レッド・デジタル・シネマカメラ・カンパニー
レッド・デジタル・シネマカメラ・カンパニー(Red Digital Cinema Camera Company )は2005年設立。米カリフォルニア州レイク・フォレスト市に本社を置き、レッド・ワン(Red One )と呼ばれるデジタル・ビデオカメラの開発会社である。
シネマカメラは解像度が4520×2540に達するスーパー35大のCMOSイメージセンサを用いる。価格は17500ドル、低予算で高解像度のデジタルシネマの製作会社向けを想定している。全米放送事業者協会(NAB)(2008年4月開催)ではその全貌が明らかになった。
レッド・デジタル・シネマカメラ・カンパニーは1999年、スポーツ・サングラスメーカーのオークリーの創業者であり、無類のカメラ蒐集家でもあったジム・ジャナードにより設立された。ジャナードは2007年11月にイタリアに本社を置く世界最大の眼鏡メーカー、ルクソティカにオークリーを約2,000億円で売却。「余生はデジタルカメラビジネスに集中する」と公言している。
目次 |
[編集] 技術上の仕様
[編集] 撮像素子
撮像素子は画角24.4mmx13.7mm、1200万画素のCMOS(ブランド名:Mysterium)を使用している。ダイナミックレンジは66dB以下である。Mysterium撮像素子は画角がスーパー35フィルムと同じなので35mmフィルム式シネマカメラ向けのレンズが使用できる。
カメラは同様に窓モードで使用することもできる。スーパー16の画角をエミュレートする事ができる。
[編集] 記録フォーマット
記録フォーマットは(4520x2540画素、プログレッシブスキャンの場合)、4K RAW RedCode, 4K RAW 2:1 RedCode, 2K RAW RedCodeで記録される。
| フレームレート | サポートされる解像度 |
|---|---|
| 1 – 60 fps (可変) | 2540p RAW (RAW ポートオプション) 廃止 (作業行程で代替) |
| 1 – 30 fps (可変) | 4K RAW, 4K 2:1 (windowed とRedCode コーデックを使用) |
| 1 – 120 fps (可変) | 2K RAW (windowed とRedCode コーデックを使用) |
| 23.98, 24, 25, 29.97, 30, 50, 59.94, 60 fps | すべてのフォーマットは12ビットリニア非圧縮または圧縮されたRAWである。 |
レッド・ワンは標準画質での撮影は行わない。高解像度で撮影すれば編集段階で解像度を標準画質に変換できるが逆は出来ないからである。
[編集] 圧縮行程
RAWで記録した場合、毎秒24フレームのデータ量は1760Mbps(220メガバイト/秒)に達する。データ量が膨大になるのでリアルタイムで圧縮する。
[編集] 音声
現在の所、音声は12.4チャンネル、非圧縮、24ビット、48KHzである。
[編集] レンズとレンズマウント
[編集] 本機で撮影された劇場公開映画
- チェ 28歳の革命 / 39歳 別れの手紙(2008年 スティーブン・ソダーバーグ監督)
- ジャンパー(2008年 ダグ・リーマン監督)
- 天使と悪魔(2009年 ロン・ハワード監督)
- ノウイング(2009年 アレックス・プロヤス監督)
- 築城せよ!(2009年 古波津陽監督)
- ハイキック・ガール!(2009年 西冬彦監督)
- ホテルチェルシー(2009年 ホルヘ・バルデス・イガ監督)
- サバイバル・オブ・ザ・デッド(2009年ジョージ・A・ロメロ監督)
- GAMER(2009年 マーク・ネヴェルダイン / ブライアン・テイラー共同監督)
- 第9地区(2009年 ニール・ブロムカンプ監督)
- 瞳の奥の秘密(2009年 フアン・ホセ・カンパネラ監督)
- ラブリーボーン(2009年 ピーター・ジャクソン監督)
- 時をかける少女(2010年 谷口正晃監督)
- 誘拐ラプソディ(2010年 榊英雄監督)
- ソーシャル・ネットワーク(2010年 デヴィッド・フィンチャー監督)
- 太平洋の奇跡 -フォックスと呼ばれた男- (2011年 平山秀幸監督)
- コンテイジョン(2011年 スティーブン・ソダーバーグ監督)
- ドラゴン・タトゥーの女(2011年 デヴィッド・フィンチャー監督)
2009年現在、100本以上の劇場用映画が本機で撮影されている。
[編集] 本機で撮影された映像作品
- 奈良 興福寺創建1300年記念 国宝 阿修羅展
- 阿修羅像全身3Dモデリング作成のために利用され、この様子はNHKで放映された。
- 侍戦隊シンケンジャー
- 天装戦隊ゴセイジャー
- 海賊戦隊ゴーカイジャー(東映グループ60周年記念作品、スーパー戦隊シリーズ35周年記念作品、2011年)
- 初恋クロニクル
- チュノ~推奴~
- ミエルヒ
- Quarter(2009年)全編REDONEで撮影された初の邦画[1][2]
[編集] 競合社
多数の競合社がある。いくつかは解像度が1080pのみである。競合社の解像度は似ている。いくつかは映画産業によって幅は合わせてある。
- アリフレックス D-20 (35mm sensor size, 1080p output)
- ジェネシス (パナビジョン) (35mm, 1080p)
- F-23 (Sony CineAlta) (2/3", 1080p)
- ダルサ オリジン (35mm, 4K)
- Thomson Viper FilmStream (2/3", 1080p)
- シリコン イメージング (2/3", 2K)
- Kinetta Camera (2/3", 1080p)
- Aaton ペネロープ デジマグ (35mm, 6K)
[編集] 姉妹機
[編集] 出典
- ^ 当初は3月に公開される予定だった。
- ^ Quarter公式サイト
[編集] ウィキブックス
- Red Camera on the Movie Making Manual(英語)