レ・ミゼラブル 少女コゼット
| 世界名作劇場 | ||
| 通番 | 題名 | 放映期間 |
| 第23作 | 家なき子レミ | 1996年9月 ~1997年3月 |
| 中断(1997年4月 - 2006年12月) | ||
| 第24作 | レ・ミゼラブル 少女コゼット | 2007年1月 ~2007年12月 |
| 第25作 | ポルフィの長い旅 | 2008年1月 ~2008年12月 |
『レ・ミゼラブル 少女コゼット』(レ・ミゼラブル しょうじょコゼット)は、「世界名作劇場」シリーズ通算第24作として2007年1月7日から12月30日まで放映されていたテレビアニメ。
目次 |
[編集] 概要
毎週日曜19:30 - 20:00にフジテレビ系BSデジタル放送BSフジで放映された。全52話。インターネットのBIGLOBEストリームでも毎週月曜日更新で最新2話分が無料放送された(それ以前のエピソードは有料)。2007年4月7日からはCS放送:ANIMAXでも毎週土曜19:00 - 19:30に放映されている(再放送あり、毎週日曜11:00 - 11:30と毎翌週土曜8:00 - 8:30の2回)。原作はヴィクトル・ユーゴーの『レ・ミゼラブル』。物質的・精神的な貧困の描写を主とした原作を受けて、本作品では人々が生きるべき有り様まで踏み込んで描かれている。「世界名作劇場」としては1997年の『家なき子レミ』以来、約10年ぶりの新作である。
放送前から、同シリーズ伝統の素朴なキャラクター造形を放棄し、その当時流行の「萌え絵」風のキャラクター造形を採用したことが新聞他メディアで話題となった。キャラクターデザインが『世界名作劇場』シリーズの初にして現在まで唯一の「萌え絵」風である。
舞台は19世紀前半のフランス。設定年代はシリーズの中では現段階で最も古い年代に入り、同時期の年代を扱ったと思しき作品に『家族ロビンソン漂流記 ふしぎな島のフローネ』『南の虹のルーシー』がある。また、本編内の時間経過が16年(最終話での後日談を含めれば20年近く)と非常に長いのも大きな特徴である。
なお、1980年代から世界名作劇場のスポンサーを務めたハウス食品が製作に関与している。
[編集] 時代背景
1814年から始まったフランス復古王政時代と1830年から始まった7月王政時代が物語の舞台となる。
新しく国王になったルイ18世はカトリック教会の復権を打ち出し、選挙権の制限も行った。これにより国民の不評を買い、さらにはナポレオンが追放先のエルバ島から脱出したこともあり、ルイ18世は一時パリから逃亡せざるをえなくなった。しかし、ナポレオンが再起をかけたワーテルローの戦いで破れて失脚すると、再びパリに戻った。このあと3年間白色テロが起き、9000人以上もの逮捕者が出た。しかし、それ以後は国民に穏和な政策をとってきたこともあり、平和で安穏とした日々を送れるようになっていた。
しかし1824年にルイ18世が没し、弟のシャルル10世が即位すると社会に不穏な空気が流れ始める。もともとシャルル10世は反革命派で、反ナポレオン派の人間だった。彼がとった政策は絶対王政への復帰を目指すものだった。1829年頃には農作物の不作や不況で経済が行き詰まっており、人々の不満は日増しに高まっていた。しかし、政府は国民の不満に真面目に向き合おうとしなかった。その結果、1830年7月27日、ついに国民が蜂起し、フランス7月革命が勃発した。これによりシャルル10世は7月30日に退位、イギリスに亡命した。その後、ルイ・フィリップが新国王となった。
しかし、ルイ・フィリップは富裕層を優先した政治をとったため、労働者や農民の不満が高まる結果となってしまう。さらに多くの人々が大都市へ流れてきたため社会構造が変化したこと、産業革命が始まったことにより貧困が個人的なレベルではなく大衆的なレベルにまで発展してしまう。追い討ちをかけるように、コレラの大流行が下級階層の人々を苦しめた。
この当時、社会保障や人権意識がほぼないに等しい状況だったため、社会的な弱者が生きていくには大変厳しい社会だった。この状況が劇的に改善されるのは、物語の終わりから100年以上も後の第二次世界大戦終結後のことである。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。
[編集] ストーリー
フランス革命以降、いまだ混乱のなかにある19世紀前半のフランス。ファンティーヌは3歳の娘・コゼットとともにパリ郊外の村・モンフェルメイユにやって来る。ファンティーヌはそこで出会ったひと組の母娘の微笑ましい光景を見つける。それはこの村で宿屋「ワーテルロー亭」を営んでいるテナルディエ夫人と娘のエポニーヌ、アゼルマの母娘が遊ぶ姿だった。その風景にファンティーヌは安心し、夫のテナルディエにも丸め込まれたこともあり、金を払って夫妻にコゼットを預け、仕事があるというモントルイユ・シュル・メールに旅立つ。
しかし、テナルディエ夫妻は相当な悪党だった。コゼットに家事を押し付け、「ワーテルロー亭」の使用人としてこき使って虐待する一方、ファンティーヌにコゼットの養育費と称しお金を請求する。さらに、テナルディエ夫妻の娘・エポニーヌとアゼルマもコゼットをいじめるようになる。それでもコゼットは母が迎えに来ると信じ、テナルディエ夫妻の息子・ガヴローシュと愛犬シュシュとともに辛い日々を乗り越えていく。
一方、ファンティーヌはモントメイユ・シュル・メールの市長・マドレーヌと出逢い、彼の経営する工場で女工として働き始めるが、人間関係のトラブルに見舞われマドレーヌの知らないところで工場を解雇されてしまう。娘のためにありとあらゆるものを売ってしまった彼女は、路上生活者になり果て、自分を解雇したマドレーヌを恨む日々を送るようになる。そんな冬の日、病に倒れてしまったところをマドレーヌに救われ、マドレーヌにコゼットをモンフェルメイユから連れ戻して欲しいと懇願し、彼もそれを了承するがマドレーヌには衝撃的な過去が隠されていた。
彼の本当の名はジャン・ヴァルジャン。一切れのパンを盗んだ罪で19年間も牢獄にいた服役囚だった。しかも、本人は気付かぬうちに少年の銀貨を盗んでしまったために現在も警察に追われていた。そんな彼を刑事・ジャヴェールが追い詰めていく。
紆余曲折はあったものの、ファンティーヌの約束を果たすべくモンフェルメイユに着いたジャン・ヴァルジャンは、クリスマス・イヴの夜、村外れの泉でついにコゼットを見つけ、擁護者でもあり彼女を虐待していたテナルディエ夫妻よりコゼットを引き取り、2人の新しい生活が始まる。
[編集] 登場人物
[編集] メインキャラクター
- コゼット
- 声 - 名塚佳織 / 松元環季(幼少期)
- 主人公。明るく健気で心優しく、芯も強い。3~20歳?。1815年生まれ(正式な月日は設定されていないが、初夏頃と推定される)。
- 1819年、3歳のときに母・ファンティーヌと共にモンフェルメイユを訪れた際に、母の出稼ぎのためにテナルディエ一家に預けられる。以後、4年間をモンフェルメイユで過ごした。テナルディエが営む宿屋「ワーテルロー亭」でテナルディエ夫妻に使用人としてこき使われ、夫妻の娘・エポニーヌとアゼルマからもいじめられながらも、テナルディエ一家の長男・ガヴローシュを初めとする善意ある人々に支えられ、母が迎えに来ることを信じて健気に生きていた。
- 母からの送金が途絶えたことでテナルディエ夫妻からの虐待がさらにエスカレートし、ガヴローシュが村の鍛冶屋に奉公に出され、シュシュにガヴローシュのことを頼んだことから、精神的に頼れる存在がいなくなり、独りになってしまう。クリスマス・イヴの夜、精神的にも肉体的にも限界に近づきつつあった彼女を追い詰めるかのようにエポニーヌとアゼルマの嫌がらせによって夜の森に独りで水を汲みに行かなければならなくなるが、そこでジャンと出会うことになる。
- 1823年クリスマスの日(12月25日)、“母の代理人”を名乗るジャンが用意した喪服をまとい、彼と一緒にモンフェルメイユを出る。母の死を知らされてからは様々な出来事を経てジャンを心の底から慕うようになる。パリに来てからはジャンを「お父さん」と呼ぶようになり、親子として楽しい生活を送る。1824年、パリに来てから最初の5年間をプチ・ピクピュス修道院の女子学校の寄宿生として過ごし、その中で教養と女性らしさと人を愛する機会を得ていく。その結果、読書が大好きな少女に成長し、1830年の秋頃、ある出来事を契機に修道院を出る。それからはジャンや女中のトゥーサンとパリで暮らす。
- 同年の秋、ジャンと供にリュクサンブール公園を散歩していたときに出会ったマリウスを気にするようになり、その後、何度もすれ違うが、2年後にマリウスと再会し、その後、恋仲となる。翌年の1833年2月、マリウスと結婚した。
- テナルディエ夫妻の存在とモンフェルメイユでの日々がトラウマになっており、別れた母を亡くした経験から、大事な人がいなくなることを人一倍恐れる傾向がある。テナルディエ夫妻には怯えてばかりいたが、ファンティーヌのことを悪く言われた際には激情し、エポニーヌとアゼルマからのいじめに対してもガヴローシュの助けもあり、いじめられるままではない一面[1]を見せ、パリで再会したエポニーヌから「あんただけは許せない」と言われた際には「私も、あなたを許せない」と返すなど、テナルディエ一家に屈していただけではなかった。エポニーヌに対しては上述の発言をした後に「今はまだ」と優しさとも葛藤ともとれる言葉を口にし、彼女との唯一の優しい思い出であるブランコ遊びを思い出し「もう一度、一緒にブランコに乗りたかった」ことを告げた。マリウスからエポニーヌが亡くなったことと彼女が死に際にブランコのことを口にしたことを知らされた際、涙を流した。
- 母・ファンティーヌが亡くなった後、何度か母の声を聞いており、ジャンの最期をマリウスと共に看取った際にはファンティーヌの存在を感じ、一時的ではあるが、再会を果たした。
- 最終回エピローグでは、マリウスと彼の間に生まれた娘と共に、過去に母・ファンティーヌと共に歩いた道を、今度は親子3人で歩いていた。
- ジャン・ヴァルジャン
- 声 - 菅原正志
- 常に「正しい人」であろうとする白髪の男。原作での主人公。50~65歳。1769年生まれ。
- 貧しさから甥と姪のために一切れのパンを盗んで警察に逮捕され、脱獄を繰り返した結果、19年もの長きにわたり服役生活を送った元徒刑囚。出所後、極度の人間不信に陥っていたところをミリエル司祭に救われたことで改心。償いのための人生を送るようになる。モントメイユ・シュル・メールを訪れた際に遭遇した火事で憲兵隊長の子供を助けた際に通行証(黄色い旅券)を失い、以降はマドレーヌと名乗り、町に留まるようになる。ミリエルから貰った銀の食器を売り、それで得た資金を使い、黒ガラス工場を作った。さらに、その慈悲深い人間性から人々の信頼を得て市長になる。司祭に救われた事への恩返しと、自らが重ねた罪への償いも込めて日々慈善活動に力を注いでいた。
- ファンティーヌが自身の工場を不当に解雇され路上生活者となっていることを知り、急いでファンティーヌを介抱するが、彼女の命はもう長くなかった。彼は何の事情も知らなかったことを深く謝罪し、彼女の娘・コゼットをテナルディエの元から連れ戻して再び親子で暮らせるように尽くすことを誓う。しかし、自身もジャヴェールの策略によって追い詰められていた。
- 自らの身代わりに誤認逮捕された老人を救うため、迷った末に自らの正体を告白した彼はいったん連行されるものの逃走して、コゼットを迎えに行くためにモンフェルメイユに向かう。モンフェルメイユに到着した夜、村外れの泉でコゼットを見つけ、以前使いに出した代理人のメイエから聞いていた状況とは全く異なるコゼットの様子に疑問を抱く。実はメイエが訪れたとき、テナルディエ夫妻はコゼットを虐待している事実を隠すため、次女・アゼルマにコゼットのフリをさせたのだった。クリスマスの日の朝、真実を悟った彼はテナルディエ夫妻にファンティ-ヌからの委任状を渡し、コゼットを奪還する。コゼットに母の死を伝えた彼は、今は亡きファンティーヌに生涯をかけてコゼットを護ることを誓う。
