リーマンの定理 (除去可能な特異点)

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リーマンの定理(Riemann's theorem)は、ドイツの数学者ベルンハルト・リーマンによる、複素解析における除去可能な特異点に関する定理である。

[編集] 定理

U複素平面 Cにおけるある開集合aU 内のある点、 f (z) を U - {a } で定義された正則関数とすると、以下の4つの命題は全て同値である。

i) f (z) は a 上に正則に拡張可能である。すなわち、 U - {a } で f (z) = g (z) を満たす U 上で定義された正則関数 g (z) が存在する。
ii) f (z) は a 上に連続に拡張可能である。すなわち、 U - {a } で f (z) = g (z) を満たす U 上で定義された連続な複素関数 g (z) が存在する。
iii) a のある近傍 V で、その |f (z) | による値域(像)有界となるものが存在する。すなわち、 |f (V ) | < t となる実数 t が存在する。
iv) \lim_{z\to a}(z - a) f(z) = 0 \

[編集] 証明

i) はaf (z) の除去可能な特異点であるという定義そのものである。 i) ⇒ ii) ⇒ iii) ⇒ iv) は自明であるから、 iv) ⇒ i) のみを証明する。 まず複素関数 h を次のように定義する。


h(z) =
\begin{cases}
(z - a)^2 f(z) &  z \ne a ,\\
0              &  z = a .\\
\end{cases}

h (z) は当然 U - {a } で正則である。 仮定(命題 iv) から

h'(a) = \lim_{z\to a}\frac{h(z)-h(a)}{z-a} = \lim_{z\to a}(z - a)f(z) = 0

となるから、 h (z) は a で微分可能であり(微分係数は 0)、h (z) は U正則となる。 従って、コーシーの積分公式から h (z) は aテイラー展開可能であるが、h (a) = 0 および h ' (a) = 0 から、この展開の定数項と (z -a ) の1次の項の係数はともに 0 である。結局、このテイラー展開

h(z) = a_0(z - a)^2 + a_1 (z - a)^3  + \cdots

と書くことができる。

g(z) = \frac{h(z)}{(z-a)^2} = a_0 + a_1 (z - a) + \cdots

と定義すれば g (z) は命題 i) を満たす U 上で定義された正則関数である。以上で定理が証明された。

[編集] 関連項目

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