レインボーコード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

レインボーコード(Rainbow Codes)はイギリスの兵器開発プロジェクトに割り当てられたコードネーム。主として第二次大戦終了後から1958年まで使用され、その後は英数字コードが使われるようになった。

概要[編集]

第二次世界大戦中、ドイツ軍の秘密プロジェクトのコードネームは、しばしばそれが何であるかを意味するヒントを含んでいた。例えば、ヴォタン(Wotan)として知られる電波航法システムは、同じ名前を持つ神が一つ目であることから、単一ビームであることが推定できた。この経験から、イギリス軍需省は、新たなプロジェクトのコードネームを、意味をなさないものとすることとし、レインボーコードが採用された。

各プロジェクトのコードネームは、色とリストから選ばれた名詞の組み合わせとなる、例えば以下のような具合である。

  • "ブルー" + "スチール" = ブルースチール:空対地巡航ミサイル
  • "グリーン" + "メイス" = グリーンメイス:対空砲

実戦配備された場合には、上記のブルースチールのように、コードネームがそのまま使われる場合もあり、また別の名称が使われる場合もあった。例えば、ブルージェイ空対空ミサイルは、実用化後にはファイアストリークと呼称された。

殆どの場合、色と名詞の組み合わせは意味を持たなかったが、ときには意味ある組み合わせとなることもあった。しかし、その場合でも、元々の意味とプロジェクト自体に何の関連性もなかった。例えば、ブラックマリアは戦闘機用の敵味方識別装置のコードネームであるが、囚人護送車を意味した。

1959年に、組織改編により軍需省が廃止され、国防省へ吸収されると、ほとんどのレインボーコードが使われなくなった。その後は、英文字2つと数字3つの組み合わせからなるコードネームが使用されるようになった。例えば、BL755クラスター爆弾)、 WE.177(戦術核爆弾)などである。しかし、その後もレインボーコードが使用された場合もあり、現在でもブルー・ヴィクセン レーダーや[1] 、 オレンジ・リーパー電子戦支援システムがレインボーコードに基づいている。

主なコードネーム[編集]

関連項目[編集]

参考資料[編集]

脚注
  1. ^ Blue Vixen radar (United Kingdom), AIRBORNE RADAR SYSTEMS”. Jane's Avionics. 2009年8月8日閲覧。
出版物

外部リンク[編集]