- パリに到着してゴルボー屋敷に住むようになってからは、ダンベールという名で暮らすようになるが、ジャヴェールに見つかったためにゴルボー屋敷を離れることになる。マドレーヌだった頃に助けた老人・フォーシュルヴァンに助けてもらってからは彼の弟・ユルティーム・フォーシュルヴァンとして生きていくことになる。フォーシュルヴァンが亡くなるまでの5年間、プチ・ピクピュス修道院で住み込みの庭師として働いていた。
- 修道院を出てからはコゼット、教会で雇った女中のトゥーサンの3人で暮らし始める。コゼットを連れてパリの貧しい子供たちにパンを配ってまわるのが日常の勤めとなっており、恵まれない子供たちのための学校を設立しようと奔走する。その一方で常にコゼットの幸せを最優先にしており、彼女のために(自身の正体をコゼットに知られるのを恐れ)警察から身を隠しながら生きる。
- “革命”が起きるまではコゼットとマリウスが愛し合っていることを知らなかった。しかし、ある出来事をきっかけにふたりの仲を知ってしまい、コゼットを悲しませないために彼女の恋人マリウスを助けるべく次々と行動を起こし、瀕死の重傷を負ったマリウスを陥落したバリケードから救った。
- マドレーヌだった頃の財産をモンフェルメイユの森に隠していた。これはコゼットのために残す分をのぞいては、学校や職場作りなど貧しい人々の生活環境を整えるために使う予定にしていた。51話で元徒刑囚である自分がコゼットの父として傍にいてはならないと思い、マリウスに自分の過去を打ち明けた上、財産とコゼットを護る使命を託して姿を消し、パリから遠く離れたドヴォルニー村で村人と助け合いながら暮らしていた。なお、原作ではロマルメ通りの家でひとり寂しく過ごしている。
- コゼットたちの前から姿を消して1年後の1834年、コゼットを手紙で呼び出し、全てを告白。コゼットとマリウスに看取られ、ミリエルとファンティーヌに迎え入れられ、天に召された。65歳。原作では墓碑に何の文字も刻まれていなかったが、アニメでは本名と生没年が刻まれている。
- ファンティーヌ
- 声 - 萩原えみこ
- コゼットの母。美しいブロンドの髪を持つ可憐かつ清純な美女。生真面目で温厚。しかし、世間知らずな面があり、要領も良いほうではないのが欠点。23~27歳。1796年生まれ。
- 1819年、パリで暮らしていたが、夫が死んだために仕事を探して街を出た。しかし子連れであるがゆえにどこにも雇ってもらえず、モンフェルメイユのテナルディエ一家に娘を預けて一人で働きに出ることを決心する。親切をよそおったテナルディエ夫妻の真意がコゼットに労働させながら養育費を騙し取ることであるとも気づかず「お金を貯めて家を買ったら、必ず迎えに来る」と娘に言い残して出稼ぎの旅に出る。
- モントメイユ・シュル・メールに着いた彼女は、娘がいることを隠してマドレーヌ市長の営む工場で女工として働くが、4年後の1823年、子持ちであることが同僚を通じて工場内に知られたことで「マドレーヌの指示」ということで不当に解雇され、マドレーヌを恨むようになる。
- 新しい仕事を何とか見つけるも生活出来るほどの給与はなく、要求金額がエスカレートするコゼットの養育費を支払うために自身の髪まで売り飛ばし、借家も追い出されてしまう。路上生活者となった彼女は貧困の中で自らの命も惜しまず仕事に明け暮れるが、その貯金も盗まれて人間不信に陥る。ある雪の夜に物乞いをした男たちとトラブルになり、ジャヴェールに逮捕されそうになったところをジャンとアランに救われる。
- 同年12月、事情を知ったヴァルジャンはモンフェルメイユからコゼットを連れ戻し、親子で生活する為の資金も家もすべて自分が負担することを約束するが、娘に会うことは叶わずに他界。27歳。形見のペンダントはヴァルジャンを通じてコゼットに託された。彼女の壮絶な生き様は、10年近くの歳月を経て、サンプリスからコゼットに伝えられた。
- 非業の死を遂げてしまったが、彼女の没後、モントメイユ・シュル・メールの黒ガラス工場には子連れの女工たちの為の託児所が造られて「ファンティーヌとコゼットの家」と名付けられた。そこには、彼女とコゼットの親子のような悲劇を二度と繰り返さないという誓いが込められている。ガヴローシュは託児所について「コゼットのお母さんの革命」と称した。また、死後もコゼットを見守っているかのように、コゼットは何度か母の声を聞いており、ジャンが天に召される際には、ミリエルと共に現れ、一時的にではあるが、コゼットと再会を果たした。
- ジャヴェール
- 声 - 松山タカシ
- 刑事。法に忠実な冷血漢で、ジャン・ヴァルジャンの因縁の敵のひとり。原作よりもヴァルジャンに固執している。
- 刑吏時代、徒刑囚としてのジャン・ヴァルジャンを監視していた。赴任先の市長・マドレーヌがヴァルジャンであると確信し、「第三者の誤認逮捕」という策略でマドレーヌの正体を暴くことに成功する。療養所の床に伏せっていたファンティーヌの前で彼は「市長マドレーヌが犯罪者ジャン・ヴァルジャンで、信じていても娘は来ない」と非情な言葉を投げかけ、ファンティーヌをショック死させてしまう。
- その後、ヴァルジャンをいったん逮捕するも逃亡され、追跡に身を投じる。追い続ける内に辿り着いたモンフェルメイユで捜査を始めたとき、テナルディエ夫妻の証言やファンティーヌ直筆の委任状から、確かにヴァルジャンがファンティーヌの娘を取り返しに来たことを知る。委任状を見た際に彼はテナルディエ夫妻に金を受け取ったかどうか尋ねて、受け取っていたら児童売買の容疑で逮捕していたと告げている。
- やがて、ヴァルジャン逮捕にかける執念が上層部に認められ、モントルイユ・シュル・メールの警察署長から昇進、パリに赴任して、ヴァルジャンと再会。何度か逮捕する機会を手にするも逃してしまう。やがて、パリの街を荒しまわる犯罪者集団「パトロン=ミネット」の追跡や反政府運動の取り締まりを行うようになる。
- 両親は犯罪者で、監獄に収容されているときに彼は生まれた。それゆえ少年時代は常に孤独で、世間から白い目で見られていた。努力の末に警官になり、両親の更生を心から願っていたが再び犯罪に手を染めたため、自分の手で逮捕してしまった。この出来事から彼は犯罪者を人一倍憎むようになり、「人は変わることが出来る」ことを信じられなくなってしまった。
- “革命”では労働者になりすまし、警察のスパイとして居酒屋・コラントのバリケードに潜入していた。が、モンフェルメイユでの出来事を思い出したガヴローシュに正体がばれてしまう。捕虜となった彼は、偶然にもヴァルジャンと再会することになる。ヴァルジャンが自分を殺すものだと確信していたが、逆に自分を逃がそうとするなど思惑とは正反対の行動に出るヴァルジャンに動揺してしまい、ヴァルジャンの前から姿を消してしまう。
- 原作ではヴァルジャンを見逃したことに加えて、法ですら人々を救えない現実に失望して真夜中のセーヌ川で飛び降りて自殺を図り、死亡する。対して、アニメでは悩み苦しんだ末に「人は変わることができる」ことを受け入れ、その後、職務に戻った際に「ジャン・ヴァルジャンはバリケードで死んだ」という内容の報告書を出した。昇進話も断って現場にとどまった彼は、バリケードでジャンに与えられた“新しい命”を生ききることを決意する。第51話では変装したテナルディエを路上で見つけ、マリウスの家で犯行に及んだところを逮捕した。
- ジャンの死後、ジャンの墓参りを行うコゼットたちを遠くから見つめる形で、ジャンの墓参りを行った。
- マリウス
- 声 - 勝杏里
- 第20話から登場。上流階級出身の青年。本名はマリウス・ポンメルシー。お坊ちゃん育ち故か優柔不断な面もあるものの、激情的かつ頑固で融通がきかず、「これだ」と思ったらテコでも動かない。しかし、己の間違いに気づくと考えを改め、今までのことをすべて後悔する性格の持ち主。将来の夢は弁護士になること。
- 父とは別れ、母には早くに死なれたため、祖父のジルノルマンと伯母に育てられる。長年父を憎んでいたが、今まで知ることの出来なかった父の生活と深い愛情を知ると、父への考え方が変わり始める。父が仕えたというナポレオンについて考え直すため大学の図書館にこもっていたところ、同級生のクールフェラックに出会う。
- 真実を知った彼は祖父と対立して、家を出てしまう。やがて、クールフェラックの紹介してくれたゴルボー屋敷へ転居するも、ある事件がきっかけでゴルボー屋敷を出た。クールフェラックの誘いを断りきれず結社「ABC(アベセー)の友」に仕方なく参加していたが、やがて「革命を起こそう」と真剣に考えるようになる。そして、ある出来事がきっかけで、1832年6月5日の“革命”に参加する。
- 父の遺書の最後にあった、軍曹テナルディエに最大限の恩返しをすることこそ、父へのせめてもの償いだと思っている。しかし、そのテナルディエがパトロン=ミネットと組んで犯罪を犯そうとしている事実を知ると、やむなく彼らを警察に告発する。
- コゼットに一目ぼれし、彼女の名前を知らなかった頃はリュクサンブール公園のベンチで拾ったハンカチに刺繍してあったイニシャル「U.F.」をもとに「ユルシュール」と名づけていた(ユルシュールのつづりは“Ursule”。なおこのハンカチの本当の持ち主はヴァルジャンであり、ハンカチに刺繍されたイニシャルは彼の偽名「ユルティーム・フォーシュルヴァン(Ultime Fauchelevent)」であった)。何度もすれ違ったが、エポニーヌの協力を得て彼女と再会し、恋仲となる。“革命”を生き延び、弁護士資格を取得後コゼットと結婚して父親になった。
- “革命”のとき、バリケードで重傷を負った自分を助けてくれた人物を探している。ヴァルジャンから彼が徒刑囚だった事を聞かされるが、今までの彼の行動から決して悪人ではないと確信する(原作では逆にその過去から彼を恐れ、コゼットから遠ざけてしまう)。
- 自宅を訪れたテナルディエの話から、バリケードで自分を助けてくれた人物がヴァルジャンであることを知る。
- 原作ではテナルディエに対し、侮蔑の意味を込めて数枚の紙幣を投げつけて、父を助けた御礼(兼手切れ金)として2万フランの手形を用意して彼をそのまま追い払った。しかし、アニメでは「言葉ではなく行動で人の良し悪しを判断する」ことの大切さを学んでおり、テナルディエにビタ一文払うどころか、彼の要求をはねのけた(このとき彼は、テナルディエが善意で父を助けたのではなかったと考えている)。
- ヴァルジャンが行方不明になってから1年後、クールフェラックが住んでいた部屋を借りて弁護士事務所にした。
[編集] テナルディエ一家
- ガヴローシュ
- 声 - 小林由美子
- テナルディエ夫妻の長男。末っ子。コゼットの最初の親友。生意気な面もあるが、他人思いの元気で賢い[2]男の子。0~14歳(原作)。1819年生まれ。
- 乳児の時から母・おかみに邪魔者扱いされていた為、コゼットに愛情を注いで育ててもらった。彼にとってコゼットは母と姉のような存在であり、幼いながらもテナルディエ一家のなかで唯一コゼットに味方する。両親に邪険に扱われ、2人の姉とも衝突しながらも、めげることなく、コゼットの仕事を手伝っていたが、家計が立ち行かなくなった為、1823年の冬頃、本人に何の相談も無しで、僅か4歳で鍛冶屋に奉公に出されてしまう。
- コゼットの母・ファンティーヌがコゼットを迎えに来たら、コゼットと共に村を出るとコゼットと約束していたが、「奉公先の鍛冶屋の夫婦が優しい人たちだった為、自分がいなくなったら寂しくなる」という事情ができた為に、ファンティーヌの代わりを引き受けたジャンに引き取られたコゼットに、その事を告げて、モンフェルメイユに残った。のちに「ワーテルロー亭」で事情聴取をしていたジャヴェールの前で、両親がコゼットを虐待していた事実を告白する。
- 5年後、家族が夜逃げをしたことを知り、自身も借金取りに追われることになり、モンフェルメイユを離れる。モンフェルメイユを出た後、シュシュと一緒にパリに赴く。しかし、仕事にありつけず、浮浪児になった彼は当たり屋で生計を立てるようになり、時には金持ちのパーティーに紛れ込み、そこから食料を手に入れていた。ブレソールとユーグと出会ってからは替え歌で稼ぐようにもなった。
- 世の中を変えるという革命に強く憧れており、自分も参加したいと望んでいた。それは子供たちが何の不自由もなく幸せに暮らせる社会を望んでいるからだった。後に子供ながら“革命”に参加し、マリウスとともに、シャンヴルリー通りのバリケードで政府と戦うことになる。
