ゆかりに遭遇。ゆかりの体重が40kg以下である事を知った那須田たちは、ゆかりを言葉巧みに勧誘し、無理矢理宇宙飛行士にさせることに成功する。果たして計画の行方は…!?

[編集] 主な登場人物

原作とアニメで設定が異なる部分については後述。

森田 ゆかり(もりた - )
- 仙台エリ
名門ネリス女学院に通っていた。行方不明となった父親を探すためソロモン諸島に乗り込んだが、ひょんなことから宇宙飛行士になってしまう。本人は「普通」と思い込んでいるが、実際には派手な所もあり、大胆不敵。意地っ張りな性格の持ち主だが、姉御肌の一面も。当初はバイトということで宇宙飛行士をしており1回飛んだら学院に復学するつもりだったが、飛行後バイトをしていたことがバレて(ネリス女学院はバイト禁止)退学処分になったため、そのまま飛行士を続けることになった。
マツリ
声 - 生天目仁美
アクシオ島在住のタリホ族。酋長(ゆかりの父)と魔法使い(シャーマン)の娘で魔法使い見習い。
ゆかりの異母妹で、ゆかりとともに宇宙飛行士になる。性格は楽天的で天然ボケだが、サバイバル知識とシャーマンの血を受け継いだ動物的勘で仲間達をバックアップする。身体能力は3人の宇宙飛行士の中で1番で、対G検査では13Gもの高加重に耐えたほどである。野生生活からごく短期間でゆかりのバックアップを努められるなったように頭は決して悪くないが、しばしばタリホ族の伝統的アニミズムに基く言動でゆかりやSSAのスタッフを悩ませる(ただ、それが現実と奇妙に符合していることも多い)。彼女の使う「魔法」は、催眠術に類するものとして描かれている。
三浦 茜(みうら あかね)
声 - 長谷川静香
ネリス女学院の生物部に所属する品行方正な優等生。内気で引っ込み思案の所があるが、ゆかりに宇宙飛行士にならないかと誘われたことをきっかけに宇宙飛行士を目指すことになった。適正検査で対G特性に問題があり4Gを超えると気絶してしまうことが判明、一旦は適正なしと判断されたが、その知識や思考能力、そして体格が3人乗りオービタに搭乗可能な軽量小柄なMS(ミッションスペシャリスト)を求めるSSAの希望にかなっていたこと、そして温和な性格がゆかりとマツリらの個性の強いメンバーの間をうまくまとめ安全率を高めるのではないかとの期待から採用となった。
那須田 勲(なすだ いさお)
声 - 菅生隆之
ソロモン宇宙基地所長。50歳。SSAの設立に携わった。手軽に宇宙旅行を楽しめる未来を描いている。ゆかりを宇宙飛行士としてスカウトしたのは半ば成り行きだったが、その後は彼女たちの若さと容姿がもたらす宣伝効果を最大限に活用する。
旭川 さつき(あさひかわ - )
声 - 柳沢真由美
ソロモン宇宙基地医学主任。29歳。見かけは大人しいが、中身は宇宙飛行士訓練と称した「いじめ」みたいな訓練を好むサディスティックな人物。外見を見ただけで即座に体格や体重を言い当てる特技をもつ。
三原 素子(みはら もとこ)
声 - 豊嶋真千子
ソロモン宇宙基地化学主任。34歳。ロケット燃料およびゆかりたちの着用する「スキンタイト宇宙服[1]」の開発を担当。薬品会社にいた彼女を那須田がスカウトした。しかし燃焼にこだわりすぎているせいか、燃料の改良を繰り返しエンジンテストの爆発事故頻発の原因となっている。ただ、非力なSSAのロケットで有人飛行を可能にするには彼女の開発した高効率な燃料が不可欠であり、しかも改良をやめさせようとすると燃料の生産を止めてしまうため、誰も彼女の開発衝動を止めることが出来ずにいる。既婚者。
木下 和也(きのした かずや)
声 - 黒田崇矢
ソロモン宇宙基地主席管制官。44歳。ゆかり達を教える立場にある。スパルタ教育が信条で、ゆかり達には畏怖されている。実は子供のころから宇宙飛行士になる夢を秘めており、SSA参加の際に適性検査を受けたがわずかに不整脈の兆候が発見され、適正なしと判断され夢を断念している。
安川 晴行(やすかわ はるゆき)
声 - 田中一成
SSA所属の宇宙飛行士。航空自衛隊のテストパイロットを務めた経験がある。
黒須 俊之(くろす としゆき)
声 - 立木文彦
ソロモン宇宙基地保安主任。重度のミリタリー・マニア。
ちなみに、黒須のモデルは原作者・野尻抱介の元同僚であった築地俊彦
向井 博幸(むかい ひろゆき)
声 - 土門仁
ソロモン宇宙基地技術主任。35歳。かなりのメカマニアで、宇宙開発技術の話になると歯止めが利かなくなる。女性に対して免疫は皆無のため、ぎこちない日々を続けている。
森田 博子(もりた ひろこ)
声 - 夏樹リオ
ゆかりの母。建築デザイナー。
森田 寛(もりた ひろし)
声 - チョー
ゆかりとマツリの父。新婚旅行中に失踪し、現在はタリホ族酋長。
張 天津(ちょう てんしん)
声 - 立木文彦
アクシオ島の中華料理店・天津飯店の店長。
JAXA宇宙飛行士
声 - 山崎直子
アニメ第7話に特別出演。
ウェイン・バークハイマー
声 - 室園丈裕
スペースシャトルアトランティス船長
ルイス・クリーガー
声 - うすいたかやす
アトランティスの操縦手。日本のアニメに詳しい。
ゴードン・クレニック
声 - 新垣樽助
アトランティスのミッションスペシャリスト。
ノーマン・ランドルフ
声 - 加瀬康之
アトランティスのミッションスペシャリスト。
オレアリー
声 - 巻島直樹
オルフェウスの計画主任。
ソランジュ・アルヌール
アリアン・スペースの子会社、アリアン・クーリエに所属するフランス版ロケットガール「アリアン・ガールズ」のリーダー。一見クールだが根はゆかりと似たもの同士であり、初対面から衝突する。

