ルナル・サーガ
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『ルナル・サーガ』(Runal Saga)はグループSNEによる、ガープスを利用し、中世風ファンタジー世界を舞台としたテーブルトークRPGのサプリメント『ガープス・ルナル』(GURPS Runal)とそのリプレイを元にした友野詳によるライトノベル。
グループSNE所属の作家、友野詳によるリプレイのノベライズ小説など、多数の小説・ルールブック・リプレイ等が発売されており、また現在『ルナル・サーガ』の世界観を受け継ぐ『ユエル・サーガ』(Yuel Saga)のサプリメント(ルールブック)『ガープス・ユエル』(GURPS Yuel)やリプレイも発売されている。
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[編集] 概要
小説『ルナル・サーガ』はリアド大陸を舞台とした物語が本編全6巻・完結篇2巻・外伝2巻・短編集1巻と、鬼面都市バドッカを舞台とした『ルナル・ジェネレーション』が4巻、そしてカルシファードが舞台の物語が青嵐篇4巻、旋風録、緋炎伝4巻から構成されている。
またリプレイは第1部・第2部・第3部各2巻と、青嵐の島篇・時の狂気篇・魔獣の夢篇・天空の蹄篇および月に至る子全3巻から構成されている。 『ルナル・サーガ』の世界には七つの月(白き輪の月・万色なる彷徨いの月・銀の月・緑の月・黒き歪みの月・双子の青の月・双子の赤の月)があり、それぞれをさまざまな種族が崇めている。
[編集] リプレイ
ルナル・サーガをテーブルトークRPGで楽しむことができる『ガープス・ルナル』はグループSNEが日本でガープスの翻訳を行うにあたって、友野詳の設定・シナリオを元にデザインされた日本向けのサプリメントであり、ガープス・ベーシックの日本語版発売に先駆けて1991年に創刊されたコンプRPG誌上でリプレイが掲載された。同紙が廃刊後はドラゴンマガジンで外伝が掲載されたこともある。『ガープス・ルナル』は1992年に角川スニーカー文庫が出版。後にルナルの様々なサプリメントを出版後、富士見書房から今までのルナルの分散していたサプリメントと『ガープス・ルナル』をひとつにまとめた『ガープス・ルナル完全版』が1999年に出版された。この後からガープス・ルナルシリーズは富士見書房から出版される。後に、ルナル・サーガの続編となる舞台である『ユエル・サーガ』のテーブルトークRPGとして、部分的にガープス第4版に対応した『ガープス・ユエル』が2005年に出版された。2006年11月には『ガープス・ユエル』のサプリメント『ガープス・ユエル サプリメント かくて世界は広がった』が出版された。
コンプRPG版の第1部ではビジュアルをガイナックスが担当しており、キャラクターデザインおよびグラフィック監修を貞本義行が行っていた他、モンスターデザインを前田真宏、本編挿絵を本田雄、ガープスのルール説明をルナルの主人公であるアンディとエフィが行う企画の挿絵を松原秀典や西野司が行っていた。その後発売された各種単行本のイラストは西村博之や佐々木亮のものにさしかわっている。
[編集] 背景世界
ルナル・サーガの舞台となる世界の種族や文化について解説する。この節における「現在」「~年前」などの記述は、すべて小説およびゲームの舞台として設定された双月暦(双子の月が現れた年を0年とする暦法)1090年頃を基準としている。
[編集] 七つの月
ルナルには7つの月があり、それぞれに異なる神が住んでいる。どの月を選ぶかによって種族の肉体的な特性が決定される。なお、ルナルの太陽は、原初の創造神がルナルを創った後、異世界へ移動した際の門であると伝えられ、信仰の対象ではない。
- 青の月
- 最も新しい月。1000年前、黒の月の脅威にさらされていたルナルに赤の月と共に現れた「双子の月」の一方。秩序と束縛を司る4柱の主神とその協力神(主神のいずれかに付き、よりマイナーな事物を司る神々)が住まう。人間およびドワーフに信仰される。
- “法と契約の神”ガヤン
- 警察や司法の関係者、あるいは為政者などに信仰される。その信者には、法を犯した者を捕縛するための格闘術、また対人投網やソードブレイカーなどが伝授される。
- “記憶と信念の女神”サリカ
- 教育者や介護に従事する者に信仰される。また規則的な変化を司るという点から、天候の安定を願う農民にも信者が多い。サリカに奉納される舞は、鉄扇を用いた武術としても応用される。
- “知識と理性の神”ペローマ
- 学者や知識人に信仰される。武器戦闘には向いていないが、様々な魔術や霊薬(エリクサ)の製法が信者に伝えられている。
- “境界と静けさの神”ジェスタ
- 警備や消防の関係者に信仰される。専守防衛の観点から、武器も守りを重んじたもの、日常の作業用品としても使えるものが好まれる。ドワーフはジェスタを主に崇拝し、大地や鍛冶の神としても崇拝されている。
- 赤の月
- 最も新しい月。青の月と対を成す「双子の月」の一方。混沌と開放を司る4柱の主神とその協力神が住まう。人間にのみ信仰される。
- “物語と伝承の神”シャストア
- 語り部や役者に信仰される。様々な物語を伝え、また自ら物語を作ることを勧める。シャストア信者の武器としては、縁が刃になる特殊なマントや、レイピアなど見栄えのよい武器が挙げられる。
- リプレイ中に出現したときにはエフェメラ・クルツの姿をとっている。
- “気まぐれと忘却の女神”アルリアナ
- 肉体的なものを含めた恋愛の守護神とされ、娼婦の守護神としても知られる。アルリアナに奉納される踊りは意表を突いた変化が重視され、これはフェイントを利かせた武術にも応用される。
- “直感と感情の神”タマット
- 幸運をもたらす神とも言われ、傭兵や賭博師に信仰される。その一方で盗賊の守護神ともされており「裏タマット神殿」と言えば、ルナルでは盗賊ギルドを指す。
- “流れとざわめきの神”リャノ
- 楽師や料理人に信仰される。また流れの神というところから、流水を司る水神・海神としても崇められ、船乗りにも信者が多い。信者に与えられる武器は、楽器としても使えるもの(武器としての弓になるハープや、吹き矢仕込みのバグパイプなど)が多い。