- “革命”に参加した後、マリウスからコゼット宛の手紙を届けるよう頼まれたが、それは“革命”からエポニーヌの実の弟である彼を逃がすために仕組まれたことだった。しかしマリウスの切実な願いもむなしく、何も知らない彼はバリケードに戻ってきてしまった。
- 1832年6月6日、国民軍との銃撃戦で銃弾が尽きてきたことを知ると、バリケードの前で銃弾を拾い始める。最初は硝煙で姿が隠れていたが、硝煙が薄くなった為、存在がばれ、バリケードに戻る最中で銃撃を肩に受けて倒れてしまう。
- 原作ではこの後、再び立ち上がって替え歌を歌い始めたが、2発目の銃弾を受けて絶命してしまう。アニメ版ではシュシュとコゼットに助けられ、コゼットの家に運ばれて医師の治療を受け、彼は強い生命力と運のよさのおかげで死なずにすんだ。
- ケガから回復したあと、一時はコゼットの家を離れようとしたがコゼットに引き留められた。それからはブレソールとユーグと一緒にコゼットの家に居候し、昔のようにコゼットと暮らすようになる。
- 肉親との仲は悪かったが、肉親への情は持っており、父・テナルディエが脱獄した際に「自分に生を与えてくれたことにだけは感謝している」と理由から脱獄の手助けをした。姉・エポニーヌがマリウスを銃弾から庇って命を落とした事と姉としての想いを口にした事をマリウスから伝えられた際には涙を流した。
- サンプリスから両親がコゼットの母・ファンティーヌを嘘の手紙で大金を送らせていたことを知らされる。
- 両親がコゼットとファンティーヌにしてきたことや、自身も当たり屋などを行っていた罪悪感もあってか、ジャンが設立した学校では皆の手本になるほどの優等生になっていた。
- シュシュ
- コゼットとガヴローシュが拾った、利発な子犬。名前はコゼットがつけた。
- コゼットとガヴローシュが内緒で育てていたが、その存在はやがてテナルディエ一家に知られることとなった。常にコゼットとガヴローシュの味方となり、時に虐待からコゼットを助けていたが、鍛冶屋に奉公に出たガヴローシュと行動を共にする。コゼットがモンフェルメイユを離れる頃には立派な成犬となっていた。
- ガヴローシュと一緒にパリに旅立ってからはガヴローシュのパートナーとして共に行動していたが、“革命”に参加するガヴローシュと別れた。
- 後に銃撃戦の際に銃声を聞いてバリケードに駆けつけ、銃弾に倒れたガヴローシュを助けた。その後、しばらくしてシャンヴルリー通りのバリケードに向かっていたコゼットと再会する。後日、ブレソールとユーグをガヴローシュのもとに連れて行った。
- その後、昔のようにコゼットと暮らすようになり、ガヴローシュたちが学校に通うようになってからは、学校の庭からもガヴローシュたちを見守るようにもなる。
- テナルディエ
- 声 - 矢部雅史
- モンフェルメイユの宿屋「ワーテルロー亭」の主。金への執着心が人一倍強い、強欲で執念深い男。ジャン・ヴァルジャンの因縁の敵のひとり。ワーテルローの戦いに従軍し、国家と将軍(=ナポレオン1世)を護ったと自称している。
- 仕事をする気は全くなく、宿屋の稼ぎと他人からせびり取った金に依存し、毎日酒を飲んでいる。その最たる被害者はコゼットの養育費を支払っていたファンティーヌと金づるのコゼットだった。
- やがて借金まみれになってゆき、クリスマス・イヴを迎える頃にはその金額が1500フランに達していた。その夜やって来たジャンを見て「大金持ちだ」と確信し、コゼットを引き取りたいという彼に大金を出させようと談判するが欲のあまり、コゼットを無償で引き渡してしまう。この件がきっかけでジャンを逆恨みし、彼への復讐に燃えるようになる。
- それから5年後、家族でモンフェルメイユから夜逃げする。パリに来て1年は生活苦にあえいでいたが、偽名で書いた手紙を資産家に送って生活費を得るという「仕事」を行うようになってからは、ジョンドレットという偽名でゴルボー屋敷の屋根裏部屋に住むようになった。相変わらず本気で働く気はなく、妻子のことすら仕事のための道具としか思っておらず、置き去りにしたガヴローシュと再会しても謝罪などはせず、犯罪に加担させようとした。パトロン=ミネットとも繋がりがある。ジャンと再会後、彼への復讐として金を要求するが、その最中、家族やパトロン=ミネットと共に逮捕される。脱獄に成功するが、その際に家族を見捨てている。「いずれひと山当てる」と言い張っているが、警察に逮捕されたり、邪魔が入ったりととことん運がない。脱獄してからはパリの下水道を住みかにし、スリで生計を立てるようになる。
- 実は「ワーテルロー亭」はワーテルローの戦いで重傷を負ったマリウスの父・ポンメルシーの懐から盗んだ金で開いた店だった。本当は戦死者の懐から金をくすねるのが彼の本業で、ポンメルシーを助けたのも“本業”の延長線上に過ぎなかったのだが、ポンメルシーはそうとも知らず彼に感謝した。
- 革命の後、下水道でジャンと再会するも本人だとは気づかず、背負っていたマリウスをひと目見て「(ジャンが)金を奪うために名も知らぬ青年を殺した」と決めつけ、通行料をせしめた後、密かにマリウスの腰につけてあった赤いバンダナの一部を裂いて、ポケットにしまいこんだ(この決めつけはもちろん誤解である)。
- テナール男爵と名乗り[3]、マリウスにジャンの悪評を流した上に[4]例の赤いバンダナの一部を見せたが、マリウスに相手にされないどころか、逆にヴァルジャンがマリウスを助けた張本人であることを明らかにすることになる。マリウスがワーテルローの戦いで助けた将軍の息子であることを知ると、マリウスに恩を返させようとするが失敗。金を出さないマリウスに業を煮やしてナイフを突きつけたが、脱獄などの容疑でジャヴェールに逮捕された(原作ではマリウスから手切れ金を渡されてアゼルマと一緒にアメリカに渡り、奴隷貿易に手を出す)。
- 彼の妻と2人の娘は最終的には改心したが、彼だけは改心することはなく、最後まで悪党して描かれた。彼がコゼットの眼前で逮捕されたことで、幼少時から続いたコゼットの苦難はピリオドが打たれた。
- おかみ
- 声 - 堀越真己
- テナルディエの妻。自分の娘しか愛せず、自分の夫しか怖がらない大女。
- 夫・テナルディエに負けず劣らずの強欲ぶりと嫉妬深さ、金への執着を兼ね備えているが、テナルディエが金を増やすための賭けや借金には頭を痛めている。ファンティーヌから預かったコゼットをテナルディエ同様に使用人兼金づるとして利用するが、彼女の場合は時には暴力も振るう。2人の実娘・エポニーヌとアゼルマを溺愛するが、末っ子のガヴローシュのことは男の子ということから疎ましく思っており、コゼットに世話を押しつけた程。
- ファンティーヌの送金で借金を返す計画を立てていたが、計画が潰えてしまった為、将来に不安を抱くようになる。のちに、その不安は的中し、コゼットを手放してから5年後、ガヴローシュを除いた家族4人でモンフェルメイユを離れることになってしまった。
- パリに来てからは橋の下で暮らしていたが、テナルディエの「仕事」でゴルボー屋敷に暮らせるようになった。コゼットとガヴローシュの代わりに、何かと自分たちに反抗するエポニーヌに辛く当たる。パリの現状を嘆き、自分や娘より良い生活を得ているコゼットに激しく嫉妬している。テナルディエとアゼルマ、パトロン=ミネットと共に逮捕され、アゼルマと同じ牢獄に収容される。テナルディエが脱獄した際、脱獄に関しては一切知らされていなかった為、見捨てられたことになり、愕然とした後、アゼルマに「家族一緒だったからこそ、悪行にも手を染め、辛い日々にも耐えていた」ことを告白した。
- 夫に見捨てられたことやアゼルマの励ましで改心。ガヴローシュのことも気にかけるようになった。
- 原作ではサン・ラザール監獄で獄中死したが、アニメでは無事に出獄。出獄した時には少し痩せていた。彼女はコゼットとマリウスの結婚式の日、アゼルマと一緒にモンフェルメイユに帰った。エポニーヌが他界したことを知っている模様で、アゼルマには彼女の分まで幸せになってもらいたいと願っている(本人のセリフより)。
- エポニーヌ
- 声 - 笹本優子 / 大塚友稀(幼少期)
- テナルディエの長女。プライドが高く、自己主張が強い。ネズミが嫌い。4~18歳。1815年生まれ。
- 母・おかみから溺愛されて育った。コゼットと出会ったときは一緒にブランコで遊んだが、コゼットが使用人になってからは、両親の影響もあり、妹・アゼルマと共にコゼットをいじめたり、見下したりしては優越感を覚えるようになる。しかし、どんなにいじめられてもコゼットは平気な顔をしており(実際はそうではなかった)、弟・ガヴローシュのようにコゼットの味方をする者も少なからずいたことで、コゼットへのコンプレックスは強くなるばかりだった。コゼットがジャンに引き取られてワーテルロー亭を去ってからもコゼットに激しい憎悪を抱く。基本的にはコゼットが酷い目に遭っても、それを嘲笑っているが、シュシュの一件でおかみがコゼットを折檻した際は、その凄惨さに同情し、アゼルマと共におかみにやめてくれるように頼むという一面を見せた。また、1人でパリに行こうとして道に迷い途方に暮れていたとき、コゼットたちに助けられたこともあった。
- 両親やアゼルマと一緒にパリへ夜逃げするという形で憧れのパリに住むようになるが、その生活は憧れとは程遠い荒んだものであった。自分自身や置かれている境遇に嫌悪感をあらわにしており、両親から疎まれている。家族が逮捕されてからはゴルボー屋敷を離れ、独りで過ごすようになる。ゴルボー屋敷に住んでいた頃は庭に咲いているマリーゴールドの世話をしていたが、その花がコゼットが蒔いた種から咲いたものであることは知る由もなかった。
- ゴルボー屋敷に住んでいた頃、引っ越してきたマリウスに好意を抱くようになる。彼の想い人が仇敵・コゼットであることを知ってからは、パトロン=ミネットの犯罪を通じて彼女を破滅させようとするが、本来の優しさやマリウスへの愛からコゼットを救う道を選ぶ。
- 幼い頃から母親との間に距離を感じており、満ち足りた生活を送っていても親の愛に飢えていた。それゆえ、ファンティーヌの愛に恵まれたコゼットをいじめるようになった(本人のセリフより)。コゼットと再会した際にそのことを告白し、互いに本音を言いあった為か、ガヴローシュとシュシュがパリに来ていることをコゼットに伝えた[5]。直後、コゼットの置き手紙を盗み、マリウスをコゼットに渡したくないという理由で、正体を隠した状態でマリウスに“革命”への参加をうながす。
- 1832年6月5日の夜、物陰に隠れてマリウスを見守っていたが、警官が彼を見つけたことで状況が一変。警官の銃撃からマリウスをかばい、左胸を撃たれてしまう。マリウスに介抱された彼女は、もうろうとする意識のなかで全てを告白。最後にひとつだけマリウスに「自分が死んだら、額にキスをしてほしい」と約束をすると、マリウスに看取られながら安らかに息を引き取る。その後、死の間際にマリウスと交わした約束は無事に果たされた。
- 亡骸は生前に水撒きを手伝ってあげたマブーフの隣に安置された。
- マリウスに好意を抱いた影響か、父・テナルディエの命令のせいで怪我をした妹・アゼルマを応急手当したり、コゼットのことでケンカばかりしていた弟・ガヴローシュのこともコゼットとの会話で「弟は賢いから、両親がいなくても大丈夫」と評価し、マリウスとの最後の会話のときにガヴローシュが近くにいることを知った際には「弟ともっと仲良くしておけば良かった」と呟くなど、妹への本当の意味での思いやりや弟への想いを見せるようになった。
- コゼットと一緒にブランコで遊んだときのことを死に際にマリウスに語ったことから、コゼットのことを憎みながらも、心のどこかではコゼットと友達になりたかった事を望んでいた模様。
- アゼルマ
- 声 - 間宮くるみ / 鎗田千裕(幼少期)
- テナルディエの次女。無邪気な性格で甘えん坊。良心は人並みにあるが、自主性や自立心が欠けており「長いものには巻かれる」タイプ。カチカチのパンが大嫌い。2~16歳。1817年生まれ。