[編集] 宇宙船

タンポポ
ゆかりが初飛行で搭乗した1人乗り宇宙船(カプセル式再使用型宇宙往還機)。打ち上げ用ロケットは「LS-5A」。同型機にパスファインダー(無人テスト機)とココナツがある。
ランブタン
最大3人(ペイロードが多い時は2人)が搭乗可能な宇宙船。打ち上げ用ロケットは「LS-6」。同型機にマンゴスティンがある。以上、タンポポ以外は熱帯果実の名をとってある。
オルフェウス
NASAの無人冥王星[2]探査機。スペースシャトルから衛星軌道上に放出され、液体燃料ブースターで加速、12年(アニメ版では9年)かけて冥王星に到達する。[3]
ポアソン / ポレール
アリアン・クーリエの有人探査船。母船ポアソンは4人乗り、着陸船ポレールは2人乗り。
はちどり
JAXAの無人小惑星探査機。イオンエンジンの運用試験、および小惑星マトガワへのタッチダウンとサンプルリターンを行った。[4]

以上で物語・作品に関する核心部分の記述は終わりです。


[編集] 小説

文学
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主人公が女子高生である等、ライトノベル向けの要素は加味されているものの、有人ロケット打ち上げの技術的問題や、太陽系に関する執筆当時としては最新の知見を正面から扱っている為、非常にハードSF的傾向が強い。他方で、マツリが呪術師なのでその方面でのファンタジー要素も少し入っている。文庫本が旧版が3冊、新装版が4冊出版されている。イラストは、旧版「ロケットガール」のみ山内則康が、それ以降はむっちりむうにいが描いているが、キャラクターデザインは新装版の発行とともにリニューアルされた。

