ルドラの秘宝

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内, 検索
ルドラの秘宝
ジャンル RPG
対応機種 スーパーファミコン
Wiiバーチャルコンソール)[VC]
発売元 スクウェア、スクウェア・エニックス
人数 1人
メディア 32Mbカセット
VC:ダウンロード販売
発売日 1996年4月5日
VC:2011年6月7日
価格 8400円(税込)
VC:800ポイント
テンプレートを表示

ルドラの秘宝ルドラのひほう)は1996年(平成8年)4月5日スクウェア(現スクウェア・エニックス)から発売されたSFCRPG。言霊システムという新要素を採用。音楽は笹井隆司・キャラクターデザインを雨宮慶太(「クラウド」名義)が手がけている。 2011年6月7日からWiiバーチャルコンソールで配信されている。

目次

[編集] ストーリー

4000年周期でそれまでの種族を消し去り、新たなる種族が栄える世界が舞台。今までダナン神族水棲族爬虫類族巨人族がその姿を消してきた。そして今、人類の滅亡まで後16日となった。残された人類には何が出来るのか。シオンは師の行方と仇敵スルトを追うべく天空に向かい、サーレントは生と死の間を行き来し、リザは世界の汚染を浄化するべく各地を駆け巡る。また、デューンもやがて訪れる自身の使命も知らず、トレジャーハンティングに精を出して世界を駆け巡る。

[編集] 概要

主人公キャラクターは3人の中から選択してゲームを始める。それぞれの話の時間軸は同時進行しており、別の主人公が起こしたイベントを他の主人公の視点で見たり、時にパーティ同士で助け合ったりなど各章は密接にリンクしている。各主人公のシナリオを同時に進行させる事も可能であり、プレイヤーにある程度の進行の自由を与えている。3人の章をそれぞれクリアすると、最終章に移行する。

日時の概念があり、ゲームが進むたびに一定の場所・タイミングで時間が経過する(ゲームの進行度を示したものであり、宿屋などを利用しても経過しない)。戦闘以外で回復アイテムを一切手に入れることができなくなるポイントがあるなど、全体的に難易度は高め。ただし、終盤にMPを最上限まで上げられる裏技もある。

[編集] システム

基本的には2DのRPGである。戦闘はターン式で行われ、画面はサイドビューで固定されている。だが、本ゲームの中には他のゲームにはない奇抜なシステムもあるので本項で解説する。

[編集] 言霊システム

この作品の最も特徴的なシステムがこの言霊システムである。「プレイヤーが魔法を作り出す」という画期的かつ斬新なアイディアが盛り込まれている。プレイヤーはメニュー画面の「さくせい」の項目を選ぶと日本語50音からカタカナを最大6文字まで使って好きに言葉を並べる。どんな単語でも何かしらの効果のある言霊が作成される。入力は6文字まで、32種類までストックできる。

1文字でも言霊として成立するが、火属性はイグ、風属性はテオなどの基本言霊が存在し、単語の前や後ろに文字を加えてより便利な言霊を模索することもプレイヤーの任意で行える。言霊の効果には一定の法則がある為、強力な言霊を作るために創意工夫するのも醍醐味の一つである。言霊はゲーム中の様々な場所・人から情報を得ることも、敵の使う言霊をそのまま引用して使うこともできる。

また、ドラゴンクエストやファイナルファンタジーなどの有名なゲームの魔法名は、元ネタの効果を模した言霊になる(例えば「ホイミ」や「ケアル」は回復の効果)というネタも仕込まれている。

[編集] 属性

この作品では属性の扱いも、戦闘を大きく左右する要素で、火⇔水、雷⇔風、陽⇔陰の対となる3組6種、そして地属性と無属性が存在する。宿している属性と同じ属性の攻撃には強く、対となっている属性の攻撃には弱点となる。これらの属性は武器・防具・言霊と、ありとあらゆる要素に含まれており、これらを上手く組み合わせて戦略を図る事が攻略の近道となる。また、ステータス異常も属性に則して設定されており、以下のようなものがある。尚、ステータス異常の治療には相反する言霊や治療用の言霊をぶつけるか、「万能薬」を使用する。同じ属性の防具を装備していれば防ぐことが可能。