- 姉・エポニーヌと同じく母・おかみから寵愛されて育ったが、姉のように母にコンプレックスは抱いていない。コゼットと出会った当初は彼女と打ち解け、コゼットが使用人になってからも最初は変わらずに接していたが、両親や姉の影響で次第にコゼットをいじめるようになった。エポニーヌのように母親へのコンプレックスからコゼットをいじめているわけではなく、悪意を抱いているわけでもないが、弟・ガヴローシュのようにコゼットの味方をすることはなかった。ファンティーヌがコゼットのために贈ってきたスカートを横取りする形で穿くようになり、メイエが訪れた際にはそのスカートを穿いた状態でコゼットのふりをした。コゼットのふりをする条件としておかみに[6]見返りを要求する[7]という、したたかな面も見せた。コゼットがジャンに引き取られて家からいなくなった後、コゼットをさらに憎悪するエポニーヌとは反対に寂しがっていたことから、心の底ではコゼットに同居人への情を抱いていた模様。
- コゼットがジャンに引き取られてから5年後、両親や姉と一緒にパリへ夜逃げし、パリへ来た当初は橋の下で暮らし、ゴミを漁っての生活を送っていた。その生活が彼女にとってはトラウマになっており、家族ぐるみで犯罪に首を突っ込むことになっても、表面上は嫌な顔をせず、悪事に手を染めてきた。両親と共に逮捕されてからは、母と牢獄で日々を過ごす。脱獄した父・テナルディエに見捨てられるが、母・おかみとは対照的に悲観はせず、父親から解放されたことを喜び、流されてばかりの性格にも変化が生じ、母親を支えるまでの成長を見せる。そんな彼女の夢は故郷モンフェルメイユに戻り、おかみとエポニーヌの3人で宿屋を営む事。それが無理でも母と姉と一緒に平穏な日々を送りたいと願う。幼少時にはコゼットのことでケンカばかりしていたガヴローシュのことも牢獄内でのおかみとの会話で「あの子なら、1人でもきっと生きていける」と評価すると共に、「ガヴローシュとは喧嘩ばかりしていたけど、あの子のことは嫌いじゃなかった」と発言した。
- 姉・エポニーヌのことは幼い頃は呼び捨てで呼んでいたが、パリで暮らすようになってからは「お姉ちゃん」とも呼ぶようになった。
- 原作ではエポニーヌと一緒にマドロンネット監獄に入れられ、のちに証拠不十分で釈放された。その後、警察の下級女役人として働く一方でテナルディエの悪巧みの片棒をかつがされ、父と一緒に渡米することになる。しかし、アニメではおかみと一緒に牢獄を出てモンフェルメイユへ帰った。母と同様にエポニーヌの死を知っている模様。
- テナルディエ一家の中では唯一、ジャンに引き取られた後のコゼットを認知することはなかった[8]。
- ※エポニーヌを除き、10人がジャヴェールによって逮捕された。テナルディエとその何人かが牢屋に入っている(そのうち、テナルディエ・バベ・クラクズー・グールメールが脱獄に成功した)。
[編集] プチ・ピクピュス修道院の人々
- フォーシュルヴァン
- 声 - 石森達幸
- 荷馬車の下敷きになったところをマドレーヌことヴァルジャンに救われた老人。マドレーヌを目の仇にしていたため彼に冷たくあたっていたが、そんな自分をも救ったヴァルジャンの広い心に打たれ、自らの心の狭さを恥じて改心する。しかし同時にこの出来事がジャヴェールの疑念をさらに深めることになってしまう。
- マドレーヌの紹介でプチ・ピクピュス修道院の庭師として働き、助けてもらった恩返しに、ジャヴェールから逃げていたヴァルジャンとコゼットの身辺保護に協力する。修道院長からも頼りにされており、修道院長からある依頼を引き受け、ヴァルジャンがそれをもとにたてた無謀な計画に手を貸し、修道院長の依頼と引き換えにヴァルジャンを弟ユルティーム、コゼットを姪として修道院に置いてもらうことを了承してもらった。
- ヴァルジャンのことを「マドレーヌさん」と呼んで敬愛し、コゼットのことは「お嬢さん」(のちに「コゼット」) と呼び、孫のように可愛がった。
- 修道院でヴァルジャンと再会してからもうすぐ6年を迎える秋の日に、この世を去った。
- 死後、コゼットから本当のおじいさまのようだったと語られる。
- 修道院長
- 声 - 定岡小百合
- ヴァルジャンとコゼットが逃げ込んだプチ・ピクピュス修道院の院長。規則には大変厳しいところがあり、男子禁制ということでジャヴェールら警官たちを修道院の外へ追い出し、ヴァルジャン捜査を事実上阻止した。
- ヴァルジャンが来るまでは唯一の男性だったフォーシュルヴァンをいたく信頼しており、ある修道女の遺言をかなえるために空の棺を埋めてもらうよう依頼した。依頼が成功すると、かねてより聞いていたフォーシュルヴァンの依頼――弟・ユルティームを庭師として、その娘を寄宿生として修道院に受け入れるというもの――を聞き入れ、ヴァルジャンとコゼットを修道院に迎え入れた。
- 彼女の前で男性の話をするのは禁止されている。
- ベアトリス
- 声 - 沢城みゆき
- 寄宿生の年長組で寄宿生たちの委員長的な存在。貴族出身。コゼットに寄宿学校のルールや壁に耳を当てて外の状況を知ることの楽しさ、「みんな王子様を待っている」といった他の女の子たちの考え方などを親切に教えてくれた。
- 21話で女子学校から去り、家族のもとへ戻った。50話ではオドレイ、シャルロットと一緒にコゼットの結婚式に出席した。
- オドレイ[9]
- 声 - 戸松遥
- 寄宿生の年長組で寄宿生たちのお姉さん的存在。ベアトリスと一緒にいることが多い。女子学校に入った頃はベアトリスと一緒にコゼットをそっと監督し、補佐していることが多かった。花に水をやるのが好きで、花に水を与えるように人々に愛を与えたいと考えている。
- ベアトリスが去ってからは、コゼットが親しい友になる。将来の夢はシスターになること。のちにその夢をかなえ、修道女姿でコゼットを見送った。
- シャルロット
- 声 - ささきのぞみ
- 寄宿生の中では最も幼いほうに入る女の子。コゼットの一番年下の友達。好物はリンゴ。
- コゼットが学校に入ってからは、ベアトリスやオドレイとも一緒にいることが多くなった。成長しても「王子様」の存在を夢見ている。女子学校での生活が終わったら、両親のもとへ戻る予定。「(秋になったら)一緒にリンゴを食べよう」と約束していたが、それが叶わぬまま、コゼットとの別れを迎えることになる。ベアトリス、オドレイと共にコゼットの結婚式に出席。約束のリンゴを持参した。
[編集] マリウスの家族・知人
- ジルノルマン
- 声 - 小村哲生
- マリウスの祖父。独身の娘と召使いたち、それに孫のマリウスと一緒に暮らしている老人。住まいはパリのマレー地区、フィーユ・ドゥ・カルヴェール通り6番地にある。老齢になり、流行が変わった今でもフランス革命以前の貴族の服に身を包む。頑固者で怒るとステッキを振り回すが、普段はどこか寂しげな雰囲気を漂わせている。昔は社交界でも有名で様々なサロンやパーティに呼ばれていたようだが、現在は誘いがあっても行く気力がない。
- マリウスのことを可愛がっているが、マリユスの実父・ポンメルシーとは思想上の問題で対立していた。ワーテルローの戦いで没落したポンメルシーにマリウスと生涯会わないよう約束させた上、ポンメルシーからの手紙を全部焼き捨てていた。すべてはマリウスのためを思って行ったことだが、ポンメルシーの死ですべてが裏目に出てしまう。その後、真実を知ったマリウスは家を出てしまった。
- マリウスが出て行った後も、悪態をつきながらも彼の身を案じているが、素直になれない性格からマリウスと顔を会わせても衝突ばかりしてしまっていたが、マリウスが革命後に一命を取り留めてからは素直になった。革命前は(一度も会ったことはなかったとはいえ)身分の差からコゼットのことを認めていなかったが、彼女と出会い、接するようになってからは彼女を認め、可愛がるようになった。結婚を機に自立しようとするマリウスとコゼットを引きとめ、自宅で同居するよう勧めた。
- 最終回では娘と共にボランティア活動を行っている姿が描かれた。
- ポンメルシー
- 声 - 石住昭彦
- マリウスの実の父。軍人。ワーテルローの戦いで軍功をあげ、ナポレオンから男爵の地位を賜っていた。
- ナポレオン失脚後、地位と名誉を奪われ没落。「マリウスと縁を切らねば、マリウスにジルノルマン家の遺産を相続させない」とジルノルマンから宣告された彼は、マリウスの今後の生活を思い愚痴ひとつこぼさずマリウスと別れ、ヴェルノンで暮らす道を選ぶ。マブーフをはじめとする心優しい人々に見守られながら質素で堅実な生活を送り、永眠。息子・マリウスにその死を看取られることはなかった。
- 教会へミサにやって来るマリウスの姿を人知れず陰から見守り、静かに泣いていた。その時、同じ教会に来ていたマブーフと知り合いになる。
- マリウスに遺書を残しており、そのなかでマリウスへの深い愛情を切々とつづっている。その内容はマリウスを混乱させるが、やがて真実を知った彼のなかで“尊敬すべき存在”に昇華される。
- ワーテルローの戦いで「軍曹テナルディエ」に命を救われた。
- マリウスの伯母
- 声 - 小野未喜
- ジルノルマンの娘で、マリウスの母の姉。独身。父とマリウスの面倒を見ている。死んだ妹に代わり、マリウスの母代わりとして彼をずっと育ててきた。
- 幼いマリウスをよくミサに連れて行っていたカトリック信者で、手元で育ててきたマリウスのことを実の息子のように常々心配している。
- マブーフ
- 声 - 島田敏
- ヴェルノンに暮らす老人。ポンメルシーの生前の友人で、彼の境遇をすべて知っていた。
- 穏やかだが陽気で優しいお爺さん。ポンメルシーの息子・マリウスの到来を心から待っていた。マリウスが通う教会で彼と再会したとき、ポンメルシーに関する真実をすべて彼に教えた。
- 根っからの善人。エポニーヌを“妖精さん”、ガヴローシュを“小さな友”と呼んでいる。
- プリュタルクと一緒に暮らし、パンとスープだけというつましい食事に満足しながら、植物の研究に没頭する日々を送っていたが、生活は悪化していくばかりで、宝物である多くの本を売って生活費に変えていくが、全ての本を失った後、静かな生活を望んでいた彼は動乱に満ちた“革命”に参加する。
- “革命”が始まった1832年6月5日の夜、バリケードが警官隊の攻撃を受けている最中に倒れた革命の象徴である赤い旗を立て直そうとバリケードの外へ出たところで警官隊の銃撃の的となってしまう。助けられた彼は全てを取り戻した幻想のなかで幸せにひたり、“革命”が成功したことを喜びながら、この世を去った。
- それから数時間後、テーブルに丁重に寝かされた彼の亡骸はマリウスと無言の再会を果たした。
- プリュタルク
- 声 - 水谷ケイコ
- マブーフに仕える女中。マブーフ同様に誠実だが、生活が苦しくなってからは、マブーフのお人よしに頭を痛めることもあった。流行病に感染したわけではないが倒れてしまい、マブーフが最後まで残していた一冊の本を売って得た金で買った薬で容態は落ち着いた。
[編集] 秘密結社・ABC(アベセ)の友(および関係者)
- クールフェラック
- 声 - 竹本英史
- マリウスと同級生の青年。「ABCの友」に所属。図書館で初めて出会ったマリウスに親しげに話しかけてきた。マリウスを「ナポレオン以前の貴族の味方」(=王党派)だと思っていたが、ナポレオンに関する本を読んでいたので気にかけていた。弁護士の勉強に専念したいマリウスの相談を受け、嫌々ながらゴルボー屋敷を紹介した。
- マリウスから身の上話を聞かされた彼はマリウスにもジルノルマンにも同情するが、その真摯な眼差しは常に庶民の生活に向けられており、おのずと何をすべきか悟っていた。同士とともに「ABCの友」を結成し、嫌がるマリウスに何度も参加を呼びかけ、最終的には仲間にした。ほかの結社と組んで革命を起こそうとひそかに活動していたが、民衆の立場に立って行動するラマルク将軍が亡くなったことでその実行を決意する。
- 革命では、プルーヴェールの“公開処刑”を境とした戦況悪化の中でのバリケード崩壊後、居酒屋コラントの屋根に登り応戦していたが、地上から狙い撃ちにされて複数の銃弾を受け、屋根から転落し死亡した。その際、ミレーヌからお守りとして預かったペンダントを落としたが、それを誰かが拾ったりする描写は無かった。
- アンジョルラス
- 声 - 岸祐二
- 美青年。結社の中心的存在。
- お菓子を食べられるほど裕福な家の出身だが、街で見かけた浮浪児の生活の実態にショックを受けてからはこの社会を変えようと強く考えるようになった。「恋人は国家フランス」と宣言するほどフランスを愛している。マリウスを友として認めているが、自分を信じてくれるグランテールには頭を痛めている。