  • 旧版(絶版)
    1. ロケットガール(1995年3月)ISBN 4-8291-2618-3 - 月刊ドラゴンマガジン 1994年4月号~11月号連載
    2. 天使は結果オーライ(1996年12月)ISBN 4-8291-2723-6
    3. 私と月につきあって(1999年8月)ISBN 4-8291-2896-8
  • 新装版
    1. ロケットガール1 女子高生、リフトオフ!(2006年10月)ISBN 4-8291-1851-2
    2. ロケットガール2 天使は結果オーライ(2006年11月)ISBN 4-8291-1875-X
    3. ロケットガール3 私と月につきあって(2007年1月)ISBN 978-4-8291-1882-5
    4. ロケットガール4 魔法使いとランデヴー(2007年8月)ISBN 978-4-8291-1919-8
    • 読み切り版3編と書き下ろし中編を収録。元々は、アニメ放映に合わせて発行される予定だった。
  • 読み切り
    • 天使は結果オーライ クリスマス・ミッション - 月刊ドラゴンマガジン 1997年2月号
    • ムーンフェイスをぶっとばせ - 月刊ドラゴンマガジン 1999年9月号
    • 宇宙対決! 女子高生VS聖戦士 - 月刊ドラゴンマガジン 2002年4月号増刊 ファンタジアバトルロイアル

[編集] アニメ

WOWOWで2007年2月から水曜24:00~24:30にノンスクランブルアニメとして放送。4月からは時間変更で木曜24:00~24:30の放送となった。また、同年9月9日から11月25日までAT-Xでも放送された。

[編集] 原作との相違点

アニメ版のストーリーは原作の1巻と2巻を再構成したものであり、特にゆかりたちの学年と初飛行以後の時系列が原作とは大きく異なる。

  • ゆかりとマツリがネリ女に不時着したのは、原作では初飛行から数ヶ月後、アニメでは初飛行時。
  • 茜は原作ではゆかりと同期、アニメでは1年後輩。ゆかりは原作では初飛行の時点で1年生、茜と出会ったのはその翌年(在籍していれば2年生)。アニメでは最初から2年生。
  • 原作ではゆかりは初飛行直後に問答無用で退学となったため、宇宙飛行士を続けざるを得なくなった。一方アニメではまだ復学する道が残されていたものの、茜を誘った手前もあって自分の意志でSSAに留まったようである。

3人のスタイルも原作とアニメ版とで若干異なる。

森田ゆかり
原作:154cm、37kg、B81、W54、H82 BMI15.60 / アニメ:153cm、38kg、B80、W54、H82 BMI16.23
マツリ
原作:157cm、38.5kg、B85、W53、H84 BMI15.62 / アニメ:153cm、38.5kg、B85、W53、H84 BMI16.45
三浦 茜
原作:153cm、36kg、B74、W52、H75 BMI15.38 / アニメ:153cm、36kg、B74、W52、H75 BMI15.38

その他、目立った相違点としては以下のようなものがある。

  • アニメではゆかりが携帯電話を持っている(原作第1巻の発表当時はまだ普及していなかった)。
  • 安川は原作ではゆかりがスカウトされた後は一切登場しない。アニメでは現地でタクシー運転手として働いており、準レギュラーで登場する。エピローグでは自衛隊に復帰した模様。
  • 原作では、那須田がゆかりにマツリの身元(ゆかりの異母妹であること)を伏せておくことも出来ると言い、ゆかりがそれを拒否してありのままを公表させた。アニメでは那須田の独断で偽のプロフィールを発表した(しかし結局ばれた模様)。
  • マンゴスティンの座席は原作では並列複座、アニメではタンデム。
  • オレアリー博士は原作では茜との会話を通じて、何が何でも生きて冥王星の近接写真を見ようと決意する。アニメではたとえ自分が見れなくても、次の世代の役に立つならそれでいいというスタンスのままである。