  • 火傷…火属性。ターン毎にダメージ。
  • 凍結…水属性。行動不能で、戦闘不能扱いのため全員がこれにかかると全滅。
  • 感電…雷属性。制御不能でコマンドを受け付けず、武器攻撃を敵味方ランダムに繰り出す。
  • 浮遊…風属性。地属性攻撃を回避。
  • 自動回復…陽属性。ターン毎にHP回復。
  • 汚染…陰属性。言霊が使えなくなり、さらに能力値が半減する。唯一、戦闘後も効果が持続する。相反する属性の言霊や万能薬では治療できず、治療用の言霊や「浄化薬」が必要。
  • 狂戦士…無属性。攻撃力は上がるがコマンドを受け付けずに、武器でひたすら敵を攻撃し続ける。
  • 戦闘不能…無属性。HPが0になった状態で、全員がこれにかかると全滅。治療には蘇生できる言霊などが必要。自動蘇生できる言霊もある。
  • 回復…ステータス異常ではなく、HPを回復させる効果であり、アンデッドに対してはダメージを与える。

注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。


[編集] 登場人物

名前の後ろに「※」印が付いているキャラクターは、戦士系に属しており、戦闘中に「防御」を行なうことで、次のターンの武器攻撃で与えるダメージを2倍にすることが可能。

[編集] 主人公

4人の主人公はゲーム序盤のみ名前変更可能。

シオン※(ライフジェイド所持者)
シオンの章主人公。クリューヌ王国の兵士で魔物ハンターでもある剣士。師ターレスに剣の稽古をつけてもらっていたが、ターレスはとある任務を帯びて旅に出て、そのまま失踪してしまう。1年後、「武人の塔」なる武術大会を制しターレスの後継者となるべく、シオンは修行を続けていた。ジェイドは右目に宿る。ちなみに月給は100ラグである。
使用武器は剣・大剣・曲がった刀(曲刀)。
最終ボス戦の内容がシナリオ展開で変化する。
サーレント(リバイブジェイド所持者)
サーレントの章主人公。トール火山に住む預言者ソロンを師匠に持つ言霊師。理知的な見た目通りに性格は冷静だが、優しさも持っている。ソロンの予言にて自身がルドラやラゴウ石に関わる事を知り、調査に乗り出す。ハ虫類族ルドラ「ラズム」に襲われ一度死亡し、生と死の間を行き来しながら過酷な運命に翻弄される。ジェイドは左肩に宿る。
使用武器は杖・ナイフ・バードカッター。
最終ボス戦の勝敗によるシナリオ分岐がある。
リザ(ホーリージェイド所持者)
リザの章主人公。辺境の町カーンで育った僧侶ゼクウの孫娘。生まれながらに額にジェイドが宿っていた。まだ赤ん坊の頃に世界を浄化する旅に出てしまった母親を追うために、そして未だなされていない世界の浄化を進めるために旅に出る。ホーリージェイドの力で動物等の言葉が理解できる。
使用武器は杖・レイピア・弓。
デューン※(デスジェイド所持者)
上記の3人のシナリオを全てクリアすると出現する、デューンの章主人公。相棒のキッドを従えるトレジャーハンターを名乗る男。各地の遺跡に現れては素早い身のこなしでお宝を奪い取ってしまう。上記3人のシナリオでは主人公達の邪魔をしたり、協力関係になるなど様々な立場にある。シオンパーティから「遺跡荒し」と呼ばれる。その行動には何かの理由があるらしい。ジェイドは左手の甲に宿る。
使用武器はナイフ・ライフル・マシンガン・ボウガン。
「デューン」の名は本作の開発を行った旧・スクウェア大阪開発部がかつて製作した『時空の覇者 Sa・Ga3 [完結編]』の主人公と同じである。

[編集] 各パーティー

各編の主人公のパーティーキャラだが、最終章デューンの章には参加しない。

シオン編パーティー
フォクシー
東の大陸の大富豪エレミア家の令嬢。スナッチャー。戦闘においての実力も有名。
使用武器はナイフ・鞭。
テュール
天空から来た巨人族の魔術師。体格に似合わず律儀な性格。18歳。
使用武器はメイスのみ。
ラミレス
天空に住むダナン神族の王。知識豊富な老人。
使用武器は杖・ボウガン。
サーレント編パーティー
レギン
ミュンヒ博士の助手を務める遺跡探索ナビゲーター。実家はカスタギア研究所。
使用武器はナイフ・ライフル・マシンガン。
ソーク※
サーレントと共にソロンに教えを学ぶ元クリューヌ王国兵の用心棒。ターレスの友人。
使用武器は剣・大剣・曲がった刀。
ロロ
ルドラを崇める教団に連れ去られた記憶喪失の子供。ダナン神族の末裔。
使用武器は杖・弓・ボウガン。
リザ編パーティー
ガーライル※
バベルの街で悪徳市長に対抗している少年レジスタンスのリーダー。リザに一目惚れする。
使用武器は剣・ライフル・マシンガン。
ピピン
ラズムを復活させるため、復活薬を持って前世の隠れ里からロロと共に抜け出したハ虫類族の子供。自称「爬虫類のプリンス」。
使用武器は爪・ナイフ。
マリーナ
海の守り神「ヘグ」の卵を孵化させる使命を担う水棲族の神官。
使用武器は槍・杖。
デューンの仲間
キッド
デューンの相棒。自らの職業である「トレジャーハンター」が言えないなどどこかヌケている。戦闘には参加しない。

