ルー・モントゥリ

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ルー・モントゥリ (Louis J. Montulli II。Lou Montulli として良く知られる) はウェブブラウザの開発で著名なプログラマーである。カンザス大学にいた1991年1992年の間に彼はマイケル・グローブやチャールズ・レザクと、テキストベースのLynx (ウェブブラウザ)を共同開発している。これは最初期から使用可能だったWebブラウザの一つであり、今日でも使用されている。

経歴[編集]

1994年に彼はネットスケープコミュニケーションズの設立エンジニアとなり、Netscape Webブラウザの最初のバージョンでネットワーク関連のプログラムを書いた。彼はまたHTTP cookie、<blink>タグ、サーバープッシュとクライアントプル、HTTPプロキシのような幾つかの革新的なブラウザ技術の担当者で、ブラウザにアニメーションGIFの実装を奨励した。Netscapeにいる間、彼はまた、W3CのHTMLワーキンググループの創設メンバーとなり、HTML 3.2仕様書の寄稿者であった。彼は1994年にWorld Wide Web の最初の国際会議で、World Wide Web の殿堂入りと発表された僅か5人(または6人)の1人である[1][2]

1998年に彼は Epinions.com (現在の Shopping.com) 社の創立エンジニアになった。

2002年に、彼は35歳未満の世界のトップ技術者100人の1人として、マサチューセッツ工科大学テクノロジー・レビュー誌にて選出された[3]

2004年には Memory Matrix社 (現在はShutterfly社に買収されている) の共同創設者兼最高経営責任者となった。

2005年5月から2007年の夏まではShutterfly社でクライアントエンジニアリングの担当副社長を務めていた。

2008年に彼はZetta社の共同創立者となった

進行中のプロジェクト[編集]

Netscapeブラウザの開発中に彼は、初期のライブ映像サイトの一つである Fishcam を構築した[4]。それはNetscapeブラウザの初期バージョンにイースター・エッグ (おまけ要素)として組み込まれている事で有名だった[5]。Netscape社は、もはやNetscapeではなくなったずっと後まで、このFishcamをホスティングしていた。短い中断はあったが、2009年に新しいホスト先をみつけ、今でも継続してライブ配信を行っている最長のWebサイトの1つである。

参照[編集]

  1. ^ Robert Cailliau (1994年5月). “WWW94 Awards”. CERN. 2011年9月25日閲覧。
  2. ^ The World-Wide Web Hall of Fame”. Best of the Web Directory (1994年). 2011年9月25日閲覧。
  3. ^ 2002 Young Innovators Under 35”. テクノロジー・レビュー (2002年). 2011年8月16日閲覧。
  4. ^ Lou Montulli. “A Short History of the Fishcam”. 2009年2月20日閲覧。
  5. ^ Eric Perlman. “Wacky Uselessness”. 2009年2月20日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]