リヴォルヴァーカノン

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リヴォルヴァーカノンであるマウザー BK-27

リヴォルヴァーカノン(revolvercannon)は、砲身は1本だがチャンバー(薬室)が円形に複数並ぶシリンダーを持っており、これを回転させて速射を行なう機関砲である。

概要[編集]

構造上砲身の外側から発射することになるため、テレスコピック弾(こちらも構造上砲身の外側で発火する)との相性がよいとされる。さらに前後どちらからでも装填できる(同じ機関砲で前後両側は流石に不可能だが)ので前装式設計としてテレスコピック弾を用いるタイプ(しかも燃焼式薬莢を用い、燃焼ガスを後ろに噴射して反動を相殺する無反動機関砲でもあるらしい)が試作されたこともあるという。

1930年代ソビエト連邦で開発されたShKAS機関銃およびShVAK機関砲が最初の実用例であるが[要出典]、今日用いられているリヴォルヴァーカノンは第二次世界大戦末期にドイツマウザーが開発したマウザーMG 213機関砲を元祖としている。結局これは実用化が間に合わなかったが、その性能は当時としては驚異的なものであり、西側諸国は試作品や図面を接収、新型航空機関砲設計の雛形とした。朝鮮戦争以降、M61 バルカンの採用までアメリカ空軍が使用していたM39はその口径20mm版から、フランス30mm DEFA砲、イギリスの30mm ADEN砲は口径30mm版からの発展型である。また、パナヴィア・トーネードユーロファイター タイフーンに搭載されるマウザー BK-27も、マウザーによる開発・製造の27mmリヴォルヴァーカノンである。他にもいくつかの実用機関砲や試作品があるが主に西欧のものである。

本形式の機関砲の利点は、ガトリングタイプの機関砲より圧倒的に立ち上がりが早い、軽量で嵩張らない、メンテナンスが比較的容易かつ低コスト、外部動力を用いず自力駆動が可能である(ソビエト連邦では自力駆動のガトリングが実用化されている)といったものである。欠点としては、やはりガトリングの持つ圧倒的な発射速度には及ばないことが挙げられる。また、自力駆動式機関砲全てにいえることだが、不発や遅発があると作動不良に陥りやすいという欠点もある。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]