- 黒の月
- 5番目に現れた月で、「歪みの月」とも呼ばれる邪悪の根源。エルファに密かに伝わる伝承によると、かつて更なる繁栄を求めて「第二の緑の月」を召還しようとした儀式で招き寄せてしまったとされる。全世界に災いと戦乱をもたらし、エルファのみならず全種族を滅亡の淵に追い詰めた。この月を崇めるゴブリンやトロールなどの種族は、戦乱の中で宗旨替えして歪んだ種族や者達の末裔で、現在でも己の欲望に忠実な者がこの月に宗旨替えすることがある。
- 緑の月
- 4番目に現れた月。さまざまな動物や植物の祖霊(トーテム)が宿っており、エルファに信仰される。かつてはルナルの主流であったが、黒の月の出現と戦いの中でその勢力を減じた。
- 銀の月
- 3番目に現れた月。創造神が太陽の彼方に去った後、荒廃したルナルに星の彼方から到来した。この月に住まう地水火風の「異貌の神々」はルナルの種族には理解不能な異質な存在(イメージ的にはクトゥルフ神話の神々)であり、銀の月に従う種族も他種族とは異質な存在へと変貌する。当時ルナル最強の存在であった<龍>との戦いで相討ちとなり、ほとんどが封印されているため、この月に従う種族と接する機会は少ない。
- 万色なる彷徨いの月
- 創造神がこの世界を去った後、白の月から分かれて生まれた月。様々な色を湛え、どの色を崇拝するかで地上の種族が分化していった。放浪するかのように軌道が安定せず、いかなる神が宿るのかも知られていない。それゆえ崇拝する種族は多いものの、いずれも少数部族に留まっている。
- 白き輪の月
- ルナルを創った創造神が住まっていた最古の月。創造神が太陽を抜けて別の世界へ赴いた後、彷徨いの月と分離して白い輪だけが残った。今も天地創造の際に働いたエネルギー生命体<天使>が宿っており、ウィザードに信仰される。
[編集] 種族
ルナル世界では人間が最も広く栄えているが、それ以外にも青の月のみを信仰するドワーフ、緑の月を信仰するエルファ、また他の月を信仰する様々な知的種族が存在している。
- 人間
- 現在のルナルにおいて主流を占める種族。赤と青の双子の月を信仰する。もっとも<源人>に近い種族と言われ、善にも悪にも強い力を示す可能性を秘めている。
- ドワーフ
- ルナルのドワーフは、背が低い点は一般的なファンタジーRPGのそれと共通しているものの、黒い肌と縮れた髪が特徴的な、いわゆるネグロイド的外見を持っている。青の月のジェスタ神を中心に信仰し、肉体の鍛錬を重んじる一方で、優れた工芸や発明を生み出す一面もある。また、青の月以前には<龍>を信仰していたため、現在でも文化の中に<龍>信仰の名残を残す。
- ドワーフの文化圏では、人間の青の月信者にはあまり知られていない協力神に対し独特の信仰を形成している場合がある。
- “炉と金属の神”デルバイ
- 進歩を尊ぶ神であり、その信徒は発明家として、ルナルではハイテクに相当する火薬やマスケット銃を扱える。
- “生と死の境界の神”ファウン
- 人間では助産婦に信仰される程度だが、ドワーフの間では生死の境をさまようアンデッドを討つ退治人としての技術を伝えている。
- エルファ
- いわゆるエルフに相当する種族だが、トールキン的なエルフ像とは異なり、森の中で野性的な生活を送る。緑の月に住まう祖霊を崇め、職能ごとに分化した氏族単位で生活する様はインディアンのイメージに近い。エルファを含めた森の生態系を「円環」と呼んで尊ぶ。
- <悪魔>に仕えることを選んだエルファはダークエルフに相当するゲルーシャと呼ばれる。エルファは歴史的な経緯から<悪魔>に対する憎悪が強く、<悪魔>の側に付いたゲルーシャも激しく敵視している。
- 氏族の多くは日常生活に関連しているため、森の外で見かけられるものは少ない。森の外での活動が多い氏族には以下のものが挙げられる。
- レスティリ
- 薬の樹レスティリと豹を崇める、医療と葬儀の氏族。高度な治療術や、弔いの儀式に使う弓を使った戦闘に長ける。
- プファイト
- 爆ぜる木の実を付けるプファイトの樹と狼を崇める、破壊と狩猟の氏族。社会を維持するための止むを得ない破壊を担当しており、プファイトの実を使った爆裂弾を投げる技を伝える。
- ジャング
- 毒の蔦ジャングと蛇を崇める、処罰と禁忌の氏族。氏族間の禁忌を定め、それを守らぬ者を罰する。毒の扱いや、絞殺具を使った暗殺術を得意とする。
- カアンルーバ
- 幻覚キノコのカアンルーバと梟を崇める、探索と情報収集の氏族。情報を集めるだけでなく、謀略による他者の誘導も得意とする。また幻覚キノコの幻覚によって月からの霊感を受けられる。
- 魔術師(ウィザード)
- ルナルにおけるウィザードとは、人間やドワーフなどの諸種族から、古代の<源人>への先祖帰りによる異相と魔法への適性を現した者のことを指す。このため、ウィザードは生まれの種族から区別され、独立した一種族として扱われる。輪の月に住む<天使>と契約することで、広範な魔術を操ることができる。
- 契約対象として<天使>ではなく<悪魔>を選び、邪悪な行為を好む者は邪術師(ソーサラー)と呼ばれる。
- 彷徨いの月の種族
- 滑空と疾走を得意とする鳥人ミュルーン、人間の上半身と獣の下半身を持つ獣人ギャビット、小さな体と昆虫の羽根を持つフェリアなど、多数の少数部族が存在する。種族ごとに、天候を操ったり他人の心を読んだりといった異能に目覚める者が多い。
- 銀の月の種族
- 異貌の神々に仕える奉仕種族が存在する。風に仕える翼人、火に仕える爬虫人、土に仕える多足のもの、水に仕える姿なきグルグドゥなどが知られているが、多くは他の月の種族と接点が薄く、その文化に関する情報も少ない。
- 黒の月の種族
- 黒の月がルナルに現れた際、黒の月を崇めることを選んで元の種族から歪んだものたちが、ゴブリン、オーク、ゲルーシャ、オーガー、トロールなどとして現存している。特にトロールは、ルナルにおいて美しい姿と強大な力を持つ邪悪のエリートである。
[編集] 国々
ルナルの世界には、リアド、ジャナストラ、マーディールの三つの大陸が存在する。「ルナル・サーガ」で扱われるのは、そのうち最も東に位置し「曙の大陸」と称されるリアド大陸の諸国である。ルナルの続編にあたる「ユエル・サーガ」ではジャナストラ大陸が舞台になる。
- グラダス五王国
- リアド大陸の南東部、グラダス半島に存在する五つの王国。小説ルナル・サーガ、リプレイ第1部~第3部など多数の作品の舞台となっている。
- トリース森王国
- グラダス西部の国。エルファの大居住区であるサイスの森があること、またそれゆえに自然森を人間が利用できず、人間用に植林された人工森も多いことから森王国と呼ばれる。官僚制度が発達しているが、形骸化した制度による政治腐敗が激しい。
- ファイニア低地王国
- グラダス北西部の国。地盤沈下の進む湿地帯が国土の大半を占める。農業や鉱業が期待できないところから、強い軍事力を背景にした傭兵派遣業や、機械工業による加工貿易などに力を入れている。
- ソイル選王国
- グラダス北東部の国。豊かな農地の広がる農業国。かつては小王国が連立する連合国であり、現在も国を代表する6家の貴族「選王家」の当主のうちから、貴族や騎士たちの投票によって国王を選出する制度がある。
- オータネス湖王国
- グラダス東部の国。国土の大半を占めるオータン湖の中央には、岩壁で囲まれた湖の中に無数の悪魔がひしめく「魔性湖」があり、この監視がこの国の重大事である。その一方で退廃的な芸術や学問振興でも知られる。
- スティニア高地王国
- グラダス南部の国。高山地帯に点在する城塞都市が結びついて国を成している。国民の気風は閉鎖的で、謎めいた陰謀の噂も多い。王家からは数世代に一人、卓越した頭脳とカリスマを持つ<黄金の姫>が生まれるという。
- トルアドネス帝国
- リアド東部に勃興した新興の大国。当時存在していたザノン王国の腐敗を正す目的で勃興し、僅か20年足らずでリアド最大の版図を得るに至った。「青の月のみを崇め、赤の月信仰を認めない」という極端な秩序主義を掲げており、国内の粛正だけでなく近隣諸国を侵略する大義名分ともなっている。ただし、現在は建国帝の唐突な戦死により、侵略は中断された状態。
- 広大な国土の統治は、帝都ディネス=トルアを含む直轄領と、ハン=トルア、ブラン=トルア、ペテル=トルア、ザノス=トルアの「四公国」による分割統治として行われている。
- ハン=トルア
- ドワーフの国で青の月信仰の中心地。地下には活動状態にある数少ない<龍>であるモンちゃんが住んでいる。
- ブラン=トルア
- 魔術師団<第二の夜明け>が本拠を置く魔法都市。住人の大半が魔術師団の関係者やその取引先で人口は小さい。
- ペテル=トルア
- 巨大な港のある港湾都市で対外貿易の中心地。元々船舶関係の赤の月信者が多かったことから、赤の月寛容派のウォルフィリー・ベイトが統治しており、派手な布教さえしなければ赤の月信仰も黙認されている。
- ザノス=トルア
- 旧ザノン王国の首都で四公国中最も人口が多い。戦争による被害が首都ディネス=トルアと並んで大きく、治安の悪い地域も目立つ。
- 赤の三国
- トルアドネス帝国周辺に位置する三つの国。青の月のみを信仰する帝国との対立から「赤の三国」と呼ばれるが、必ずしも赤の月信仰が盛んなわけではない。
- ルークス聖域王国
- 北方の山岳地帯を領地とする王国。寒冷で厳しい自然に囲まれた国だが、人間と双子の月の神々がはじめて契約を結んだ地とされており、信仰心篤い人々が集う。統治者である「巫王」は、転生によって何度も蘇りこの国を治め続けているという。
- カルシファード侯国
- カルシファード編の舞台。内海の小島に住む民族と、旧ザノン王国から派遣された軍団が結びついて独立を宣言し、形式的にザノンの属国として統治していた。長く鎖国政策を取っていたが、ザノンの滅亡に伴って亡命してきたザノン王族が、観念上のものだった支配権を盾に取って反帝国の決起を求めている。統治権の二重性や鎖国路線の変化など、日本における幕末の様相を呈した国。
- ゼクス共和国
- 南方の草原に住む遊牧民族の国。住民には国家意識が薄く、複数部族の共同体といった意味合いが強い。信仰は赤の月が主流であり、また彷徨いの月の種族も多く住んでいる。
- その他
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- 鬼面都市バドッカ
- 小説「ルナル・ジェネレーション」や『ガープス・ルナル』のサプリメント『ガープス・ルナル・アドベンチャー 鬼面都市の冒険』の舞台としての他、度々作中に登場する都市。グラダス半島の東端に位置し、海に面した岩壁に刻まれた巨大な鬼の顔に張り付くように都市が建設されている。
- 50年前にこの地でグラダス五王国の和平条約が締結されて以来、どの国にも属さない中立都市となっている。そのため、新参者に対してもバドッカに入る以前の経歴を問わない気風があり、様々な種族、様々な過去の持ち主が入り乱れて事件やトラブルも多い。ゲームにおける小冒険の舞台としても推奨される街。
- 紫の群島
- 大陸西部に存在する小島群。商業中心の都市国家が多数存在し、この地で鋳造されたムーナ硬貨がリアド経済の基本となっている。ゲーム的には設定が少なく、ユーザーの独自設定を受け入れることを前提とした地域。
[編集] 用語
- <源人>
- 創造神によって創られた最初の知的種族。強い自我と変化の可能性を与えられていた。ルナルの知的種族は、みな<源人>がその後に選んだ月の影響で変化・分化していったものであり「源人の子ら」と総称される。
- <龍>
- <源人>と共に創造神によって創られた生物。強い肉体と生命力を持つ。ルナルの侵略を目論んだ銀の月の神々と戦い、相討ちとなって封印され、肉体だけが宙に浮いた<天空の龍の島>として漂っている。現在、一般に見られる竜族は、<龍>よりもはるかに退化したマイナードラゴンと称される獣に過ぎない(それでも並みの怪物よりはるかに強いが)。
- <悪魔>
- 黒の月に住む精神生命体。負の感情を持つ地上の生き物を誘惑してその肉体を奪い、怪物として地上に顕現しようと目論む。ルナルにおける絶対悪であり、黒の月以外の全ての種族は<悪魔>の撃退を悲願としている。
- <結社>
- 正式名称は<聖なる母の結社>。リアド大陸の歴史を裏から操っていた。1000年前の<悪魔>戦争の際、双子の月に上って神々との約定を取り付けた英雄サンダミオンの故事に倣い、英雄の血統を人為的に再現することで再び月に至る救世主を産み出そうとしている。そのため、交配対象として見定めた者の人生を密かに誘導したり、倫理的に問題のある異種交配実験なども行っていた。本編開始時点で<四姉妹>の襲撃によって事実上壊滅しているが、組織や構成員が断片的に残っているところもある。
- <四姉妹>
- 「姫」の称号を持つ四人の女性によって統括される秘密組織。<結社>の異種交配実験から生まれた女性たちの数人が、<結社>に反旗を翻して結成した。<悪魔>の精神支配を受けず、変身能力だけを移殖したと称する改造人間兵士<異形>を保有する。後に統率者たる「姫」たちが死亡したり休眠状態に陥るなどして組織は四散するが、その後も残党が組織再興や権力争いによって各地に混乱を引き起こす。
[編集] 主要登場人物
[編集] 主人公
- エフェメラ・クルツ
- 角川版リプレイ第一部~第三部、富士見版リプレイ第三部、小説版ルナル・サーガのメインヒロイン。アンディ・クルツとは二卵性双生児で「月に至る子」シリーズのメインキャラであるラズリィの姉。通称エフィ。
- 性格はどちらかというと母親似で、兄と比べると大雑把、強気、お調子者の傾向がある一方、それなりに繊細さや面倒見の良さも備えている。幻覚魔法と支援魔法の名手であり、基本的には後方支援役であるが、多少は白兵戦もこなせる。同じグループSNEのヒロインであるディードリット同様かなりの美女であるが極度の貧乳に悩んでいる。
- <結社>が「月に至る子」の前世代を生み出すために仕組んだクルツ夫妻の長女として誕生するが、彼女の誕生は完全な予定外であり、リアドの戦乱の大きな不確定要素となる。母方から受け継いだ不老体質やシャストア神の加護、冒険中に得た銀の月の神の影響により、人間としては驚異的な寿命を得ており、ルナル・サーガ時代から200年以上経過したユエル・サーガ時代にも200年前の肉体を保ったまま活動している。
- アンディ・クルツ
- 角川版リプレイ第一部、第三部、富士見版リプレイ第一部、小説版ルナル・サーガの主人公。エフェメラ・クルツとは二卵性双生児で「月に至る子」シリーズのメインキャラであるラズリィの兄。
- 一途で生真面目な堅物であり、他人も自分並みに生真面目だと錯覚する傾向もある。彼が父ラスティの殺害犯を追ってトルアドネスに渡航したところから物語が始まる。魔法と剣術の双方を使える魔法戦士であるが、初期に設計されたキャラクターという点もあり、どちらの性能も今一歩の感が強い。特に打たれ弱さがリプレイ中では目立っており、後発のノイエやハンサムと比べると戦闘不能に陥りやすい傾向を指摘されている。
- <結社>が生み出した「月に至る子」の前世代であり、完結版終了後にメノミリアとの間に長女メロディアを設ける。スティニアとの戦争の終了後はトリースの革命派重鎮として活躍する。
- 「月に至る子」編ではメノアと共にサーライトに拉致され、その血とエッセンスから長男ルナリスを合成された後、サーライトの手によって急成長させられたルナリスに監禁されていた。
- メノミリア・ヘイル(スレム、クルツ)
- 角川版リプレイ第三部、小説版ルナル・サーガ完結編のヒロイン。通称メノア。
- トルアドネス帝国貴族トールメイヤー・スレムとサリカ神官リアストラ・ヘイルの娘で、ルナル・サーガスタート時点で4歳。「結社」の指示で父親に引き取られるための旅の途中でアンディ、エフィと出会い親交を結ぶ。しかし「結社」の陰謀に巻き込まれ、彼女がザノン王国復興派に人質にされたことが原因で、母は死亡し、双子も公王殺害容疑者として追われる羽目に陥る。
- 父親に引き取られて一旦は退場した彼女であるが、スティニア戦争の終盤に「未来からの帰還者」として20歳まで成長した姿で再登場し、アンディ、エフィらと共に「黄金の姫」を滅ぼし、アンディと結婚する。タイムスリップの影響で大人の思考力と名人レベルの支援魔法の技量に対して記憶は幼児レベルというアンバランスな頭脳を持っており、リプレイ第三部では「トロさ」として表現されている。
- 富士見版リプレイ第二部直後にアンディと所帯を持ち一女の母となる。
- 「未来からの帰還者」の彼女が参戦したことで、ルナルの世界は「滅びを免れた世界」と「滅びの世界」に分岐し、「滅びを免れた世界」には帝国に本来のメノア、トリースに過去からの帰還者である「滅びの世界」に同時存在することになってしまう。
- 「滅びを免れた世界」で育ったメノアは「未来からの帰還者」として「滅びの世界」から現われたサーライトとの間にジーゼを産むが、「滅びを免れた世界」のサーライトに暗殺されてしまう。
- 一方、「未来からの帰還者」であるトリースのメノアは「月に至る子」編ではアンディと共にサーライトに拉致され、その血とエッセンスから長男ルナリスを合成された後、サーライトの手によって急成長させられたルナリスに監禁されていた。
- エルディナス
- 外伝の主人公。普段はムークの名を名乗っている。一時期アンディとエフィの実家のあるターデンに住んでおり、彼らと親交を結んでいる。
- 普段はスローテンポな言動を行うが、母の形見である仮面をつけると途端に派手好きな性格に変貌する。ただしどちらの性格でも義理堅さと不必要な殺傷は極力避ける部分は共通している
- 優秀な魔術師であった父とシャストアの高司祭であった母から技能をコピーされており、魔術師の多彩な呪文とシャストア神官の武術や特殊呪文を自在に操る強力な魔法戦士。両親の仇と人体実験に使われて意識不明になった双子の妹の治療方法を探るため、怪盗「虹の影」としてグラダス中を暴れまわっていた。
- ルナル・サーガ本編スタート時点前後に妹の覚醒と仇の全滅には成功しており、角川版リプレイ第三部ではファイニア王都の霊薬店店主としてアンディとエフィに再会している。
- ヤン・クレード
- ジェネレーションシリーズの主人公。アーシェリカ・クレードの弟でペテル公国公王ウォルフィリーの義弟、「月に至る子」シリーズのヒロインであるアレイシアの外叔父。
- バドッカのガヤン神殿警邏部に属する入信者で、魔法は使えないが武術の腕と捜査官としての能力は有能で「四姉妹」配下からも強敵として目をつけられている。アンディとエフィの父であるラスティとは対「鋼の姫」戦で共同戦線を張っており、その縁でアンディにも協力している。神官になるまで「ソードブレイカーは持たない」との誓いを立てていたが、後に妻となる元盗賊のディミヤーナの犯罪記録を無断破棄したことで出世面では失脚してしまった。
- 「月に至る子」編では仲間のディミヤーナと結婚し、相変わらず警邏官として活動していたが、子供は授からなかった。
- アーシェリカ・クレード
- ジェネレーションシリーズのヒロイン。ヤン・クレードの姉で「月に至る子」シリーズのヒロインであるアレイシアの母。
- サリカ神殿教導所の教師で、ノイエ・シュナイトの元師匠。惚れっぽい性格であるが、内気さとレズビアンの幼馴染のジャネッティ・シルクレーンの妨害のせいで失恋ばかりしている。情報伝達呪文と支援呪文の名手であり、戦闘時には電光の呪文による射撃を主力としている。
- ジェネレーションFの終了時にトルアドネス帝国の四公王の一人ウォルフィリーとの間にアレイシアを設け、秘密裏に結婚する。ただし、家族を人質に取られることを警戒したウォルフィリーの方針により娘のアレイシアには親子関係を秘していた。
- ノイエ・シュナイト
- 角川版リプレイ第二部とジェネレーションFの主人公。
- バドッカの大商人オヤージュ・シュナイトの三男で、ヤンやアーシェリカを悩ます不良少年であったが、バドッカに裏行してきたソイル選王国王族アナルダ・ハルシュタットに一目惚れをし、父のつてで騎士見習いとしてハルシュタット家に仕官する。「四姉妹」と手を組んだ爬虫人に追われるエフェメラ・クルツを保護したことと、「四姉妹」配下のジョアネス王暗殺計画を阻止したことからソイルを支配しようとする「四姉妹」の謀略に巻き込まれることとなる。剣の技能の高さと重装甲を兼ね備えており、白兵能力に限ればルナル・サーガ主人公中最強であるが、反面魔法は全く使えずヤンの捜査能力のような特殊技能も少ない。
- リプレイ第二部ラスト及び完結編冒頭でアナルダを連れて実家に逃げ込むが、政治的な問題によりアナルダとなかなか会わせてもらえない状況が続く。アナルダがソイル女王に選出されたのちには「女王の右腕」として武官の最高位に昇ると同時に一男一女を設けたが、最後まで正式な結婚はしなかった模様である。
- ハンニバル・サムソン
- 富士見版リプレイ第二部の主人公格。通称ハンサム。「月に至る子」ジーゼの養父。
- 金髪碧眼で容姿的には同じガヤン神官であるアンディと共通面があるが、性格的には正反対で女好きの自信家。結婚詐欺の罪状で犯罪都市エザレーグに流罪になったところを、特殊任務で潜入したアーデリア達と出会い、彼女達に協力する条件で脱出する。その後も10年近くアーデリアと喧嘩と和解を繰り返しながら旅を続けていたが、トルアドネスのとある遺跡で事故を起こし、10年後の世界に脱出することになる。呪文は使えないがパワーと命中精度、そしてタフネスを兼ね備えた有能な戦士であり、豪快な全力攻撃主体の戦法を得意とする。また、かなりの美男子であり、女性を懐柔するのも得意である。
- 実はティーグ一族の傍系であり、サーライトの親類である。そのため、養子であるジーゼとも血縁関係にあり性格的には酷似している。
- アーデリア・ラプナ
- 富士見版リプレイ第一、二部のヒロイン格。「月に至る子」ジーゼの養母。ファイニアの密偵ドライトとは兄妹。
- 激しい気性の持ち主であり、惚れた男(アンディ)には熱愛、養子(ジーゼ)は目に入れても痛くないほどの溺愛と愛情の方も激しい。ファイニア王家の元諜報員で任務中にアンディ・クルツと出会ったことから、兄ドライト共々アンディの仲間として貢献する。アンディに惚れていたものの、後から登場したメノミリアに敗れる形で失恋。その後、バドッカ戦以降の相棒ケルナーと共に潜入したエザレーグでハンニバルと出会い、事実婚状態のまま10年近く旅を続けることになる。アンディ同様白兵能力、魔法能力、捜査能力全てにある程度の能力を有するが、どれにも決定打を欠く器用貧乏タイプ。
- トルアドネスのとある遺跡で事故を起こし、10年後の世界に脱出することになる。
- ヒビト・リョウヤ
- カルシファード青嵐記及び緋炎伝の主人公。カルシファード唯一の交易港マツトキ市近郊に住む小豪族の次弟。
- 豪快なお調子者であるが、肝心な処で運の悪さを発揮するため、実力の割に周囲からの評価は低い。それほどの美形というわけではないが、闊達な性格とカリスマから女性からは人気がある。
- 仲間であるサリカ神官キクノを修業先に護衛する旅の途中で、ザノス女王ウェンディエンと出会い、カルシファードを二分する騒乱に巻き込まれる。
- カルシファードの戦乱を収めた後にカルシファードの地下に眠る混沌龍とその相方である黄金三頭龍の封印を固めるため、<世界創世の島>に渡る。
- ジーゼ
- 「月に至る子」編の主人公の一人。
- ハンニバルとアーデリアの養子で、二人が遺跡で時間の狭間に囚われている間はハンニバルに救われたトルアドネス辺境の村で育てられる。頑強な肉体や全力攻撃主体の豪快な戦術、女好きの性格などハンニバルによく似ている。基本的には直情的な人物であるが意外と思慮を見せる場面も後半では増えてくる。
- 実は「未来からの帰還者」であるサーライトがこの世界本来のメノミリアとの間に作った息子であり、異父妹メロディ、異父弟ルナリスと共に黄金の姫が滅んだ時点で二つに分岐したルナルの並行世界双方の血を引いている。そのため、並行世界のどちらでも自在に活動が可能。
- 「月に至る子」として並行世界との融合を防いだ後に「滅びの世界」とそこにいる友人達を救うため、一人旅立つ。
- アレイシア・アレマ(ベイト)
- 「月に至る子」編のヒロイン。
