レンタルお兄さん

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レンタルお姉さん から転送)

レンタルお兄さん(レンタルおにいさん・男性の場合)またはレンタルお姉さん(レンタルおねえさん・女性の場合)とは、引きこもりもしくはニートと呼ばれる若年無業者(無就学者および無就労者)を対象にした自立支援策および、それに従事するNPO法人職員を指す言葉である。

目次

[編集] 概要

詳細は「地域若者サポートステーション」を参照

主に、外出などが困難とされる引きこもりや無業者(ニート)の自宅を、当該支援団体の職員や学生(主に大学生)ボランティアらが直接訪問する、アウトリーチ形式の自立支援策である。こうした形式での支援策そのものは、「NPO法人青少年自立援助センター」(代表者:工藤定次)や「塾教育学院」(代表者:長田百合子)など、複数の団体が以前から行い、マスコミでも度々取り上げられていた。これを「レンタルお姉さん(またはお兄さん)」と名付けたのは、千葉県浦安市に本部を置く「NPO法人ニュースタート事務局」である。

その後、「効果が期待できるニート対策」として厚生労働省などから評価を受け、地域若者サポートステーション(通称:サポステ)のモデル事業に採用、2008年度からは全国100か所のサポステでも、同様の手法を取り入れる。

[編集] 評価・問題点

マスコミの多くは、意欲ある取り組みと評価する。また、ルポライター荒川龍は、自著でレンタルお姉さんを絶賛している。

しかし、職員が本人の承諾も無しに自宅を直接訪問する手法を採っている為、“支援”の対象となる人達との間でトラブルや事件に発展する恐れが指摘されている。評論家芹沢俊介は、引きこもりやニートに対する自立支援策そのものに否定的であり、著書『引きこもり狩り』の中で、彼らを家から「引き出す」行為をとする風潮を危惧し、疑問を投げかけている。芹沢は、「支援とは、支援する側の善意を押しつけるものであってはならず、支援される側を主体に、その必要性を軸になされなければならない」との見解を示し、「善意の道は地獄へ通ずる」と厳しく批判している[1]

レンタルお兄さん・お姉さんが、引きこもりやニートの若者を家から引き出す手法については、違法性を指摘する声がある。荒川龍の著作『レンタルお姉さん』によると、連日、家に押しかけ、深夜まで居座ったり[2]強引に部屋に入り込んだり、更には親を焚き付けて、「働かないのなら家を処分させるぞ」などと脅させる手法で追い込み、拒否権を与える事無く強引にニュースタート事務局が運営する「若衆宿」なる寮に入所させ、共同生活を強いている。なお、これらの模様は、「レンタルお姉さん」をモデルにして制作されたテレビドラマ『スロースタート』でも忠実に再現されていた[3]

これに対し、「レンタルお姉さん」の1人川上佳美は、自身の著書『わたしはレンタルお姉さん』において「部屋の中では幸福は見つからない、引きこもりは多少手荒なまねをしても『治療』すべきもの」と言い切り、正当性を主張している。

[編集] 名称に関するトラブル

デリヘル嬢など風俗業者を連想させる独特のネーミングや、自宅に訪問するという業務形態のため、そのイメージを風俗ポルノ映画に流用され{要出典}}、トラブルも起きている。2009年7月、ニュースタート事務局は、都内の劇場で上映されていた「レンタルお姉さん 欲望家政婦」なるポルノ映画の制作会社に対して映画配給差し止めの仮処分を申請した[4]

[編集] 脚注

  1. ^ 『引きこもり狩り』(雲母書房
  2. ^ 2006年4月放送『FNNスーパーニュース』(フジテレビ)の特集(関東地区のみ)でもこの模様が紹介された。
  3. ^ 2007年1月27日放送『スロースタート』(NHK総合)前編
  4. ^ 「ポルノ映画と同名…レンタルお姉さん配給差し止め仮処分申請」:イザ!

[編集] 関連書籍

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク