リュビ (原子力潜水艦)

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リュビ
基本情報
建造所 DCNシェルブール工廠
運用者  フランス海軍
艦種 攻撃型原子力潜水艦
級名 リュビ級原子力潜水艦
艦歴
起工 1976年12月11日
進水 1979年7月7日
就役 1983年2月23日
除籍 2022年12月8日
要目
排水量 基準 2,385t
水中 2,670t
全長 73.6m
最大幅 7.6m
吃水 6.4m
機関 原子力ターボ・エレクトリック方式、1軸およびポンプジェット推進
K48加圧水型原子炉 × 1基
発電機 × 2基
SEMT ピルスティク8PA4V185SM 補助ディーゼル機関 × 1基 650HP
出力 9,500HP
速力 水上 不明
水中 25kt
潜航深度 300m以上
乗員 70名
兵装 533mm魚雷発射管 × 4門(L5F17SM39エグゾセを発射可能、14発搭載)
機雷
C4ISTAR SAGEM Minicim統合航海システム
TITAC戦闘指揮システム
SEAO/OPSMER指揮支援システム
レーダー 1007レーダー
ラカル・デッカ製レーダー
ソナー DAQ DMUX-20ソナー
ETID DSUVA Ĉ-62曳航ソナー
DUUG-7ソナー
探索装置・
その他装置
APS STS潜望鏡
電子戦
対抗手段
ARUR-13対マスカー探知器
シアキューズ2衛星通信システム
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リュビフランス語Rubis, S 601)は、フランス海軍リュビ級原子力潜水艦1番艦。艦名はルビーのフランス語読みに由来する。

当初の艦名はプロヴァンスProvence)が予定されていた。

艦歴[編集]

「リュビ」は、DCNシェルブール工廠で建造され1976年12月11日に起工、1980年12月18日にリュビに改名され、1981年7月7日に進水、1983年2月23日に就役しトゥーロン海軍基地に配備される。「リュビ」の公試における微調整は長期におよび、特に水中航行検査は1,000時間を越えた。

就役当初はエグゾセ対艦ミサイルの運用能力は与えられておらず、後日改修で運用可能となった。

「リュビ」は1985年に発生した対外治安総局の破壊工作活動を支援するために太平洋に展開したとされる。グリーンピース (NGO)の主張に拠れば、工作員達がニュージーランド警察に拘束される前に潜水艦によって回収される手筈であったとされる[1]

湾岸戦争に参加し、その後の1991年5月18日ニュイ=サン=ジョルジュと命名都市の関係を結ぶ。1992年9月から1993年7月までアメティスト改正に対応した改修工事が実施される。改修後まもなくの1993年7月13日にタンカー「ラリア (Lyria)」と衝突する。1999年にはコソボ紛争におけるトライデント作戦に潜水艦「S605 アメティスト」と共に参加しセルビア(当時)コトル海峡付近に展開しNATO軍に必要な情報収集任務とセルビア海軍の封鎖の任に就いた。

2002年アフガニスタン紛争でのヘラクレス作戦に参加しインド洋において第473任務部隊を支援した。2007年3月30日、水中航行中にソナーが海中物と接触し損傷した。その後修理に出されている[2]

脚注[編集]

  1. ^ グリーンピースTHE BOMBING OF THE WARRIOR
  2. ^ Sous-marin nucléaire d'attaque Rubis Archived 2014年10月24日, at the Wayback Machine.netmarine.net

外部リンク[編集]