ルクス (装甲車)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ルクス
SpPz2 Luchs.JPG
基礎データ
全長 7.34m
全幅 2.98m
全高 2.90m
重量 約19.5t
乗員数 4名
装甲・武装
主武装 MK 20 Rh202 20mm機関砲
副武装 MG3 7.62mm機関銃
機動力
速度 90km/h(最高速度)
約10hm/h(水上)
エンジン ダイムラー・ベンツOM403A
4ストロークV型10気筒液冷ターボチャージドディーゼル
390hp
行動距離 約800km(舗装路)
テンプレートを表示

ルクス(Luchs)は、西ドイツで開発され、ドイツ陸軍で使用されている8輪駆動・操舵の偵察を主目的とした装輪装甲車である。

開発と特徴[編集]

ルクスの開発は1964年から開始された。当時、西ドイツ陸軍偵察に用いる装甲車として、第二次世界大戦で使用されたSd.Kfz.231Sd.Kfz.234の様な装甲車を求め、各社に要求書を出した。これに答えた各社は、共同で研究を開始したが、ダイムラー・ベンツ社だけは独自に開発を進め、最終的にダイムラー・ベンツ社の開発した車両が採用された。

この車両は8輪駆動で、8輪全てで操舵が行える上、独立懸架を採用し全輪に油圧ショックアブソーバーを装備する事により、路上・路外を問わず安定した走行が可能となっている。更に、素早く後退する事を考慮し運転席が前方だけではなく後方向きにも設けられ、後方側の運転席には無線手が座り、緊急時には方向転換せず後ろを向いたまま後退する事ができる。その他にも、車体後部にスクリューを2基装備し、水上でもある程度の活動が行える様になっており、高い機動力を持つ装甲車となっている。

車体は、当時の西ドイツの仮想敵国であったワルシャワ条約機構が広く使用していたBTR-60BRDM-2などが装備する14.5mm KPVT重機関銃に耐えられる様に、避弾経始が考慮され車体全体に傾斜が付けられており、車体前面は20mm砲弾の直撃に耐えられる装甲厚となっている。

武装はMK 20 Rh202 20mm機関砲を装備し、対地は勿論、対空射撃も可能となっている。また、車体全体にNBC防護能力が付与されている。

こうして開発されたルクスは、1968年から試験が行われ、装甲偵察車2型(Sp.Pz.2)として採用の後、1975年から配備が開始された。以後、1978年の生産終了まで408両が生産された。

配備と運用[編集]

ルクスは非常に高性能な装甲車であったが、この種の装甲車としては高価過ぎ、各国に売り込みを図ったが、高価格がネックとなり輸出面では成功できなかった。

ルクスは1982年から熱映像式夜間視察装置を装備する改修を受け、これを装備した車両は砲塔左側に装備していた赤外線投光機が外されており、アップデートされたルクスはルクスA2と呼ばれている。

ルクスは東西ドイツ統一後も運用が継続され、現在でも使用中の優秀な装甲車であるが、偵察任務に特化した新型のフェネック偵察車に更新されて退役する予定である。

登場作品[編集]

ゲーム
装甲車として登場。水面も走れる。
日本を占拠したドイツ軍の車両として登場。プレイヤーも購入して使用できる。

外部リンク[編集]