- クールフェラックと同様、フランスにもう一度革命を起こそうと強く考え行動していた。1832年6月5日、マリウスとグランテールをのぞくABCの友のメンバーと一緒に居酒屋・コラントにバリケードをつくって警察と戦う。子供でありながら度胸のあるガヴローシュを気に入り、“革命”に参加させた。
- 尚、岸祐二は舞台でもアンジョルラス役を演じている。また、本作のアンジョルラスはこれまで映像化された作品のなかでは原作にもっとも忠実なルックスである。
- 市民が立ち上がらなかったため、“革命”は失敗に終わってしまう。ヴァルジャンに逃げるよう、生き延びるよう諭されるものの、結局は仲間と共にバリケードで死ぬ道を選んだ。グランテールに助けられるも、2階に逃げたところで国民軍に追い詰められてしまう。
- やっとふたりの意見が一致したところで、国民軍に全身を撃たれ死亡。未来に希望を託した。
- コンブフェール
- 声 - 羽多野渉
- 結社の参謀役ともいえる存在。
- 誰もが革命の決起を訴えた時もラマルク将軍の存在を訴え、彼の行動を見守るようみんなに促した。ラマルク将軍が病に倒れたとの報せを聞いた後もしばらくは仲間たちに冷静になるよう訴えていたが、ラマルク将軍の死の報せを受け、ついに決起する。合流したマリウスに「革命」を意味する赤い色の布を手渡した。
- 革命では、戦況の悪化に伴い、居酒屋コラントの店内まで後退して応戦していたところに砲撃を受け、壁ごと吹き飛ばされて死亡した。
- プルーヴェール
- 声 - 藤田圭宣
- アンジョルラスと一緒にいる青年で、アンジョルラスに付き従っている側近のひとり。原作では「ジャン・プルーヴェール」と呼ばれており、東洋語学に長けている文学青年という記述があるが、そのような傾向は見られない。
- “革命”の始まる直前、銃を手に恋愛詩句をそらんじていた。
- 国民軍との戦いの最中に捕まり、捕虜になってしまう。戸惑う仲間たちの前に出されたとき、詩を詠うように仲間たちに感謝の言葉を伝えた。直後、背後から軍の一斉射撃を受け死亡。「ABCの友」の最初の死者となった。
- レーグル
- 声 - 内藤玲
- アンジョルラスに付き従う側近のひとり。原作ではフルネームの「レーグル・ド・モー」或いは「ボシュエ」のあだ名で呼ばれており、頭がはげているという設定だが、アニメでは頭を五分刈りにして口ひげを生やしている。
- 39話では“革命”への参加を呼びかけ、パリ郊外に出かけた。そのときマブーフと出会い、彼を連れてバリケードの拠点の居酒屋・コラントに行くこととなる。
- 革命では、プルーヴェール死後の悪化する戦況の中、バリケードで応戦中に砲弾の直撃を受け死亡した。
- グランテール
- 声 - 森訓久
- 「酒は燃料」と自負するほどの大酒飲みで、常に酒を飲んでいる。ゆえに常に酔っ払った状態で登場する。
- 何事も何者も信じていないが、アンジョルラスに「酒飲み」とののしられ、軽蔑されていてもアンジョルラスだけは信じ崇拝している。マリウスらの行動や態度を軽蔑している節があるが、アンジョルラスの言動には反論すらしない。
- 1832年6月5日の“革命”の時も、舞台となる居酒屋・コラントでずっと酒を飲み続けていた。
- “革命”開始からずっと酒を飲んでばかりいたがアンジョルラスの危機に乗じて目を覚まし、一度はその窮地を救った。が、すぐに追い詰められ、最期はアンジョルラスとともに全身を銃で撃たれて亡くなった。最期の最期までアンジョルラス自身と“革命”は誰かが必ずつないでくれるという希望を信じていた。
- フイイ
- 声 - 松原大典
- 「ABCの友」に所属する青年。原作では孤児で、ポーランド分割を許さない洋扇作りの職工という設定があるが、アニメでの出自や職業は不明。
- バオレル
- 声 - 吉水孝宏
- 「ABCの友」に所属する青年。原作では豪快で革命以外の暴動が大好きな若者として描かれている。
- ジョリー
- 声 - 千葉優輝
- 「ABCの友」に所属する青年。原作では神経質で自分を病気だと疑ってやまない医学生という設定がある。
- ユシュルー
- 声 - 鈴木琢磨
- 「ABCの友」が活動拠点のひとつにしている居酒屋コラントの主人。幼い子供がいる。
- 「ABCの友」の面々とは顔なじみであり、活動の良き理解者でもある。徐々に悪化していくパリの世相を憂いており、アンジョルラスが蜂起を決めたとき、コラントをバリケードの拠点として提供した。“革命”が始まってからは、仲間のひとりとして警察と戦っていた。
- しかし、6月6日の未明、アンジョルラスらの「守るべき家族のいる者は(バリケードから)出て行ってほしい」という指示を受け、ほかの4人の男性とともに国民軍の制服を着てバリケードを出た。後に、家族でコゼットとマリウスの結婚式に出席した。
- ミレーヌ
- 声 - 川庄美雪
- クールフェラックの恋人。彼との仲は非常に親密である。彼が仲間とともに“革命”に立ち上がったとき、彼女も友人らしき女性たちと一緒にけが人の救護や食事の世話にあたった。
- しかし、「ABCの友」のメンバーが女性と重傷者をバリケードから出すことを決めたため、やむなく出て行くこととなる。別れ際、クールフェラックにペンダントを渡して別れを惜しんだ。
- 革命後、コゼットの結婚式に出席。その後はコゼットたちと共に子供たちにパンを配ったりしている。
[編集] 犯罪者集団 パトロン=ミネット
- バベ
- 声 - 陶山章央
- 昼間から居酒屋で仲間と酒を飲んでいる悪党。
- テナルディエと組んでジャンをゴルボー屋敷の一室に監禁するが、彼にはかなわなかった。結局、マリウスの通報を受けたジャヴェールによって検挙され、フォルス監獄に収容される。クラクズー、グールメールと同じ牢にいたが、ひと足先に脱獄し、他の面々の脱獄に加担する。脱獄してからはテナルディエのことを「疫病神」と呼ぶようになる。
- クラクズー
- 声 - 遠藤純一
- 他の面々と一緒に行動し、居酒屋でだべっている。原作では常に仮面をかぶり腹話術で会話するが、本作ではそういう設定がない。
- テナルディエの誘いを受けてジャンの監禁に加担するが、ジャンの前には手も足も出なかった。結局、ジャヴェールに逮捕され、フォルス監獄に入れられる。脱獄し、今度はプリュメ通りにあるヴァルジャンの邸宅に押し込もうとするがエポニーヌの妨害に遭い、失敗。この後、テナルディエに完全に愛想を尽かし、彼を見限った。
- グールメール
- 声 - 稲田徹
- 昼間から居酒屋でだべる男。原作では「ヘラクレスのような体躯の男」と評されている。
- バベ、クラクズーと一緒にゴルボー屋敷でジャンを監禁するが、19年も徒刑場にいた男・ジャンの強靭な精神をねじ伏せることはできず彼の行動に圧倒された上、マリウスが機転で出した手紙から警察が来たと思い込み、急いで逃げようとして窓ガラスを割ったことで警察に気づかれてしまう。逮捕後、フォルス監獄で日々を過ごしていたが脱走。その際、テナルディエを置いて逃げようとした。
- モンパルナス
- 声 - 遊佐浩二
- バベ、クラクズー、グールメールと行動をともにする美青年。エポニーヌやガヴローシュと顔なじみで、ふたりの素性をよく知っている。ふたりに気軽に話しかけるが、実は相当嫌われている(そんな素振りを見せられても、彼自身は気にしていない様子である)。「人は一度底辺に落ちたら、ずっとそこから抜けられない」という考えの持ち主。
- ゴルボー屋敷の一件にたずさわったが、現場にいなかったため逮捕はまぬがれた。のちにガヴローシュと接触し、彼にテナルディエたちの脱獄を助けるよう持ちかけ、率先して脱獄に加担した。テナルディエを追放した後、スリを行うが、それを見ていたガヴローシュにスリをした財布をすられてしまう。財布はガヴローシュが持ち主に返しそびれたため、マブーフに贈られるが、マブーフが警察に届けたことで元の持ち主の元に戻ったと思われる。
- “革命”に関わる人々について、「俺たちのような人間にはわからない何かがあるんだよ」と述べている。
- 御者
- 声 - 鈴木賢
- パトロン=ミネットの一人?
[編集] その他の人物
- アラン
- 声 - 勝杏里
- 他の村からやってきた孤児。原作には登場しないオリジナルキャラで、ジャンが最初に育てた子供。弟・ダニエル(声:真田アサミ)と妹・マリー(声:今野宏美)がいる。弟達のためにパンを盗んで捕まったところをマドレーヌことジャンに助けられ、ジャンの側近として働くようになる。初登場時はひねくれており、ジャンにも反発していたが、ジャンの仕事を本格的に手伝い始めてからは、ジャンの人柄に惹かれていき、3年後にはジャンの片腕として活躍し、自身のような孤児たちを救うため、ボランティアに従事するようにもなった。ジャンに心から信頼を寄せている。
- 工場を解雇されて物乞いとなったファンティーヌを見つけ、ジャンと共に彼女を救い出す。診療所に運ばれた彼女をサンプリス修道女とともに介抱した。後にジャンの正体が犯罪者だと知るが、以前と同じようにジャンを慕い続けた。その後はジャンの行っていた仕事を引き継ぎ、モントメイユ・シュル・メールの市長代理となる("この街の市長はずっとマドレーヌさん"との思いから)。また、工場内に"ファンティーヌとコゼットの家"という名の託児施設を設けている。
- ミリエル司教
- 声 - 大塚周夫
- 人間不信と憎悪の塊だったジャンを救ったディーニュの司教。2話で他界の事実が新聞に載り、ジャンがショックを受ける。出所後も更生できずにいたジャンを自宅に泊めて介抱した。ジャンが恩に報いずに銀の食器を盗み出し捕まった際、盗まれた事実を隠して「正しい人間として生きてもらうために」とさらに銀の燭台も差し出した偉大で慈悲深い人物。彼との出逢い以降、ジャンは改心し、その身を人々の為に尽くすことを誓う。
- 亡くなった今でもジャンの心の支えであり、過去を告白すべきか迷っていたジャンの夢の中にも現れた。
- ちなみに、CMのアイキャッチに登場する銀の燭台はミリエルがジャンに与えたものである。
- トロン
- 声 - 進藤尚美
- エポニーヌのクラスメートでハンサムな少年。アニメのみのオリジナルキャラ。エポニーヌの片思いの相手だが、本人はエポニーヌよりもコゼットに関心があり、エポニーヌをコゼットをいじめる悪い子だと解釈していた。コゼットが神父から文字を学んでいるのを見てひそかに応援し、手伝っていたが、家族と引っ越してしまう。
- リシャール
- 声 - 岸祐二
- 帰り道、コゼットが出会ったモンフェルメイユ村の神父。アニメのみのオリジナルキャラ。親切で文字を覚え始めたコゼットに「コゼット」の名前のつづりを教え、文字の読み書きを教えるようになるが、別の教会へ移動になってしまう。
- 1833年、コゼットの結婚式の司会者を務め、のちに、ヴァルジャンがつくった学校で教師をつとめる。
- メイエ
- 声 - 瀬畑奈津子
- マドレーヌの工場の工場監督。小柄な老婆。娘の存在が発覚したファンティーヌを市長に知らせていないにも関わらず「市長の指示」と称して独断で解雇してしまう。しかし、路上生活者となり病で療養所に運ばれてきたファンティーヌに「すべてはトラブルを避けるためだった」と謝罪。コゼットを引き取るべく「ワーテルロー邸」を訪れるが、テナルディエ夫妻の芝居に加え、コゼットのふりをしたアゼルマに完璧に騙されてしまい、コゼットを連れ帰ることはできなかった。
- ゼフィーヌ
- 声 - 田中敦子
- マドレーヌの工場で働いていた女工。ファンティーヌと出会ったときは親しげだったが、ファンティーヌの付き合いの悪さから、次第に彼女を疎ましく思うようになる。ファンティーヌの部屋を訪ねた際に彼女にコゼットという娘がいることを知り、同僚にそのことを話した上に、ファンティーヌに嫌がらせをするようになり、それがファンティーヌの解雇に繋がってしまう。解雇後のファンティーヌが満足な生活ができていないことを知ったときは彼女を心配するが、ファンティーヌに謝罪する事はなかった。
- ダリア
- 声 - 熊谷ニーナ
- マドレーヌの経営する黒ガラス工場でファンティーヌの後から来た後輩。ファンティーヌが親切に指導したおかげで仲良くなる。解雇されたファンティーヌを心配していた。
- マルグリット
- 声 - 巴菁子
- ファンティーヌと同じアパートに住む老女。親切な人でファンティーヌの良き相談相手になってくれた。
- シャンマチウ
- 声 - 辻親八