[編集] スタッフ

[編集] 主題歌

第1話はOP・ED(第2話も)なし。

オープニングテーマ(第2話〜)
RISE
作詞ICHIKO作曲牧野幸介編曲新井理生:ICHIKO
エンディングテーマ
明日行きのバスに乗って』(第3話~第11話)
作詞:森由里子、作曲:牧野幸介、編曲:新井理生、歌:misae
笑って!』(第12話)
作詞・作曲:ICHIKO、編曲:知野芳彦、歌:ICHIKO

[編集] サブタイトル

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督
1 ディスティニィ -destiny- 中瀬理香 青山弘 水野健太郎 大下久馬
2 アッセンブリ -assembly- 十川誠志 青山弘
森木ひさし
山岡実 垪和等
諸貫哲朗
古佐小吉重
3 ランチパッド -launch pad- 篠原俊哉 徳本善信 山縣亜紀
4 カウントダウン -count down- 中村誠 水野和則 佐藤豊 大西貴子
5 イグニッション -ignition- 十川誠志 森木ひさし 渡辺純央 渡辺奈月
飯飼一幸
6 コントロール -control- 中瀬理香 渕上真 猿渡聖加
大西貴子
7 グラヴィティ -gravity- 水野健太郎 小野勝巳 玉田博 青井清年
8 セパレーション -separation- 中村誠 佐藤雄三 水野健太郎 古佐小吉重
9 キックモーター -kick motor- 中瀬理香 大久保富彦 徳本善信 山縣亜紀
10 オービター -orbiter- 十川誠志 井硲清高
篠原俊哉
山岡実 諸貫哲朗
古佐小吉重
11 ターンスタート -turn start- 水野健太郎 水野和則
森木ひさし
堀敦史 山沢実
大西貴子
12 ロケットガール -rocket girls- 十川誠志 森木ひさし
青山弘
佐藤豊 猿渡聖加
関口雅浩
大西貴子

[編集] 前後番組

WOWOWノンスクランブル 水曜24:00枠
(2007年2月~3月)
前番組 番組名 次番組
ロケットガール
(枠消滅)
WOWOWノンスクランブル 木曜24:00枠
(2007年4月~5月)
ロケットガール
ムシウタ
(約1ヶ月間の空きあり)
AT-X 日曜7:00/16:00、火曜22:00、土曜12:00枠(30分1話)
前番組 番組名 次番組
ロケットガール

[編集] パイロット版

テレビアニメに先立つ2001年、約3分のパイロット版が制作された。DVDの映像特典として収録。

企画製作は熊瀬哲郎。主要スタッフはテレビアニメと同じ。テレビアニメとはキャラクターのデザインなどが異なった。

[編集] ゲーム

[編集] ロケットガール養成講座

本作とタイアップした公開講座。秋田大学工学資源学部附属ものづくり創造工学センターが開講。主に秋田県内の女子高生を対象とする。文部科学省女子中高生理系進路選択支援事業の1つ。山崎直子宇宙飛行士の講演会などが開かれた。

[編集] 脚注

  1. ^ 皮膚に密着する薄手の素材で出来た宇宙服。ヘルメット内だけに1気圧の空気を満たすため、1/3気圧の純酸素で全身を加圧する従来型の宇宙服より動きやすく予備呼吸も必要としない。現実世界でも開発が提案されている[1]
  2. ^ 初版発行当時、冥王星は太陽系第9番惑星とされていたが、同じような軌道を回るTNOは既にいくつも発見されており、冥王星もその一つ(作中の表現によれば「彗星族の大親分」)だという考え方は専門家の間ではよく知られていた。冥王星の分類がdwarf planetに変更された後に発売された新装版でも、冥王星に関する記述は修正されていない。
  3. ^ これは木星探査機ガリレオと同じコンセプトである。しかし現実のガリレオではチャレンジャーの事故によってブースターを用いる計画から変更され、地球や金星とのスイングバイを繰り返して木星へ向かう軌道がとられた。
  4. ^ そのコンセプトや地球帰還軌道に乗るまでの経過は現実のはやぶさとほとんど同じである。なお的川という小惑星は実在するが、作中のマトガワはイトカワを元にした架空の小惑星である。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク


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