レモンのキッス

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レモンのキッス
ナンシー・シナトラ(日本盤)シングル
A面 レモンのキッス
B面 逢ったとたんに一目ぼれ
リリース
録音 -
ジャンル ポップス
レーベル リプリーズ・レコード/
日本ビクター
作詞・作曲 ディック・マニング
ナンシー・シナトラ(日本盤) シングル 年表
カフス・ボタンとネクタイ・ピン
(1962年)
レモンのキッス
(1962年)
イチゴの片想い
(1963年)
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レモンのキッス」(Like I Do)は、ナンシー・シナトラ1962年に発表した楽曲。作詞・作曲はディック・マニング (Dick Manning) 。

概要[編集]

本国(アメリカ合衆国)では「逢ったとたんに一目ぼれ」(テディ・ベアーズのカバー。原題:To Know Him Is To Love Him)のB面曲として発売されたが、日本ではA面とB面が入れ替えられ、「レモンのキッス」をA面曲として1962年9月15日に日本ビクター(音楽レコード事業部。現在のJVCケンウッド・ビクターエンタテインメント)よりシングル発売された。

アメリカではヒットしなかったが、イタリアでは2位、オランダでは4位、日本では6位を記録した。

この楽曲のルーツはアミルカレ・ポンキエッリが作曲した「時の踊り」とされている。同楽曲はオペララ・ジョコンダ』で使用されていた。同曲をルーツとしたポップスには、他に小柳ゆきの「Lovin' You」がある。

カバー[編集]

ナンシーがこの曲を発表したのと同年の1962年に、イギリスモーリン・エバンスによってカバーされヒットした。

また同じく1962年に、日本でも日本語の訳詞でカヴァーバージョンが発売された。

日本語版は森山加代子ザ・ピーナッツ(訳詞:みナみカズみ編曲宮川泰)、伊藤アイコ(訳詞:水島哲、編曲:寺岡真三)らの競作であったが、ザ・ピーナッツ版が最もヒットした。ザ・ピーナッツは他の歌手との競作となるとヒットしにくい傾向があった(初期のザ・ピーナッツは歌唱力が余り評価されていなかったのが最大の理由)が、この楽曲で初めて競作楽曲で他の歌手のレコードよりヒットした。

その他ベニ・シスターズアパッチゴールデンハーフRaCCo組佐藤奈々子ピチカート・ファイヴViVA!東京パフォーマンスドール内の市井由理、穴井夕子、八木田麻衣の3人ユニット)、JUNCAらによる日本語カバーが存在する。

1993年Mi-Ke アルバム『甦る60's 涙のバケーション』にて英語詞カバー。

アメリカ本国ではナンシーが歌った翌年にテレサ・ブリュワーが「She'll Never Love You Like I Do」としてカバーしている。フランスではカトリーヌ・アルファが「Comme moi」の曲名でカバーしている。

同名異曲[編集]

みなみりかも「レモンのキッス」という楽曲を歌っているが、作詞:藤公之介いずみたく、作曲:いずみたく、編曲:大柿隆の本項の楽曲とは全く別の曲である。