レット・イット・ビー (曲)
「レット・イット・ビー」(Let It Be)は、1970年3月にビートルズが発表した22枚目のオリジナル・シングル曲であり、同バンド活動中の最後のシングル盤となった。また映画『レット・イット・ビー』のテーマ曲であり、イギリス盤公式オリジナル・アルバム『レット・イット・ビー』のタイトル曲でもある。
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[編集] 解説
レノン=マッカートニーの作品。実質的にはマッカートニーの作った楽曲である。リード・ヴォーカルはポール・マッカートニー。
ポールは、当初からこの曲をゴスペル風に仕上げることを考えていたようで、実際にビリー・プレストンに「ゴスペルっぽくするにはどうしたらいい?」と質問して来た、とビリー本人が語っていた。そして、ビリーのアイデアを基にゴスペル風のオルガンとコーラスを取り入れたという。ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500では第20位にランクされている。
ビートルズのラスト・アルバムとなった映画『レット・イット・ビー』のサウンド・トラック盤『レット・イット・ビー』[1]に収録された曲である。
ポールは、1969年のゲット・バック・セッションでビートルズが分裂状態になりつつあるのを悲観していた頃、亡き母メアリー・マッカートニー[2][3]が降りてきて「あるがままを あるがままに (全てを)受け入れるのです」と囁いた。そのことにインスピレイションを受けて書いた、と言われている。
ポールは1979年以降、ウイングスやソロのライヴでこの曲を演奏し続けており、現在ではポール・マッカートニーのレパートリーのひとつになっている。
[編集] ミキシング
「レット・イット・ビー」はシングル・ヴァージョンがジョージ・マーティン、アルバム収録ヴァージョンがフィル・スペクターのプロデュースによるミックスダウンだが、元々は同じテイクから作られたものである。両者の大きな違いは、下記の通りである。
- ラストのサビのリフレイン("Let it be, let it be..."と繰り返す部分)がシングル・ヴァージョンよりアルバム・ヴァージョンの方が1回多い。
- シングルでは1969年4月30日にオーヴァー・ダビングされたジョージのリード・ギターを、アルバムでは1970年1月4日にオーヴァー・ダビングされたジョージのリード・ギターを採ってミックスダウンされている。またアルバムでは、間奏後、ポールのヴォーカルに戻って以降エンディングに至るまで、1970年1月4日録音のリード・ギターが前面にフィーチャーされている。
- オーケストレイションとコーラス
また、ヴォーカルのエコー、ドラムのハイハットのエコー、個々の楽器のバランスなど、細部における違いも多い。
また、映画および『ネイキッド』で使用したのは別テイクで、映画版のソロとほぼ同じ。映画版の3ヴァースにはシングル盤・アルバム盤、ネイキッドのテイクにはない歌詞"There will be no sorrow"という一節を含んでいる。
[編集] シングル盤
イギリスでは『ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー』/『ペニー・レイン』以来となるメンバーの写真入りのオリジナル・スリーヴ(レコードを入れる紙製の袋)でリリースされた(当時のイギリスのシングルは共通のレコード袋に入れられて販売されていた)が、最高位は3位と、最後を1位で飾る事はできなかった。アメリカの『ビルボード』(Billbaord)誌では初登場6位で、これは当時のビルボードHOT100初登場最高位で、これはマイケル・ジャクソンが1996年に発売した『スクリーム』(初登場5位)まで破られなかった。1970年4月11日にチャート第1位を獲得。ビルボード誌1970年年間ランキングは第9位。アメリカだけで200万枚以上のセールスを記録している。イギリスでは、「ミュージック・ウィーク」誌で最高位第2位を獲得し、30万枚以上のセールスに留まっている。日本では138万枚以上[4]の売り上げを記録し、国内で発売されたビートルズのシングルの中では最大のヒット作となった。B面は「ユー・ノウ・マイ・ネーム」。また、マスター・テープ到着前にリリースしたため日本盤のみ、ジャケットにステレオ表記があるにも関らず、モノラル・ヴァージョンでリリースされた(後にジャケットのステレオ表記は削除された)。但し、モノラル・ヴァージョンは公式には作られておらず、このシングルに収録されている物は、ステレオ・ヴァージョンをそのままモノラル化したものである。なお1971年、ジョーン・バエズのカヴァー・ヴァージョンがシングル・リリースされ、アメリカのビルボード誌最高位47位を記録している。
[編集] 収録アルバム
- 『レット・イット・ビー』
- 『ザ・ビートルズ1967年〜1970年』
- 『ザ・ビートルズ・アンソロジー3』
- 『パスト・マスターズ Vol.2』
- 『ザ・ビートルズ1』
- 『レット・イット・ビー...ネイキッド』
[編集] 脚注
- ^ アルバムの『レット・イット・ビー』は最初、写真集付きのボックス・セットとして発売され、後に廉価版が発表された
- ^ 聖母マリアとの説もあるが、ポール本人は「僕の母・メアリー=マッカートニー」とインタビューで答えている
- ^ 歌詞に「…Mother Mary comes…」とあるが、Mother Maryとは亡き母・Mary McCartney である。
- ^ ビートルズのレコード
| 先代: サイモン&ガーファンクル「明日に架ける橋」 |
Billboard Hot 100 ナンバーワンシングル 1970年4月11日 |
次代: ジャクソン5「ABC」 |
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