レディ・ジョーカー

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レディ・ジョーカー』は、高村薫原作の小説。1995年から1997年にかけて週刊誌「サンデー毎日」に連載され、1997年に単行本化(毎日新聞社)された。グリコ・森永事件から着想を得て書かれた作品と見られている。

大手ビール会社で労働組合運動に関わった兄の死をきっかけとして、一人の薬局店主が営利誘拐を計画し、警視庁刑事、トラック運転手、旋盤工、在日朝鮮人の信用金庫職員と共に実行。さらに、営利誘拐事件の被害者となったビール会社の利益供与事件も絡み、複雑なストーリー構成になっている。

2004年12月に映画化された。映画化構想に5年かかったと言われる。被差別部落問題を取り扱う部分があることから、一部で上映自粛の動きも見られた。

目次

[編集] 登場人物

[編集] 犯行グループ関連

  • 岡村清二(元日之出麦酒社員。映画では「物井清二」のまま。)-谷津勲
青森県戸来村(現在は青森県新郷村)出身。東北帝国大学(現在の東北大学)理学部を卒業して日之出麦酒に入社。労組運動に関わったとして解雇される。秋川市(現在の東京都あきる野市)郊外の老人ホームに入所していたが死亡。
  • 物井清三(物井薬局店主)-渡哲也
岡村清二の弟。東京都大田区で小さな薬局を営む。兄・清二の死をきっかけに、日之出麦酒の社長を営利誘拐しようと計画。無類の競馬好きで競馬場に足繁く通う。
物井の競馬仲間。蒲田警察署の部長刑事。品川警察署の刑事だった1990年に、秦野浩之が起こした日之出麦酒への業務妨害事件の応援捜査に携わった。最近刑事を続けることにストレスを感じる。
物井の競馬仲間。怪我で指を2本失っている。通称「ヨウちゃん」
  • 高克己(在日朝鮮人三世)-吹越満
物井の競馬仲間。慶應義塾大学卒の信用金庫職員。地下金融に通じている。
  • 布川淳一(「布川」は「ぬのかわ」と読む。トラック運転手)-大杉漣
物井の競馬仲間。元自衛官、障害を持つ娘・さちと病弱な妻を抱える。
  • レディ(本名は「布川さち」)-斎藤千晃
    • 布川の娘。障害を持つ。

[編集] 日之出麦酒社内関連

日之出麦酒代表取締役社長。東京大学法学部を卒業後、日之出麦酒に入社。レディ・ジョーカーグループに誘拐され現金20億円を要求される。
日之出麦酒副社長。ビール事業本部長を兼任。
日之出麦酒副社長。事業開発本部長を兼任。
  • 杉原武郎(日之出麦酒取締役:映画では「城山武郎」となっており、城山恭介とは兄弟との設定)-辰巳琢郎
日之出麦酒のビール事業本部副本部長を兼任。
  • 野崎孝子(日之出麦酒社長秘書)
日之出麦酒の社長秘書。

[編集] 犯行グループの周辺関連

東京都世田谷区で歯科医院を開業。日之出麦酒に脅迫文書とテープを送りつけるが、小田急線の電車に飛び込み自殺。
  • 秦野美津子(秦野浩之の妻:映画では死亡したとの設定)
秦野浩之の妻で、物井清三の娘(亡くなった妻の連れ子)。
  • 秦野孝之(秦野浩之の長男)-永岡佑
東京大学薬学部の学生だったが、日之出麦酒の入社試験に不合格、その後首都高速で事故死。
  • 杉原佳子(現在は糸井佳子。杉原武郎の娘。映画では役名が「城山佳子」)-菅野美穂
秦野孝之が東京大学に通っていた時に交際していた。結婚し一児をもうける。
暴力団の舎弟。部落解放同盟の関係者と名乗り、秦野浩之とコンタクトを取る。

[編集] マスコミ関連

  • 根来史彰(東邦新聞東京本社社会部・遊軍長)
司法記者が長く、スクープ合戦よりも調査報道を得意とする。暴力団・総会屋・代議士などで構成されている地下金融グループを長年追及してきた。レディ・ジョーカー事件に便乗し、日之出麦酒への不当な利益供与を画策している地下金融グループの核心に迫っていたが行方不明に。
  • 久保晴久(東邦新聞東京本社社会部・警視庁クラブ捜査第1課担当記者)
典型的な事件記者で、スクープ合戦を得意とする。
  • 菅野哲夫(東邦新聞東京本社社会部・警視庁クラブキャップ)
警視庁公安部担当記者が長く、公安警察などの捜査情報に通じている。
  • 佐野純一(毎日スポーツ契約記者)
根来と協力して地下金融グループを追及していたが、行方不明に。
  • 菊池武史(投資顧問会社G・S・C代表。東邦新聞大阪本社社会部記者OB)
東邦新聞を退社後投資顧問会社の代表に就任。実際には地下金融グループの一員として、根来史彰を遠まわしに脅迫するなど、ダーティーワークの一部をやらされている。
  • 岡部智彦(大手証券会社の証券マン)
根来史彰のネタ元。地下金融グループと近い。

[編集] 地下金融グループ

  • 田丸善三(総会屋グループ岡田経友会顧問)
日之出麦酒を恐喝し利益供与を受けていた。
  • 酒田泰一(民守党代議士)
同じく、日之出麦酒利益供与事件に関わる。
  • 青野昭二(酒田泰一秘書)
代議士・酒田泰一の秘書。

[編集] 警視庁・検察庁関連

  • 神崎秀嗣(警視庁刑事部捜査第1課長)-矢島健一
  • 平瀬悟(警視庁警部補・刑事部捜査第1課特殊犯捜査第2係主任)-國村隼
  • 土肥勝彦(警視庁警部・大森警察署刑事課長代理:映画では役名が「土肥正行」)-外波山文明
自称「連絡調整役」。顔に似合わず達筆である。特捜本部の戒名は土肥が書いたもの。
  • 合田雄一郎(警視庁警部補・大森警察署刑事課強行犯捜査係長)-徳重聡
詳細はマークスの山を参照。警視庁刑事部捜査第1課の優秀な主任であったが、殺人事件の捜査中にトラブルを起こしてしまい、横滑りで所轄署に出された。レディ・ジョーカー事件の特捜本部では、特命を帯びて日之出麦酒に社長秘書として派遣された。事件後、警部に昇進し、警視庁刑事部国際捜査課係長、捜査第1課係長を歴任する。
  • 安西憲明(警視庁警部補・大森警察署刑事課知能犯捜査係長)-菅田俊
税理士資格を有することを見込まれ、レディ・ジョーカー事件の特捜本部では、日之出麦酒の帳簿捜査をしていたが、地下金融グループの菊池武史に取り込まれてしまい、退職する。故郷の福島県に帰郷し、税理士となる。
  • 加納祐介(東京地方検察庁検事)
詳細はマークスの山を参照。

[編集] スタッフ

[編集] 関連項目

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