リュウケツジュ

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リュウケツジュ / 竜血樹
HotelDelCoronado-DragonTree.jpg
保全状況評価
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 VU.svgIUCN 2.3
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉類 monocots
: クサスギカズラ目 Asparagales
: クサスギカズラ科 Asparagaceae
亜科 : スズラン亜科 Nolinoideae
: ドラセナ属 Dracaena
: リュウケツジュ D. draco
学名
Dracaena draco L.
和名
リュウケツジュ(竜血樹)
英名
Canary Islands dragon tree
dagon’s blood tree
竜血樹 (ソコトラ島)
Dragons Blood Tree, Socotra Island (10941931846).jpg
保全状況評価
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 VU.svg
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉類 monocots
: クサスギカズラ目 Asparagales
: クサスギカズラ科 Asparagaceae
亜科 : スズラン亜科 Nolinoideae
: ドラセナ属 Dracaena
: D. cinnabari
学名
Dracaena cinnabari Balf.f.
英名
Socotra dragon tree
dragon’s blood tree

リュウケツジュ竜血樹; 英語: dragon's blood tree; dragon tree)は、リュウゼツラン科APG分類体系ではスズラン科ドラセナ属に属する常緑高木。

語釈[編集]

竜血樹/リュウケツジュの語が具体的に指すところについては、いくつか狭義・広義の用法がある。

  1. 最も狭義の用法は、マカロネシア各地に産する Dracaena draco に対する標準和名としてこの名を使うものである。
  2. やや広い定義は、「竜血の採れる木」というものである。 この場合は歴史的な実績から、インド洋・ソコトラ島特産の近縁種 Dracaena cinnabari、および上記 Dracaena draco の2種が主要な種ということになる。また東南アジアにも数種がある。詳細は竜血を参照されたい。
  3. 最も広義の用法としては、“竜血”の産出の有無を問わずに、さらにいくつかの種を含めたり、“ドラセナ属の種のうちで高木化するもの”を総称的に言う場合があり得る。 この場合には arborea, americana, ombet, reflexa ほか多数存在する該当種の、一部または全部が含まれることになると思われる。

本項は第一に Dracaena draco の日本語版項目とし、あわせて関連種・近縁種として Dracaena cinnabari について解説する。 その他の種についてはドラセナ属を参照のこと。

Dracaena draco
カナリア諸島テネリフェ島の巨木。 
Dracaena cinnabari
ソコトラ島特産。 
D. Ombet
エジプトほか紅海周辺 
D. reflexa
マダガスカル、インド洋各地 
D. auwahiensis
ハワイ産 

Dracaena dracoDracaena cinnabari[編集]

片や大西洋、片やインド洋とアフリカ大陸を隔てて分布する両種であるが、“竜血”を分泌する点をはじめ共通点も多い。

どちらも、ドラセナ属の中でも大型化の目立つ種であり、樹高は10-20メートルに達する。 また、幹のある高さから一斉に無数の枝を出し、非常に密な樹冠を形成する点も似ている。 全体の樹形を見ると、D. draco はブロッコリーのような、D. cinnabari はキノコのような、独特な姿をしている。 枝先には剣(つるぎ)状の葉が密生する。 成長は非常に遅い。年輪がないため観察記録などからの推定であるが、樹齢は数百年から千年以上に及ぶものもあるという。

属名 Dracaena はラテン語で「雌竜」の意味で、竜血にちなんだものである。

Dracaena draco[編集]

マカロネシア各地(カーボベルデカナリア諸島マデイラ諸島アゾレス諸島など)およびモロッコの一部に産する。 種小名 draco は「竜」の意味である。

Dracaena cinnabari[編集]

インド洋の西端、紅海の入り口付近に浮かぶソコトラ島の固有種。種小名 cinnabari は「竜血の」を意味する。 この種の樹皮から採れる赤い樹脂=“竜血”は古代から地中海世界にもよく知られ、同島の重要な輸出品であった。

D. draco よりもさらに乾燥した気候に適応している。 ソコトラ島はほとんど雨が降らないが、季節と場所によっては朝になると霧が発生する。その際、密生した葉に結露が生じ、その水を滴下させ、根から吸収して育つという。

放牧されているヤギに食害されるため、若木はほとんど残っておらず、絶滅の危機に瀕している。そのため、近年では石などで保護した上での栽培が試みられている[1]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 世界ふしぎ発見!』「ソコトラ島へ初取材!!3つの世界共存の謎孤島」 TBS / 2010年10月9日放送