リューター

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ドレメル・マルチプロ(キット)3955
1947年ドレメル 「モートツール」の広告

リューター(Leutor)とは、日本精密機械工作株式会社が製造する電動切削工具のブランド[1]、またはその製品群のうちのハンドグラインダーに類似した精密グラインダーを指す一般名称である。ルータと呼称される場合もあるが、ルータ (工具)(Router)との区別のため本項ではリューターで統一する。

名称[編集]

1938年に時計やカメラの精密部品のメーカーとして設立した日本精密機械工作株式会社が、1954年に開発したハンドグラインダーに「リューター2型」と名付けたのが始まりとされる[2]。リューターと言う名前は同社の創業者の名前「龍太郎」にちなんで命名された。[要出典]現在ではハンドグラインダーのほか、超音波研磨装置や精密卓上ボール盤も、このブランドの一製品として製造されている。

細身で握りやすいハンドグラインダーは、彫金木彫模型製作、ネイルアート、グラスリッツェン(ガラス工芸)などの専門業者やホビー愛好家の間で重宝され、「リューター」は一般名詞化した[3]

日本精密機械工作株式会社は「リューター」をブランドと宣言し[4]商標登録を1993年に出願して1996年に登録第3162001号「Leutor」(呼称、ルーター/国際分類7類・金属加工機械器具)の英語表示で登録されている[5]。類似の精密グラインダーを商品化しているメーカーとそれぞれの商品名は次の通りである。

  • 1977年設立[6]ドイツPROXXON(プロクソン)は、「ロータリーツール」[7]
  • 1932年設立[8]のアメリカDREMEL(ドレメル)は、1945年頃[9]より開発し商品名を「モートツール」[10]から「マルチプロ」へと変え、現在「ハイスピードロータリーツール」としている[11]
  • Mr.Meisterは、「ハンドピースグラインダー」
  • リョービは、「ホビールータ」[12]
  • ミニターは、「ミニモ ハンドピース」
  • アルゴファイルジャパンは、「マイクロモーターシステム」

特徴[編集]

一般に、リューターは約5,000から約35,000回転/分(rpm)の固定回転速度または無段階変速で回転し、コレットによるチャック装置で各種先端工具を保持する。 主な先端工具によりできる加工内容は次の通りである。

  • 彫刻カッター 非鉄金属、木工の溝加工、穴加工
  • 軸付砥石 研磨、バリ取り、面取り加工、サビ取り
  • 研磨ホイール・研磨チップ ツヤ出し、鏡面仕上げ
  • 剛毛ブラシ 宝飾品、精密機械の磨き・クリーニング
  • ワイヤーブラシ 錆取り、表面クリーニング
  • ドリルビット 木材や革細工などの穴加工
  • 切断砥石 木工、ガラス、プラスチック、針金等の切断

本来のブランドであるリューターは電動工具の製品群であるが、モーターの代わりに圧搾空気を動力源としたものを「エアリューター」と呼ぶ例もある。

脚注[編集]

  1. ^ 日本精密機械工作株式会社ホームページ
  2. ^ 日本精密機械工作株式会社-会社案内
  3. ^ 日刊工業新聞2010年7月記事「ジュエリー研磨」に使用工具名として「リューター」を一般名詞として記述。
  4. ^ 日本精密機械工作株式会社ホームページ
  5. ^ IPDL特許電子図書館・商標検索 呼称に「リューター」と入力して検索
  6. ^ PROXXON Company Profile
  7. ^ PROXXON hand-held 115 Volt unitsカタログ
  8. ^ Dremel History
  9. ^ 英語版DREMEL
  10. ^ "Dremel's Powerful New Moto-Tool 1967Popular Science 168頁
  11. ^ DREMELロータリーツールカタログ
  12. ^ リョービDIY用ツール

参考文献[編集]

  • 『TOOLS NOW 道具大全』1997年8月30日発行46頁 株式会社美術出版社

外部リンク[編集]