CYBER レトロフリーク

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CYBER レトロフリーク
メーカー サイバーガジェット
種別 レトロゲーム互換機
発売日 2015年10月31日 (2015-10-31)
CPU Rockchip RK3066 CPU ARM Cortex-A9 1.6GHz
GPU CPUに内蔵
対応メディア ロムカセット
対応ストレージ 1.2GBのフラッシュメモリとMicroSDカード(別売り)に対応
後方互換
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CYBER レトロフリーク(サイバー レトロフリーク)は、サイバーガジェット2015年10月31日に発売した、レトロゲーム互換機である。

概要[編集]

ゲーム機の互換機や改造コードツールなどで知られるサイバーガジェットが発売した15種類のハードウェアのゲームが遊べる互換機である。Homebrewにも対応している。スーパーファミコン用のゲームに特化した「レトロフリーク ベーシック」も発売されている(この記事では解説しない)。

大きな特徴として、レトロフリークは汎用のCPUを搭載し、エミュレータを利用してゲームの動作を再現するという方式が取られている点である。このため、チートの使用や他機種のコントローラの流用、どのタイミングでもセーブできるステートセーブ、ゲームのバックアップやFDSBIOSの吸い出しなど実機以上の機能を持たせることに成功している。その反面、一部ゲームの動作が不安定になったり映像・音声が実機と少し異なるなどといった欠点も生じている。

対応ハードウェア[編集]

対応しているハードウェアと必要な物等をまとめた表を以下に掲載する。表に掲載されていないものは非対応である。

レトロフリークの対応ROMカセット一覧
ハードウェア名 必要なもの 備考
ファミリーコンピュータ 11機種対応カートリッジアダプタ 海外版(NES)はNESカートリッジコンバータを使用するとプレイ可
拡張コネクタ等は使用不可
スーパーファミコン 同上。
コントローラーアダプタを使用すると実機コントローラーが使用可
海外版(SNES)もプレイ可
拡張コネクタ等は使用不可
ゲームボーイ 同上 カラーアドバンスも含む
通信機能は使用不可
メガドライブ NTSC、PALどちらもプレイ可
海外版もプレイ可
PCエンジン 海外版もプレイ可
スーパーグラフィックスもプレイ可
セガ・マークIII 11機種対応カートリッジアダプタとメガアダプタ マイカード・マークIIIも使用可
ゲームギア 同上
SG-1000 マイカード、カートリッジ、オセロマルチビジョン用カートリッジに対応
※ギアコンバータ使用時はSC-3000及びセガ・キーボードによるキー操作、各種周辺機器による操作には非対応。

本体・周辺機器の仕様[編集]

レトロフリーク[編集]

  • エミュレータによって各ゲーム機の動作を再現する。
  • CPURockchip RK3066 CPU ARM Cortex-A9 1.6GHz
  • グラフィック:CPUに内蔵
  • メモリ:512MB DDR3 RAM
  • 映像出力:HDMIのみ対応。解像度は1280x720 HDCPはかかっていない。リフレッシュレートの変更が可能
  • ストレージ:1.2GBのフラッシュメモリMicroSDカード(別売り)に対応
  • 電源:USB給電
  • USB対応(2ポート搭載)
  • コントローラは付属のコントローラやUSBゲームコントローラー、コントローラーアダプタを使用すれば実機のコントローラーが使用可能。
  • ゲームをSDカードにインストールし、カートリッジの差し替え無しでゲームを遊べる。ただし自己所有のゲーム以外をインストールしたりインストールしたゲームのカートリッジを売却したりすると著作権法違反となる。
  • コードフリークの機能内蔵、ゲーム中にチートを使用できる。
  • ゲーム画面のスクリーンショットを撮影可能
  • 映像フィルタ機能搭載
  • ステートセーブ対応。任意の場所でセーブし、いつでも復帰が可能。
  • 日本語、英語、中国語繁体、フランス語、ドイツ語、ポーランド語に対応[1]

カートリッジアダプタ[編集]

ゲーム機のカートリッジを読み込む装置。11機種のカートリッジに対応。USBを3ポート搭載する。本体をカートリッジアダプタに差し込んで使用する。

コントローラ[編集]

レトロフリークに同梱されているコントローラ。PCでも使用可能な一般的なUSBコントローラーである。10個のボタンと十字ボタンを搭載する。

脚注[編集]

  1. ^ レトロフリーク”. cybergadget.co.jp. 2023年3月18日閲覧。

外部リンク[編集]