レモンザメ

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レモンザメ
Negaprion acutidens tahiti.jpg
レモンザメ
Negaprion acutidens
保全状況評価
VULNERABLE (IUCN Red List Ver.3.1(2001))
Status iucn3.1 VU.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 軟骨魚綱 Chondrichthyes
亜綱 : 板鰓亜綱 Elasmobranchii
: メジロザメ目 Carcharhiniformes
: メジロザメ科 Carcharhinidae
: レモンザメ属 Negaprion
: レモンザメ N. acutidens
学名
Negaprion acutidens
(Rüppell, 1837)
英名
Sicklefin lemon shark
Negaprion acutidens distmap.png
レモンザメの生息域
珊瑚礁を泳ぎ回る
本種は知能も高く、好奇心旺盛で活発。
夜のレモンザメ
エサに食らいついたところ

レモンザメ Negaprion acutidens(檸檬鮫、英: Sicklefin lemon shark)は、メジロザメ目メジロザメ科に属するサメ。地方名、マーブカーレモンザメ属には他にニシレモンザメ N. brevirostris が分類される。

名称[編集]

1981年吉野らにより日本での生息が確認され、レモンザメの名称が与えられた[1]。沖縄地方ではよく見られるサメであることから、マーブカー(真鱶、普通のサメといった意味)と呼ばれる。

英名は "Sicklefin lemon shark" であるが、厳密ではなく単に "Lemon shark" と呼ぶこともある。ニシレモンザメと区別したい場合は、学名を使う方が好ましい。

分布・生息域[編集]

太平洋中部からインド洋紅海などにかけての熱帯・亜熱帯海域に広く分布する。日本では八重山諸島以南、西表島石垣島などで見られる。生息水深帯は0-92m[2]サンゴ礁や砂泥のラグーンマングローブといった比較的浅い場所で生活する。

形態[編集]

最大全長380 cm[3]。体型は紡錘形だが、太く重量感がある。吻はやや丸く扁平。体色はレモンのような薄黄色がかった灰褐色。2基の背鰭は後縁が湾入しており、ほぼ同じ形、大きさである。胸鰭、腹鰭も大きく湾曲する。

上顎の歯は細長く伸び、縁は滑らかであるが大型個体では鋸歯縁をもつこともある。下顎歯もほぼ同形で、鋸歯縁はない。上下とも単尖頭である。

視力や知能も発達している。

生態[編集]

水深10~30m程の浅さを好む。普段動きは緩慢で、海底で休んでいることもある。夜行性で夜の珊瑚礁内を活発に泳ぎ回る。

普段は単独性だが、餌を食べる時には集団となることがある。底生の硬骨魚類や小型のサメエイ甲殻類頭足類などを捕食する。

胎生。産仔数は1-14尾、妊娠期間は10-11ヶ月で、産まれてくる子どもは全長45-80cm程度[2]。雌雄とも全長220-240cmで成熟する[2]

人との関わり[編集]

漁業[編集]

日本では八重山諸島など一部の熱帯海域でしか見られず、水産上重要ではない。漁獲された場合は、鰭はフカヒレに、肉は蒲鉾など練り製品の原料になる。沖縄では網や篭にかかった魚に引きつけられたり、食い荒らしたりする事から、漁師からは嫌われている。

危険性[編集]

積極的に人を襲う事は無いものの、大型であることと、好奇心が旺盛で活動的であり、人を恐れずに近寄って来る場合があり、突然襲いかかる危険性もあるので注意が必要な種である。

展示[編集]

丈夫で、水族館ではよく飼育される。沖縄美ら海水族館では2008年7月7日、国内で初めてレモンザメの水槽内での出産に成功し、繁殖賞を受賞している。

参考文献[編集]

  1. ^ Tetsuo Yoshino, Wataru Hiramatsu, Minoru Toda and Senzo Uchida (1981). “New Records of Two Sharks, Nebrius concolor and Negaprion acutidens from Japanese Waters”. Bulletin of the College of Science. University of the Ryukyus 32: 37-46. 
  2. ^ a b c Biological profiles: Sicklefin lemon shark Florida Museum of Natural History Ichthyology Department. 2010年10月20日。
  3. ^ Negaprion acutidens FishBase. 2010年10月20日。

関連項目[編集]