- サリカの修道院に預けられていた貴族の娘。実はトルアドネス帝国ペテル公国公王ウォルフィリー・ベイトとジェネレーションシリーズのヒロインであるアーシェリカの長女であるが、妻子を人質に取られることを警戒したウィルフィリーによって親子関係を秘せられていた。
- 父の側近から「庶民的な両親に似ない」と評される女王様気質であるが、侍女であるヴェロニテを家族扱いする、サーライトの怨念を捨て身で癒すなど情に深い一面も有する。父親には尊敬はしているものの強い態度で接するが、逆に母親には弱く全く逆らえない。
- 学院のお使いでルークスに派遣された旅の途中でジーゼやラズリィと出会い、「龍」と「月に至る子」を巡る騒動に巻き込まれる。本来「結社」とは無関係の存在であったが、受精直後に青と赤の月の魔力に封じられていた謎の存在に接触されたことで「月に至る子」の資格を得ている。
- 「月に至る子」として<龍>と<異貌の神>の争いを新天地「ユエル」を創造することで収めた後、帝国皇族として父母と共にトルアドネスに帰還した。
- ラズリィ・スティシーク (ラズリィ・クルツ二世)
- 「月に至る子」編の主人公の一人。ラスティ・クルツとプリシラ・クルツの次男。エフェメラとアンディの末弟。
- ラスティの死の直前に受精しており、スティニア戦争中は母によって受精卵の状態で封印されていた。その後、親子関係を秘した母によって独立都市ピールで育てられていた。因みに姉似の顔であり、女装しても違和感が無い。
- 行方不明になったプリシラを探す旅の途中でアレイシアやジーゼと出会い、行を共にすることとなる。
- 兄姉と比べると依存心が強く押しの弱い性格が災いして姉代わりの魔術師ネイリンに終始威圧される、ジーゼによく吹っ飛ばされる、姪のメロディに頼りなさを呆れられる、実姉エフェメラからは「子分」呼ばわりされるなど周囲からかなり酷い扱いを受け続けている。ただし、物語の語り手としては優れており、最終決戦で1000年前から「結社」を操っていたフェクティナを説得で成仏させるという殊勲を挙げている。
- ジーゼが並行世界を救うために旅立った後は甥のルナリスを育てつつ、「龍」の杖を隠す旅に出る。
[編集] 帝国編
- タッタ・スウィフトフット
- 鳥人間族ミュルーンの伝令。エフィとアンディにとっては最初の仲間であり、200年後もエフィの盟友として子孫が登場している。
- お金が大好きであるが、それ以上に義理人情に厚く、友人には無償で協力することも多い。そのため、幼女メノアにも懐かれている。一行の中では冷静な判断力を有しており、参謀格として活躍する。
- 当初は純粋な戦士であったが、後半では小型竜巻を巻き起こす能力に覚醒している。
- 元々はかなりの倹約家であったが、妻の借金を返したことで吹っ切れてしまい、長男が生れた後は過分の小遣いを渡す様になってしまった。
- ニフトール
- アンディとエフィ同様にザノス残党に捕まって協力を強制させられていた中年盗賊。トリースに脱出する旅客船で双子と再会する。
- 酒好きな助兵衛中年であるが、盗賊としての技量と眠りの呪文の腕前は抜群であり、経験の深さで双子を助けることも多かった。終始エフィの気を引こうと努力している。
- 実はエフェメラ達の外伯母エルミーラの旧友で、旅客船で出会ったのはエルミーラから双子の護衛要請に応じてのこと。リプレイ版では銀の月の神の呪いを受けて、小説版では地底で漆黒の王子ウォルグレイに追い詰められた仲間を助けるために自分の意志で銀の月の神と契約し、「多足の者」に変貌してしまう。
- その後、盗賊の腕と眠りの呪文を生かして爬虫人に捕まった「多足の者」達を救出したことから、彼らの尊敬を勝ち得る。角川版リプレイでは「黄金の姫」との最終決戦で人間に戻るが、小説版や富士見版リプレイでは人間に戻れず、ユエル・サーガ時代でも「多足の者」の重鎮にしてエフェメラの盟友として活躍している。
- リアストラ・ヘイル
- サリカの神官でメノアの母。「聖なる母の結社」の末端構成員。愛称リアラ。
- 元々はザノス貴族の妾腹の娘であったが、カータリオンに除名されて看護婦としての人生を与えられる。従軍看護婦として手当てしていたトールメイヤーと恋に落ちるが、親友のサーナの婚約者という素性を知って身を引き、その際に身ごもったメノアを独力で育てていた。
- 「聖なる母の結社」の指令でメノアをトールに引き渡すべくキーンブルグに向かう途中で父の仇を追っていたエフェメラとアンディに出会い親交を結ぶ。しかし、トールが領主を務めるキーンブルグでメノアがザノン残党に人質にされてしまったことで双子共々、嫌々ながら彼らに協力する羽目になる。
- 実はザノン残党の後ろにいたのは彼女の旧友でトールの正妻サーナ。「聖なる母の結社」に恨みを持つ黒翼鳥に「結社がサーナを消してエフェメラをトールの妻にする」との情報を吹き込まれ、エフェメラごと結社を葬り去るために仕組んだ作戦であった。リアラは崩壊するキーンブルグ城の隠し通路で旧友の説得を試みるも<悪魔>に乗っ取られたサーナに殺害されてしまった。
- トールメイヤー・スレム
- キーンブルグの領主でメノアの父。愛称トール。
- 領主、武将としても有能である上に、誠実で子供に優しい好人物。トルアドネス建国戦争中にリアラと恋仲になるが、戦後は婚約者であったサーナと結婚。長男を設け、幸福な生活を営んでいた。
- しかし、黒翼鳥にそそのかされた妻に毒を盛られて寝込んでしまう。キーンブルグ城崩壊後、タッタによってザノン残党から救出されたメノアを引き取り良好な父娘関係を築くも、毒によって奪われた体力が回復する前に死病に侵されメノアをサーライトに託して病死した。
- レルシェ
- 帝国内では迫害されるアルリアナの高司祭で旅芸人一座の歌手。カータリオン公王殺害容疑で追われていたエフェメラとアンディを匿う。
- 当時のアンディを圧倒する格闘の名手にして、エフェメラ以上の呪文の使い手。
- 実は「白金の姫」ユメリアのエージェントであり、双子を「四姉妹」の味方に懐柔する任務を帯びて接触したものの、アンディと本気で相思相愛になってしまう。ユメリアへの恐怖とアンディへの愛情の板挟みになった結果、彼と心中を図ろうとするが、エフェメラとアードの妨害によって失敗、アンディのソードブレーカーで心臓を貫かれて死亡した。
[編集] 四姉妹編
- 左利きのドムス
- エフェメラとアンディがトリースに逃れる旅客船で出会ったドワーフの少年。
- 戦士として高い適性を有しているものの、自信過剰で判断力の甘さが目立ち、作戦を失敗に追い込みかけることも多い。
- 当初は腕試し、後には好敵手「青銅の姫」フェイアの仇討を理由にアンディに同行し、戦争終結後もドライトと共にアンディの両腕として活躍している。
- ラナーク・ブラストウィンド
- サイスの森からラジスの森への使節として派遣されたエルファで、癒しの氏族レスティリの幹部である。
- エルファとしては積極性の強い性格で、エルファの進歩や人間との共存への可能性を見極めようとしていた。
- リプレイ版では「白金の姫」に使った魔法の矢を破られて、小説版では重傷を負った自身に使った諸刃の刃の治療法が暴走(ガープスでは自己への治癒魔法の成功率は重傷なほど下がる)して樹人トレントになってしまう。しかし、エフェメラへの友情は不変であり、幾度も彼女の助勢に出現している。
- スティニア戦争終結後はラジスのエルファの重鎮としてアンディに協力している。
[編集] 銀色の闇編
- リーシャ・リーデンスベック
- ノイエの仲間でアルリアナの神官。ソイル六選王の一つウォーランゲルの外孫で母は同じく選王フォルベルトのサリカ最高司祭という名門出であるが、母の教育方針に反発して家出しアルリアナに入信した。
- 性格的には大食らい、バイセクシャルの好色家と多々問題のある性格であるが、格闘術と呪文の双方に高い適性を有している。
- 後にソイルのアルリアナ最高司祭の地位に就く。
- ケルナー
- ノイエの家庭教師でジェネレーションシリーズに登場するザドリーの友人。ソイルに仕官したノイエのお目付け役を実家から任されていた。
- 数多くの呪文を習得しているものの、ザドリーと比べると運用面で劣っており作者からも「いまいち使いこなせていない」と評されている。ピールのアルバ議長からは「見どころのある青年」と高評価と優遇を受けているが、弟子にタメ口をきかれる(ノイエ)、「道具(アーデリア)」、「おまけ(メレイ、シルフィ)」、「アイテム(ハンニバル)」、「下僕(ウォッカ)」と散々な扱いを受けている。
- スティニア戦争終結後はアーデリアと共に旅に出る。
- パウ・ファラ・ラルス
- クティクティ種のフェリアで元々はシュナイト商会で裁縫の仕事をしていたが、ケルナーと共にノイエの仕官に同行する。
- 身長20cm強の小さな体ながらも強力なテレパシー能力を有しており、リプレイではウォルグレイ、カースレーゼなどの首領クラスの強敵相手に決定打を与えている実力者。
- アナルダ・ハルシュタット
- ソイル王ジョアネスの娘。母は側室であるがソイル皇室の数少ない生き残りである。
- 慈悲深く部下思いの性格であるため領民や家臣からの支持は厚く知力や意志力もあるが、体が弱く戦闘力は皆無。
- 変死した同母兄の件を裏行して調査中にノイエに出会う。スティニア戦争では父ジョアネスの暗殺を(結果的に)防いだことから、<鉄の姫>の攻勢の標的にされてしまい、最後はノイエの実家であるバドッカに脱出した。
- 後にソイルの女王として即位したが、長男出産時に体を壊してしまい、「月に至る子」編では数年来寝込んだ状態が続いている。
[編集] ジェネレーションシリーズ
- ディミヤーナ・レイニ
- 元盗賊でクレード姉弟の幼馴染。ヤンに気があるものの、一時期盗賊をしていたことがコンプレックスになっており、なかなか告白できないでいた。
- 現在は盗賊から足を洗ってウェイトレスとして働いているが、当時に習得した眠りの呪文等の技術や情報収集人脈によってヤンの捜査や冒険に協力する。
- リカとウォルフィリーの結婚と同時期にヤンと結婚したが、子供は授からなかった。
- ザドリー
- ディミヤーナの実兄の若き魔術師。「銀色の闇」シリーズのケルナーとは旧友。
- 若いながらも有能な参謀であると同時に多数の呪文を高いレベルで操る腕利きの魔術師であるが、独特のユーモアセンスを有する変人でもある。
- ウォルフィリー・ベイト
- トルアドネス四公王の一人で、皇帝の外叔父。建国戦争を勝ち抜いた歴戦の勇士でもある。
- トルアドネスの最高幹部の中では守旧派であり、公国内で船員組合に祭られているリャノの神をはじめとする赤の月の神々の信仰を黙認している。裏行が趣味で「放浪公」と呼ばれており、部下からも「庶民的な人」と評されている。
- 「奇跡の光」を巡る騒動で初対面したアーシェリカとジェネレーションFの後に結婚し、長女アレイシアを設ける。妻子を人質に取られることを恐れて娘にも親子関係を秘していたものの家族愛は強く、娘の危機に自ら出撃すると騒ぐ、対面時には相好を崩しっぱなしにするなど溺愛そのものの対応をしている。
[編集] 作品リスト
[編集] 小説
ルナル・サーガの小説はすべて角川スニーカー文庫およほ角川スニーカーG文庫(角川書店)より出版。
[編集] リアド大陸
- ルナル・サーガ1 赤い瀑布 ISBN 978-4-04-460804-0
- ルナル・サーガ2 青い聖堂 ISBN 978-4-04-460805-7
- ルナル・サーガ3 黒の海流 ISBN 978-4-04-460807-1
- ルナル・サーガ4 緑の迷路 ISBN 978-4-04-460809-5
- ルナル・サーガ5 銀の深淵 ISBN 978-4-04-460812-5
- ルナル・サーガ6 白い峻嶺 ISBN 978-4-04-460814-9
- ルナル・サーガ完結篇上 ISBN 978-4-04-460820-0
- ルナル・サーガ完結編下 ISBN 978-4-04-460821-7
- ルナル・サーガ外伝1 虹色の予兆 ISBN 978-4-04-460811-8
- ルナル・サーガ外伝2 影色の追跡 ISBN 978-4-04-460813-2
- ルナル・ヒーローズ <龍>を守る者 ISBN 978-4-04-460818-7
[編集] 鬼面都市バドッカ