- ジャンと間違えられて誤認逮捕された男だが、ジャンとは似ても似つかぬ男。当時、ファンティーヌとの約束を果たすためにモンフェルメイユに行こうとしていたマドレーヌことジャンは、彼のために葛藤する。
- しかし、マドレーヌは彼を冤罪から救う方を優先し、裁判の席で自らの正体を明かす。
- シュニルディウ
- 声 - 高塚正也
- ジャンと一緒にツーロンの徒刑場で服役していた仲間。終身刑の刻印を消そうとして肩を炎に押しつけた火傷の痕がある。コシュパイユと共にシャンマチウの裁判に携わった。
- コシュパイユ
- 声 - 永野善一
- ジャンと一緒にツーロンの徒刑場で服役していた仲間。左腕に1815と書かれた入れ墨がある。シュニルディウと共にシャンマチウの裁判に携わった。
- サンプリス
- 声 - かないみか
- マドレーヌの診療所で働く修道女。常に貧しい人々の為に活動している。ボランティアに熱心なマドレーヌ市長を信頼し、慕っている。アランとともに助かる見込みのないファンティーヌの看護にあたり、彼女の臨終を看取る。のちにモントメイユ・シュル・メールに来たコゼットにファンティーヌの生き様を語って聞かせた。
- 口癖は「嘘はいけません。嘘は罪です」。自身もその言葉を信条にしていたが、ジャヴェールがジャンの行方を尋ねに来たとき、初めて嘘をついた。自らの信念を曲げてしまうことになったが「自分が見たのは徒刑囚のジャン・ヴァルジャンではなく、慈悲深く人々のために自らの命を犠牲にする事もいとわないマドレーヌ市長です」とジャンに告げ、生涯一度の嘘を誇りとして受け止めた。
- ファムーユ
- 声 - 松本保典
- モントルイユ・シュル・メールに立ち寄って黒ガラスの細工を土産に買った男性。ワーテルロー亭で黒ガラスを落としてしまうが、コゼットに届けてもらった。
- ベランジェ
- 声 - 西村知道
- パリからやって来てワーテルロー亭に宿泊した人。パリの話題でコゼットと意気投合し、コゼットにパリのセーヌ川の絵をプレゼントし、ガヴローシュの分も含めてお菓子もプレゼントした。
- 黄色いコートの男
- 声 - 乃村健次
- 3年前、仕事を無くし、一家心中を考えていた時、マドレーヌ(ジャン)に助けられ、黒ガラス工場に雇ってもらったことのある男性。コゼットのいるモンフェルメイユに向かう途中、警察に見つかってしまったマドレーヌを助け、彼に自分の馬と服を与え、警察にも嘘の証言をした。
- グリビエ
- 声 - 吉田裕秋
- 墓地の墓堀。真面目な男で家族を養うために酒は一滴も飲まない。ジャンがプチ・ピクピュス修道院を一旦抜け出すために入った棺を埋めていくが、その最中にフォーシュルヴァンに証明書を盗まれ、そうとは知らず、証明書を家に忘れたと思い、取りに帰る。これにより、ジャンは助かり、証明書もフォーシュルヴァンが「穴の中に落ちていた」と嘘を付きながらも手渡されたことで無事に戻ってきた。
- メチエヌ
- グリビエの前任にあたる墓堀の老人。年齢のために引退した。フォーシュルヴァンとは顔馴染みであり、フォーシュルヴァンは彼に酒を飲ませて酔いつぶれた隙を突いて柩の中のジャンを救出しようとしたが、引退したことを知らなかった為、計画が狂うことになった。
- 劇中ではフォーシュルヴァンにその存在が語られただけで本人は登場しなかった。
- シャブイエ
- 声 - 水野龍司
- パリの警視総監秘書。かねてよりジャヴェールに目をかけており、ジャン逮捕のためのパリへの栄転も彼が薦めたものだった。
- パトロン=ミネットの暗躍が日々過激になってゆく状況のなかでジャン一人に多くの人員をつぎ込めないとしてジャヴェールにパトロン=ミネットの検挙を命じる。
- トゥーサン
- 声 - かないみか
- ヴァルジャンとコゼットに仕える女中。息子夫妻を流行病で亡くし、生活にも困って教会で祈っていたところ、ヴァルジャンと出会い、そのまま雇われる。
- コゼットとマリウスの恋を応援したり、厳戒態勢のなか外出したコゼットを心配して泣いたりと、コゼットを実の娘のように可愛がっている。原作では結婚したコゼットについていったものの召使いと対立して出て行ったが、アニメではコゼットが結婚してからも彼女の実家でガヴローシュたちの世話をしている。
- 管理人
- 声 - 中谷ゆみ
- コゼットとジャンが住むようになったゴルボー屋敷の管理人。昼間は家に閉じこもり、夕方になってから外出するコゼットとジャンを怪しみ、ジャンを犯罪者ではないかと疑い、部屋を勝手に調べ、警察に密告した。プーゴンが管理人をするようになってからの動向は不明。
- プーゴン
- 声 - 田村聖子
- テナルディエ一家が住むようになったときのゴルボー屋敷の管理人。
- “ろくでもないゴロツキの溜まり場”にへと化したゴルボー屋敷へのマリウスの入居にクールフェラックと同様に驚いた。
- マリウスに思いを寄せるエポニーヌに対して「(自分たちと)住む世界が違う」と告げる。テナルディエたちが逮捕されてからは屋敷に住み着く者がいなくなってしまい、聞き込みに来ていた警官たちに八つ当たりしている。
- ロザリーヌ
- 声 - 萩原えみこ
- ファンティーヌに似た女性。第27話に登場。娘のポーレットをパン屋に預け、出稼ぎに出ていたが、娘がいなくなったことを知らされる。心身ともに披露しながらもポーレットを探し続け、コゼットたちの協力でポーレットと再会することができた。字が書けないため、手紙を出すことができずにいた。第50話では、ポーレットと一緒に、コゼットの結婚式に出席した。
- ポーレット
- 声 - 三瓶由布子
- ロザリーヌの娘。子供時代のコゼットに似ている。パン屋に預けられていたが、パン屋の主人の心ない言葉で母親不信となり、家出してしまう。母親に捨てられたのではという不信から母を嫌おうとするが、それは母を愛していることの裏返しでもあった。コゼットたちのおかげで母親と再会を果たす。家出した際はパン屋の息子のお古を着ており、髪型も変わっていたため、男の子の格好になっていた。
- ブレソール
- 声 - 三瓶由布子
- 第34話から登場。ガヴローシュと一緒に行動する兄弟の年上の方で7歳児。父を去年亡くし、母も流行り病で死んだため親類のおじさんの家に向かっていたが、行き先を書いた紙を途中でなくし、迷子になってしまう。床屋の親父に食べ物を分けてもらおうと店に入り、追い出されたところをガヴローシュに助けられる。それからはガヴローシュと一緒に行動し、パリの街で生きていくための知恵を学んでいる。ガヴローシュにとって“弟”のような存在。
- 日が経つにつれてたくましくなってゆき、ついに替え歌を歌って金をもらう方法を身につける。
- ユーグ
- 声 - 徳永愛
- 第34話から登場。ガヴローシュと一緒に行動する兄弟の年下の方で3歳児。兄と一緒に親戚のおじさんの家に行っていたが、パリを放浪するはめになってしまう。兄と一緒にガヴローシュに助けられてからは、食べ物にありつく術を学んでいる。ブレソールと同様に、ガヴローシュにとって実の“弟”のような存在である。
- 公園に2人でいたところ、シュシュのあとをつけてきたヴァルジャンに保護された。それ以降はガヴローシュと一緒にロマルメ通りのコゼットの実家で世話になっている。最終話ではガヴローシュとともにヴァルジャンの設立した学校で学んでいる。
- ※いずれの両者は、原作では彼らの名前は設定されていない。
- 鍛冶屋の主人
- 声 - 鈴木琢磨
- ガヴローシュが奉公に出された鍛冶屋の主人。妻と共にガヴローシュのことを可愛がる。テナルディエ一家が借金で夜逃げし、自身も借金取りに狙われることになったガヴローシュを助け、彼に5年間の仕事料を渡し、シュシュと共に旅立つ彼を見送った。妻は未登場。
- ラマルク将軍
- 実在の人物。民衆に冷たい態度を取っている政府のなかで、民衆の立場に立って考え行動している唯一の人物。それゆえ民衆に愛されている。
- コレラで倒れた貧しい人々が運ばれた病院へ見舞いに行くが、その後で病に倒れ逝去する。彼の死がパリの民衆に革命の気運を呼び起こすことになる。葬儀の執り行われた1832年6月5日、ついに民衆は立ち上がる。
- 砲兵長
- ABCの友と戦った軍に参加していた軍人。ABCの友のメンバーと同じ年齢ぐらいの若者。アンジョルラスに撃たれそうになるが、代わりにジャンに帽子を撃たれたことで一時撤退する。コンブフェールから「彼も道が違えば僕たちの同志になっていたかもしれない」と称され、自身もABCの友に対しては同じような意見を述べるが、軍人としての使命を果たした。
- ゴヨンヌ
- 声 - 福原耕平
- 銃弾に倒れたマリウスとジャン、ジャヴェールを運んだ馬車の御者。
- プチ・ジェルヴェ
- 声 - 日比愛子
- ヴァルジャンの回想のなかで登場。ディーニュの教会で、銀の食器を盗んだ自分を助けてくれたミリエル神父の言動に戸惑うヴァルジャンと道端で出会う。
- 彼が落とした40スー硬貨をめぐり、ヴァルジャンとの間で事件が起きてしまう。この事件でヴァルジャンは再び追われる身となるが、同時にこの事件がヴァルジャンをミリエル神父の説く「正しい人」へと改心させるきっかけとなった。
- コゼットの娘
- 声 - 松元環季
- コゼットとマリウスの間に生まれた娘。幼少時のコゼットに酷似している。
[編集] 原作との相違点
[編集] 基本的な設定
- 主人公がジャン・ヴァルジャンからコゼットに変更されている。これは少年少女を主役にするという世界名作劇場のこれまでのパターンを引き継いでいる。
- 主人公の名前が原作とは異なる。原作での本名はユーフラジーであり、コゼットは、母ファンティーヌが彼女につけ、幼少時から常にそう呼んでいた愛称であるが、アニメでは最初からコゼットが本名である[10]。
- コゼットには母・ファンティーヌの記憶がある。原作にない「娘から母への想い」が本作品の大きな柱の一つになっている。
- 第1話でコゼットは3歳になっているが、原作では「もう直ぐ3歳」(つまり2歳)である。このため、コゼットが預けられるのは、原作での1818年がアニメでは翌年の1819年に変更されている。また、エポニーヌが4歳、アゼルマが2歳という設定だが、原作ではエポニーヌが「生後30ヶ月(=2歳半)前後」、アゼルマが「生後18ヶ月(=1歳半)前後」という設定になっている。
- 第2話の段階でガヴローシュが登場しているが、原作ではもう1年程後に生まれている。さらに「コゼットの親友」という重要な設定が追加されている。原作でガヴローシュが活躍するのはパリに出てから。原作では「ガヴローシュ」は本名ではなく、テナルディエがパリに出てきて別の名前「ジョンドレット」を名乗るようになってから名前を改めたことになっており、モンフェルメイユにいる段階では本名が設定されていない。原作のガヴローシュはコゼットともヴァルジャンとも面識がない。
- アニメのおかみは黒髪となっているが、原作の描写では彼女はブロンド(初登場時は赤毛だった)となっている。また、原作では彼女はそばかすがいっぱいの顔でひげまで生えているが、本作ではそのような設定はない。
- 第1話で登場するアランとその兄弟、アニメ第4話で登場する神父とトロン、第20話で登場するベアトリス、オドレイ、シャルロット、第27話に登場するポーレットなどはいずれもアニメオリジナルキャラクターである。
- 犬のシュシュも原作には登場しない(原作でも犬を飼っていたが、すぐに死んでしまう)。当初は主人公のパートナー兼ペットとしての位置付けだったが、終盤ではガヴローシュとブレソール・ユーグ、そしてコゼットを結びつける重要な役割を果たす事になる。
- 原作ではコゼットは自発的にヴァルジャンのことを「お父さん」と呼んでいるのに対し、アニメでは最初は「おじさん」と呼んでいたが、ヴァルジャンの指示で「お父さん」と呼ぶようになった。
- フランス語ではプチ・ピクピュス修道院の女性教師のような教母は「メール」(Mère, 母)、サンプリスのような一般修道女は「スール」(Sœur, 姉妹)と表現されており、原作および翻訳もこれに従っているが、この作品では身分に関わらず、修道女はすべて「シスター」(Sister, 姉妹の英語訳)と表現されている。
- 成長したエポニーヌの人物設定。原作では隠語を喋り、犯罪にも平気で加担している。対してアニメでは家族の浅ましい行為をたしなめ、悪行に抵抗するなど根っからの貧乏人や犯罪者に落ちぶれることを徹底的に嫌がっている。
- アニメのマリウスは暗めのブロンドに茶色の眼をしているが、原作の描写では彼は黒髪黒眼となっている。
- モンパルナスを除くパトロン=ミネットの面々、およびアンジョルラス以外の「ABCの友」の面々の設定が簡略化されている。
- アニメではコゼットとマリウス、エポニーヌの3人の関係をあらわすシンボルとしてマリーゴールドの花が登場する。
[編集] ストーリーの相違点(第1話 - 第13話)
- ファンティーヌが結婚しており、コゼットの父が死んだという設定になっている。原作ではファンティーヌは未婚のままコゼットを産んだ。彼女を捨てて故郷・トゥールーズに帰った老学生フェリックス・トロミエスは登場しない。
- 原作ではファンティーヌは生まれ故郷であるモントルイユ・シュル・メールへ帰って仕事を探す途中でファンティーヌ側からテナルディエ家にコゼットの託児を依頼しているが、アニメではファンティーヌの生まれ故郷という設定を無くし、途中で寄ったモンフェルメイユのパン屋の店長の会話でファンティーヌがモントルイユ・シュル・メールに仕事があることを知り、コゼットを預かる提案もテナルディエ側から行ったと変更されている。
- 原作ではファンティーヌはワーテルロー亭に一泊してからモントルイユ・シュル・メールに行った(というか帰ったと言ってもよい)が、アニメでは一泊せずに託児を承知してからすぐにモントルイユ・シュル・メールに行った(この日は、ワーテルロー亭の代わりに別の宿屋に泊まっている)。
- 第1話の段階でコゼットは労働に従事しているが、原作でテナルディエ家にこき使われるのは5歳以降である。
- 第2話のジャン・ヴァルジャンの回想により、彼の改心のエピソードを大幅に短縮している(46話での彼の回想で詳細が描かれる)。
- 第2話から11話までのコゼット側のエピソードの大部分はアニメのオリジナルである。
- 第4話以降コゼットは文字の読み書きを村の教会の神父から教わっているが、原作ではパリへ逃走している最中にジャン・ヴァルジャンから教わる。
- アニメではゼフィーヌがコゼットの存在をメイエにばらしたことでファンティーヌが工場を首にされるが、原作では意地悪な老婆・ヴィクチュルニアン夫人がモンフェルメイユに出向いてコゼットを見つけたことでファンティーヌは首にされる。ゼフィーヌは原作ではファンティーヌとつるんでいたお針子娘のひとり。
- 第6話でコゼットの8歳の誕生日の直前にファンティーヌは工場を首になっているが、原作ではファンティーヌが死ぬ1年半ほど前のことである。
- 第8話でファンティーヌが落ちぶれていくエピソードが描かれるが、歯抜きで前歯2本を売ったエピソードと売春に走るエピソードが削除されている。
- 原作ではファンティーヌは病室で休んでいるうちに、髪の毛の色がブロンドから灰色に変わってしまうが、アニメではファンティーヌが亡くなるまでずっとブロンドのままである。
- 第11話から12話ではジャン・ヴァルジャンはモントルイユ・シュル・メールの留置場から脱走した後、数日内にモンフェルメイユに向かっていることになっているが、原作のジャン・ヴァルジャンは脱走後にパリへ出向いた時に再逮捕され、終身刑の判決を受け、トゥーロンの監獄に入る。そして軍艦オリオン号で事故死を装って5度目の脱獄を行い成功し、その後身分を隠してコゼットを出迎える準備を整えているというエピソードを踏まえており、9ヶ月前後の時間差がある。またアニメのジャヴェールはジャン・ヴァルジャン捜索のためにパリへ転属となったが、原作ではジャヴェールがジャン・ヴァルジャンの再逮捕に成功したために、パリへ栄転となった。
- 原作ではコゼットが宿屋の客に対して嘘を言うエピソードがあるが、本作では削除されている。また、おかみの態度が原作よりも少し控えめになっている。
- テナルディエが墓穴を掘ったおかげで、ジャン・ヴァルジャンがコゼットの売り賃を支払わずに済んだ。
[編集] ストーリーの相違点(第14話 - 第26話)
- アニメではコゼット奪還の翌日(第14話)の段階で、テナルディエはコゼットを連れて行った男がジャン・ヴァルジャンであることを知る。
- 原作ではコゼットを奪還した夕方にはパリのゴルボー屋敷に到着しているが、アニメでは数日程度の時間を置いており、第15話で別の街に立ち寄っている。
- 原作ではジャヴェールが死んだと思っていたジャン・ヴァルジャンを見つけ、ゴルボー屋敷を捜し当てるまで単独で捜査したが、アニメでは最初からジャヴェールにジャン・ヴァルジャン捜索の権限が与えられている。
- 修道院生活を描いた20話は、コゼットとヴァルジャンを修道院に置くことが決まった序盤を除いてはほとんどがオリジナルエピソードとなっている。原作ではコゼットの修道院生活が数行しか紹介されていない。
- 「パトロン=ミネット」の暗躍が原作よりも早く始まっている。原作では1830年から1835年(コゼットが15歳から20歳までの間)にかけて暗躍したのに対し、アニメではコゼットが修道院の女子学校に入学した1824年ごろからすでに暗躍していた。
- マリウスに関する人間関係等が簡略化されて紹介されている。原作ではポンメルシーの本名はジョルジュ・ポンメルシー、ジルノルマンの本名はリュック=エスプリ・ジルノルマンと紹介されていて、お互いがどういう人物でどういう暮らしをしてきたかが描かれている。また、ポンメルシーの臨終の瞬間も原作と異なる。アニメではポンメルシーがすでに他界した段階でマリウスがやって来たのに対し、原作では臨終の寸前にマリウスがやって来た。ただし、アニメも原作もマリウスが父の死に目にあえなかった点だけは一致している。
- テナルディエ一家の夜逃げシーンはアニメオリジナル。
- テオデュールが登場していない。原作ではマリウスのまたいとこ(はとこ)で、マリウスの伯母に可愛がられている槍騎兵のテオデュール・ジルノルマンが伯母に頼まれマリウスの行動を偵察しているが、そのシーンがカットされている。
- 原作通りの年代設定の場合、ポンメルシーの死やワーテルロー亭の破産が原作より1年以上遅れている。ポンメルシーが亡くなり、ワーテルロー亭の破産が判明したのが原作では1827年である。
- ガヴローシュがパリへ旅立つ経緯が異なる。アニメでは家族が夜逃げしたため借金取りたちに狙われていることを知った彼が、1通の絵葉書を頼りにシュシュと一緒にパリへ向かう。原作では宿屋が破産したため家族と一緒にパリへ向かう。
- コゼットのウエスト通りでの生活とエポニーヌのゴルボー屋敷での生活、マリウスがゴルボー屋敷へ入居するまでの展開を描いた23話はオリジナルエピソードとなっている。
- エポニーヌの恋の始まりが原作と異なっている。原作では1832年2月2日の夕刻にアゼルマとエポニーヌが手紙を落とし、マリウスがそれを拾って落とし主を探していたところ、エポニーヌがマリウスの部屋を訪れるところから彼女の恋が始まる。が、アニメでは1829年の晩秋にエポニーヌが朝の水汲みでマリウスを見かけたところから、彼女の恋が始まっている。
[編集] ストーリーの相違点(第27話 - 第39話)
- 27話は原作にない、オリジナルエピソードとなっている。
- 前述の通り第14話でテナルディエがコゼットを奪還したのはジャン・ヴァルジャンであったことを知ったため、原作でジャン・ヴァルジャンがゴルボ-屋敷待ち伏せ事件のみ使ったユルバン・ファーブル(Urbain Fabre)という偽名は、本作では使わなかった。
- ゴルボー屋敷の事件ではエポニーヌは逮捕されなかったが、原作では逮捕されている。その際、アゼルマと同じマドロンネット監獄に収容された(のちに証拠不十分のため、アゼルマと一緒に釈放された)。さらに、原作ではおかみとアゼルマは別の監獄に入っており、テナルディエの脱獄の段階で牢獄に入っていたのは家族のなかではおかみだけである。
- 33話でマリウスがコゼットにあてた手紙の内容が簡略化されている。
- 原作ではクラクズーは収監される前に誰にも気づかれずに逃げたのに対し、アニメでは他の仲間たちと一緒に収監されている。バベも周囲の隙を突いて簡単に脱獄している。
- モンパルナスとエポニーヌ、ガヴローシュとの仲。原作ではわりと親しい間柄である。
- アニメではヴァルジャンには「学校を作る」という、目的が設定されている。
- 35話の脱獄のシーンで、テナルディエは自分を助けてくれたのがガヴローシュであることを気づいている。原作では暗くて顔もわかってもらえず、声をかけてもらえなかったことからガヴローシュは何もいわずに立ち去っている。
- コゼットが自分の美貌に気づくシーンがカットされている。マリウスに惚れるのは、彼女が自分の美貌に気づいてからである。
- アニメではテナルディエ夫妻の子供はエポニーヌ・アゼルマ・ガヴローシュの3人だけということになっている。原作でガヴローシュが助けた兄弟は実は幼いころに生き別れになった彼の実弟だが、ブレソールとユーグの兄弟との間に血縁関係はない。
- 原作に登場したガヴローシュの弟たちをテナルディエから借りていた悪女・マニョンとミス嬢は登場していない。よって、エポニーヌがコゼットの家へ行った理由も原作と異なる。
- 他人の財布を盗むところを見られたモンパルナスがヴァルジャンに「働け」と説教されるシーンがカットされている。
- 原作ではエポニーヌはマリウスの恋人がコゼットであることを全然知らない。アニメでは途中でコゼットがマリウスの恋人であることに気づいたことになっており、このことで以下の相違点が出てきている。
- 38話のコゼットとエポニーヌの対決シーンとエポニーヌがコゼットの手紙を手に入れる方法が異なる。
- エポニーヌがマリウスに革命への参加を呼びかけた理由が異なる
- ABCの友が居酒屋コラントを革命の拠点にする経緯。原作ではコラントで飲んでいたレーグル・ジョリー・グランテールの3人が主人に何の断りもなく建物内を占拠する。アニメではコラントの主人・ユシュルーがアンジョルラスに「(バリケードをつくるなら)コラントを使ってくれ」と申し出ている。ちなみにユシュルーは原作では1830年に病死しており、夫人が店を営んでいる。
[編集] ストーリーの相違点(第40話 -第52話)
- 42話でのガヴローシュの行動。原作ではマリウスから預かった手紙をヴァルジャン本人に渡したのに対し、アニメではアパルトメンの管理人とおぼしき人物に手渡していた。
- コゼットとマリウスの仲を知った時のヴァルジャンの心境。原作ではマリウスに嫉妬し彼の死すら望んだものの、最終的には「コゼットのためだ」と彼を受け入れるが、アニメではそういったジェラシーや心の葛藤から、コゼットの成長を悟って感慨にふける描写に替えられている。
- “革命”の時におけるコゼットの行動はオリジナルの展開である。原作では何も知らずにマリウスが来るのを家で待ち、ツバメの親子を見つめているだけ。
- バリケードで銃弾を拾っているガヴローシュが歌ったのは、原作ではヴォルテールやルソーを皮肉った内容の歌だったのに対し、アニメではコゼットが歌っていた子守唄だった。
- エポニーヌ以外のテナルディエ一家の面々とジャヴェールのたどる運命。詳細はそれぞれの項を参照。
- 49話でコゼットがファンティーヌのことを知るためにモントルイユ・シュル・メールへ旅行に出る展開はオリジナル。
- ヴァルジャンが去ったあとのモントルイユ・シュル・メール。原作では“マドレーヌ”ことヴァルジャンが逮捕されて以降、新しい市長のもとで新しい体制が始まった。が、黒ガラス工場の倒産や人々のモラルの低下などでモントルイユ・シュル・メールは破滅の一途をたどり、ついには収税を倍加しなければならないほど立ち行かなくなってしまった。対してアニメでは市長は“マドレーヌ氏”のまま代わっておらず、彼の下で働いてきたアランが市長代理として一切の職務を行っていたため、工場も市政も破滅に至らなかった。当然、黒ガラス工場に子連れの女工達のための託児所が造られたのもアニメオリジナルである。原作で失われた「貧しいものへの手助け」も存続している。
- マリウスに自身の過去を告白した後のジャン・ヴァルジャン。詳しくは本人の項を参照。
[編集] 次回予告
次回のシーンを背景に謎のコンビ、丸頭くん(声:名塚佳織)と、ボクくん(声:萩原えみこ)の掛け合いで展開する。次回の内容をあまり触れず、今回のストーリーの感想や補足説明が中心となる。最終話の予告で初めてその姿を披露。現場では通称「予告くん」と呼ばれていた。 BIGLOBEの配信及びDVDソフトの第51話に付属している次回予告(最終回)では予告くん達が画面に登場している。BSフジでの放送では、別タイプの次回予告が流れていた。
[編集] スタッフ
- 原作:ヴィクトル・ユーゴー『レ・ミゼラブル』
- 製作:本橋浩一
- 制作管理:早船健一郎
- シリーズ構成:金春智子
- キャラクターデザイン:渡辺はじめ、吉松孝博
- 総作画監督:志田ただし
- 美術設定:伊藤主計
- 美術監督:中村光毅
- 色彩設計:小松原智子
- 撮影監督:森下成一
- 音響監督:高橋秀雄
- 音楽:松尾早人
- プロデューサー:伊藤幸弘、山本幸治、加藤道夫、佐藤賢一
- 監督助手:市橋佳之
- 監督:桜井弘明
- 制作:フジテレビ、日本アニメーション
[編集] 主題歌
[編集] オープニングテーマ
[編集] エンディングテーマ
- 「ma maman」
- 作詞・歌 - 斉藤由貴 / 作曲・編曲 - 澤近泰輔
[編集] 挿入歌
- 「私にできること」
- 作詞・作曲 - いしいめぐみ / 編曲 - D'iLL / 歌 - コゼット(名塚佳織)
- (44話)
※CD発売はインデックスミュージック(現:ティー ワイ エンタテインメント)
[編集] 各話リスト
| 話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 原作 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ファンティーヌとコゼット | 金春智子 | 桜井弘明 | 市橋佳之 | 藤原宏樹 | 第1部 ファンティーヌ |
| 2 | ジャン・ヴァルジャンの秘密 | 棚橋一徳 | 山本径子 | |||
| 3 | 新しい友だちシュシュ | 丸尾みほ | 四分一節子 | 阿部千秋 | ||
| 4 | お母さんの手紙 | 平見瞠 | 岡本英樹 | 赤城博昭 | 加瀬政広 | |
| 5 | ジャヴェールの疑惑 | 横谷昌宏 | 四分一節子 | 土屋日 | 南伸一郎 | |
| 6 | コゼットの誕生日 | 池田眞美子 | 清水明 | 清水恵蔵 三浦洋祐 清水友子 |
||
| 7 | 迷子のエポニーヌ | 丸尾みほ | 井硲清高 | 赤城博昭 | 藤原宏樹 | |
| 8 | お母さんのスカート | 平見瞠 | 四分一節子 | 棚橋一徳 | 山本径子 | |
| 9 | テナルディエの悪だくみ | 横谷昌宏 | 岡嶋国敏 | Son Gil-young | ||
| 10 | 迷いのマドレーヌ | 佐藤雄助 | 川西泰二 | 宍戸久美子 | ||
| 11 | サンプリスの嘘 | 池田眞美子 | 小滝礼 | 萩原露光 | 渡辺章 | |
| 12 | ひとりぼっちのコゼット | 金春智子 | 四分一節子 | 清水明 | 清水恵蔵 三浦洋祐 |
第2部 コゼット |
| 13 | ジャン・ヴァルジャンとコゼット | 桜井弘明 | 市橋佳之 | 藤原宏樹 志田ただし |
||
| 14 | 二人きりの旅 | 池田眞美子 | 四分一節子 | 棚橋一徳 | 山本径子 | |
| 15 | 二人の絆 | 横谷昌宏 | 井硲清高 | 佐々木皓一 | 梶浦紳一郎 | |
| 16 | パリのゴルボー屋敷 | 金春智子 | 尼野浩正 | 川西泰二 | 宍戸久美子 | |
| 17 | 迫り来るジャヴェール | 丸尾みほ | 四分一節子 | 清水明 | 清水恵蔵 三浦洋祐 桝井一平 阿部千秋 |
|
| 18 | 忘れていた再会 | 平見瞠 | 井硲清高 | 岡嶋国敏 | Son Gil-young | |
| 19 | 預けられたコゼット | 福田道生 | 市橋佳之 | 藤原宏樹 | ||
| 20 | 修道院の日々 | 横谷昌宏 | 四分一節子 | 棚橋一徳 | 鈴木伸一 | |
| 21 | マリウス・ポンメルシー | 池田眞美子 | 桜井弘明 | 佐々木皓一 | 飯飼一幸 | 第3部 マリウス |
| 22 | それぞれの旅立ち | 丸尾みほ | 福田道生 | 橋口洋介 | 宍戸久美子 | |
| 23 | パリの空の下で | 金春智子 | 四分一節子 | 清水明 | 桝井一平 | |
| 24 | リュクサンブールの出会い | 平見瞠 | 井硲清高 | 梅本唯 | 服部聰志 | |
| 25 | 届かぬ思い | 池田眞美子 | 小滝礼 | 市橋佳之 | 渡辺はじめ | |
| 26 | パリのすれちがい | 横谷昌宏 | 四分一節子 | 棚橋一徳 | 鈴木伸一 | |
| 27 | 飛び出した女の子 | 金春智子 | 福田道生 | 石川敏浩 | 梶浦紳一郎 | |
| 28 | 拾われた手紙 | 平見瞠 | 井硲清高 | 萩原露光 | 川口弘明 | |
| 29 | テナルディエの罠 | 池田眞美子 | 橋口洋介 | 宍戸久美子 | ||
| 30 | 残されたコイン | 横谷昌宏 | 四分一節子 | 清水明 | 桝井一平 | |
| 31 | 穏やかなプリュメ通り | 池田眞美子 | 梅本唯 | 服部聰志 | 第4部 プリュメ通りの牧歌と サン・ドゥニ通りの叙事詩 |
|
| 32 | あの日の面影 | 平見瞠 | 小滝礼 | 市橋佳之 | 藤原宏樹 | |
| 33 | あきらめかけた再会 | 横谷昌宏 | 四分一節子 | 棚橋一徳 | 鈴木伸一 | |
| 34 | 象の中の子供たち | 丸尾みほ | 福田道生 | 福本潔 | 昆進之介 中野彬子 |
|
| 35 | パトロン・ミネットの脱獄 | 横谷昌宏 | 井硲清高 | 園田雅裕 | 三浦貴弘 | |
| 36 | 病める都・パリ | 平見瞠 | 四分一節子 | 清水明 | 桝井一平 | |
| 37 | マリウスの誤算 | 島田満 | 井硲清高 | 萩原露光 | 川口弘明 | |
| 38 | コゼットとエポニーヌ | 金春智子 | 桜井弘明 | 梅本唯 | 服部聰志 | |
| 39 | 1832年6月5日 | 横谷昌宏 | 四分一節子 | 棚橋一徳 | 鈴木伸一 | |
| 40 | 革命の夜 | 池田眞美子 | 福田道生 | 安藤健 | 松岡謙治 | |
| 41 | エポニーヌの恋 | 平見瞠 | 小滝礼 | 市橋佳之 | 宍戸久美子 | |
| 42 | マリウスからの手紙 | 横谷昌宏 | 四分一節子 | 清水明 | 小林ゆかり 桝井一平 |
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| 43 | ガヴローシュの願い | 金春智子 | 井硲清高 | 園田雅裕 | 藤原宏樹 渡辺はじめ |
第5部 ジャン・ヴァルジャン |
| 44 | 未来へのともしび | 藤森久 | 梅本唯 | をがわいちろを | ||
| 45 | パリの下水道 | 島田満 | 四分一節子 | 棚橋一徳 | 鈴木伸一 | |
| 46 | ジャヴェールの正義 | 池田眞美子 | 桜井弘明 | 安藤健 | 松岡謙治 | |
| 47 | 心の絆 | 平見瞠 | 井硲清高 | 津田義三 | をがわいちろを | |
| 48 | コゼットとマリウス | 金春智子 | 四分一節子 | 清水明 | 桝井一平 | |
| 49 | 私のお母さん | 藤森久 | 市橋佳之 | 宍戸久美子 | ||
| 50 | 永遠のリング | 横谷昌宏 | 小滝礼 | 梅本唯 | をがわいちろを | |
| 51 | 明かされた真実 | 金春智子 | 四分一節子 | 棚橋一徳 | 鈴木伸一 | |
| 52 | 銀の燭台 | 桜井弘明 | 市橋佳之 | 渡辺はじめ | ||
[編集] 放送局
| 放送局 | 放送期間 | 放送曜日 時間 |
|---|---|---|
| BSフジ | 2007年1月7日 - 2007年12月30日 | 日曜日 19:30 - 20:00 |
| ANIMAX | 2007年4月7日 - | 土曜日 19:00 - 19:30 日曜日 11:00 - 11:30 翌週土曜日 8:00 - 8:30 |
[編集] 日本以外での放送
- 香港では2008年12月13日から翌年6月13日まで無綫電視の翡翠台で放送された。
- イタリアでは『Il cuore di Cosette』(意訳:コゼットの心)として、2010年3月23日から5月13日までに、Hiroで毎日放送されていた。
- 韓国ではチャンプTVで放送された。なお、韓国では世界名作劇場シリーズの主題歌は、殆ど韓国独自の主題歌に置き換えている(韓国語吹き替え版のみ)が、本作では韓国語に吹き替えた日本版の主題歌を用いている。
[編集] 関連CD
[編集] ハプニング
[編集] 備考
- 冠スポンサーはハウス食品だが、バンダイとインデックスミュージックを加えた複数社提供である。
- BIGLOBE(現・アニメワン)でも放送翌日より本編が配信された。
- 本作放送に先立ち、旧作の総集編『世界名作劇場完結版』が2006年10月から12月までBSフジで再放送された。
後に本作の総集編も2011年8月に『世界名作劇場 完結版 レ・ミゼラブル 少女コゼット』と題され、アニマックスで放送された。 - 1978年放送の『ペリーヌ物語』でレ・ミゼラブルの話を紹介するシーンがあった。
- 主題歌を歌う斉藤由貴は、かつて、舞台で初代コゼット役を演じていた。
- 第20話の後半にて、成長したコゼットが、年下の子ども達にアンデルセンの人魚姫を読み聞かせるシーンがあり、これは1829年頃だが、実際に人魚姫が発表されたのは、1836年であり、設定年代と本の発表した年が一致しない部分がある。
- 日本国外の放送では、中国や韓国、イタリアで放送されているが、本作の舞台となったフランスでは放送されたことがない。
[編集] 映像ソフト化
- 本編のDVDは2007年5月25日~2008年5月23日発売。全13巻。
[編集] 脚注
- ^ おかみがエポニーヌとアゼルマのために用意した焼き菓子を、姉妹はコゼットに盗られたと嘘をつくことで母にコゼットを叱らせるが、焼き菓子を保管していた缶をガヴローシュが盗み、後でコゼットとガヴローシュの2人で姉妹の分の焼き菓子を食べた。また、ベランジェから貰ったお菓子をエポニーヌとアゼルマに取られる前に食べたこともあった。
- ^ 2人の姉・エポニーヌとアゼルマもそのことは認めている。
- ^ コゼット、マリウス、ジャヴェールにはバレバレだった。
- ^ マリウスは事前にジャン本人から聞かされていたために驚かなかった。
- ^ 劇中でエポニーヌがパリでガヴローシュとシュシュを目撃したシーンは描かれていない。劇中では描かれなかったところで目撃したのか、あるいは嘘とも考えられる。
- ^ おかみは最初はエポニーヌに頼んだが断られた。
- ^ 焼き菓子とりんごとキャンディー。
- ^ コゼットがジャンと共にゴルボー屋敷を訪れた際に再会したものの、コゼット本人だとは気づかなかった(逆にコゼットは目の前の一家がテナルディエ一家であることに気づいた)。その後、アゼルマはコゼットと顔を合わせることなく、パリを去っている。また、ジャンと再会した際「どこかで会ったことがある気がする」と思いながらも、互いのことを思い出すことはなかった。
- ^ 公式ページでは、オードリーと誤記をされている。
- ^ 第50話にて、結婚式の場面でリシャールが「コゼット・フォーシュルヴァン」と読み上げたことから、コゼットが本名だと言うことがわかる。
[編集] 外部リンク
- 日本アニメーション公式ページ
- BIGLOBEキャラクター(毎週月曜日10:00より配信)
- ANIMAX公式ホームページ
| BSフジ 日曜19:30枠(世界名作劇場) | ||
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| 前番組 | 番組名 | 次番組 |
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アニメ世界名作劇場完結版
※19:00 - 19:55 |
レ・ミゼラブル 少女コゼット
※当作品からBSフジのオリジナルシリーズ |
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