[編集] サブキャラクター

ダグ
クリューヌ城に通っている少年。シオンのことをアニキと呼んで慕っている。ちなみに、教会へ行くとダグの手作り占いというものが試せる。
ロスタム
シオンの友人の戦士。ターレスの代理を務めている。スルトに殺されるが、ゴモラによってガフの間に体を保存されサーレントが後に彼の体を使用することになる。
サーレントがこの体を使用しているときに使える武器は剣・大剣・曲がった刀。
ヒューイ
シオンの友人の言霊師。ロスタムと一緒にターレスの代理を務めている。ロスタムと共にスルトに殺され、同様にゴモラに体を保存されサーレントが後に使用する。
サーレントがこの体を使用しているときに使える武器はナイフ・杖。
ターレス
シオンの師匠で、クリューヌ兵士団の隊長。使命を帯びてルドラ教団を追っていたまま、行方不明になる。しかし…。
ミラー牧師
小さな教会で身寄りのない子供たちを育てている牧師。実は武勇に長けている。
導師ゾラ
言霊山に住む占い師で、言霊四天王の一人。冥界へのワープゾーンを守っていたが、ルドラ教団のラーヴァナ達に襲撃されピンチに陥る。
スルト
生き残りの巨人族で、ジェイドを入手して巨人族の復活を企んでいる。シオンにとっては仲間の仇敵。
エレミア
フォクシーの父で、東の大陸に大きな洋館をかまえて住む。デューンに聖杯を盗まれる。
ミュンヒ博士
ラゴウ石研究所の博士で、サーレントはミュンヒの下で研究を手伝っている。ラズム復活の折に殺害される。
ミーミル
ミュンヒ博士の娘でレギンのいとこ。父の助手をしていたり、伯父のカスタギア博士が経営している港町オリアブの「カスタギア雑貨店」で働いている。
予言者ソロン
言霊四天王の一人。サーレントとソークの師匠でトール火山でワープゾーンを管理しているが、クルガンに殺される。
僧侶ゼクウ
言霊四天王の一人。リザの祖父でカーンの町の創設者。冥界へ通じる通路、ヌカイを管理している。
アクア
聖域の森でリザを待つ言霊師。実はリザの母であることが最期に判明する。
ソーマ
聖域の門の長、風の言霊に精通している他、手裏剣による攻撃も得意とする。
言霊師カーラ
言霊四天王の一人。古代遺跡ルーネで冥界へのワープゾーンを管理している。地属性を始めとして、様々な属性の言霊を操る。
クルガン
人工島バベルで綺麗な空気の代わりに高い税金を取っている悪徳市長。リザに倒されるが、死後もハウゼンの元で悪事を働く。
言霊伝道師のお姉さん
主人公たちの行く先々で言霊を教えてくれるお姉さん。話しかけたパーティーによって態度と反応が異なる。

[編集] 四勇者と配下

メイファ
北の大陸の東側にある湖の上空に存在する女神像内におり、リザを月へと導く。ダナン神族のラウメーンに好かれる。陽の言霊が得意。
サイゾウ
シオンに似た剣の達人、戦いを好む気質を持つ。戦士でないサーレントに油断して倒される。
ハウゼン
人間種族の滅亡を企てる人間族のルドラ。もとは4勇者の一人。風の言霊が得意。
ミトラ
かつてハウゼン、サイゾウ、メイファと共に戦士ビルシャナに導かれ、宇宙からの侵略者"虚空より来たりて全てを無に帰す者"と戦った4勇者の一人。侵略者から故郷の星を守る為、自身と共に戦えるような強い生物を生み出すために種族の進化を操作してきた。4勇者の中でも抜きん出た力の持ち主で、地上の生物ではジェイドを持っていなければ出会った瞬間に魂ごと消滅する。風の言霊を始め、あらゆる技を繰り出す。
ゴモラ
ミトラの命に従い、冥界のガフの間で進化と滅亡を進めている。破壊と再生をもたらすルドラの生みの親。ハウゼンと戦うことを決めたサーレントにロスタムとヒューイの体を与えた。陰の言霊が得意。
ソドム
月に存在する兵器で、4000年ごとに、次世代の種族の繁栄のために前世代の種族を滅ぼす「破滅の光」を放つ。水の言霊が得意。

[編集] ダナン四神

主にシオン編で重要な位置を占める。

ディヤウス
風の属性を持つ。魔を打ち滅ぼし者(シオン)を待つ。聖剣の解放と共に現れる。世紀末の魔物「ヨーギ」をジグムンド氷山に封印した。
預言者オプシス
水の属性を持つ。真実を解き明かす者(サーレント)を待つ。ギリシャ語で「顔」という意味を持つ。
念者モンジュ
雷の属性を持つ。清める者(リザ)を待つ。重要なイベント毎に鳴る「破滅の鐘」の管理をしている。世紀末の魔物「大岩バドラ」をギャラルトンネルに封印した。
星魔導師マユラ
陽の属性を持つ。秘宝を手に入れし者(デューン)を待つ。女性の姿をしていて、空間的な要素に長ける。

[編集] 種族

ダナン神族
最初に生まれた種族。非常に長命で、類なき知恵を持つ、言霊はダナン神族によって生まれた。ダナン神族は生涯に一度、他の物や生物と同化できる力を持ち、一部のはぐれ者は「世紀末の魔物」と呼ばれる怪物に身を落として大空を暴れまわっている。また、ある一人のダナン神族はメイファに心を惹かれ、救世主の生誕を早めるべく4000年前にバイオタンクを製造している。ルドラの名は不明。
水棲族
ダナン神族を滅ぼして栄えた種族。大海原を自由に行き来し、言霊をさらに発展させた。「ダシ」を語尾につけてしゃべる。ルドラの名はカダル。
ハ虫類族
水棲族を滅ぼして栄えた種族。好戦的だが武士道を尊ぶ志高き種族。言霊技術は衰えた。「ゴザル」口調でしゃべる。ルドラの名はラズム。
巨人
ハ虫類族を滅ぼして栄えた種族。あらゆる環境に耐えうる強靭な肉体を持ち、物質文明をさらに発展させ、多くの武器・防具が開発された。仲間同士の争いを始めた種族である。ルドラの名はアビリジャ。
人間
巨人族を滅ぼして現代に栄華を極めている種族。最初の2000年で物質文明を頂点まで発展させたが、バイオ・タンクを悪用し甚大な環境汚染を引き起こす。その後の2000年で言霊技術を発展させてきている。ルドラは四勇者でもあるハウゼン。

[編集] 専門用語

ルドラ
4000年ごとに現れ、それまで繁栄していた種族を消し去り新たなる種族を作り出すとされている生物。巨人族を作ったのは巨人族のルドラ、などの認識が一般的。新たなる種族に適合した姿をしている。
ジェイド
本来は人の手にあってはいけない秘宝。ルドラがその身に宿しているとされ、ルドラ以外の生物が触れた途端に暴走又は石化してしまう。ルドラの秘宝の主人公四人は何かしらの事情でこのジェイドが体内に埋まってしまうことになる。
ラゴウ石
ルドラが現れ、また戻っていく謎の巨大石版。構成している石自体が不可思議な鉱石でもあり、研究が進められている。ミュンヒ博士が命名。

[編集] 乗り物

ボート
テント付のボート。海や狭い川も通れ、島や水辺のある山などにたどり着ける。操作は出来ない。
定期船
違う大陸へ向かうのに使用。
反重力列車ファクシ
天空の大陸を結ぶ唯一の移動手段。ダナン神族が融合している。
ヘグ
水棲族の海の守り神とも称される巨大生物。海中を自由に動ける。プレイヤーが自由に操作できる唯一の乗り物。
方舟
ダナン神族が作ったとされる天駆ける船。この時代ではラミレスの物で、彼以外は操縦できないが、デスジェイドを入手したデューンとその相棒キッドも操縦可能になり、盗まれてしまう。ファクシと同様に、ブラズニルというダナン神族が融合している。潜水パーツを取り付けることで潜水可能になり、ジェイドの力でエンジンの出力を上げることで大気圏離脱が可能になる。ヒーリング装置もあり、デューンの章では拠点となる。

[編集] ルドラ十神宝

次種族の始祖となるルドラは以下の6つの武具と、主人公達がを身に宿す事になるライフジェイド、リバイブジェイド、ホーリージェイド、デスジェイドの4つを付けて初めて完全体となる。また、これらをルドラ十神宝と呼ぶ。

  • アポカリプス(大剣)
  • キングズアーマー(戦士用鎧)
  • クイーンズコート(衣)
  • パワーシールド(盾)
  • サイコシールド(小盾)
  • フールシューズ(靴)

[編集] 関連書籍

ルドラの秘宝 公式ガイドブック―破滅と創造の書
1996年4月発売。ISBN 978-4893665188
楽しいバイエル併用 ルドラの秘宝
1998年12月発売。ISBN 978-4810826951

[編集] 外部リンク

個人用ツール
名前空間

変種
操作
案内
ヘルプ
ツールボックス
他の言語