- ルナル・ジェネレーション1 月の夜は謎を追え! ISBN 978-4-04-460816-3
- ルナル・ジェネレーション2 バドッカの牙を折れ! ISBN 978-4-04-460822-4
- ルナル・ジェネレーション3 奇跡の光を探し出せ! ISBN 978-4-04-460824-8
- ルナル・ジェネレーションF 輝く恋を掴みとれ! ISBN 978-4-04-460830-9
[編集] カルシファード
- カルシファード青嵐記1 風は吹きはじめた! ISBN 978-4-04-460825-5
- カルシファード青嵐記2 風雲の王城で ISBN 978-4-04-460826-2
- カルシファード青嵐記3 嵐をつきやぶれ! ISBN 978-4-04-460827-9
- カルシファード青嵐記4 風は砕けるか!? ISBN 978-4-04-460828-6
- カルシファード旋風録 ISBN 978-4-04-460829-3
- カルシファード緋炎伝1 炎、緑に燃ゆ ISBN 978-4-04-460831-6
- カルシファード緋炎伝2 黒き焔の轟き ISBN 978-4-04-460832-3
- カルシファード緋炎伝3 熱き銀の誓い ISBN 978-4-04-460833-0
- カルシファード緋炎伝4 黄金の輝きを! ISBN 978-4-04-460834-7
[編集] TRPG
[編集] サプリメント
[編集] ガープス・ルナル
富士見書房から出版された完訳版以外はすべて角川スニーカー文庫および角川スニーカーG文庫より出版。
- ガープス・ルナル ISBN 978-4-04-461420-1 - ルナルの基本ルールブック。文庫版の『ガープス・ベーシック』に対応。文庫本。
- ガープス・ルナル・アドベンチャー 鬼面都市の冒険 ISBN 978-4-04-461421-8 - シナリオ集。文庫。
- ガープス・ルナル・モンスター 7つの月の世界の怪物たち ISBN 978-4-04-461424-9 - モンスター、動物、騎乗戦闘データ、文庫
- ガープス・ルナル・コンパニオンズ 7つの月の世界の住人たち ISBN 978-4-04-461430-0 - 文庫
- ガープス・ルナル・アドベンチャー 月を追うものたち ISBN 978-4-04-461433-1 - シナリオ集。文庫。
- ガープス・ルナル完全版 ISBN 978-4-82-917420-3 - 大型本。大型本の『ガープス・ベーシック完訳版』に対応。ガープスルナルに今まで文庫で登場したサプリメントを追加したもの。
[編集] ガープス・ユエル
『ガープスユエル』は富士見書房から出版され、『ガープス・ユエル サプリメント かくて世界は広がった』は新紀元社から出版されている。
- ガープス・ユエル ISBN 978-4-82-917595-8 - ルナルの続編。大型本。ユエル・サーガの舞台。ガープス第3版(『ガープス・ベーシック完訳版』)に対応。一部のみ第4版ガープス(『ガープス・ベーシック【第4版】キャラクター』と『ガープス・ベーシック【第4版】キャンペーン』)に対応。
- ガープス・ユエル サプリメント かくて世界は広がった ISBN 978-4-77-530478-5 - 大型本。ガープス・ユエルのサプリメント。ガープス第4版に対応。
[編集] リプレイ
[編集] ガープス・ルナル
『ルナル・サーガ・リプレイ』の第1部から第3部までは角川Gスニーカー文庫(角川書店)から出版。その他のリプレイはすべてすべて富士見ドラゴンブック(富士見書房)から出版。
- ルナル・サーガ・リプレイ 第1部 四姉妹篇(上) ISBN 978-4-04-461422-5
- ルナル・サーガ・リプレイ 第1部 四姉妹篇(下) ISBN 978-4-04-461423-2
- ルナル・サーガ・リプレイ 第2部 銀色の闇篇(上) ISBN 978-4-04-461428-7
- ルナル・サーガ・リプレイ 第2部 銀色の闇篇(下) ISBN 978-4-04-461429-4
- ルナル・サーガ・リプレイ 第3部 闇色の時篇(上) ISBN 978-4-04-461435-5
- ルナル・サーガ・リプレイ 第3部 闇色の時篇(下) ISBN 978-4-04-461437-9
- ルナル・サーガ・リプレイ 時の狂気篇 ISBN 978-4-82-914357-5
- ルナル・サーガ・リプレイ 魔獣の夢篇 ISBN 978-4-82-914362-9
- ガープス・ルナル・リプレイ 青嵐の島篇(上) ISBN 978-4-82-914364-3
- ガープス・ルナル・リプレイ 青嵐の島篇(下) ISBN 978-4-82-914365-0
- ルナル・サーガ・リプレイ 天空の蹄篇 ISBN 978-4-82-914369-8
- ルナル・サーガ・リプレイ 月に至る子1 ISBN 978-4-82-914373-5
- ルナル・サーガ・リプレイ 月に至る子2 ISBN 978-4-82-914383-4
- ルナル・サーガ・リプレイ 月に至る子3 ISBN 978-4-82-914389-6
[編集] ガープス・ユエル
ガープス・ユエルのリプレイはすべて富士見ドラゴンブック(富士見書房)から出版。
- ユエル・サーガ・リプレイ(1) かくて宿命は刻まれた ISBN 978-4-82-914452-7
- ユエル・サーガ・リプレイ(2) かくて秘密は語られた ISBN 978-4-82-914462-6
- ユエル・サーガ・リプレイ(3) かくて未来は開かれた ISBN 978-4-82-914473-2
[編集] その他
- ルナル・サーガ パーフェクトコレクション ISBN 978-4-04-714514-6
- 小説ルナル・サーガ6巻の完結を記念した資料本。コンプコレクション(角川書店)から出版。
- ルナル・サーガ外伝 虹の影 ターデン篇(上) ISBN 978-4-04-713058-6
- 小説ルナル・サーガ外伝「虹色の予兆」の漫画化。掲載誌月刊コミックコンプの休刊によって下巻は発売されていない。

