リトル・フィート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
Little Feat
リトル・フィート
リトル・フィート(フレッド・タケット、ポール・バレア), 2009年
リトル・フィート(フレッド・タケット、ポール・バレア), 2009年
基本情報
出身地 カリフォルニア州ロサンゼルス
ジャンル ロック
サザン・ロック
カントリー・ロック
ブルース・ロック
ジャズ・ロック
ファンク・ロック
ブギウギ
R&B
スワンプ・ロック
アメリカーナ
活動期間 1969年1971年
1972年1979年
1988年
レーベル ワーナー
CMCインターナショナル
ホット・トマト
共同作業者 ジョージ・マッセンバーグ
公式サイト http://www.littlefeat.net/
メンバー
ビル・ペイン
ポール・バレア
ケン・グラッドニー
サム・クレイトン
フレッド・タケット
ゲイブ・フォード
旧メンバー
ローウェル・ジョージ (死去)
ロイ・エストラーダ
クレイグ・フラー
ショーン・マーフィー
リッチー・ヘイワード (死去)

リトル・フィート (Little Feat)は、1969年に結成されたアメリカロックバンドニューオーリンズR&Bブルースカントリージャズなど、アメリカン・ルーツ・ミュージックの影響を色濃く押し出しているサウンドが特長。

解散、再結成を経て、結成以来40年近く経った現在も活動を続けている息の長いバンドである。

歴史[編集]

ローウェル・ジョージ時代[編集]

1969年フランク・ザッパのマザーズ・オブ・インヴェンションのメンバーだったローウェル・ジョージ(スライド・ギター、ヴォーカル)、ロイ・エストラーダ(ベース)を中心にロサンゼルスで結成。2枚のアルバムを発表したが、商業的成功には結びつかず、一旦解散してしまう。

1972年に復帰。エストラーダが脱退し、後任としてケニー・グラッドニーが加入。また、新たにポール・バレア(ギター、ヴォーカル)、サム・クレイトン(パーカッション)もメンバーに加わった。新メンバーにより、1973年にアルバム「Dixie Chicken」を発表。タイトル曲に見られるようにニューオーリンズ南部色を感じさせる音楽性は、過去2作から一歩踏み出した感のあるものであった。続く、1974年の「Feats Don't Fail Me Now」では、ポール・バレアの歌う"Skin It Back"など、よりファンキーな路線を推し進めた。これらのアルバムは、商業的にも成功を収めた。

1975年 の「The Last Record Album」、1977年 の「Time Loves A Hero」では、ジャズ、フュージョン的な色彩も織り込んだ。これらのアルバムでは、ポール・バレア、ビル・ペインの役割が大きくなる一方で、ローウェル・ジョージは他のメンバーと音楽性の相違が大きくなり、また麻薬中毒で体調を崩しつつあったことから、その存在感が薄れて行った。

バンドの方向性に違和感を覚えたジョージは、1979年、ソロ・アルバム「Thanks I'll Eat It Here」をリリースし、リトル・フィートの解散を宣言した。しかし、その直後心臓発作で死亡。残されたメンバーは、ジョージが録りためていた未完成のレコーディングに追加のレコーディングを行い、アルバム「Down On The Farm」としてリリースした。そして、リトル・フィートの活動に終止符を打ったのだった。

再結成[編集]

1988年、残ったメンバー5人を中心にバンドを再結成する。ローウェル・ジョージの後任にはクレイグ・フラー(ギター、ヴォーカル)が入り、過去のリトル・フィートのセッションでもプレイしていたフレッド・タケット(ギター、マンドリン、トランペット)も正式メンバーとなった。このメンバーで、3枚のアルバムを発表するものの、1993年にフラーがツアーを嫌って脱退する。

フラーの後任として、女性ヴォーカリストのショーン・マーフィーが加入。従来のイメージを一新した彼女の加入により、バンドのサウンドは新たな局面を迎えた

2000年頃以降はスタジオ作の制作ペースは落ちているが、その分ライブ・アルバムを多くリリースし、ライブ・バンドとしての存在感を示している。。2002年には、バンドのオリジナル・レーベル、ホット・トマト・レコードを設立している。

2008年、スタジオ・アルバムとしては5年ぶりとなる「Join the Band」をリリース。ジミー・バフェットボブ・シーガーエミルー・ハリスサニー・ランドレスといったゲストを迎え、収録曲の約半数はリトル・フィート・ナンバーのリメイクで占められている。

2009年1月、ショーン・マーフィーが脱退[1]。バンドは、メンバーの補充はせず、活動を続行した。同年8月には、オリジナル・メンバーの一人、リッチー・ヘイワードが肝臓ガンの治療のため演奏活動を一時休止。バンドはヘイワードが復帰するまでの代理メンバーとして、ゲイブ・フォードを加えての活動続行を宣言した[2][3]

2010年8月12日、ヘイワード死去[4]。64歳。これにより、ゲイブ・フォードが正式に後任のドラマーとなった。

アルバム・ジャケット[編集]

1972年の2作目「Sailin' Shoes」以降、彼らのオリジナル・アルバムのジャケットは、ネオン・パークのイラストで飾られ、その個性的なアートワークは、音楽以外の側面からリトル・フィートのイメージ形成に寄与した。1993年にネオン・パークが亡くなったあと初のアルバムとなった1995年の「Ain't Had Enough Fun」のライナーには、「リトル・フィートがレコードを出す限り、そのアルバム・カバーはネオン・パークのイラストで飾られるだろう」と記されている。

しかしながら、2003年の「Down Upon The Suwannee River」以降、ネオン・パークのものではないイラストが使われるようになった。

影響[編集]

  • サザンオールスターズ桑田佳祐が強く影響を受けたバンドの一つであり、サザン初期のインタビューでは時々、引用されている。
  • 個々のメンバーは、セッション・ミュージシャンとしても活躍しており、ミュージシャンの間でも彼らのファンは多い。このことから「ミュージシャンのミュージシャン」などと呼ばれることもある。1997年にリリースされたアルバム「Rock And Roll Doctor: Lowell George Tribute Album」には、ボニー・レイットジャクソン・ブラウンアラン・トゥーサンらリトル・フィートに縁の深いミュージシャン達が多く参加した。
  • 矢野顕子のファーストアルバム、『JAPANESE GIRL』には、リトル・フィートがバックバンドとして参加した。

バンド・メンバー[編集]

名前 パート 在籍期間
ローウェル・ジョージ Lowell George slide guitar, vocals 結成~1979年
ロイ・エストラーダ Roy Estrada bass 結成~1971年
ビル・ペイン Bill Payne piano, keyboards, vocals 結成~現在
リッチー・ヘイワード Richie Hayward drums 結成~2009年8月
ポール・パレア Paul Barrere guitar, vocals 1972年~現在
ケニー・グラッドニー Kenny Gradney bass 1972年~現在
サム・クレイトン Sam Clayton percussion, vocals 1972年~現在
フレッド・タケット Fred Tackett guitar, mandolin, trumpet 1988年~現在
クレイグ・フラー Craig Fuller guitar, vocals 1988年~1993年
ショーン・マーフィー Shaun Murphy vocals 1993年2009年
ゲイブ・フォード Gabe Ford drums 2009年~

ディスコグラフィー[編集]

オリジナル・アルバム[編集]

  • 1971年 「Little Feat」(Warner Bros.)
  • 1972年 「Sailin' Shoes」(Warner Bros.)
  • 1973年Dixie Chicken」(Warner Bros.)
  • 1974年 「Feats Don't Fail Me Now」(Warner Bros.)
  • 1975年 「The Last Record Album」(Warner Bros.)
  • 1977年 「Time Loves A Hero」(Warner Bros.)
  • 1978年 「Waiting For Columbus」(Warner Bros.) (ライブ)
  • 1979年 「Down On The Farm」(Warner Bros.)

オリジナル・アルバム (再結成後)[編集]

  • 1988年 「Let It Roll」(Warner Bros.)
  • 1990年 「Representing The Mambo」(Warner Bros.)
  • 1991年 「Shake Me Up」(Morgan Creek)
  • 1995年 「Ain't Had Enough Fun」(Zoo Entertainment)
  • 1996年 「Live From Neon Park」(Zoo Entertainment) (ライブ)
  • 1998年 「Under the Radar」(CMC International)
  • 2000年 「Chinese Work Songs」(CMC International)
  • 2002年 「Live At The Rams Head」(Hot Tomato) (ライブ)
  • 2003年 「Down Upon The Suwannee River」(Hot Tomato) (ライブ)
  • 2003年 「Kickin' It At The Barn」(Hot Tomato)
  • 2003年 「High Wire Act Live In St. Louis 2003」(Hot Tomato) (ライブ)
  • 2005年 「Barnstormin' Live Volume One」(Hot Tomato) (ライブ)
  • 2005年 「Barnstormin' Live Volume Two」(Hot Tomato) (ライブ)
  • 2007年 「Rocky Mountain Jam」(Hot Tomato) (ライブ)
  • 2008年 「Join the Band」(429 Records)
  • 2012年 「Rooster Rag」 (Rounder)

編集盤[編集]

  • 1981年 「Hoy-Hoy!」(Warner Bros.)
  • 1986年 「As Time Goes By: The Best Of Little Feat」(Warner Bros.)
  • 2000年 「Hotcakes & Outtakes 30 Years Of Little Feat」(Rhino)
  • 2002年 「Raw Tomatoes: Volume One」(Hot Tomato)
  • 2002年 「Ripe Tomatoes: Volume One」(Hot Tomato)

参照文献[編集]

外部リンク[編集]