ルール・ブリタニア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

イギリスプリマスにあるブリタニア像。この女神(すなわちイギリス)が世界を支配するであろうと『ルール・ブリタニア』では高らかに歌い上げる

ルール・ブリタニア』(Rule, Britannia!, 統べよ、ブリタニア)はイギリスの愛国歌である。ジェームズ・トムソンの『ルール・ブリタニア』の詩にトーマス・アーンによって1740年に曲がつけられた。この歌は仮装劇「アルフレッド大王」の劇末部分に含まれている。ブリタニアはイギリスを擬人化した女神のことである。その女神(イギリス)が世界を支配するであろうという気宇壮大な歌である。なお1990年代後半のイギリスの文化戦略「クール・ブリタニア」はこの曲のタイトルにちなんだダジャレである。

目次

[編集] 歴史

この最も人気のある国民歌はロンドン1745年に初演奏され、すぐに人気を博した。

『ルール・ブリタニア』はBBCプロムスの最終夜に毎年演奏されている。また、スコットランドサッカークラブ、レンジャーズFCのサポーター歌でもある。

ベートーヴェンはこの曲の旋律を編曲したものを取り入れ、『ウェリントンの勝利』という作品を作曲している。また、同様に『ルール・ブリタニアによる5つの変奏曲』という作品も残している。

この曲を歌唱するときは、never の部分を2~3回繰り返し「断じて、断じて、僕とはなるまじ」と強調している場合が多い。

[編集] 歌詞(英語)

When Britain first at Heav'n's command
Arose from out the azure main;
This was the charter of the land,
And guardian angels sang this strain;
Rule, Britannia! Britannia, rule the waves:
Britons never never never shall[will] be slaves.


The nations not so blest as thee,
Shall in their turns to tyrants fall;
While thou shalt flourish great and free,
The dread and envy of them all.
Rule, Britannia! Britannia, rule the waves:
Britons never never never shall[will] be slaves.


Still more majestic shalt thou rise,
More dreadful from each foreign stroke;
As the loud blast that tears the skies,
Serves but to root thy native oak.
Rule, Britannia! Britannia, rule the waves:
Britons never never never shall[will] be slaves.


Thee haughty tyrants ne'er shall tame,
All their attempts to bend thee down
Will but arouse thy generous flame;
But work their woe, and thy renown.
Rule, Britannia! Britannia, rule the waves:
Britons never never never shall[will] be slaves.


To thee belongs the rural reign;
Thy cities shall with commerce shine;
All thine shall be the subject main,
And every shore it circles thine.
Rule, Britannia! Britannia, rule the waves:
Britons never never never shall[will] be slaves.


The Muses, still with freedom found,
Shall to thy happy coast repair;
Blest Isle! With matchless beauty crowned,
And manly hearts to guide the fair.
Rule, Britannia! Britannia, rule the waves:
Britons never never never shall[will] be slaves.

[編集] 歌詞(日本語訳)1番~6番

1

この世のはじめ 神の命を受け(神の命を受け)
碧海の中から興る ブリタニア (碧海の中から興る ブリタニア)
「これこそ証 国の証ぞ」と 守護天使らは斯く 歌い合えり
「支配を! ブリタニアよ
大海原を治めよ!
ブリトンの民は 断じて 断じて 断じて 奴隷とはならじ!」

2

汝より祝福されえぬ国は(祝福されえぬ国は)
暴虐なる支配者の前に伏すだろう(暴虐なる支配者の前に伏すだろう)
なれども汝、豊かに自由に繁栄し
他の恐れと羨望 その身に浴びるを 感じるだろう
「支配を! ブリタニアよ
大海原を治めよ!
ブリトンの民は 断じて 断じて 断じて 奴隷とはならじ!」

3

他国らがさらに畏怖して見つめる程(畏怖して見つめる程)
汝は尚も威厳もて育つべし(尚も威厳もて育つべし)
自然の樫の根付くことを除き
汝に服す 天裂く疾風の如く
「支配を! ブリタニアよ
大海原を治めよ!
ブリトンの民は 断じて 断じて 断じて 奴隷とはならじ!」

4

汝を屈さす力無き 暴君の(力無き暴君の)
汝をおとしめんとする 試みは全て(汝をおとしめんとする 試みは全て)
怒りに代えて 寛大なる情熱と
彼らの悲劇と 汝の名声立たしむ
「支配を! ブリタニアよ
大海原を治めよ!
ブリトンの民は 断じて 断じて 断じて 奴隷とはならじ!」

5

汝にとって 支配は田舎の平和な地までも(田舎の平和な地までも)
汝の都市は 商業の繁栄をうけ(汝の都市は 商業の繁栄をうけ)
汝のものは全て 僕なる海原と
汝を取り巻く 数多の海の国
「支配を! ブリタニアよ
大海原を治めよ!
ブリトンの民は 断じて 断じて 断じて 奴隷とはならじ!」

6

自由を見いだし給う 九女神(見いだし給う 九女神)
汝の幸福のため 浜辺を整えり(汝の幸福のため 浜辺を整えり) 
ああ聖なる島よ! 無比の美を冠し
正義を守る 雄々しき心を秘めた
「支配を! ブリタニアよ
大海原を治めよ!
ブリトンの民は 断じて 断じて 断じて 奴隷とはならじ!」

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク